オリンピックがなんだ。

2021.07.31

オリンピック開催中。

 

 

10年後くらい、コロナの中、

 

よくオリンピックやったよね、

 

やってよかったよね、なのか

 

あれをやらなければ、、、なのか

 

 

どうなるか。

 

 

時間経過の中にだけ答えがあります。

 

 

でもやっぱりこんな世の中だからこそ

 

見たかった興奮と感動があるのも確か。

 

 

個人的には、サーフィン。

 

 

もっと波のいい中でやらせて上げたかったが

 

これぞサーフィン、天候は運。クローズアウト!

 

 

表現場所のコンディションは、

 

日により、時間により変化し、

 

その変化に柔軟に、常に冷静で客観視

 

していないとあの広い海の中で

 

一人取り残される。

 

 

 

サッカーでいうとゴールが大きくもなり、

 

小さくもなり、時にはドリフ大爆笑のように

 

ゴールポストに足がニョキっと生えて

 

グランドを走り回る中、そのグランドすら

 

ねじれて、縦横比がぐちゃぐちゃになり、

 

その中でシュートを打って

 

決めきるような、コンディションに

 

瞬間的に自分しかいない状況ですべてを

 

判断し、技を繰り出す

 

瞬間芸の側面をもつサーフィン。

 

 

各種スポーツで最速に上達するコツである

 

反復練習が全くと言っていいほどできない

 

サーフィン。

 

 

 

だから本当にうまくならない。(才能もあるよきっと。。。)

 

 

でも、この刹那的で、地球の鼓動の中、胎動の中、

 

風が吹き、波ができ、重力で波が崩れる

 

という超自然的な構造の中に、

 

乗るという行為をすることで

 

ちっぽけな人間ごときが自然環境の一つに感じられ、

 

いつだって自然への畏怖と敬意を同居させながら

 

海との一体感を感じれるのが一番の魅力だと思う。

 

 

僕みたいな飽きっぽい人間が10年以上も

 

続いてる大切な生きる栄養素の一つ。

 

 

最近、目の手術して、しばらく海に入れずの

 

時間を過ごしましたが、いちいちイライラするし

 

肩が背中がウズウズするし、落ち着かないし。

 

改めてサーフィンとの付き合い方を

 

真剣に考えました。

 

 

久しぶりに海に入れた幸せな瞬間を

 

忘れずに今後もお付き合いしていきます。

 

 

しばらく海に入れず、サーフィンを初めた

 

頃に戻ったかのような実力になったのは

 

言うまでもないです。。。はい。

 

 

 

 

さて、もうひとつ、サーフィンよりも

 

ふた回りくらいエネルギーを注ぐ矛先、家作人。

 

 

古今スタッフみんなの情熱の注ぎ口、続々です。

 

 

これに目を向けている間は

 

オリンピックがなんだ状態です。

 

 

町田・山崎:Y邸

分譲地ではない敷地。贅沢な景色です。

景色に、建物に順応していくように

今物件の軒裏は現し仕上げ。

 

 

外壁の土塗りが仕上がった時に

真価が見れるはずです。

 

 

 

 

 

町田・図師:Y邸

上棟はあいにくの雨。

 

住まい手も雨の中、できていく自分たちの家を

感慨深く望む。

 

さすがに、野地板は貼らずに、この日は終了。

みんな雨と暑い中の雨具で下着がびしょ濡れでした。

 

今や屋根まで貼られて、ようやく雨仕舞ができて

一安心。

 

二階の寝室のコーナーサッシの展望。

 

 

 

大型引き込み窓と景色を切り取るFIXサッシ。

 

 

窓に対して意識があるのとないのとじゃ

見た瞬間にわかる。

 

窓の設計は、その家や住まい手に対しての想い、

設計者の設計観と様々な気遣いが

一番反映される場所。

 

今の段階だとまだ断片的だけど

上手く意図が感じられ、すこしホッとする瞬間。

 

 

 

 

 

川崎:T邸

 

こんなに晴れていたのに。。。

 

この後、滝のような雨が。。。

 

雨男(古今 鈴木)恐るべし。

 

ここは分譲地の一画。

間違いなくこの環境ならこの区画を選ぶ。

 

それを頼らずに自分たちで見つけてきた

若い住まい手の感覚が誇らしい。

 

