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受け継ぐ景色

2023.09.03

いつもの帰り道、
ん?
なんかいつもと違うなと思ったら、
近所の神社の例大祭でした。

 

お神輿が道を塞ぎ
道路を跨いで吊られた提灯。
なんとも懐かしい、古き良き日本の景色が。

 

最近はお祭り、盆踊りが大盛況だそうで
東京音頭ではなくアニソンが人気なんだとか…
私の子供の頃はドラえもん音頭で踊っていたかなと。

 

この夏行った近所の夏祭りも
歩くのがやっとなほどの賑わい。

改めて夏祭りとはどういったものなのか。
『疫病払いのための禊ぎ祓い』が主だと言います。
「気づかぬ穢れを取り去る」という事が夏祭りの意義だと言えます。

 

そんな事を毎度思いもせず参加していますが
こういう行事は当たり前のように受け継がれていくのですね。

 

 

最近建築では
「受け継ぐ」のではなく「解体」が目立っているように感じます。

 

最近の事例でいうと
伊勢佐木町の不二家のビル(レーモンド設計)
葛西臨海水族園(谷口吉生設計)
新宿小田急百貨店(板倉準三設計)
国立劇場
など。

 

今後の維持を費用対効果で判断しているのか、
歴史的価値に重きを置いていないのか。
再開発ではそこにある事が不適なのか。
経緯までは詳しく追っていませんが
当事者達は老朽化、費用面、施設設備の古さなども絡んでの判断もあるのだろうけれど、
建てられた当時の時代背景や設計意義を知れば知るほど
残念で仕方ないところです。

 

そんな中、東京駅(辰野金吾設計)の復原保存というのは
奇跡的と言えるのではないでしょうか。

創建時の姿を約100年経て復原するという
それだけで浪漫があるし、

これからの50年、100年先も受け継いでいきたいし

そこにあり続けていくのだろうと思います。

 

 

再開発と称して、
商業施設、オフィスなどを兼ね備えた

存在感ありありの高層ビル建築。

郊外では
数百台数千台の駐車場を備えた大型ショッピングセンター。
30年後、50年後、どういう景色が見えるのでしょうか。

 

 

少し前に吉祥寺にあるレーモンド設計の
「旧赤星鉄馬邸」の一般公開があり行ってきました。

個人所有だったもので公にはほとんど出ていなかったようで、
私も存在も知りませんでした。

 

実業家・赤星鉄馬氏の自邸として昭和9年竣工(約90年前)。
戦後GHQのもとにわたり、その後、修道施設として使われ、
近年ではシスターのなり手が減り、閉鎖していたところ
令和3年、武蔵野市が取得。
そして令和4年、国の登録有形文化財に登録。

 

RC造で、当時の高度な技術で作られた曲線美の階段室。

当時アメリカから取り寄せたセコイアという
木材で作られた作り付け家具。
飾り棚の奥に小さな丸窓を設え、光を取り入れる斬新なデザイン。

敷地の庭には樹木が林立する緑豊かな環境があり、
今後、公園として整備をするそうです。

 

約90年経ち新たに受け継がれていく。

どんな景色が生まれるのか楽しみでなりません。

 

代田

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