妄想と計画と実践と

2019.07.26

いよいよ夏本番。

マジでやめてくれと思う。

現場で物を考えてられない。暑い。。。

夏なんてなくなればいいと思っている。

 

でもこのまま梅雨明けしないで秋になったら

なったでなんか寂しいし、四季大丈夫かと

心配になる。

 

きっと暑い夏がなければ

落ち着いた秋も過ごしやすい春も

そう感じにくいのかもしれない。

 

そう考えると暑い夏も必要なんだと

思ってしまう。

 

しょうがないから夏来てもいいよ

って思う。(何様?)

 

 

 

さて、古今は

妄想(基本設計)計画(実施詳細)実践(施工)

で良い感じにワシャワシャしています。

 

これまた暑い現場から帰ってきて

切り替えて計画や妄想。

 

一日のなかで頭の切り替えが難儀なので

この日は実践系、この日は妄想、この日は計画と

日によって頭を切り替えて動いています。

 

 

計画

閑静な周辺環境の中、建て替え計画中の案件。

住まい手も勉強熱心で、色々な本、雑誌、実際の視察や

お泊りまで敢行して、「自分たちにとって何が心地よいか」

という疑問に真っ向から向き合ってる住まい手。

 

がしかし、敷地は、

第一種高度地区で高さを制限され、ロフトありだと

どうしても建物が間延びして見えてしまう。

合わせて、40%の建蔽率。

建も横も駄目。拷問です。

 

まるで一昔前の外堀から埋められるお見合い結婚の

ように、がんじがらめからスタートする妄想は

苦しい以外何物でもなく、なんで家作るのにこんなに

縛りがあるのかと。

 

そんな縛りの中から生み出た形。

端正な顔つきになって良かった。

難産だったと思う。

 

 

古今でもなかったW2500の一枚木製サッシ採用。

能舞台のようなデッキに遠近感が出るように大中小の植栽、

敢えて土留めは設けず、安息角で石積み、

目隠しの竹塀など

かなり仕上がった身なりで進んでいきそうなH邸。

ワクワクします。

 

最近、個人的にジェフリーバワ熱が沸騰していて

家と外部の繋がりを一層意識している気がします。

 

 

 

 

 

 

実践系1

古今では手掛けることが多いテラスハウス。

多摩のこの物件は、弊社おなじみのアーキプロジェクト

さんとの協同物件。

 

住まい手さんとアーキプロジェクトさんで

1年弱物件を探しながらようやく捕まえた物件。

 

美しい佇まいの玄関。

 

上手に住み熟せば、暮らしがまとまりやすい

テラスハウス。

 

10月末の完了に向けて、解体工事。

 

 

 

 

実践系2

こちらは古今からほど近い団地リノベ。

 

木工事が色々紆余曲折あったものの

ようやくひと段落。

 

いつものモルタル壁&撥水塗料仕上げのための上塗り最中。

 

調合の時はいつも立ち合いで。

左官屋さんと様々なバランスを作ってやってきて、

今回も少し改良。

この案件は、自分たちの物差しピーンな住まい手と

他、色々なプロフェッショナルな方々と

共同作業もあり、古今は内装担当。

 

9月完成目指して、絶賛仕上げ工事中。

 

 

 

妄想系

こちらの住まい手も、緑豊かな自分たちの感覚に合う物件を

古今とアーキプロジェクトさんと一緒に探しました。

 

一度、出産のため、間が空きましたが、

お父さん、お母さんになることできっと

家の在り方や暮らし方への思いにだいぶ変容が

あったのではないかと思う。

もしかしたら、こうありたいな~が

こうありたい!って強く思えるように

なったともいえると思う。

 

良いタイミングで生まれてきたね。

もうすでに親孝行してますよ、君は。

 

 

PLANが固まってきたので、

次は住まい手も僕も現実に引き戻されるお金。。。

 

正直、一番つまらない作業。

でも、家作りの場合は、妄想と現実はいつも

ワンセット。

 

