古今所の造作事情。

2022.04.28

 

 

 

 

直近3現場での造作キッチン。

 

 

シナ&米松の角材+格子状になっている部分は杉の床材を引き割って仕様。

 

 

こちらもシナランバー。

 

 

出隅の納まり。ランバーの小口は留め。

 

 

 

またまたシナ。

 

横移動の際、足が引っかからないよう方立て(縦に伸びている間仕切り)は底板面でカット。

 

現場を納める際の配慮(実物で見る使い勝手など)と見た目のバランスは、

作るものによって何を優先するかで変わってきます。

 

もちろん打ち合わせで決めた大事な部分だったり、

打ち合わせで拾いきれなかった納まりに関しては、

しっかり説明して施工してます。

 

 

じゃなくて、、

特に見えないところ

(建具がついたら見えなくなるだったり、

そもそもこんなところは出来上がってしまえば注視する箇所じゃない)

について大工さんと熟考する事が増えました。

 

あくまで現場の裁量なので、

ここはこうゆう風に納めたんですよ~なんて野暮。

 

ってことは自己満?

僕はロマンと名付けました。笑

 

 

脚光を浴びることはないなんてことない所に、

少し時間をかけてどう見えるかを考える。結局見えないのに。笑

 

完全にロマンですね。いやエゴかも。。

 

 

今まではわからなかったことが、理解できるようになってきて、

楽しみとして昇華できるようになってきたからこそのこだわれる所。

 

やりすぎない程度に。

 

増島健人

 

GW休暇のお知らせ

2022.04.28

 

 

 

GW休暇のお知らせ

 

4/29~5/8の期間 GW休暇を頂きます。

この間、古今の住まい手さんは遠慮なく

担当者の携帯かメールへ。

 

まだお会いしていない方はお手数ですが、

弊社サイトよりメールにてご連絡をお願いします。

順次ご返信させていただきます。

info@kokon-sumai.co.jp

 

 

 

 

各々の春

2022.04.21

春です。

 

陽気の良い日々が増えてきて、

 

あっという間に、皮膚が焼ける

 

あの夏がくると思うとゲンナリします

 

 

大人になっても

 

冬が好き、夏が嫌い。

 

 

古今としては

 

様々なところで物件が

 

進行中で、現場の鈴木・増島も

 

バタバタしていますが、

 

個人的には新築二件実施設計打ち合わせ、

 

外構工事のみで比較的、日常や業務

 

を落ち着いてこなせる業務量の

 

小休憩な4月の前半となっていました。

 

 

 

なので、メンテの依頼や追加工事での

 

対応など今まで少し先延ばしにさせて

 

頂いていた事を対応していく事ができ、

 

作った責任を全うしている、もしくは

 

役割を果たせたような、別の意味での

 

充実感を感じる期間でした。

 

 

 

住まい手さんから、

 

バタバタを見越して

 

「メンテお願い、でも

 

急ぎじゃないよ」といって

 

言ってくれる方々がほとんどで

 

メンテが溜まってくると逆に

 

その言葉にも裏読みしてみたりして

 

気になって気になって。

 

 

 

 

 

 

メンテで訪問させていただいた

人と猫と本の家

 

 

一年経ち、色味もだいぶこなれた感じ。

 

 

 

 

メンテ中、住まい手の一人、K氏は

 

半外空間のプライバシーの保たれた

 

庭を眺められる安心できる空間で

 

うっつらうっつら。

 

 

 

市井の暮らしのなかの何げない一コマ

 

だけど、こんな風景を見せていただいた

 

ことがどれだけ設計者を幸せな気持ちに

 

させてくれたか。

 

K氏はわかっていないだろう。

 

 

 

ここの家は、床下エアコン採用で

 

冬の間、運転し続けてもらったが

 

上手く結露はコントロールでき、

 

NO結露で終えられたようだ。

 

 

 

その代わり、過乾燥、空気の

 

対流が原因だと思うが、

 

引き込みの建具の無垢木製引手と

 

建具が境目で剥離。

同じ家の中でも

 

反っている建具とそうでない建具が有って

 

写真だと伝わらないが、なかなかの

 

ねじれ具合。

 

 

 

ある種、春は

 

寒さからいきなり温かくなり、

 

乾燥から湿潤と春は目まぐるしく

 

環境が変化するように、木も

 

