省エネ性能の説明義務化

2021.02.28

まだ寒い中、満開の梅の花を見ると、

もう春がそこまで来ていることを感じます。

散歩がてら近所のつうわ屋さんへ寄ったら、

陶芸作家・清水なお子さんの春らしい新作を発見。

  

淡い色付けが多い中、明るい色とフォルムがかわいい。

特に右のスープカップは中指の爪くらいの取手が可愛すぎる。

ひとつひとつ少しずつ違くて、

量産品では感じられない手作りの温かみのある器。

外食・外出をを控えている中、

こういう道具たちが日々に彩りを添えてくれます。

 

 

物を買う基準は、

  

ずっと使えるか( 大事に長く愛着を持てるか)

  

で、買う事が多いです。

   

その背景に作り手のストーリーがあるものに惹かます。

  

  

そして、年々強く思うのが

    「環境に優しいか」

  

    

環境問題。

どのくらいの人が意識しているんだろう、と思い。

  

  

レジ袋の有料化により、エコバッグなるものが大量に売られているのを見ると、全然エコを感じない。

    

   

個人的には…

長く使える物を選ぶ

ペットボトルは極力買わない

ゴミは極力出さない

いらなくなった時リサイクルできる会社の製品を選ぶ

食材は控えめに買い足りなくなったら買いに行く

家電製品に頼らない

など…

  

   

微々たる事ですが、少しでも環境への負担を少なく。

   

   

   

最近の私達の仕事レベルでいうと、

  

「省エネ性能の説明義務化」と

「グリーン化住宅ポイント制度」があります。

   

   

4月から始まる「省エネ性能の説明の義務化」。

   

「性能確保」ではなく「説明」の義務化です。

     

もちろん、基準値は満たし施工もしっかりやりますが、それをチェックする第三者による検査等は必要は無いという。

    

なんとも緩い制度なんだと思ったり。

     

この仕事をしていると当たり前に意識する事ですが、

多くの人がそうでは無い中、

意識してもらい性能を高めていこう。

という狙いのようです。

   

「ポイント制度」の方は

例えば新築の場合、

一定の省エネ基準を満たせばポイントがもらえ、

商品交換ができるというもの。

  

こちらは審査し証明書を取得する必要があります。

   

ちなみにこちらは任意の事業制度です。

  

   

   

温暖化の大きな原因はCO2です。

  

企業単位では既に実行・効果が出ており、

逆に個人単位(家庭)は増える一方。

    

便利な電化製品、単世帯の増加や

異常気象による冷暖房の増加など。

   

   

先日のブログでもあったように、

「住宅の温熱環境」は住宅設計者にとっては最重要課題。

    

私達の建てる家・日々の暮らしが、

現在進行形の環境問題に直結しています。

  

皆さんは何か意識している事はありますか。

  

   

代田

期待半分。不安半分。

2021.02.21



今日なんて軽く汗ばむくらい暖かな気温。



昼過ぎからの強い海風は春を感じます。




冬から春に変わろうかというこの時期に、


遅ればせながら、


古今恒例の箱根神社への初詣。






例年は中国人らしき方々が多くいますが、

今年はコロナの影響で、ガラガラでした。




参道にそびえる杉の大木。

こんなんで柱を作ったら何本とれるだろう・・・

なんて。妄想。

(実際は柱は一本しか取れません。柱は年輪の芯が入るので)



もう二月末ですが、本年も古今をよろしくお願いします。

と     二礼 二拍手 一礼




お参りの後は、


地盤調査を行うため、敷地に地縄(建物の位置出し)


を行うため、川崎の新築現場へ。




建物は四角い。平行。直角。尺貫法。

という概念を捨て、

この変形した敷地を最大限に

活かそうと、設計した建物。



地縄張りも一苦労。



キッチンの窓からはこんな景色が・・・

リビングの窓からはこんな景色が・・・


なんて一人でニヤニヤ妄想。




こちらは夏頃着工予定の新築の模型。


店舗併設住宅。


古今過去最大級の大きさ。





平屋の店舗からつながる2階建ての母屋。

母屋からは屋根の掛かった、

ウッドデッキを通り、

店舗へ移動できる間取り。



リビングへの採光、視線を考え

間取り・屋根形状を考えたので、

少し複雑ですが、きれいなシルエットに

纏まったと思います。





大きなバルコニーからは、

丹沢の山々を眺望出来るように。



こちらも工事が楽しみです。





今までの古今の新築は、かなりシンプルな

設計が多かったので、

この癖が強い2件、





期待半分。  不安半分。

古今 鈴木

コツコツ

2021.02.11

 

 

 

 

 

 

ブログの担当が回ってくるたびに、

 

 

もう一ヶ月経ったのかと。毎回このタイミングでハッとなっています。

 

 

 

気温も暖かくなってきて、住まいながらのリノベ物件のスタートには、

 

良い時期なのかな?

