断熱性能を高めて。
2016.11.12
朝方の冷え込みも段々厳しくなって、ぬくぬくのお布団から出るのがつらい季節となってきました。
住まいにとって『夏涼しく、冬暖かく』するというのは永遠のテーマのような気がします。
以前に省エネの講習を受けた時に、『夏の冷房の消費エネルギーより冬の暖房の消費エネルギーの方が高い』と聞き、私的には結構ビックリしてしまいました。
つまり、住まいの断熱性能は『夏よりも冬対応』をベースに考える必要があるのです。
よくお客様からのご要望で、床暖房を希望される方がいます。
足元からのホンワカとした温かさは、空気を直接暖める暖房より気持ちいいものです。
ですが、無垢のフローリングとは相性が悪いんです。
床暖房に温められたフローリングは乾燥して、反ってしまったり収縮してしまったりします。
もちろん床暖房対応のフローリングもあるのですが、これがまたいいお値段します。床暖房本体の金額と合わせるとダブルパンチ。気軽に導入出来る物でもないのが現実ですよね。
さて、前置きが長くなりましたが、先日元井と一緒に現在施工中の現場へ行ってきました。
そこで元井がガサゴソと鞄から何やら取り出し、床の写真を撮っていたのですが、その写真がコチラ↓
サーモカメラになるので解かりづらいのですが、
現在施工中の『ベニヤ床下地』になります。表面温度が24.1℃となっていますね。
次の写真は既存の『合板フローリング』になります。
ベニヤ下地と同じく24.1℃となっています。
最後の写真はこちら↓
新しく張った『オークの無垢フローリング』となります。
表面温度は25.0℃。約1℃合板よりも高い状態になります。
無垢の木が断熱材の役割をして、床下の冷気を断熱している様子が良くわかると思います。
こちらのお宅では、更に床下からウレタン断熱材を吹き付けて、断熱性能を上げていきます。
色々な方法で断熱性能を高めて、『布団から出たくなーーーーい!」が無くなる住まい造りを出来るといいですね。
鈴木でした。