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共有サイクルの中に

2020.08.01

ようやく雨地獄からの解放。

そういえば台風の影響での雨はなかった。

7月の台風、0は史上初らしい。


なんだか台風が力を溜めてる気がしてならない。


お願いだから、優しくして。





和泉の家

お盆明けの内部引き渡しを狙い、

内部工事真っ最中。


窓からの光が塗り壁を照らし、陰影が素敵。


窓を天井と壁に接するように窓を配置すると、

天井と壁に光が照らされ、反射し、

フェルメールの絵のように

優しい窓際になる。



お金をかけず、空間の質を上げる

設計上の工夫の一つ。


窓の配置は大事。


光の入り方、

地域を勘案し風を捕まえるような窓形状、

外の景色を切り取る役目などなど。


たかが窓、されど窓。


なかなか値段が合わなくて木製サッシは使えないし、

防火地域では樹脂サッシ+網入り

ガラスになってしまうが

やれることはある。


できるだけのことはする。








天窓からの光も塗り壁のパターンによる陰影が美しい。



さあ、最後まで。






鵠沼桜が岡の家

コロナで打ち合わせがリモートになったりして

なかなか素材感などのお伝えができているのか

不安になったりしながらの3か月にわたる詳細

打ち合わせを終え、いよいよ解体着工。


お庭が広く、庇が深い屋根を持ち、

閑静な住宅地が広がる鵠沼桜が岡内にある

THE日本家屋。



お庭に面した南側の壁を撤去すると、まるで

京都や奈良の寺院のような解放感。


この部分、新しく窓を計画し、引き込める障子で

全面を覆う。


きっと素敵な空間になると確信してます。

わくわくです。



古今総出で現地調査させて頂き、

フラット35Sリノベが使える

のも確認し、新しい住まい手はこの家で中古+リノベ

を決断してくださいました。


以前の住まい手は、しっかり住まいをメンテナンス

されており、築年数の割には状態がほんとによく、

稀にみる状態のよさでした。


古今の人たちも一概に いいねこれ!って

言い合っていたのを思い出します。同時に

きっとうまくいくぞと思ったのを覚えてます。




しっかり引き継ぎながら更新していく。



前の住まい手がしっかり家にメンテを施して

大事に住んでいた家を、

感覚の良い新しい住み手が興味を持ち、

その家のポテンシャルを引き出すことを

我々に期待し、今あるものの価値を認め、

引き継ぎながら更新していくことが生業の

我々が手を入れていく。



この価値観共有サイクルは素敵だ。



がしかし、人は不思議と同じものを見ても

違うことが多々ある。





それが価値があると思う人がいれば

その価値を見出せず、価値を消す行動に

出る者もいる。

家の場合は、そのものには興味がなく、

その下の土地に興味がある人もいる。



僕らはよく、家を擬人化します。



住まい手に恵まれて良かったね。

価値のわからない人に買われてしまったね。

素敵なのに、恵まれなかったね。





実際には、背に腹は代えられず、

リノベを選択したくても、費用対効果が

合わない場合、その価値観共有サイクルに

恵まれない家々も多々あるし、逆に新築でも

価値がないと思われるものもある。


ケースによっては、価値を見つけたけど

融資が追い付かず、将来に価値の見出しを

を将来に残すような建て替えを選択する

ことが正解の場合もあるし、価値以上に

他の劣化が激しく、長くは持たない判断を

せざるを得ない場合もある。



中古+リノベが正解ではないし、建て替えが

不正解なわけでもない。



ここの見極めは一概には言えず、様々な要素が

絡み合い、非常にセンシティブでいつも見極めが

難しいけれど今回はその一つの価値を見出し、

それを大事にしようとする人達が集い、

サイクルに恵まれて今、

私たちが手を入れていく機会がそこにある。



工事が終わったときに、いい住まい手に

大事にしてもらえよ、長生きしろよ~って

ちょっと病気したら直してやるぞ~って

言えるように、またこの

価値共有サイクルのバトンを将来に

手渡せるよう、

このミッションに臨もうと思う。



元井







































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