続・鈴木実験室
2023.11.25
昨日は11月末なのに半袖でもいいくらいの
記録的な最高気温をマークしたのかと思えば、
来週は連日1~2℃の最低気温が続く予報。
本当に日本の四季は崩壊して、
夏と冬を交互に入れ替えながら夏から冬に
移行していくイメージ。
夏夏夏冬夏冬夏冬秋冬夏冬夏冬冬冬
みたいな。
長かった【玄関開けたら2秒で現場】のプレッシャー
から解放され、OPEN HOUSE 終了後に両親も
寒くなる前に新居へ引っ越しが出来ました。
物を大切にする老人の類に漏れず、
「今まで使っていたから」を口癖に
明らかに不要な物を運び入れる両親。
私も毎晩何を運び込んだかチェックをして
目を光らせているのですが、
整理収納アドバイザーの資格を持つ姉が、
週末帰省し的確な指示のもと、
取捨選択に勤しんでおります。
ようやく引っ越しまで終えた鈴木実家邸ですが、
両親から新築の依頼を受けたのは8年前。
仕事が忙しいを言い訳に、先延ばしにし続けた結果
65歳だった両親も74歳になってしまいました。
この8年の中には、祖母や叔父さんが亡くなったり
などして、鈴木家的にも建て替えをする
機会では無いような事でもあったのですが、
年々年老いていく両親を見ていると、
これ以上伸ばして、両親に何かあった時には
一生後悔すると思い、ようやく重い腰をあげ
なんとか存命しているうちに、
引っ越しまで出来たことに本当に安心しています。
そんな、年老いた両親の為に色々と考えた
家造りをしたつもりではありますが、
一番重要視したのは、やはり温熱環境。
この8年の間に、国の進める断熱の方針も
変わり、古今としての家造りの断熱・気密に
対する考えもかなり変わったと思います。
現状新築では、HEAT20 G2レベル以上の
断熱性能を確保し、気密性能もC値1.0以下に
なるような家造りをしています。
温熱環境を向上させることよって、
ヒートショックなどの危険性をぬぐい、
8年待たせる親不孝者だけれども
8年以上長生き出来る家造りをすれば、
親孝行も出来たのではないかと
思うようにしております。
実際そのレベルの実際の数値がこちら。
今朝撮りたてホヤホヤの実家の温度計。
上部の温度22.7℃はリビングの室温。
左下①の10.1℃が外気温。
昨日は気温が高めだったこともあり、
昨日から一度も暖房を掛けていない状態で
室温20℃以上を保っていることがわかります。
ちなみに
②は寝室 ③は2階
の温度計。
朝6:30頃だったので、寝ていた寝室の
温度・湿度ともに他より高いのがわかります。
2階の温度はリビングと1℃以内にとどまり、
家の中の温度差がほぼなく均一していることが
わかりますよね。
改めて、断熱と室内の空気循環が上手く作用していること
がデータとして確認出来ました。
これは引っ越し前日の朝一の室温と外気温。
外気温が5.8℃まで冷え込んだにも関わらず、
誰も住んでいない家の室内が、
19.5℃を保っています。
20℃前後あれば、暖房無しでも気持ちよく過ごせますよね。
建築中も私の実験室として、
活躍してくれた鈴木実家邸ですが、
上記の温度計とは別に私がいつでも
スマホで温湿度を確認できるデータログも
設置済みなので、
年間通しての気温差もデータを
今後も確認していくつもりです。
両親にはボケ防止の作業として、
当面の間、床下エアコンを作動させた
時間と温度をEXCELに毎日記録してもらう
事になっているので、
来年の今頃また、研究発表を行いたいと思います。
鈴木実験室は終わらない!
古今 鈴木