 

 

先日解体も終わり、木工事に入りました、桂台の戸建てリノベ

 

 

 

以前増築された部分と、リビングに連なる和室の改装。

 

 

  

天井は羽目板張ったり、木製サッシを設けたり、屋根葺き替えトップライト、外壁、内装。。。

 

 

2間の改装ですが、フルリノベ並みの内容です。

 

 

 

 

 

 

とにかく雨仕舞、天気にも恵まれとりあえずは一安心。

 

 住まいながらの工事。コツコツ仕上げていきます。

 

 

 

 

今月末お引渡し、川崎市のマンションリノベ

 

 

 

木工事完了。いよいよ仕上げ真っただ中。

 

 

造作関係も良い感じに仕上がり、だんだん色がついてくるのが楽しみです。 

 

 

 

 

 

キッチン、作業台他下足入れはランバーの箱モノではなく、米松の足で造る仕様。

 

 

シナとの相性も良く、天板のタモ剝ぎ材も効いていて素朴だけど男前な感じ。。。

  

 

 

クロスとタイルの色味も相まってまた違った雰囲気になりそう。

  

 

 

 

ここからバタバタする気配。。迎え撃つ準備はできています笑

 

 

 

増島健人

 

 

 

自分たちが得意なことは何か。

2021.02.05

物事って、実際にやれることよりも、

やった方が良いことの方が絶対多い。


古今で例えると、

会社単位で言えば

古今の広告媒体・コンクールへの

露出の為の作業。


施工目線でいうと

職人さんの手間を発生させない、

住まい手に安く工作物を作ってあげるための

職人さん紛いの現場作業。


設計目線でいうと

イメージの共有を図るものは製作するが、

より提案を深くわかりやすくするための

パースや各種図面。




やった方が良いのはわかってる。




だけど、やった方が良いことを全部やると

みんな疲弊して、住まい手から預かるお金

の対価として、建築技術者として、当たり前に

普通にやらなければいけないことが疎かに

なることも、今の物件数と難易度を考慮すると

現実出てくることが安易に想像できる。



しかも、これが出てくるときは、いつもニョロっと

ニュルっと、しれーとした顔で出てくるから

気付きづらい。



僕らのような家の作り手として、

各部、ポイント・タイミングでチェックや確認が

出来なくなり、取り返しがつかなくなってしまう

ことが一番恐ろしいし、やれなくなってしまう

のであれば、本末転倒甚だしい。



そんな時にどこが線引き?落しどころ?かという

判断基準になるのは、自分たちが

何が得意なんだってことを自覚したうえで

何が何より優先なのかをはっきりさせて、

みんなが、職人さんが納得しながら進むことだと

思っています。



今年一年(もうすでにひと月経ったよ。。。はえ~)、

古今が得意なことをする集団であろうということを

目指すとしても、人と人が一緒に作り上げていくような

仕事をするためには、それが得意だろうが、苦手だろうが

なんだろうが、これだけはやってもらわないと

困るということを決めないと一緒に作れない。


その「最低限のこと」をできるだけ、なるべく

小さくしてスリムにして、理解していただく

努力を怠らずに進んでいこう

と今年は思っています。


得意のことを伸ばし、

苦手なところは可能な限り人並みに。。。

諦める事は諦める。


こっそりな今年の抱負です。



古今の得意は、くどくて長くなる

からここでは割愛。



過去の元井ブログで駄々洩れしている

と思います!お時間ある人はぜひ。





年末年始にメンテなどでお伺いした物件で幾つか。



永山のテラスハウス

おしゃれ夫婦+boyの家。

中古+リノベ案件でした。

上手に住み熟してくれています。



ここは、玄関とホールをタイル仕上げ。

目地なしで突きつけ貼りをすると、いやらしくならない。

壁はラワンベニヤ貼り。階段はカーペット張りの

既存の下地を利用したもの。


無国籍のモノが良く似合う空間。





1F リビングからホールLDを望む




リビングダイニング。



モノがあるんだけど、雑然としない空間。

一言で言うと暮らしのセンス。さすがです。





鵠沼桜が丘の住まい

こちらも中古+リノベ。

無垢の木の端材を外ストーブで使うから

とっておいて下さいと工事中に言われ、

大量にストックさせて頂いたのですが、

その一部がかわいらしいものに変化してました。

ご主人手作りの小さなお家。

まるでシルバニアファミリーの家。



この家には、リビング2大偉そう鎮座モノである、

ソファもTVもない。達観してるよ、若いのに。


リビングで逆上がり。

下の踏み台をまた端材で。


床と同じ杉材で一体感半端ない。




モノがあるんだけど、雑然としない空間2



暮らし・お料理上手な奥様らしい。


訪問中もご主人・子供たちは自転車で海へ。


子供も伸び伸びしてる。良い環境です。




かなり意識して施工した断熱・気密も

うまくいったようで、あったかいですと。



お引渡し際に測った数値も上々だったので、

大丈夫かなと思っていましたが、

ちゃんと言葉で聞くと、格別。


結果が伴うのは、ほんと嬉しい。


住まい手の意図を汲み取り、共感し、

デザインや醸し出す空気感、空間を整わせるのも

僕らの大きな仕事だが、やはり心地よい暮らしの

もう一つの大きな側面である温熱環境整理も

今の時代の家作人にとっては、至上命題と

いっていいだろう。


実はリノベの場合、予算との取り合いが一番

ここがシビアで難しい部分。


お住まいになってからの

意見が(良くも悪くも)

何よりの収穫だし、次への活力。





楽しみな平屋の新築も始まっています。

(子供たちに模型を一部破壊されてますが。。。)



持ち味の違う普通の人が集まって、

一人では実行できないような目的を達成するために。


前に前に。


時にはさぼりながら進んでいきます。



古今 元井