小確喜
2022.07.22
先日、かなり久しぶり
(いろんな言い訳があって、足が遠くなる。。。すまん)
に尊敬する知人オーナーの飲食店にお邪魔した時のこと。
そこのお店のバイトの子が、
きっと、オーナーと同じ目線で動けてるなって
思えるほど、先回りして動けている子がいるのが
目についた。
見てるとコップを洗ってるんだけど
目線だけは顔を上げて客席を見てる。
声がかかる前に動いてる。
きっとこの子は、コップを洗っての指示に
ただ洗うだけでなく、最高の一杯のために
グラスを準備するんだろう。
見てるとコップを拭いて、磨いて
綺麗に取り出しやすいように陳列してる。
テーブルに配膳しても、戻るときには
必ず何かもう一つの仕事を途中でしてる。
まるで配送業務をする方々が
材料をトラックで配送して、
帰りに空荷で戻ってくるのは
もったいないから、ついでだよ
っていう気遣い。
あの子、優秀じゃないですか?って
オーナーに話したら、やっぱり
「ついで力」がすごくて、
1個の仕事の途中にあるような
仕事も言わずにこなしてくれるって。
すんばらしい。
飲食店バイトの神、バイトプロ。
オーナーも人の手を借りながらも、同世代で
ワンオペで子育て、飲食、服飾を営み、
いわば僕から見たら、アオハル時代にあこがれた
なりたい、カッコいい男の姿そのもの。
(自分の生業が見えないときには、
嫉妬するからお店に行けなかったほど)
オーナーは言う。
「ついで力」は、気づかず人を喜ばし、
回りまわって自分達も助ける。
長期的見れば残酷なほどに人間性に差が付くから
いつも店では唯一これを口酸っぱくいうことに
してるらしい。
この能力がない奴には、回り回らないって
断言してました。
このお店を卒業する人間は、ほとんどが
有名一部上場企業に就職、自分で
お店をするとかしてるのも
うなずける。
私たちの仕事も、色々な方々と多く絡む
職業だが、ほんとにこれが自然にできる人は
ごく一部だな~って感じる。
これをできる人が
その生業のプロと定義してもいいかもしれない。
個人的には
自分のやりたいことに拘るのも大事だけど
自分のやりたいことよりも他者や世間を
基点に考えられると、プロ度が上がる気がしています。
反対に大衆の好みに迎合しない
独自スタンスを貫く芸術家も存在しますし、
「自分の為」を追求するthe 職人のような
プロもあると思います。
死後に何かのきっかけでフューチャーされる
こともあるでしょう。
でも、僕は確実に生きている間に
喜びを肌で感じ、それを今のエネルギーにしながら
進んでいきたい(これしか前に進む、
モチベーションにならないが正直)
ので、村上春樹さんの造語「小確幸」
(しょうかっこう→小さくても確実な幸せ)
ならぬ、「小確喜」で、自分発信の場面から、
他者から得られる日々から、それぞれの
小さくとも確実な喜びを糧に、なんとかかんとか
進んでいきたいと思います。
なんか、ビジネスの指南書?啓発本みたいに
なってきたので、この話は終わり!
さて、現場です。
中井町:I邸
家の引き渡しから数か月。
外構もようやく少しづつ梅雨の間に
手が付けられた。
その間、Iさんには、古今サイドのミスや
それに伴う説明不足、土地形状ならではの問題、
悪いことがあると不思議に重なるように露呈し、
なかなか普段無いような想定外の不安な
思いをさせてしまいました。
芝生貼りや築山を作り、ひとまず
今後の晴日のなか、今の生活スタイル
を標榜した外構を完了していきます。
真鶴:M邸
木工事真っ最中。大事なところ。
紀州熊野杉無垢フローリングを貼っていきます。
壁には住宅性能評価の断熱検査を控え、
裸のGWを充填していきます。
防湿シートが付いている断熱材とは違い、
裸の断熱材なので、断熱材の施工時の隙間の発見や
よれの有無の確認も容易なので、確実に断熱材の
性能を引き出す施工ができます。
この上から気密シートを張り、
床に先張りした気密シートと重ねて
気密と防湿層を形成します。
現場監督として
小さいけれど確実に確認
「小確確」
皆さんの家
相模原:T邸 施工中
相模原:M邸 実施設計
平塚:K邸 実施設計
戸塚区:Y邸 実施設計
北鎌倉:H邸 実施設計
相模原:T邸 実施設計
市内:M邸
市内:T邸
鵠沼:M邸
etc,,,
冷静になると、
責任の重たさにいつも不安しかない。
でも、40超えて自分の役割が見えて、
その不安を感じながらも楽しめる覚悟と
それをコントロールする能力を少し持つことが
出来てきた昨今。
自分にご褒美的な
部分も忘れず、他者からの餌をもらいつつ
「小確喜」精神でやっていきます。
古今 元井