ソナエヨツネニ

2024.01.29

 

2024年の元日は日本人にとって、

忘れることの出来ない衝撃的な

始まりとなり、忘れることの出来ない。

忘れてはならない元日の出来事となりました。

 

 

我が家も災害に備えて、少しは水や食料の

ストックなどの備蓄は容易していたのですが、

ニュース等で、災害時の避難所の状況や

支援が届くまで耐えることの出来る量の

情報を耳にすると、鈴木家の5人家族では

到底足りる量ではないことに危機感を

感じておりました。

 

 

年明けから、妻とも話し合い

何となく水や少量のローリングストックや

乾電池、電源、照明、ライトなどを

いつでも持ち出せるように、

寝室直結のクローゼットに用意しておこうと

話してはいたのですが、

先週から鈴木家4名(長男以外)が

コロナ感染でダウン。

自宅隔離になってしまいました….

 

2年ぶりのコロナダウンでしたが、

相変わらず威力は絶大、

関節がモゲルのではないかというほどの

関節痛にみまわれ、ダルさと熱に

夫婦で悶絶していました。

(こどもは軽症なのね)

 

 

災害とは違うが、コロナ感染もある意味

避難生活と同じように、

外に買い物に行くこともできず、

家の中である物を食べて過ごす事しか

ない状況。

 

 

我が家に関しては、隣が実家ということもあり

毎食玄関まで宅配システムを

することが出来たが、

単世帯家族や一人暮らしの人は

自宅のストックで過ごすしかない状況と

なるはず。

 

そういった状況の時でも、

災害の備えをしておけば、代用も出来るはず。

と、ダルいながら療養中時間は

持て余していたので、ネットで

災害グッツを買いあさっていました。

 

住まいを暮らしのシェルターとして、

考えるのであれば、耐震性を上げて

損壊しないことはもちろんのこと、

太陽光発電・蓄電池での発電

雨水活用での貯水

ストック品の備蓄倉庫などの事も

考えて住まいづくりをしていかないければ

ならないフェーズに来てるのかもしれません。

 

 

すっかり療養でガチガチになってしまった体を

すっかりと鞭打って明日から

仕事復帰とさせていただきます。

 

色々お待たせしてしまっているお客さん方すみません!

 

 

古今 鈴木

疾走中。。

2024.01.20

 

いよいよ本格的に寒くなってきました。

昨年は仕事初め早速ドカ雪が降ったような記憶がありますが。。

 

絶賛そとん壁待機中の栄区の新築も天気予報と

にらめっこする時間が長くなりそうな。工期が。。。

 

痺れる2物件は工程もほぼ同じ進行具合。

両物件ともに断熱完了、ボード貼り。

 

仕上げ工事のバタバタも同時期なのが確定!

 

もう何でもかかってこいや状態です。

 

 

青葉の大型リノベ。

 

 

恒例の柱磨き

 

通し柱が杉材を使用しておりダイニングの梁表しに良い作用。

 

 

キッチンの床はフレキシブルボードで仕上げます。

 

 

 

リノベの楽しさ全開です。

 

 

 

栄区の新築

 

 

 

仕上げ前の下地も終え頃合いを見計らって仕上げます。

 

 

 

 

急遽ひらめかれたs氏からの変更も綺麗に納まり仕上げにのぞみます。

 

 

 

 

 

 

2物件とも次なる展開に向けて疾走中です。

 

 

古今 増島

喉元を過ぎても・・・

2024.01.14

また一年が始まりました。

 

神も仏も絶対いないよね、

居たらこんなこと絶対しないでしょって

いう始まり方。

 

阪神淡路、熊本、中越など

二階建ての木造が揺れやすい

周波の揺れの地震。

 

合わせて

輪島という

道路に面し、道路側に開く形で

一階が全てガラス引き戸で構成、

2階が倉庫で屋根が瓦という、

重厚感、趣はあるけれど

頭の重たい昔ながらの典型的な

商店建築が集まった、

もしくは残っていた

という地域の特性上、

とても被害が大きく

耐力的に弱い一階の道路側へ

2階と屋根が覆い被さるように

倒壊している。

 

