交わるところ
2019.03.14
少しづつ暖かくなってきていますが
現場に出ていると、
まさに三寒四温で日々、春になっている
ことをちゃんと実感できます。
現場も職人さんもやりやすくなる春です。
さて、そんな中、古今は創業以来の繁忙期を
その春から夏に迎えようとしています。
春から打ち合わせの住まい手。
着工準備を迎える住まい手。
着工していく住まい手。
中には過去、少しづつ少しづつ改装を重ね
今や3期工事、4期工事のお庭まで実施を目指す
住まい手も。
改装するごとに暮らし方が変わる住まい手を
通して、私たちの仕事が、いかに住まい手の
生き方や人生に関与していることか、
あらためて思い知ると同時に、
事の重大さに今更ながら少しビビります。
でも総じて頼ってもらってありがたい。
忙しくなるぞ。
今、ここで出来ることをやろう。
綾瀬の家
木工事も終わり、ようやく終わりが見えてきた。
階段手すり。
足場シートで見えないけど、景色を望む窓。
二階の子供室。
窓に向かって勾配天井。
こうすることで余計な情報が遮断され、
景色を望む窓になると考え設計した。
北側寝室窓。
北側の安定した光が入る場所に出窓を設けた。
6畳に満たない小さな主寝室だけれど
この30cmの出窓の跳ねだしている部分が
あるとないとでは見え方や部屋の圧迫感が全然
違うのです。
ここは、窓上部のみテーパーとって
出窓正面のみ木材を貼っている。
いいアクセント。
家にとって窓は大事。
窓辺を大事にすると品が増す気がします。
設計時は、周辺環境に準じながら
外観のデザインや光の入り方、風や外の景色の
取り入れ方を意識した窓辺のデザインをしていますが、
最近は、家の耐震力が取りやすくなり、以前ほど
耐震力に目を向けながら窓の開口部を開ける検討
をしなくて良くなった。
だから、窓も居場所として捉えると
自ずとその家にとってきっとここの窓が
一番気持ち良いっていうのが見えてきます。
本当は木製サッシにしたかったり、お金の
かかるフルオープン窓にしたかったりは
あるけれど、その制限内でどこまで出来るか
いつも戦って、検討に検討をしてる気がします。
でもこうしてみたらどうかな、
あーしてみたらどうかなとか、
ある程度の制限のある中で
考える苦しさと、そういう事を
思慮する楽しさがいつも一緒にあって
その交わるところに、初めて
いいモノや良い居場所ができるような
気がします。
だから、時間が無くなる事が一番の敵。
楽しくないのは人として不味いので
しっかり順序良く進めていきたい。