古き良きものを今の住まいに。
2016.12.15
ブログ遅延常習犯の鈴木です。
先週の元井のブログで「詳しくは次週鈴木にて・・・」と念入りに
プレッシャーを掛けられ、早々に筆を執った次第です。(;・Д・)
今回リフォームを行ったA様邸は築23年の木造住宅で、総檜造りで
有名な某建築会社で建てられいました。
以前に住まわれていた人は、お茶をたしなむ方だったようで
茶室や水場があるいわゆるコッテコテの日本家屋の造りです。
現地調査で初めて建物に入った時に空き家になっていると、
何とも言えない中古物件独特な空気感が有るのですが、
A様邸は無垢の木や漆喰の壁等が使われていた為か、
そういった感じはしませんでした。
しかし、デザイン・間取りとしては子育て世代のA様のニーズに
合っていなかったので、そこら辺を一新することに。
もともと真壁(柱の見える壁)だったリビング・ダイニングは
大壁(柱の見えない壁)に変更し、
井桁に組まれていた梁の一部を隠す事によってスッキリと。
床材はオークの無垢フローリングで仕上げました。
オークは洋風にも和風にもどちらにも合うので、
今回のリフォームには最適でした!
天井の赤く妬けた松の梁もいいアクセントに!
キッチンは壁に仕切られ閉鎖的な空間でしたが、
壁を壊してダイニングとの繋がりを持たせて。
潰されてしまっていた、ダイニングの窓を再度利用することにしました。
小窓に入った障子とインダストリアル系のペンダントライトの対比が、
何とも言えない存在感をかもし出しています。
リビングの扉は当初交換予定で進めていましたが、
もともとの扉の造りが良かったので、
解体時に捨てきれず取って置き、再利用する事に。
結果やけた建具の色と新規枠の白さが相まって、
まさに【古今】って感じに仕上がりました。
玄関を開けると、正面に見える明り取りの小窓。
当初は竹の桟と障子が入り、温泉旅館の様な感じでした。
既存の丸く縁取られた壁は残しながら、気泡入りのガラスを
ハメ込んでみました。
これも現地でA様奥様と話をして、
「この丸みのある壁かわいいですよね~!」
と意気投合し再利用することに。
玄関ドアは既存木製玄関ドアをリメーク。
防犯性を上げる為にガラスから板張りに変更しました。
これも新旧の色が合わさっていい感じになりました。
ポーチ灯のブラケットはお客様持ち込みの照明。
この空間にこの照明を選んだご主人のセンスには驚愕です!!
表面的に装った素材は傷・汚れが付くと、劣化してみすぼらしく見えます。
本物の素材は、それらが味・風合いに美化していくのだと思います。
古き良き物を今の住まいに取り込みながらリノベーション!
本当に楽しい仕事をさせていただき、A様ご家族に感謝ですっ!!
鈴木
追伸 施工事例集も後程UPします。
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