レーモンド建築 IN 栃木
2016.05.19
GWに行ってきました。
レーモンド建築。
ず~と雑誌やら写真集で見ていて行きたかった場所です。
5月だというのに、まだ中禅寺湖は冬の匂いがかすかに
残ってました。
駐車場からとことこ歩くと旧イタリア大使館見えてきました。
人もまばらで、喧騒とかけ離れた静かさの中で、中禅寺湖畔を
プライベイトビーチのように取り込んで、木々に取り囲まれて佇んで
います。
ん~レーモンドらしい。見事な THE 和洋折衷。
外国人向けへの設計なので
日本のモノとはまた違うヒューマンスケール感で
設計されているように感じました。
実際、天井高さも2.7mありました。
でもまったく、違和感を感じません。
日本のお寺のような、日本人のDNAが反応
するような心地よい包容感がそこにはありました。
設えも、レーモンドらしくこの地方の特産である杉、それもその皮を外壁~内部まで、徹底して使っていました。
杉皮+杉木端でデザインされた横縞や市松模様の外壁面、
内装の杉皮だけの壁面、竹を使用した6角形の竿縁の中の
渦巻き状の杉皮貼りなど内装も多種多様。
湖畔に向かって置かれた籐椅子に腰掛けると、一日中でも
座っていたい居心地のよさを感じました。
良い建築には必ず、す~とそこに自然と吸い込まれるような
場所があります。
写真で見るのと、実物を体感する事、
あらためて感じ方が全くちがう。
スケール感は日本人向けでないのに
違和感を感じない。
レーモンドの建築は窓の付き方、照明の位置
本当に細かいところまでしっかり
暮らしに合わせてデザインされています。
合わせて地元の特産品を建築材として使い、
日本人の感性に響くような感覚が必ずそこに
あります。
あらためて直感的に好きだな~と思いました。
昔の暮らしの手帖という雑誌の冒頭にこんな文章がありました。
美しいものはいつの世でもお金やヒマとは関係がない
磨かれた感覚とまいにちの暮らしへの、しっかりした眼と、
そして絶えず努力する手だけが、美しいものをいつも作り上げる。
良い建築をやモノをみるとこの文章通りだなといつも思います。
自分と照らし合わせるのもおこがましいですが、あ~足りてないって
思います。
精進です。
窓に付いていた中折捻締。
昔からなぜかこれ好きなんです。
なかなか今の家だと気密やら断熱やらで
使いこなせる自信はないのですが、
自分の自宅に造るときにはきっとこれ付いてます。
デザインが一つ一つ違いました。意図か偶然か。
なぜ、ネズミちゃん。
チュ~
元井
横浜・青葉区・青葉台を中心に、神奈川・東京で
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