呼応してこの時期は捻じれや

 

木の動きが激しい季節。

 

 

 

最近の家は、断熱気密化とエアコンの制御で

 

緩やかな温湿度変化になっているが、

 

特に空気の滞留が生まれやすい

 

壁の中に袋状に引き込まれていく形の

 

引き込み建具のねじれがが大きかった。

 

 

 

各所で交換・調整など適宜対応

 

させてもらいます。

 

 

 

 

 

 

そんなこんなであっという間の

 

小休憩が過ぎ、あれよあれよで

 

新築が二件着工していきます。

 

 

 

 

 

 

相模原:T邸

↑神主さんの笑顔良すぎて、口元だけぼかし無

 

 

スタイルの良い美男美女、打ち合わせ中に

 

生まれたおこちゃんの家。

 

 

 

コンパクトでシンプルな矩形な形

 

だけど、素材感から

 

建売分譲地の中で浮くこと間違いなし。

 

 

 

これだけ木材価格がUPして、

 

打ち合わせ最中、やっぱりお金で

 

テンション落ちて、色々、優劣

 

つけて、いろんな思い、苦しさに、

 

ほんとに耐え忍んで

 

一緒にやってきた。

 

 

 

若いのに本当に肝が据わってて

 

物差しがはっきりしていて

 

尊敬する二人。

 

 

 

純粋にいい家にしてあげたいって思う。

 

古今みんなで応援します。

 

 

 

 

ご主人Tさん、普段あまり口数が多い方ではないが

 

やるときはやる男、そして

 

何気ないときに本気出す男。

 

 

 

鍬入れの儀にて、剣道仕込みの

 

腹にしっかり籠った声で

 

「えい!えい!え~~~~い!」

 

 

 

 

今まで見て鍬入れの中で一番

 

カッコよかった。。。

 

 

でも、隣で妻笑う。

 

 

 

いいんだよ、

 

こういう時に恥ずかしがらず

 

出来る人、好き。

 

 

 

参列に戻るとき、サムズアップ

 

して出迎えました。

 

 

 

早速、翌日から

 

根切りして工事開始です。

 

 

 

真鶴:M邸

こちらもシンプルな矩形。

 

木材が異常高騰のこんなご時世。

 

その形になる

理由がはっきりしないなら

構造がシンプルで、使う木材が

減らせるシンプルな矩形でよい。

 

その代わり、間取り、素材

窓の設計はしっかり

こだわれば、十分いい家になる。

 

それでも高いよ、家が。

 

見積提示が嫌いだったのが

もっと嫌いになってます。

 

 

週末の地鎮祭・翌週の着工に向けて

準備。

 

草刈り前

 

草刈り後

 

増島と二人で。

 

なにこの草の密度。

結構きつかった。。。

 

牧場にある鉄製のトンボ

みたいな草をまとめる

器具がないとおわらんとの

ことで、途中で買ってくるやら、

もうこれ以上生えて

ほしくないから防草シートも。

 

もう年齢的に

業者さんにお願いしたいこの頃。

 

いつまで続くかなー。

 

この家の外壁は濃いめの土色。

 

この土地に根付くように家が建ってる

ように見えればと思い、各種色味調整中。

 

西湘バイパス通行止めマジで

迷惑だけど、しゃーない。

 

海と山と家と。

折り合いがつくように。

 

 

 

 

今後、

 

現地調査にお伺いさせて頂く方、

打ち合わせが始まる方々、

 

木材価格が折り合わず、PLAN

変更を余儀なくされる方、

 

土地を買われて、PLAN提示を

お待ちいただいる方、

 

各々の春です。

 

 

 

ちなみに私は角膜の中にレンズを

入れる手術を受けて、視界がクリアに。

 

まだ目がぼけてるけど、前に前にです。

 

古今 元井

 

 

 

葉祥明美術館

2022.04.16

あっという間に桜が散ってしまいましたが、芝桜は今が見頃。

我が地元伊勢原市の渋田川の芝桜は有名です。

 

毎年、開花予想が発表され開花宣言が出され、

お花見へ…

 

落語でも「あたまやま」や「長屋の花見」といった

お花見の演目があり

昔から日本人が楽しみにしている行事だという事が分かります。

 

あっという間に散っていくからこそ儚く、毎年待ち遠しいのですね。

 

