GW前に
2016.04.28
古今のアプローチがとうとう緑のトンネルになりました。
古今の設立時に、いつかここが緑のトンネルになって
くぐって玄関まで行けるようになると素敵だ!なんて
植栽時に思っていたのがこんなにも早く体験できるとは。
去年の同じ時期はこんなにも成長を感じませんでした。
スタッフの山森とも話していましたが、これが
「根付く」
ということなんでしょう。
彼らにも居場所が出来たようです。
今日は雨。
古今のアプローチは
雨が降ると、土の匂いのような香しい匂いがし、
濡れた石がキラキラ輝き、緑が青々しく
朝を真っ当に人間らしく迎えられてるような気がしてきます。
各現場、GW前にやることやります。
県内:某邸
階段完成。
梁材を利用した厚い階段板。
なかなかリズミカルにつながったと思います。
ここから塗装でどう変わるか見ものです。
階段柱の頂点には、こんな小細工も。
言葉だけで、以心伝心。
有難うございます。
話が飛ぶんですが、この仕事をしてくれている大工さんが
使っていた現場の木の脚立ががず~~~~っと気になってました。
いつか言おう言おうとしておそらく3年から4年くらい?
ようやく今回の木工事完了時に言えました。
この脚立。
製作より20年以上の歳月が経っていますがいまだ現役。
椅子の足と同じ四方転びという大工技法を用いています。
建築用語で「かね」と言うんですが、直角が一つもない。
要は全て、三次元に捻じれて組まれている。
平行四辺形が絶妙なバランスで成り立っています。
釘も接着材も仕様ナシ。
材は、ラワン材で出来ています。
当時、安価で硬くて加工しやすく、日本で大流行していた材です。
元々比較的ざっくりとした材なので、それがこの脚立に用途にも
合っています。
登りの足にも一工夫合って、座面までは床から60cmの高さで
一段の方は中間の30cm、二段の方は20cmと40cmの位置に
脚が付いていて、現場のスケール感がこの足を見るとわかるという
優れもの。
なおかつ、折りたためる。
しかも自立する。
素晴らしい代物です。
この質実剛健さと現場で使いこなして経年美化した木の美しさ。
たまりません。
勇気を出して言ったのは良いものの
その日は現場打合せが各業者さんやお施主さんとあり
一瞬忘れていたのですが、現場から帰るときにそっと
持って行っていいよって。
テンションあがりました。久しぶりにガッツポーズしました。
念願かないました。
どこにも売っていません。
大工さん、感謝します。一生の宝物です。
さて、もう一件。
横浜:W邸
昨日、上棟をめでたく迎えました。
古今のコンセプト住宅。
KOKON HUT 第一号でもあります。
KOKON HUT
日本の住まいは極端だ。
建売住宅では、手が届くけど物足りないし、作りこまれすぎているが
故に自由度が少ない。
注文住宅は、こだわれるし、自由度は高いけど手が届かない。
こだわりを持ち続けられ、手が届く範囲のちょうど良い住まいづくり。
そんな住まいはつくれないか。
日本の気候風土に合った木造在来軸組工法で容易に加工できるシンプルな骨組み。
仕上げや間仕切りは生活の変化に対応して変えてゆくことができるワンルームの間取り。
住まいをつくるとき、全てを人任せにするのではなく、出来るところは自分の手でつくる。
あるいは、未完成な部分を残しておいて、住まい手の生活スタイル、
家族構成、時間軸によって手を加え育ててゆく。
最初から完全を求めず、住まいをつくりこんでいく楽しみを手離さない。
HUTとは小屋のこと。
KOKON HUTは、1600万円の必要最小限の住まいからスタートします。
KOKON HUTは、このようなコンセプトから生まれました。
Wさん邸は、古今の敏腕若手大工、遠藤大工による施工。
人柄も素晴らしい。
今までその腕を使いこなせる現場にいなかったのが
不思議なくらい。ナイスガイ!
昨日は、ギリギリ雨も降らず、日ごろの行いですね!
Wさん!
古今スタッフも今日は総出。
心配そうに見守る。。。
明快な間取り、構造のため、お昼には上棟でした。
余裕をもって、野地板、ルーフィングをして本日は無事終了!
Wさん一家と遠藤大工とともに四方清め。
黄桜・遠藤
そんでパシャり。
これからのここでの住まい作りに一層気合が入りました。
めでたくお披露目となった古今の看板シート。
が、
文字が見づらい。。。。。
ロゴが小さい。。。。。
写真が小さい。。。。。
失敗や。。。。
これも実際のスケールで見てみて
気づきます。
まだまだ未熟です。
精進します
元井
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