実際、設計施工の私たちの家作りでは

設計者本人が現場監督の立場でお金の算段をする。

だから、設計者の立場でこだわりを出しやすく、

監督の立場で節約を心掛けることで、住まい手の

こだわりを把握した上での優劣を可能な限り

操作できるのが、このスタイルの最大のメリット

だと思っている。

 

自ずと住まい手のこだわりの最短の道を

提示できる。

 

だから、つまらないが、しゃーない、やるか。

 

となる。

 

ガンバリマス。

 

 

 

足元を覗きまくって、つまずかないよう

転ばないように。

 

元井

設計の仕事は考える事

2019.07.19

もう7月も後半ですが、ギンギンの夏とはまだいかないようですが、じんわり暑いですね。


毎月数回、古今でお花屋さんの営業をされているKONITAさんが事務所に飾ってくださいました。
これだけで夏を感じます。

  
  
今週は一戸建てリノベーションの現調へ!
新たに土地から購入されたお家です。
   
解体して全て新しくするのもいいけれど、残し新たに住まわれる、
きっとそのお家も喜んでると思います。
  
この仕事を始めた頃よく「設計の仕事は考える事」と言われてきました。
最初は全然まとまらなく、できなくて...。

今でもまとまらなく煮詰まって止まってしまう事もありますが、
考えてると自ずと見えてくるものがあります。

ファーストプランを提出するまでの約3週間、考えて・煮詰まって・また考え少し進んでの繰り返しです。

AIが進んで人でなくてもできる事が増えていますが、この部分は決して機械ではできないと思っています。
     
ただ、最近少しずつAIというか機械を活用している事があります。
図面を書くCADソフトは色々あるのですが、今使っている物はかなり優秀で、平面図・立面図といったものだけでなく、
パースとか構造計算とか色々なシュミレーションとか...様々な事が一台でできるので、
時間の短縮・効率化もそうですが、プレゼンテーションにも大活躍しそうです。
   
ただ、ITが苦手な私。少し時間がかかりそうです...

代田

「LiVES」に掲載されました。

2019.07.16

 

こんにちは、古今です。

 

先週14日に発売された、
住宅&インテリアマガジン『LiVES(ライヴズ)』に私たちが設計・施工を行ったリノベーション物件、
舞岡の家」が掲載されました。

 

 

 

 

私たちのコンセプトとも似ている、
「懐かしさと新しさ 木使いの家」という特集記事にてご紹介いただきました。
記事中では、目指した設計、そして多様な樹種の使い方についてお話いたしました。

 

 

 

 

また、同特集記事には、私たちが施工で携わった「青葉の新築」の設計を行った
「NLデザイン設計室」さんの事例も掲載されております。(こちらは全くの偶然で私たちもビックリ!!)

 

 

「LiVES」は全国書店にて発売中です。

 

 

是非ご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

木の使い分け

2019.07.12

 

 

一件住まい手さんに送り出せば、また一件新たな現場が始まりました。

 

今月から9月に掛けて、怒涛の着工ラッシュが決まっており、

お盆休みをまともに休めるのか、今からヒヤヒヤしている鈴木です。

(自分の段取り次第なのですが・・・・。)

 

 

先日も、横浜で大規模な戸建リフォームが着工し、

着々と工事を進めています。

 

 

本日設置した、玄関脇の大型FIX。

 

 

 

近隣の建物と近く暗くなりがちな箇所にあるので、大胆に窓を設け明るさを確保しました。

 

リビングから延びる中廊下の真正面上に配置し、廊下までヒカリを

取り込んでくれると思います。

 

ちなみにこのガラスは、【スリガラス】ではなく【にごりガラス】。

スリガラスはサンドブラストで表面に傷を付けるのに対し、

にごりガラスは薬品で表面を曇らせるそうです。

 

私も今回初めて知りました。

 

スリガラスは2mの長さのガラスは作れないという事で、

にごりガラスを採用しています。

 

スリガラスと見比べましたが、パッと見はまったく区別出来ませんでした・・・・

 

 

 

そんなこんなしていましたら、ふらっと住まい手さんがお母様と一緒に

現場の様子を見に来られたので、

床や天井、耐震の筋交などの説明をさせていただいたら、

 

 

 

『孫の夏休みの自由研究に丁度いいじゃない!』

 

 

 

と一言。

 

 

私達建築従事者としては当たり前に、箇所ごとに使い分けている

木の材質を研究材料として、考えてみるのも面白いかも!

