HONMONO
2015.12.11
これなんだと思います??
綺麗な年輪ですね。
杉の木なのですが、もともと1本の木だった事がよくわかります。
いまで言う一般的な木造の建物には、多くの合板(いわゆるベニヤ)が使われています。
ベニヤは薄く剥いだ木を接着剤で重ねて、大きな面の材料を作ることが出来ます。
ベニヤが無ければ、現在の木造建築は成り立たないといっても過言ではありません。
しかし、ベニヤは接着剤で膜を作ってしまうので、木本来の持ち味である、吸放出性を損ねてしまうというデメリットもあります。
湿気・結露・通気・吸放出性・調湿性・耐久性・コストetc……
難しい話になってしまいそうなのでここらで止めますが、
色々考えるとやはりHONMONOには適いません。というところに行き着きます。
決して、ベニヤが悪。という訳ではありません。
ベニヤが湿気無い環境で使用するのには、便利な材料ではあります。
要は適材適所で材料・工法を選定する。という事が大事だと思います。
冒頭の材料は屋根の野地板という材料でした。
接着剤で固められている木材。
接着剤の寿命≒合板の寿命といっても過言ではないと思います。
長く住む住まいにはやはりHONMONOの木が似合います。
あなたはどう思いますか?