> 古今の仕事 > 住み熟す(スミコナス)家
シャープ且つシンプルにレイアウトされたファサード。屋根と同材のガルバリウムの玄関庇が、人々を呼び込む。
3尺程の軒の出が柔らかく日差しを遮る。破風の納まりもシンプルに。
違和感なく自然素材にとけ込む、そとん壁。荒めの塗り方が、より家全体の雰囲気を促す。
玄関から見る内部空間。敢えて建具を設けなかった為、回遊できる間取りで更に使い易くする。
リビングと玄関をつなぐFIX窓。緩やかな光が、置かれた小物を引き立てる。
キッチンからつながるワークスペース。季節の飾り物や照明などを置いて演出の場にしても。フレキシブルに使える空間。
タモ材を使った階段手摺り。毎日何度も触れる部分なので、自然なツヤの経年変化が楽しみだ。
階段上の開口は有効的な明るさが期待できる。白い壁への反射も効果大。
将来間仕切る予定の空間は、窓の配置も余白を残して。
余った柱もKOKON HUTの空間では自然になじむアイテム。ちゃぶ台との相性は抜群!
遡るはもう2年程前。
ブログで記した企画型住宅「KOKON HUT」に
興味を抱いてくださっていた住まい手さんの家。
住まいの器は最低限にして、住みながら自由なDIYなどで
自分なりの住まいにつくり上げていく。
そんな余白のある家づくりであるKOKON HUTの実現へ
共に多くの労力を注いで下さり、
その強い熱意に私たちも導かれるように、
見事なまでに現実となりました。
KOKON HUTの建物金額があるが故、
土地の金額と上手にバランスを取りながら、
お子様の学区で限定された地域での土地探し約半年。
その後、PLAN~着工まで約1年。
モノづくりに携わってきた経歴と、
温和なお人柄の中にも、芯の通った思考が
つくり手としての古今の提案と心地良くなじみ、
毎回楽しく打ち合わせできた記憶が甦ります。
住まいという器では当たり前の間仕切りや建具も最低限。
収納スペースも含めて、必要な時に必要な形で設ければ良い。
まずは家族が自然と住まいの中心に集まるような空間があれば、
それで充分。
そのKOKON HUTと住まい手さんの想いが
日々の営みを生み出しています。
メンテナンスで訪れた際、子供たちもシンプルな空間の中で
上手に遊び込む。
その証拠にも、お子さんのクラス全員が集結?!する程の大人数が
KOKON HUTの空間を埋め尽くしていました。
家中を回遊でき、子供にとってジャマするモノも最低限。
空間の区切りの少ない、自然に人の気配を感じる器は
きっと知らず知らずと安堵感を感じているのだと思う。
そんな住まい手さんあっての「KOKON HUT」。
今後、住み熟していく。
時間の経過が楽しみでならない。
Type: 一戸建て 注文住宅
Place: 神奈川県横浜市
Cost: 2000万~2500万 詳細はお問合せ
Content: オーダーメイド新築住宅