なんだかバタバタバタバタしています。
少々息切れしてきてますが、ギリギリ スポ根世代に入るので
気合で苦しくても面白い時期を乗り切りたいと思っています。
先日、合間を縫って古今で手の工務店NET主催の講習会
に参加してきました。
先日、鈴木のブログでさらりと話があった
びおソーラー関連の講習会と、そのびおソーラーを取り付けた
建築家の堀部さんの設計した鎌倉のお宅を見学・体感できる
という設計手法的にもびおソーラーの体感という意味でも
両方興味があったのでず~っと楽しみにしてました。
結果、古今のメンバー、テンションあがりました。
堀部さんの建物も外観ではのぞきに行ったことは
有ったのですが、内部を見せて頂くのは初めて。
住まい手さんもいらっしゃって実際の住み心地や
びおソーラーのエアコンのものとは明らかに違う暖かさ
を実感されていて、以前は大きい古屋ににお住まいだったそうで
冬になると、温熱環境が整っていないため
生活スペースは暖房を炊いている部屋だけが
生活圏になってしまい、広さを使えていなかったが
この家に住んで、デザインや住み心地はもちろんの事
前の家よりかなり小さいおうちだけれど、全ての場所が
生活圏になったので、むしろ広く感じるとおっしゃていたのが
印象的でした。
これはリアルな意見で体感でしか得られない言葉だと
思いました。
実際に、1F2Fの温度差は全く感じませんでした。
語るより体感です。
百聞は一見に如かずならぬ、
百聞は一感に如かずです。
現在、設計中の町田の新築でもびおソーラーを
採用予定です。ここの住まい手さんにもぜひ
味わってほしいなと思っています。
もちろん、デザイン、スイッチの位置や建具のデザイン
も食い入るように見てました。
天井高さが低いのですが、窓の位置が絶妙でしっかり外に
目線が抜けるためむしろ日本人のスケール感には
気持ち良く感じる空間になっていました。
堀部さんと寝室の天井に貼られていた羽目板
の事に関してもお話しでき、とても有意義な時間でした。
写真はNGだったので、みんなしっかり目に焼き付けて
帰って来たのですが、帰り道や昼食時にその話が
尽きないんですよね。
自分たちの建築好きに改めて気づいた気がします。
現在、改装中の青葉区の物件。
ここは、キッチン前に、モルタルを塗って、防水塗料を塗布予定。
ここで使用するモルタルは通常のモルタルではなく、
表面に自然な感じのグレー色とマット感と滑らかさを出すため
左官屋さんと施工事例見ながらあーでもない
こーでもないと意見を出し合い、
モルタルに珪砂と松煙を混ぜて、いくつかサンプルを作成。
みんなでこれまたあーでもないこーでもない。
下が、通常の何も入れていないモルタル。これだと
モルタル塗にする意味もないし、内装がぼやけてしまう。
上の三つが珪砂と松煙を混ぜて松煙の量を変えたもの。
上の左が良い感じのグレー感で、乾く前にコテで押さえていくと
多少のムラ感も出ることがわかったのでこれで行こうと
思ってます。
キッチンはステンレスで、棚は杉の敢えて仕上げていない荒木。
このグレーとは相性良さそうです。
さあ!どうなるか!
海老名で外構工事中の倉庫側壁も仕上がってきました。
ここでも、杉板の自然な色味を風化したような自然な色味に
したかったため、特殊な塗料を採用し、すでに
杉板がグレーに変色してきました。この色になると実は
耐候性が増します。質実剛健です。
新築、ぴかぴか、は嫌なのです。
元々ここにあったような、風景に溶け込むような
趣に少し近づきました。
この外壁の貼り方。
上述の堀部さんの物件でも同じ外壁の貼り方をしていました。
堀部さんも日本の原風景、鎌倉という地に似合う外壁にした
かったと仰っていました。
同じ杉でも、同じ貼り方でもお値段
えっらい高そうな杉材を使われていました。。。。
さすがっす。
その部分の差を感じましたが、ベクトルが同じ方向向いていた
ので少しばかり嬉しかったです。
海老名の上記物件の大工さんが
こんな鉛筆の削り方してました。
普通かと思いきや
こう
丸く均等に削るのではなく、片面だけ削ることで
1mm2mmもずらさないよう正しい位置に墨が出来るように
合わせて、時短も兼ねてこうしているそうです。
シャーペンは耳にかけていると汗で落ちてくるから
嫌なんだそうです。
うん。正しい。
こういう個人的で普通じゃないけれど
いい仕事をするために
自分で工夫して既製の物を変えていける
前向きさというかこだわりというか少しでも良く
したいという向上心。
ホントに好きです。職人だと思います。
わたしたちもこうでありたいと思ってます。
そんなこんなで本当に師走が近づいてきていますが
案件も重なってきているので、しっかり丁寧に丁寧に
ひとつづつ。
元井