周辺環境・住まい手の感覚に寄り添う

設計ができていると思う。

 

ディティールを詰めるだけ詰めたら

あとはしっかり現場で、丁寧に作り上げよう。

 

 

 

 

 

 

最近、作家してる友人に言われた。

 

 

 

人生をかけた仕事ではなく、

 

いつもそこにある仕事に対しての

 

丁寧さは、携わった人間の内面の

 

誠実さが如実に現れると。

 

 

ドキューンでした。

 

確かに。。。

 

 

自分の仕事、スタッフの仕事、職人の仕事、

 

忙しさ・効率と反比例するけど、

 

同じ仕事なら、少しでも人に、成果に

 

貢献をしていける方に舵を切ろう。

 

 

それが正しくできる環境で仕事したいと

 

切に思うし、あきらめないよ。

 

 

お盆明けに上棟が一件、

 

9月の中旬に二件。

 

 

 

その仕事に対しての良し悪しの

 

匙加減をちゃんと見極め、

 

この仕事でやるべき、到達すべき

 

仕事の勘所を間違えないように。

 

 

 

サーフィンも住まいづくりも

 

井の中の蛙大海を知らず

 

は危険。

 

 

 

 

踏ん張るよ、がんばるよ

 

 

 

 

自分たちにエールです

 

 

 

 

 

 

古今 元井

杉のフローリング

2021.07.25

私が今住んでいる賃貸マンションの床は

複合フローリングといって、

合板を重ねて薄い化粧材の木を表面に貼り、

その表面にコーティングする塗装をしたものや、

CF(クッションフロア)といって、

クッション性のある塩ビ素材で水廻りによく使われるもの、

フロアタイルといって、見た目はフローリングですが、

CFと同じ塩ビ素材で、

下足の店舗の床にも使われる硬くて丈夫なもの 

などが使われています。

 

 

これらのおかげでこの時期、素足だとベタベタし気持ち悪い。

冬は寒いし硬くて痛い。

古今では杉フローリングをお勧めしています。

ベタつかず、さらっとした足触り。

そして柔らかく温かい。

杉は他の材種に比べると、

含んでいる空気量が多い為、柔らかくて温かいのです。

 

その分、傷付きやすかったりするのですが、

それが味や思い出となったりします。

実家が無垢の杉フローリングだったので、

一度、経験してしまうとこの差は顕著です。

 

断熱材やサッシで家の性能が数値で出てきますが、

それだけではない快適さもあるんですよ。

 

 

 

 

代田

適材適所

2021.07.17

梅雨明けましたね。

太陽光線が肌に刺さります。

今年もまた汗との闘いが始まります・・・

 

 

 

「風強い~」

 

「雨が~」

 

「暑い~」

 

「台風~」

 

「寒い~」

 

 

と一年中文句を垂れている鈴木です。

 

 

 

二週連続で新築工事の上棟があり、

納まり・段取りで目がグルグル回っております。

何はともあれ、まずは二棟とも無事に棟上げも終わり、

一安心。

 

 

古今で木工事をお願いしている大工さんは

基本的に4組の方々に工事をお願いしています。

4組の内3組はいわゆる一人親方。

皆さんこれをいうとビックリされるのですが、

戸建ての新築工事やリノベーション工事の

大工工事は基本的に一人の大工さんが

工事を行います。

 

古今の新築の場合ですと、

3カ月前後一人でコツコツと造っていくのです。

 

 

 

 

けれども、上棟の日だけは話は別。

 

 

大工さんや鳶さんなど総勢10人前後で、

一気に屋根工事まで終わらせます。

 

 

 

 

 

 

 

上棟の日には毎回、大工さんの仲間が助っ人に来てくれます。

工事の様子を見ていると、

毎度お馴染みのメンバーということもあり、

 

 

 

建物の歪みを見る人

 

材料の段取りをする人

 

納まりを考える人

 

率先して上に登る人

 

等々

 

 

 

阿吽の呼吸で、自分の仕事をこなしていきます。

それぞれが役割分担をしっかりと理解して

動いているからこそ出来る技。

 

 

 

 

 

 

 

 

話は変わって内装のお話。

 

 

室内を彩る内装材にもそれぞれの役割分担があります。

 