 

 

さて、こちらは子供の頃見ていた葉祥明さんの絵です。

サンリオのキャラクターの中で唯一?あった風景画。

今でも好きな絵の一枚。

 

なんと鎌倉に葉祥明美術館がある事を最近知り、

行ってきました。

 

北鎌倉の円覚寺近く、

閑静な住宅地の中にある一軒家の洋館です。

 

 

 

鑑賞しながら、

ここにもともと住んでいた人や

ここでの生活が想像できるような空間。

 

しかし、後から知ったのですが

この建物はとある家族が暮らす家をイメージし、

この建物自体が一冊の「絵本」というコンセプトで

この美術館の為に建てられたものという事でした。

 

展示してある作品と相まって

語りかけられているような、

なんとも言えない気持ちになった空間がありました。

 

小さな絵を購入。

殺風景だった部屋がやさしくなった気がします。

 

代田倫子

丹沢鍼灸治療院&Muscle tribe

2022.04.11

 

 

 

古今 鈴木です。

 

 

 

今回は先月完成引き渡しをした、

秦野市南矢名の新築の宣伝をさせてください。

 

 

前にもブログで紹介したように、

ここの住まい手さんは私の友人。

 

そんなこともあって、普段の古今の建物とは一風変わった

仕上がりとなりました。

 

というのも、この新築は住居兼店舗で

鍼灸治療院とトレーニングジムを併設したお店になります。

 

 

 

トレーニングジムということもあって、男らしく真っ黒の外観。

出来上がったその姿は、まさに砦。

 

 

内装もOSB板剥き出しの壁に、これまた真っ黒な天井。

スペースいっぱいに並べられた器材の数々。

海外から取り寄せた、珍しいマシーンもあるらしい。

(ジムに通った事がないのでよくわからないのですが)

 

 

 

ジムトレーナーの方と少し話をし聞いた事によると、

腰痛だとか肩こりだとかは根本、

筋肉の衰えによる体バランスの崩れからが要因と

なるのだが、治療院に通院される患者さんへの

トレーニングアドバイスを治療院では

なかなか出来なかったということ。

 

 

逆も然りトレーニングで故障した方には、

症状を治療院に正確に伝えることが難しく

感じていたということ。

 

 

ならば、いっそのこと治療院とジムを併設し、

お互いに情報を共有すればいいじゃん。

 

ということで、今回の計画になったという話でした。

 

 

 

その話を聞きながら、

工務店にとっての不動産屋だなぁ。。。

 

古今にとっては、いつも不動産でお世話になっている

アーキプロジェクトさん や すみたい地所さん

との、同じ価値観を共有できるパートナーの

大切さを改めて感じた今日この頃でした。

 

 

お近くの方やご興味のある方、

マッチョになってモテモテになりたい方

はぜひ行ってみてくださいっ!!

 

 

 

古今  鈴木

意識と自然

2022.04.01

この時期になると環状4号線の桜並木に毎年感動。 

秋になれば事務所前は一面イチョウの葉っぱ。 

冬は空気が澄み渡って遠くまで見渡せる透明感。 

夏は、、、暑い。笑
このあたりの田園風景もステキです。
 
 

何気なく毎日通る道に季節を感じられる情景があるだけで、
あれやこれやと段取りやら考えている脳内が思考停止して、
ぼけーっと、綺麗だな~。
 

あの瞬間は何にも代えがたい至福の時間だったりします。
けどコントロールはできません。
 
 

意識や考えとは裏腹に、脳が強制的に自然に考えることをやめる瞬間って
他にどんな時だろう。好きなことに没頭している時とはまた違うし
むしろそんな時でもこの世界に引き込まれてしまう事もあったり。

 
 

そんなどうでも良い事、真剣に考えちゃってる増島です。

 
 

若葉台 マンションリノベ

 
 

安定したペースでコツコツ進んでいます。
 


 

思い切って限界まで下げたキッチン天井。
 


 

掃き出しに向かって≒6mほど伸びる平天井は羽目板が張られる予定。
 
 

マンション特有の梁型凸凹メリハリ天井感をうまく中和狙い。

 
 

意識的にあえてやったことの効果が、
仕上がりに、もっと言えば経年で寂びとなるか。
ある程度の想像できている部分を超えてほしい思いです。

 
 

増島健人