コロナの影響
2021.03.20
大工さんのビリッビリに痺れる天井の仕上がりは
どんな感じに納まったのだろうと、
気になりながら早一週間。
写真の入れ替えを忘れてますがな。
増島君。。。
(私は写真を見せてもらいましたど)
ということで、同じく羽目板のネタを少し。
こちらもビリッビリに痺れる
現在進行形の青葉区のマンションの工事。(笑)
大きく吹き抜けた空間を利用して、
鉄筋コンクリート造の中に木造軸組み
を造り、マンションなのに室内足場まで組み
ようやく天井の板張りが完成しました。
![](https://kokon-sumai.co.jp/column/wp-content/uploads/2021/03/S__2375685-600x450.jpg)
床材には節の入った材料を多く使用しますが、
天井の羽目板はやはり節無しの材料が合います。
天井や壁の内装材とのメリハリが効いて、
空間に キュ っと締まりが付くといったところでしょうか。
もちろん好みのにもよりますが、
節ありの羽目板ですと、どうしても
ザ・山小屋
といった印象に引っ張られてしまいます。
(山小屋も好きですがね)
古今の設計では、この 栂羽目板 (ヘムロック)
を多く採用しています。
木目もキレイで癖が無く、
レッドシダー程主張もしない、
使いやすい品のある材料だと思います。
過去にはこんな事例も同じ材料を使っています。
![](https://kokon-sumai.co.jp/column/wp-content/uploads/2021/03/DSC04076のコピー-600x400.jpg)
![](https://kokon-sumai.co.jp/column/wp-content/uploads/2021/03/DSC03294-600x400.jpg)
ね。キレイでしょ。
ですが、この栂の羽目板に危機が!
いわゆる、SPFと言われる
S=スプルース (栂もここに含まれます)
P=パイン (松ですね)
F=ファー (モミの木)
は、ツーバイ材という材料の主な原料で使われています。
ツーバイ材はツーバイ工法と言われる建物の
主要な構造部材で、
アメリカの建物で多く使われています。
このツーバイ材がコロナ禍の巣ごもりの
影響でDIYが過熱し、
アメリカ国内での需要が増えて、
輸出分が制限されてしまうという事態になってます。
そんな事あるかぁ~?
と高を括っていましたが、
材木屋さんも建材屋さんも同じ答え。
古今もコロナ禍以降、巣ごもりの影響で、
家での過ごし方について
改めて考え直す方が増えたせいなのか、
沢山お問合せをいただいていますが、
まさかこんなところに影響が来るなんて。
仕様が決まっている設計段階の物件などは
先行して発注を行い、
材料の確保に追われています。
まだまだ終息の見えない不安定な情勢ですが、
先を見通す目をもって、
一歩一歩進んでいきたいものですね。
古今 鈴木