その倒壊の仕方が道を塞ぎ、火災への

対処の妨げとなり、さらなる被害が

拡大した。

 

ここで起こってほしく無い

場所で

タイミングで

地震の種類で

という

良くない側へ全部が

振れてしまった。

 

曲がりなりにも建築に携わる

人間として、建物が潰れて圧死という

亡くなり方を見聞きするのは

どうやっても他人事ではなく、

どうやっても

心が締め付けられる。

 

 

自分たちに何ができるのか。

 

 

このような景色を見ると

風景、町並みを作るでもない、

都会に数多ある売るための、

もしくは奇をてらった見た目だけの

デザインが如何に無意味で、

命のシェルターという

本来の建物の本質から

いかに遠い存在であるか

再認識させられる。

 

 

同じ建築従事者として

あの景色を見てもまだ

そのような建築を作り

続けるのだろうか。

 

 

あくまでもデザインは

目に見えない居心地を産むデザイン

温熱環境を整えるデザイン

そして、耐震デザインの融合で

あるべきだ。

 

 

何かを突出させるために

何かに偏り、何かがはみ出るのは

ただの自己顕示欲だ。

 

 

社内でも年明けの

開口一番、みんなでこの話を

しました。

 

 

建築士の端くれとして

何ができるか。

 

 

まずは、今、目の前にある

従事する信頼して任せて頂いている

建築のなかで、命のシェルターとしての

住宅の機能を損なわせないために

自分に何ができるか、それぞれの

タイミングの中でやれることを

模索、実行していくこと。

 

そして、

喉元過ぎればこれらの意識が

薄くなって行く人間の性に、

過剰に求められる

施主の要望の前に、

作る側の理性で繋ぎ止めるように

いつも家の設計の際は、

ここだけは死守するという

自分たちの耐震リテラシーラインを

守りながら上記の他のデザインも

同居できるよう苦心していきます。

 

 

2024年の抱負です。

『和して同ぜず』

 

 

それぞれの置かれてる立ち場、

知らないからこそなんだけど

一方的になる意見など、

理解は示せる無下にはしないけど

私のここの分野の守るべきリテラシー

ラインはここだよー、

これは越えないでねーは

きっちり守ろうと思います。

 

 

 

某所 M邸

仕上げ工事真っ最中。

写真は

建具屋さんの造作の

杉の雨戸です。

 

雨戸は塗装したてで色がまだらです。

(戸袋のように紫外線に当てると

均一の赤褐色の色味に)

 

これも喉元過ぎればで

建築側としてホントに怖い、

大型窓に対しての処理。

 

3年前❓4年前の台風19号

で実感しました。

 

家の屋根が飛び始める

伊勢湾台風並みの

50メートル以上の強風が吹き

荒れるレベルのもの。

 

弊社では被害が無かったものの、

自宅では木製フェンスが倒れたり、

仲間の工務店、千葉の館山などでも

屋根が捲れたり、ガラスに物が

運悪くぶつかり飛散したり。。。

 

なので、設計するお家の

前面が開けていたり、高台の

敷地であったり、

道路に面していたり、遮蔽物と

しての隣家が無かったり、海と

近かったりと環境は様々ですが

掃き出し窓側が

風が抜けやすい環境である場合は

やはりあの怖さを今でも

思い出すと、打ち合わせで

ダサいけどシャッターや

木製サッシの場合は

造作の雨戸をつけて

もらうことへの必要性も

個人的努力義務として

お話しするようにしています

 

 

結局、体感的建築

リテラシーの問題。

 

リテラシーってやつは

体感しないと伝わらないし、

立場、環境、対人によって

流動的で可変性のある

とても曖昧なライン。

 

和して同ぜずもそのライン

が違う人間からすると

ゴーイングマイウエイに

映る事もあるだろう。

 

人間の性で喉元すぎても、

体感的建築リテラシーだけは

設計士の端くれとして

いつも意識してもしてなくても

腰のベルトに居る

巻尺スケールの様に

建築心の一部屋に居てもらおうと

思っています。

 

古今、4人ともいきなり

全力疾走の年明けでした。

 

 

 

古今 元井