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自我がまーるくなってるかも

2024.09.12

私にとって故郷と呼べる場所は、今でも

三歳まで暮らし、じいちゃん、ばーちゃん、

叔母や叔父、いとこが住む、住んでいた

奈良 です。

 

今では母も住み、実家という家はないけど

私にとっての故郷はここだなとじわーっと

いつも感じています。

 

最近、その親族にたて続けに不幸があり、

夜、九時間ドライブで奈良に向かい、

式を終え、また九時間かけて戻るという

強行で動いても、なんだか遠いのだけれど

到着場所が奈良だから、いいかと思ってしまう。

 

他の場所なら到底無理(運転嫌い)なんだけど。

 

私の中であらためて奈良が故郷なんだなと思える

場所だと実感した次第です。

 

 

 

そんな奈良の好きな場所の写真。

付近のドライブウエイから望む東大寺。

馴染み方がすごいのです。

 

 

 

 

興福寺五重塔

日本全国の五重塔で一番シルエット

が美しいと思ってます。

(残念ながら改修工事中)

 

 

慈光院

庭と建築の関係性がこれでもかと。

庭の切り取り方や

写真では撮れない建築と庭の

奥行き感がすごいのです。

(写真が古くて画素悪し)

 

 

 

 

吉田五十八 作品

大和分華館

 

実はここにはまだ行けてないのです。

いつも行けるかなー無理だなーで帰ってます。

 

ピロティーで持ち上げて

モダンすぎる日本建築。(言葉が拙い)

 

 

吉田五十八さんは、数寄屋建築を近代化を目指し、

文化人や政治家など著名人の自宅を数多く設計した建築家。

 

日本の壁の作り方は大きく分けて

真壁と大壁に分かれるが大壁を

発明した張本人。

 

伝統的な日本建築をその時代の

使い方、暮らしに合わせ変容させ、

日本人独特の美的感覚を用い、

各所の納まりの繊細さや

材料に対する目利きやこだわり

を自分の目で手で直接職人に伝え、

当時の職人の技を最大値化

出来るよう、当時では珍しい

設計と工事の両方を請負い、

現場の棟梁や職人と共に

作り上げていった稀有な建築家。

 

 

御殿場の東山旧岸邸はお勧めです。

隣にはあんこ好きにはたまらん虎屋もあり、

内藤廣さん設計の建物も素敵です。

 

東京にある猪俣邸も見れます。

ここも窓の開け方と庇との高さの関係性が秀逸。

 

庇で守られてる感(閉鎖的)あるのに

窓のコーナーサッシの抜けてる感(開放的)

の相反することでしか成り立たたない

絶妙な安心感と日本人の琴線に響く

この素敵な塩梅はなんだっていう空間。

 

すごく好きです。

 

 

 

設計と工事を請け負い、職人たちと

同じ言語で現場を動かしていくスタイルに

同じスタイルを持つものとして、勝手に

共感、時に崇拝、上の話を利用すれば

全く興味のない場所へ九時間

ドライブするときの目的地くらい

果てしない全く届かない背中として

目で追ってしまう存在です。

 

 

吉田五十八さんは設計と工事を

請負うことで、新たな建築手法と

もっと作り手として

突き詰めていく建築を目指した

と思います。

 

 

私のは、どちらかという合理性。

複数の人間が関わり、伝わらない

スピリッツみたいなものや、通常

伝言ゲームになり質が落ちていくものを

一人、もしくは感覚の近い人間と

直接それを現場へ届けて落とし込む

ことで、結果的に合理的に時間と質を保ち、

施主の意図や設計の意図をしっかり

反映させた家にしていくため。

 

 

違うけど同じ。

だから目で追ってしまうのかも。

 

 

いつの日か自我そのままに

突き詰めていく建築を

人生終わるまでにと

思っています。

 

最近、四角い部屋をまーるく

掃除することが上手になりました。

(上手く省力化の意味)

 

自我がそれまでに在るかが心配です。

 

 

元井

 

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