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整える

2019.12.20

 

毎年のごとく、

12月に入ってペースダウンしながら

年末年始を迎えたいなあと思っていますが、

意図とは逆になぜか毎年ペースアップして

いき、お休みに入る前は自分でも恐ろしい

ほど、布団にもぐりこみたい欲に駆られて

いきます。なかなか整えられない。

 

 

 

そんな中、年内の事は出来るだけ年内に

ということで、

永山のテラスハウス

10月末に工事を終え、お引越し、お片付け

期間を経て、メンテを兼ねて訪問。

 

 

素敵にお住まいでした。

アパレル関係のお二人+男の子の家。

 

 

民芸の家具が良く似合う。

限られた予算内でお互いにこの風景をイメージしながら

打合せをし、古今が箱作り、住まい手が暮らしを担当

したような物件でした。

 

品がある中に、ちゃんと暮らしと日々の営みを

感じられた整った空間になっていて、

自分事のようにホントに嬉しくなりました。

 

 

やっぱり、お引き渡し直後よりも

住人の暮らしが入ってからの空間が

好きだなあ。

 

 

解体したら出てきた

既存の荒々しい木製階段を

これ良くないですか?

多分イメージにこのままの方が

合いますよね?から再利用したり、

玄関から廊下まで

全てタイル張りしたり、

新しい部分と古い部分が上手く融合した

リノベーションでした。

 

 

リノベーションらしいポイントが満載なので

また改めて施工写真を撮らせて頂き、

施工事例UPしていきます。

 

 

 

 

まだまだ年内終われませんが

12/28~1/5までお休みをいただきます。

(はがき間違ってる。。。1/6は月曜日)

 

 

 

 

 

■すみれが丘の家

大雨や台風、地盤の土の状態などで遅れに遅れて

12月初旬にやっと上棟したすみれが丘の家。

 

毎日たくさんの職人さんが出入りし、

遅れを取り戻すべく、みんなで

頑張ってくれています。

 

自分にムチを打ちながら夜な夜な

施工図と納まり図を描き、それを片手に現場へ

向かっている今日この頃。

 

ようやく入った木製サッシ。

打合せ中に住まい手さんとメインとなる開口について

議論を重ね、模型とは形状異なり、今回は3.4mの大開口が

木製サッシで作られます。

 

一枚85kgで×二枚。

 

一度目のチャレンジは、運送屋さんと大工さん3人と

私で運ぼうとしましたが、重たすぎたのと

当日は雨あがりの曇りで足元が悪く、つるつる滑ってしまい

危険を感じてその日は断念。

 

みんな、大事な試合に負けたスポーツ

選手のように、頭を垂れました。

 

 

 

二度目のチャレンジは、準備を周到に足元を固め

サッシやさん2人と大工さん4人と私で。

また雨が降ってくる。。。嘘やん。

 

がしかし、サッシやさんが日ごろの慣れでしょうか、

ほぼ二人で持つという離れ業をやってくれました。

いやあーすごかった。(もちろん支えは有りましたが)

 

なぜか木製サッシを持たずに、サッシ枠に乗せる役割の

僕が腰を痛めるという意味の分からなさ。

 

木製サッシ搬入はいつもながら緊張します。

何はトモアレ一先ず、安心しました。

濡らしてはいけない外部の構造パネルや木部など

ブルーシートであらゆるところを養生しながら

何とか外部工事も防水紙まで貼られてきています。

 

 

 

冬の≒30度の太陽の陽光が降り注ぐ南中高度時点での

庇と吹き抜け窓の関係性。

 

庇の出と窓の取り付け高さ、上手く整ったようです。

 

この窓から吹き抜けを介して1Fリビングに陽光が

降り注ぎます。

 

きっと気持ちいいよね。

 

 

 

 

 

今物件は、屋根内部にて通気と断熱。

 

屋根の暑さも通気層と遮熱を兼ねたパネルの

お蔭でだいぶ温度が抑えられています。

 

屋根の暑さが直接伝わる野地板とパネルの温度差。

冬の時点で温度差7度。勾配天井だと

この温度差が断熱材を介して

内部に伝わる。

 

この差は大きいです。

 

夏はしっかりと活躍して整えてくれると思います。

 

 

 

 

 

 

余談ですが、

古今の家は、適度に出しゃばらず、

特殊な素材や技巧は使わずに、(多少はあります!)

窓の配置や陽光の入り方など、それぞれのバランス

構成で魅せる家で有ってほしいと常々思っています。

 

新築・リノベーション、周辺環境、法規制

予算など様々な制約があり、全て整える事が非常に

技術的にも達観しないと難しく、なかなか

上手くいく事の方が少ないですが、目指すところ

だけはぶらさずに日々業務にあたっています。

 

最近、年なのか、ほら、かっこいいでしょっていう

家がなんとも胸がザワザワして。

 

でしゃばらない建築に、品のある家具や設えが置かれ、

そこに人が居て、初めて、あーなんか素敵だなあっ、

そこに住む住まい手さんらしいなあって

思える空間に整えたいと思っています。

 

 

すみれが丘の家の住まい手も

打ち合わせの段階からそれを

求めて来て下さり、なんとかそこのバランスを

整えたいって思いながら、

毎日現場へ行っています。

 

僕らの特長である設計施工の強みを生かし、

現場でより良いって思ったことは変えていける

余白を残しながら、整えたい欲を放出してる毎日です。

 

春に完成をめざし、やること多いけど確実に。

 

 

元井

 

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