 

古今で良く使用する内装材の役割分担は主に

 

 

珪藻土(高い調湿作用)

 

漆喰(殺菌作用)

 

紙クロス(珪藻土程ではないが調湿作用)

 

塩ビクロス(汚れに強く安価)

 

等々・・・

 

 

調湿作用が高いからと言って、

洗面所やマンション北側(マンションの造りにもよりますが)

のお部屋に珪藻土を塗ったりすると、

多くの湿気を珪藻土が吸い込み、

返ってカビを繁殖させてしまう

危険性も有ります。

 

 

 

もちろん、珪藻土・漆喰・紙クロスなどの自然素材が持つ

和かなテクスチャはいいものですが、

単に塩ビクロス=悪

というものでもないと考えています。

 

 

 

小さなお子様がいるようなお宅では、

玄関の壁やスイッチの廻りなどの壁は

どうしても汚れてしまいます。

 

 

そういったところには適材適所、

汚れを落としやすいものを。

 

 

与えられた空間で最大限に

力を発揮出来る物を使えれば、

長く住まう中でより良い物になっていくと思います。

 

 

 

 

古今 鈴木

 

 

作り方を考える

2021.07.09

 

 

 

 

 

 

今年の梅雨には泣かされました。

地元静岡県東部では、橋の倒壊や土砂崩れ。

熱海の土石流なんかは全国的に報道されていました。 

建築に従事する者として他人ごとではないというか、

関係はないのかもしれないけど、

なるべく産廃を出さないように、

古今でも気を付けているつもりです。

 

というより、もったいないから無駄が出ない

ようにって心がけが何かに繋がっていく

だろうと思っています。

 

一日も早い復旧を祈ります。

 

 

梅雨真っ只中での新築ラッシュ。

雨上棟一転今日は噓みたいに晴れ、

そして嫌味なほど暑い。。

晴れてほしかった思いも

このうだるような暑さには勝てなさそう。

 

とは言え、事故もなく無事に建ち一安心。

 

 

 

 

 

 

 

この壮大でどこか懐かしい景色を背景に、

ここからはコツコツ住まいが出来上がっていきます。

現場管理としては、ここでもっと詳細な図面を作ります。


納まり図とか施工図なんて言います。

もっとわかりやすく言うと、作り方の説明書。

設計段階でもたくさん検討し図面になったものを、

もっと綿密に納まりを検討し、

それをもとに職人さんと打合せ。

 

仕上がりに、もっと言えば住まいに直結する大事なこと。 

難しい検討材料が多いほど、気も抜けませんが面白い。

 

ある程度のセオリーがありながらも、

納め方も人によって違ったりします。

 

例えば、大開口の窓だったりアイコン

的な造作だったり、、

 

映えるような場所だけでなく

出来上がってしまえば何気なく

映る住まいのあちこちにも、

建築の面白さがこもっていたりします。

 

 

 

増島健人

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

各々の形

2021.07.02

ウッドショックに始まった今春、

何かが滞り、何かが遅れていく状況に

なっていますが、さらに雨で作業が滞る

梅雨が合わさり、全体的に遅れている状況が

否めません。


まあ、予定通りに行かない。


大局的には、せかせかした世の中に

「そう急ぐなよ」って誰かに

言われている気がしますが、

任せられた作り手の立場からだと

「もういいよ、普通に仕事させて」って

素直に思います。


住まい手もしょうがないって思いながらも

内心きっと。。。


ここにきて、オリンピックで道が混みだす

通行止め?も合わさるかと。。。



「普通に仕事させて!」






某所・K邸


内部先行引き渡しまでこぎつけました。


平屋然の外観。飾り気がなくて好き。





数学者・売れっ子クリエイターの二人のための棲家。


大工さんと共に苦心した本棚に本が並べられる

その時を本棚が待っています。


ホワイトオークで作った2.7mテーブルも

存在感。


足は、大工さんお手製。見事。

まるで理科室にあった実験台のよう。


ここに選ばれし、椅子どもが並びます。


それもまた楽しみの一つです。




施工事例用の完成写真もその後に。

内部生活空間。




Kさんのお父さんは大工さん。

建て替え前のお父さんが建てた家の柱を

「想い」を引き継ぐために再利用。


この物件は準耐火建築物なので、構造材と

なる柱や梁は露出NGのため、あくまでも

構造材ではない化粧材としてそこに立てました。


お父さんに見守ってもらいます。






素敵な窓辺(自画自賛)

