師走はきっとしょうがある。
2020.12.25
どんなに調整しても無駄。
やっぱり師走は忙しい。
個人的には急いで何かをやるとか
切羽詰まった状態で何かをすることが
基本的に大っ嫌い。
待ち合わせもおおよそ30分前くらいには
周辺うろうろ。
性格上、焦るっていいことないって
わかってるからだろう。
でもさすがの12月。
段取りしても、先回りしても
あー予想外、想定外。
建築は自分だけでは成立しないし、
誰かの都合に合わせる事も多い仕事。
しょうがないとは思わず、しょうがある
って思うようにしてる。
いつの日か、心も体も余裕のある
12月希望。。。
今年は、医療の人も、お役所も、旅行業界も
きっと想像を絶する忙しさだろう。
人災な部分もあるよね。
鵠沼桜が岡の住まい
明日にお引越し・お引渡し。
格子を新設し、今日は植栽を。
この外観・体裁はやっぱり紅葉・楓系の植栽。
春秋が楽しみ。
塀で使われていた大谷石をもったいないので
綺麗に残せたものを敷石に再利用。
この住まいは、フラット35S リノベを受けながら
築30年の中古住宅を全面改装。
耐震・断熱含めて新築同等のスペック
となりました。
先日、カメラマンの撮影を終えて、仕上がり待ち。
施工事例upは年明けに。
最近風に言うと、映える空間になりました。(バエる)
キッチンからリビングを望む
改装前から改装後
ユーテリテイからキッチンを望む
改装前から改装後
一部、通し柱の部分は、交換できないので
the 和室の造作材が合わさっていた
部分を、埋木して、根本の分は欠損部分を
補完し、再利用。
あえて、新旧の部分を残すことで
建物を引き継ぐ意識を残していく。
元々、築30年にも関わらず、
先住の方が外部も内部もしっかり
手を入れられていた邸宅。
やっぱり、大事にされた家や
装飾的でない普遍的な美しさを
持つ家は大事にされる。
人には感覚があり、伝わります。
築30年でも壊される家と残される家。
線引きはここです。
素敵な住まいに携われました。
青葉区団地リノベ
こちらも、先日お引渡し。
築50年の団地のコンクリートの不陸
梁下1770の衝撃
排水が足りないなど
縦にも横にも人間工学的にギリギリな
逃げ道の一切ない空間。
過去一難しかった団地リノベでした。
当初から不安を感じて古今全員で現調
にいって、いろんな目で設計時から
判断できたのが良かったと思っている。
結果的に勝負ポイントが見えて
想定外すぎる想定外もなく、無事に
納まった。
今回は、自分で自分を褒めてやりたい。
住まい手は、暮らしが上手。
お引越し数日後の残工事の際には
すでに、1年住んでいたかのように
整理され、人の営みがしっかり感じ
られる素敵な空間になっていました。
さすがですよ。
工期がギリギリで撮れなかったので
また写真撮りましょう。
古今のこと
別現場では弊社増島も入社1年を超え、
各職人と対等に話しながら現場を手伝って
くれています。
彼の能力up次第で、僕らの力の掛けどころが
大きく変わってくる。
ゆくゆくは設計施工のできる設計者として
伸びるといいなあと思ってます。
古今は上記以外にも現場が4件
動いてます。
(よくやってんな、俺たち)
大工さんが終われば次、次、次って
回っています。
来年の同じ時期まで物件が決まっていて
一つ遅れていくと支障が出てくる状況。
お待ちいただいている方々にも
これ以上待たせないように、自分たちの
おしりを叩いています。
でもね、これで提供できるものの
質が落ちるのは絶対許せないし、
普通のことが普通にできなくなるのが
一番怖い。
忙しいからしょうがないだけは言いたくない。
年々、自分たちの役割と職能を自覚
する機会が多くなり、正直、荷が重たいなあ
と思う時もありますが、
この人はきっと古今で家を建てれば
幸せになるなっておこがましいけど
思える人たちと、来年も一緒に耳から
煙を出して邁進していきます。
今年もありがとうございました。
来年度もどうぞ宜しくお願い致します。
古今 元井