信念のようなもの
2016.12.08
さむーございます。
寝ているときに肩が冷えるのをどうしたらいいのか。
世の中には寝相が悪く、同じ悩みの人もいるようで
マントのようなもの、毛布にジッパーが付いていて包まれるもの
いくつか買いましたが、包まれているというより縛られている
感じがして無理!って脱いだまま。
当然肩が冷える。
いまだにどうしたものか悩んでいます。
元井です。
先日、お引き渡しをさせて頂いたA邸。
山森のブログから≒一月を経て素敵に完成致しました。
詳細はきっと次週、担当の鈴木君からUPになると
思うので私は別の事で。
A邸は木材にしろ建具にしろの日本的の伝統的な納まりにしろ
質の良いモノと技が駆使されています。
最初に住まい手さんと物件を見に行ったときに
ここは良い!改装したら絶対よくなる って直感で思いました。
中古物件見たときに
建築に携わっている人間の感覚というか何ていうか
そういうのあると思います。
実際に床下や天井裏をチェック後、木の素材や施工を見ても
やっぱり状態が良くて、正直に住まい手さんに
「ここはホントに良いです」ってお話ししたのを覚えています。
そんな中で目についたのが玄関ドアの金物です。
≒30年の時間を経た金物の風合い。
たまりません。
錠前
HORI製。
今回はシリンダーを交換しました。
30年弱の時間があるのにモノがあり交換できるってすごいですよね。
構造が単純で、過不足なく統一化されていて、ある一定の信念が
あるからこそのメンテナンスや交換ができる商品体系になっているんだ
と思います。
蝶番
一般的にフランス蝶番と呼ばれています。
好んで使われる住宅作家さんも多いです。
このぷっくりがかわいいし、意外と軸がぶれない。
レバーハンドル外側
この風合いは一朝一夕では出せません。
雨風を受けてきた証拠です。機能はまったくもって現役です。
握りやすい。
レバーハンドル 内側
外側との風合いがやはり違いますね。
使い古された感じがこれもいいです。
注目すべきは引手の部分。
日常的に触わられる事で生まれる恣意的ではない光沢。
まるで触るとご利益があるお地蔵さんの頭とか脚とかの感じに
似てませんか?
触ると頬ずりしたくなるこの丸みとつるつる感。
アルミではこの質感は出ません。
スタッフが帰った後、一人でなでなでしてました。
こういうのがしっかり残っているのも先住の方が
大事に使っていた証拠だと思います。
こういうのを見たり触ったりすると
ある信念のもとで作られたものは、
ある信念を感じられる人が大事に使い、
また信念を受け取った人が大事に手を入れ
受け継がれていくんだなーとあらためて思うのと同時に
作り手側の僕らも将来の建築に携わる人に
信念を感じてもらい、受け継いでいってもらうような
壊すのもったいないねって思われる
空間を作っていかなければなと感じます。
建物と住まい手さんも息ぴったりなような感じがして
僕らはその空気感を拾い集めていくようなリノベーションでした。
結果的に新旧の建具や造作物、既存を利用した内窓など
大成功だったと思います。
詳細は次回の鈴木のブログにて。
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