 

と、現場で盛り上がってしまいました。

 

 

 

 

 

 

 

柱や土台は腐れに強く堅い桧

 

 

梁や根太・垂木等の横架材には粘りのある松

 

 

直接接するフローリングにはぬくもりのある杉

 

 

ウッドデッキには水に沈む程堅く重たいアイアンウッド

 

 

etc・・・・・

 

 

 

一軒の木造住宅を造るのに、箇所箇所に10~20程の材種を使い分けしています。

 

その木の特性を最大限発揮できる場所に。

 

 

 

 

 

 

自宅の構造体が丸見えの状態なんて、一生に一度二度あるかないか。

 

写真や木端等を集めて、まとめたらきっといい思い出になると思います。

 

 

もうすぐ夏休み。

 

現場で大工さんを交えながらレクチャー承ります!!

 

 

 

古今   鈴木

 

 

 

 

 

 

せっかく力

2019.07.05

夏の匂いがプンプンしてきています。

夏は嫌い。あらゆることに品が無い感じがする。

THE、元気の押し売り向日葵も。

 

古今は着工ラッシュ、おうちの打ち合わせラッシュ。

 

そんな中、新しいメンバーを迎えるべく

普段あんまりできない備品の事や

今後、古今の層をより分厚く、柔軟

にしていく試みも少しづつ動いています。

 

先の事を考えすぎて、足元を掬われていては本末転倒。

何事も結局、さじ加減がもっとも重要。

何気に頻繁に足元覗きながら進めています。

 

 

先日、世田谷に用事を済ませ、いつもなら

ささっと帰ってしまう所、ふっと思いついて

せっかくだからと少し足を延ばして

内藤廣さん設計のちひろ美術館・東京に

行ってきました。

 

糸井重里さんのほぼ日で紹介されていた

ショーン・タンを見てみたかった。

 

 

 

最近は、出力出力ばっかりで、疲れてしまって。

アンテナも鈍って、この仕事で設計施工一貫でやる際には

もっとも力を発揮し、古今らしさが如実に出る部分であり、

自分で自分の持ち味だなあーって自認する「せっかく力」

をほんの少し珍しい形で発揮できました。

(たぶんいつもならめんどくさくて足は延ばさない)

 

 

結果、来てよかった。

展示物より、ミュージアムショップ近辺に長く

居座り、中庭中心にコノ字型に配置された中庭を

眺めながら、見本の本を読み漁りました。

 

なんか引き込まれる感じ。

タッチと世界観が直感的に「いい」

と思いました。

 

自宅でゆっくり眺めたくて、アライバルという

↑文字や文章の無い想像力を働かせて読む絵本を買いました。

 

人それぞれ想像によって解釈が違い、微妙に物語の内容が

変わってくるという斬新な絵本で、小学校時代にいたずら書き

していたような地球外生命体のような生き物もすごく親近感

が湧く感じ。

 

ほんの少しですが、せっかく力のおかげで入力ができました。

 

事務所と現場と(たまに海)の往復だけだとどうも

頭が気だるくなります。

 

こういう時間の大事さを改めて感じます。

 

 

 

せっかくだからあそこで余った端材を手摺にしよう。

せっかくだからデザインと使い勝手を両立させよう

せっかくだからもう一回り感触を柔かくしよう。

 

 

 

 

楽しみな新築、進行中の現場、着工する現場が目の前に。

どう「せっかく力」を発揮出るかはしっかり入力も必要。

 

わたしも40歳。残りの人生は「せっかく力」次第で

どうにでも面白くなると信じてます。

せっかくをこじらせて、人様に迷惑を掛けない程度に

絶妙な大人のさじ加減で。

 

元井