建物の表情
2020.12.12
なんだか先週の増島のブログが、
先週末で仕事納めみたいな雰囲気を
醸し出していますが、
年末お引渡し×3件
各担当者バタバタと働いております。
さつきが丘の家
お引渡しは年明けの新築ですが、
年内木工事完了に向けて、
大工さん最後の追い込み。
天井が出来て、壁が出来て、
建具枠・階段の取付が終わりました。
古今hutの代名詞となりつつある、
窓に向けてのリビング階段。
同じように見えて、各住まいに合うよう
少しずつ納まり・材質を変えています。
階段上部にあるFIX窓から朝日をキッチンに
取り入れられるように、
上段の蹴込みといわれる部分を、
斜めに施工しました。
ちょっとした配慮ですが、
この太陽高度の低い時期に、
朝日を取り込む為のちょっとした工夫。
効いてます。
階段のスリットからの木漏れ日が、
室内に表情を付けてくれると思います。
外回りは年内足場バラシに向けて、
そとん壁を仕上げました。
このそとん壁、九州のシラス
(マグマが岩石になる前に粉末化したもの)
を外壁に左官にて仕上げていきます。
耐候性・耐水性・意匠性 等々非常に
優れている材料ではありますが、
気温5℃以下での施工は不可となっており、
乾く前に気温が下がると、
白華という現象が起きて表面が、
粉を吹いたように真っ白になってしまいます。
施工時の気温に左右されるので、
七人の左官職人で一気に仕上げていきます。
今回は、【スチロコテ】仕上げ。
一度全体に塗ったそとん壁を乾く前に、
鏝で表面を擦り上げていくと、
材料の中の小さな石が転がって、
凹凸ができ、表情が豊かに。
塗装やサイディングでは演出する事が出来ない、
自然な風合い。
早く足場をバラシて全体を見てみたい衝動。
まだまだ、年内完工・年内木完・年内着工
盛りだくさん。
あと2週間。
全力疾走で駆け抜けます!
古今 鈴木
住まい手への配慮に、優しさを感じました。ありがとうございます。