日常が少しづつ戻ってきた。
うれしい反面、自粛なんてどこ吹く風で
人との距離感、モラルの変化は
あっても、色々試行錯誤したが
仕事の仕方は変わらなかった。
自粛期間中は道路が日曜日の朝みたいに
空いていて、車の混雑が戻ってしまうのが
少し悲しい。
いやいやそんなこと不謹慎、経済戻ってこい!
すみれが丘の家
外構工事が進んできましたが、ようやく。
住まい手との基本設計時から、敷地の道路側1mくらいは
道路側の社会にこの家がすっと馴染み、貢献するため
緑の中間領域として提供しようと話していました。
「住まいが街並みを創る」
こっからここまでがわたくしの家です
みたいな自己が強い家が多い中、
少しでも前を通る方々、近隣の方々が
優しい気持ちになれるよう、住まい手、建築、外構で
創っていきました。
敷地が上がっているため、無表情なブロックは使わないで
土留めを根府川の自然石を使って。
シンボルツリーとなるアオダモを植え込み。
アプローチには枕木と中古の大谷石を配置。
掘っていたら、排水管が出てきた。
職人さんもやっべーって手が止まる。
なんだなんだとみんなで右往左往したが、結局
元の建っていた家の配管だとわかり一安心。
アプローチもまっすぐしないで、あえてクネル。
この隙間に植栽を植え込み、緑のトンネルを創る。
ウッドデッキを能の舞台のようにし、
緑の奥行きを創ることで自然な雑木林をすみれが丘に。
隙間にもシダ系の植物(シダ植物大好き)を植えて。
ほぼ完成。
今日は外構屋さん、米松で格子を作成。
ここも切りっぱなしはあまり好きじゃないので
先端にテーパーをとってもらい、なじむ印象に。
計画時から見たかった景色。ようやく少しだけ垣間見れた。
外構が完成したら、カメラマンさんにお願いし、このアングルで
外を含めた完成写真を撮りたいと心に秘めてます。
すみれが丘の家の周辺地域は世代交代で建て替えが進んでいる。
この家を見て、少しでも同じように
囲わない家と社会の関係性、緑の
緩やかな境界がいいなと思ってもらい、
一つの家では難しい、街並みを
一緒に創っていける地域に
なればいいなと願っています。
おこがましいかな。
和泉の家
木工事をコツコツ進めて、木工事佳境の造作工事に
入ってきています。
和泉の家は準防火地域内。
ガラスにも網が入るし、透明ガラスを望むと
シャッターをつけるか、少しお高い耐熱強化ガラスを
使用しないといけない。
ここんち前は緑の借景がいただけるため、
そこのビューは耐熱強化ガラスを使用し、ベランダの
掃出しはシャッターで。
シャッターもどうもカッコよくはないため、
古今の代名詞(勝手に言ってる)にもなりつつある
三角の庇の中にシャッターボックスを隠した。
板金屋さんもコナレてきて、先端の納め、美しいです。
軒裏を塗装し、三角形の黒庇にしていきます。
和泉の家の外壁は、高級仕様のそとん壁、掻き落とし仕様。
それを塗っていくためには、このラス下といわれる杉材壁下地を
前面に貼っていく。壁何重に貼るのって思うくらい、手間だが
理論的にあった方が数値には出ずらいが耐震的にも、日本の家の
環境にも合っていると思う。
ここの住まい手さんも言っていたが、これが本当にきれい。
このまま仕上げにできないかといつも思う。
ドイツではこれに近い仕様で仕上げとしているのを
見たことがあるが、多湿の日本では難しいのかな-。
自粛期間、皆さんゆっくり考える時間が
あったのだろう、すごく古今にも家つくりの相談が
ドカンと一気に増えた。
正直不思議だった。
家つくり、特にリノベーションは大いに影響あるんだろうと
思っていたが、以外にも皆さん前向きでびっくりした。
むしろ、しっかり将来を見据えて、安心して気持ちよく籠れる
場所を求めてらっしゃるのかもしれない。
こんな世の状態でも自分たちが役に立てることがある
というのは本当に救われる。
求めれていることに、しっかりお応えできるよう
自分たちの体ともちゃんと向き合わなければと思う
今日この頃です。
それともう一つ、この世の中で気づかされた人が多いかも
しれません。
家と緑の関係と緑のありがたみ
家は緑があってこそ。
散歩しても、家にいてもそこにある緑に
どれだけ癒されたか。
あらためて、緑の大切さを痛感した今日この頃です。
lushly green 緑豊かに
元井