快適空間の検討(2016夏)
2016.05.28
先日の20日は大安で日が良く、古今でも2軒の新築が上棟しました。
そのうちの一軒、「世田谷の住宅」はなんと坪数が68坪。地下も入れると80坪オーバーの建物です。
大工さんが6人掛かりで作業を進めますが、なかなか進みません。
その上、クレーン車のアームが建物の半分ほど迄しか届かないので、建物奥半分は人力で材料を上げての作業となります。
結局一日では屋根まで上がらず、2日掛かりの上棟となりました。
私も長年住宅の仕事をしていますが、2日掛かりは初めてでした。
この「世田谷の住宅」は、断熱の仕方が少し変わっていまして、外張り断熱工法という断熱方式を採用しています。
グラスウールなどの充填断熱は、通常天井の上に断熱を充填しますが、外張り断熱は屋根の上に板状の断熱材を並べて断熱をします。
さらに屋根の下地の間にも、断熱材を敷き込みます。
写真はまだ屋根の断熱材だけですが、この後壁も同じ様に板状の断熱材を、柱の外側に張っていきます。
簡単に言うと、魔法瓶の様に家全体を断熱材で包んでしまうといったイメージですね。
実は我が家もこの外張り断熱工法を採用しました。
実感としては、夏場の2階に上がった時の ムァッ とした感覚はなく、空調の効きもいいと感じています。
ただ、住宅の断熱性能が高まるにつれて、一度室内に入れてしまった熱は夜気温が下がり涼しくなったとしても、抜けづらくなります。
つまり、床材や壁などを日中に蓄熱させない様に、庇等で上手く日影を作らないとどんなに断熱性能の良い家でも、逆効果になってしまう可能性があります。
住宅は断熱性能だけでは無く、屋根・庇の掛かり方、窓の付け方、さらには外構での植栽の植え方までをトータルに検討して、初めてその場所にあった最も快適な住宅が出来上がると思います。
(我が家はまだ外構やってないのですが・・・・)
今年は各部屋に温度計を設置しデータを取って、後に発表したいと思います。
鈴木
横浜・青葉区・青葉台を中心に、神奈川・東京で
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