lushly green
2020.06.04
日常が少しづつ戻ってきた。
うれしい反面、自粛なんてどこ吹く風で
人との距離感、モラルの変化は
あっても、色々試行錯誤したが
仕事の仕方は変わらなかった。
自粛期間中は道路が日曜日の朝みたいに
空いていて、車の混雑が戻ってしまうのが
少し悲しい。
いやいやそんなこと不謹慎、経済戻ってこい!
すみれが丘の家
外構工事が進んできましたが、ようやく。
![](https://kokon-sumai.co.jp/column/wp-content/uploads/2020/06/IMG_1678-740x987.jpg)
住まい手との基本設計時から、敷地の道路側1mくらいは
道路側の社会にこの家がすっと馴染み、貢献するため
緑の中間領域として提供しようと話していました。
「住まいが街並みを創る」
こっからここまでがわたくしの家です
みたいな自己が強い家が多い中、
少しでも前を通る方々、近隣の方々が
優しい気持ちになれるよう、住まい手、建築、外構で
創っていきました。
敷地が上がっているため、無表情なブロックは使わないで
土留めを根府川の自然石を使って。
![](https://kokon-sumai.co.jp/column/wp-content/uploads/2020/06/IMG_1701-740x555.jpg)
![](https://kokon-sumai.co.jp/column/wp-content/uploads/2020/06/IMG_2594-740x555.jpg)
シンボルツリーとなるアオダモを植え込み。
![](https://kokon-sumai.co.jp/column/wp-content/uploads/2020/06/IMG_2596-740x987.jpg)
アプローチには枕木と中古の大谷石を配置。
掘っていたら、排水管が出てきた。
職人さんもやっべーって手が止まる。
なんだなんだとみんなで右往左往したが、結局
元の建っていた家の配管だとわかり一安心。
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アプローチもまっすぐしないで、あえてクネル。
この隙間に植栽を植え込み、緑のトンネルを創る。
![](https://kokon-sumai.co.jp/column/wp-content/uploads/2020/06/IMG_1680-740x987.jpg)
ウッドデッキを能の舞台のようにし、
緑の奥行きを創ることで自然な雑木林をすみれが丘に。
![](https://kokon-sumai.co.jp/column/wp-content/uploads/2020/06/IMG_1695-740x987.jpg)
![](https://kokon-sumai.co.jp/column/wp-content/uploads/2020/06/IMG_1692-740x987.jpg)
隙間にもシダ系の植物(シダ植物大好き)を植えて。
ほぼ完成。
![](https://kokon-sumai.co.jp/column/wp-content/uploads/2020/06/IMG_1707-740x987.jpg)
今日は外構屋さん、米松で格子を作成。
ここも切りっぱなしはあまり好きじゃないので
先端にテーパーをとってもらい、なじむ印象に。
![](https://kokon-sumai.co.jp/column/wp-content/uploads/2020/06/IMG_1722-740x987.jpg)
計画時から見たかった景色。ようやく少しだけ垣間見れた。
![](https://kokon-sumai.co.jp/column/wp-content/uploads/2020/06/IMG_1703-1-740x555.jpg)
外構が完成したら、カメラマンさんにお願いし、このアングルで
外を含めた完成写真を撮りたいと心に秘めてます。
![](https://kokon-sumai.co.jp/column/wp-content/uploads/2020/06/h-4-28-34-740x493.jpg)
すみれが丘の家の周辺地域は世代交代で建て替えが進んでいる。
この家を見て、少しでも同じように
囲わない家と社会の関係性、緑の
緩やかな境界がいいなと思ってもらい、
一つの家では難しい、街並みを
一緒に創っていける地域に
なればいいなと願っています。
おこがましいかな。
和泉の家
木工事をコツコツ進めて、木工事佳境の造作工事に
入ってきています。
和泉の家は準防火地域内。
ガラスにも網が入るし、透明ガラスを望むと
シャッターをつけるか、少しお高い耐熱強化ガラスを
使用しないといけない。
ここんち前は緑の借景がいただけるため、
そこのビューは耐熱強化ガラスを使用し、ベランダの
掃出しはシャッターで。
![](https://kokon-sumai.co.jp/column/wp-content/uploads/2020/06/IMG_3354-740x555.jpg)
シャッターもどうもカッコよくはないため、
古今の代名詞(勝手に言ってる)にもなりつつある
三角の庇の中にシャッターボックスを隠した。
板金屋さんもコナレてきて、先端の納め、美しいです。
軒裏を塗装し、三角形の黒庇にしていきます。
和泉の家の外壁は、高級仕様のそとん壁、掻き落とし仕様。
それを塗っていくためには、このラス下といわれる杉材壁下地を
前面に貼っていく。壁何重に貼るのって思うくらい、手間だが
理論的にあった方が数値には出ずらいが耐震的にも、日本の家の
環境にも合っていると思う。
![](https://kokon-sumai.co.jp/column/wp-content/uploads/2020/06/IMG_3405-740x987.jpg)
ここの住まい手さんも言っていたが、これが本当にきれい。
このまま仕上げにできないかといつも思う。
ドイツではこれに近い仕様で仕上げとしているのを
見たことがあるが、多湿の日本では難しいのかな-。
自粛期間、皆さんゆっくり考える時間が
あったのだろう、すごく古今にも家つくりの相談が
ドカンと一気に増えた。
正直不思議だった。
家つくり、特にリノベーションは大いに影響あるんだろうと
思っていたが、以外にも皆さん前向きでびっくりした。
むしろ、しっかり将来を見据えて、安心して気持ちよく籠れる
場所を求めてらっしゃるのかもしれない。
こんな世の状態でも自分たちが役に立てることがある
というのは本当に救われる。
求めれていることに、しっかりお応えできるよう
自分たちの体ともちゃんと向き合わなければと思う
今日この頃です。
それともう一つ、この世の中で気づかされた人が多いかも
しれません。
家と緑の関係と緑のありがたみ
家は緑があってこそ。
散歩しても、家にいてもそこにある緑に
どれだけ癒されたか。
あらためて、緑の大切さを痛感した今日この頃です。
lushly green 緑豊かに
元井