GENBA ×2
2015.06.24
大庭の住まい 内装が始まりました。
塗装→内装→造作建具、造作家具、タイル、照明付→水道設備設置、etc
とここからはほぼ2.3日おきに職人さんが入れ替わり
足早に現場が進んでいきます。
ですので、監督兼設計士(私、元井)は段取りと現場チェックが
大忙しの時です。
もうひと踏ん張り。ガンバリマス!
ここで自己満足の上塗りをひとつ。
私の前回のブログでご紹介した部分がさらに素敵に仕上がりそうです。
二階ホールより
一階から天窓を見上げる
天窓は北東向き。
この時期、朝は本当に綺麗な自然光のラインが入ります。
この自然光のラインの位置と長さは移りゆく季節や時間帯で
変わってきます。
どのような自然光の入り方をしているのか、この現場にいくときの
こっそりとした私の愉しみにもなっています。
二階ホールの本棚から入り込む自然光。
本棚上を開口としてOPENにした部分と、デスク前の欠き込みから
優しい自然光が入り込んできます。
美しいです。。。
狙い通りに仕上がりそうです。
1階の階段下デスクにも、ストリップ階段を透過し、光が落ちています。
天窓は電気で自動開閉します。開口時に雨が降るとセンサーにより
自動的に閉まります。優れたやつです。
この天窓は大庭の住まいにおいて、北側の自然光を取り入れる窓とし
て、一階の生活空間から温まった空気が階段室を通り、この窓から
抜けていく空気の流出口として、大きな役割を持っています。
自然の光と自然の風とずーっと仲良く暮らせる住まい。理想です。
地球で生きている私たちは、常にこの自然の恵みを享受していますが
普段は当たり前すぎて、このありがたみに気付けません。
住まいにおいては、この恵みとどう上手く付き合っていくかが
目に見えない住まいの温熱環境や居心地というものすごく抽象的だけど
大事な部分に大きな影響力を持っています。
わたしたちのような建築会社、設計者の設計デザイン・考え方・知識、
住まい、住まい手さんへの想いひとつ次第で
これらの恵みがまったく意味のないモノにもなり得るし、
逆に住まいに悪さをするモノにもなり得ます。
どうせなら恵みを上手く利用してやろうと思っています。
この物件では、設計段階での入念な検討と現場での職人さんとの
微調整が結実し、上手くいったと思っています。
はい。すいません。
自画自賛です!
吹き抜けと2Fを繋ぐ通風窓(下写真右開口)
1Fリビングに届く東面FIX窓からの自然光(下写真左の窓)
これも電気式の自動開閉窓(下写真正面の小窓)
吹き抜け天井に見えるサザエさんの波平さんの髪の毛みたいな
ちょろっと出ている部分に空気を吸引したり攪拌したりするファンが
付きます。
もう一件。
若葉台:マンション全面リノベ現場です。
感覚が飛びぬけて素敵なご夫婦と、まだお会いしたことがない
娘さんの住まい。(早く〇ちゃんに会ってみたい。。。)
こういう方々と一緒に暮らしづくりができる喜びを
日々実感しています。
その物件がいよいよ着工です。
施工中事例として、のちにUPしていきます!!
先行解体を実施し、壁の中に隠れていた
給排水部分のチェックや床の勾配
などをKOKON総出でチェックしにきました。
合わせて、新しく組んでいく壁の位置を床のコンクリートに
明示していく墨出しをしています。
大村クン・鈴木クン真剣。
元井一休み。
解体後の写真 撮影 ボルダリング鈴木
元々あった細切れに仕切ってあった間仕切りを解体し、全面開口PLANです。
ここの窓にあまり認知されてないけれど、優れた断熱性能と調湿性能を持つ障子を全窓に取り付けていきます。
妄想するだけでわくわくしますでしょ!
木の素材感と日本人らしい和のテイストが感じられる空間になります!
ここの住まい手さんは、これらの間仕切りを取れば、空間を横長に使う
居住空間が確保でき、かつ窓から見える緑を室内に取り込むことで
自分たちが理想とする居心地の良い空間が実現
できるのでは?というイメージを持ってKOKONに相談に来られました。
物件選びの段階では、小奇麗にリフォームされた物件には目もくれず、
自分たちの持つ居心地の良い住まいのイメージにどう近づけるかを芯
にこの物件を選ばれたそうです。
KOKONに来られ時には、すでにPLANが出来ていました。
まるでリノベ慣れした設計者の目線です。
内見の時には、先住の方が住んでおられ、荷物や家具やわんさか
ある状態で、ここまでイメージすることは簡単そうで、簡単ではありません。
その感覚たるや、何なんでしょう。。。一言でいうと、センスってやつでしょうか。。。
その会話をしていた時、鳥肌もんでした。
普段から妄想やイメージがいかに自分の理想とする生き方や人生に
多大な影響を及ぼすかという事に、改めて気づかされた気がします。
みんなでいえーい!
改装後、同じアングルとポジションで記念写真を撮りましょうって
お話ししています。
ご期待を裏切らないよう、堅実に着実に一歩づつ進んでいきます。
元井 史朗
横浜・青葉区・青葉台を中心に、神奈川・東京で
リフォーム・リノベーション・注文住宅をお考えの方は古今へ