Kさん曰く、昼寝、本読み、3匹いる猫の寝床

きっと取り合いになるでしょうと。


Kさんご友人にソファクッションを

造ってもらいました。


群青がが空間を引き締め、生き物が

吸い込まれるように、ここに座る、寝る。


建築用語でいう「たまり」が造れました。


こういう場所が家の中に1か所でもあると

家が暮らしに馴染みます。







Kさんのご提案で猫ステップを本棚に

紛れ込ませました。

(写真がきれいじゃ無くてすいません)


同じ猫飼いとしては、夢のステップ。

でも、あらゆるところでの爪とぎが怖い~。


きっと奴らはやるんだろうな~。

でも、猫の行為は許せてしまう猫飼い。

その時はやれるだけ補修しよう。






キッチンはマンガシロ材+オイル塗装、
オリジナルモルタル仕上げ。

これも古今+大工さん+建具屋さん合作。

現場目線の施工詳細図+大工さんの腕、

建具さんに正確に伝える経験。

一見、シンプルなキッチンですが
ところがどっこい、窓の取り合い、モルタル塗り厚、
材の厚み、設備品との取り合い、ガス配管、設備配管、
電気配線、、、、やる事多く、気を抜くと失敗します。

既製品のキッチンは据えるだけで、収納量、機能性
格段にUPします。既製品も良いもの良い。

でも、暮らし上手な人は、共通で台所を大事にします。

この簡単そうで難しいキッチンだけど、
一年通して、既製品のキッチンを古今で使うのは
1件あるかないか。

やっぱり、生きるのに必要な食。

それを生み出す場所として、

自分の好きな形に作れるって単純に幸せです。

手間はかかる子だけど、造作したい場所。






床下エアコン

床下エアコンといっても、
ほんとの床下ではなく
床下に暖気を送り込む半埋め込み型。

使用するのは通常のシンプル機能を
もった家庭用のエアコン。

しっかりと気密部材を駆使しながら、
蓋をして漏気を防ぎます。

この蓋を取れば、メンテナンスも容易。

床下エアコン採用物件は、基礎の設計から
地中梁にして、立ち上がりの基礎を可能な
限りなくし、床のスリットをどこに設置
したら、空気がうまく循環し、スリット
から出る風量を確保し、室内を効率的に
暖めるか、結構な計画が必要です。

その他にも、基礎断熱の方法、

送風設備壊れた時の床下の換気
のための気密断熱床下換気口の設置
シロアリ対策、気密部材の駆使、
エアコンの暖房容量、温度センサーが
リモコン側についているエアコン用
ワイヤードリモコンの設定、暖気を床下に
送り返し、暖房効率を上げる
カウンターアローファンの設置位置、
各種建築工事との取り合い、
家自体の気密性の確保など
通常の床断熱方法とは違う手順
を数多く踏んでいくため、
上手くいくかどうかの完成後の
風量チェックや試運転時の
チェックは大いに緊張します。

かなり意識をして検討施工した
おかげで
7か所つけた床のスリットから
安定風量が確認でき、安心しました。

冬のこの家の性能が楽しみです。






道路工事のセットバックを終えると

外構工事。


夏にあらためてブログにしたいと思います。






各々の形

現在、古今にて一緒に家を作っている住まい手

の各々の形。


絶賛施工中、着工前、詳細打ち合わせ中です。



町田:Y邸


川崎:T邸


町田:Y邸



都筑区:H邸




中井:I邸



秦野:S邸




夏までに着工していく面々。



ほんとにこうやって並べてみると

十人十色ならぬ住人十色。

重圧も半端ないなと改めて。





目先のことを追うことも、会社を

運営するためには大事。


年を重ね、経験していくと、

一種の万能感からか、小手先の操作で

なんとなくやり過ごせる。


でも、そこから造られたものは正直です。


だから、実際に時間を使い、自分の手を

動かし、手間がかかり面倒なことが

当たり前になって、それが日常になることは、

結果として、自分たちを強くすると信じてます。



期待に応えたいです。





古今 元井