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ラワン

2021.06.05

某所:K邸

いよいよ、仕上げ工事に突入です。
(木製サッシ窓下にはソファクッションが置かれ、
 造作の昼寝ソファベッドになります。楽しみ)


世の中はウッドショック。


外材がアメリカ・中国にとられ、コンテナ不足も

重なり、入荷しないため、代替として国産材が高騰。


今、古今でも新築住宅の着工が続き、

それらの物件でも、木材の高騰が影響し、

住まい手に余分な費用負担が出ています。


8割9割国産材をメインに元々構造材に使っていた

弊社では、材料不足というよりかは、国産材

高騰の影響の方が大きい気がします。


古今でやれることは、すでにお見積りを

お出ししている物件に関しては、高騰分

を原価のまま住まい手に提供し、粗利を載せない

ようにする。


物件でキーポイントになりそう、

影響が出そうなもの、早めに確保して

倉庫がないため数は限られてしまいますが

ストックしておくこと。



着工時期が不明瞭で、材料の手配、

工事の段取り、大工さんへの連絡など

変わっていく状況の中で対応していく

対処療法的な対応になりつつあります。






K邸では、ウッドショック前に着工している

ため、構造材に関する影響はありませんでしたが、

仕上げで使うラワン材が枯渇。


ラワン材は、もともと押し入れなどで

使われるベニヤ材がメインですが、使い方を

整えると、上品に達観した空間になります。


ラワンは、白ラワン、赤ラワン
(勝手に古今が言っている?)


白ラワンといってもファルカタという木を

使っていたりと実は多種多様。


中でも、綺麗に仕上がるのは、赤ラワンで色味が

ピンクかかっていて木目が自然なものだけを

チョイスして、クリアオイルで仕上げる形。


古今では、鈴木が勝手にラワンの使い手として

君臨しており、経験多く、実績もあります。



かの有名な建築家 吉村順三さんも

当時多く使っていた素材です。


K邸では、ラワンを用意して使う際に丁度、

枯渇し始め、タイミング悪いーって思いながら、

うちの増島と製材所さんへ出向き、限りある

梱包の材料×3山の中から、

赤ラワン、色味がピンク、木目が従順なものを

30枚ほど2時間くらいかけて

チョイスし、現場へ搬入しました。


そこからも現場では、色味が若干違うものを避けて、

木目が府揃い(オイルを塗ると木目が際立ち、悪目立ちする)

のものを避けて、素材も表と裏があるため、

両面見える部分には材料をよりいいものを選定し、

一枚一枚どこに何を貼るかという打ち合わせし、

貼っては違うってものを剥がしてもらい、

大工さんにごめん!ごめん!って言いながら

協力してもらいながら貼っていきました。



なんて手間がかかる子なんでしょう。

マジで大変。。。。




今後は、東南アジア(インドネシア)
ラワンがなくなるといわれています。


この仕上げも、もしかしたら最後かもしれません。


実際、木材屋にはラワンベニヤはゼロです。


ホームセンターでも去年なんかは大量にあったのに

いまでは数枚。


材木屋さんも無いから、大工さんに在庫してる

ホームセンター紹介する始末。


貴重な材料となりそうです。


オイル塗装前




オイル塗装後






製材屋さんもこれの方が良いんじゃない?

っていいながら、僕らと汗垂らし探してくれ、

いまでは、数枚ラワンベニヤ綺麗なものは入ったよ、

確保しておく?ってわざわざ連絡くれる。



大工さんも棚が落ちると怖いからっていって

手間のかかる彫り込んで棚を差し込むという、

僕が口が裂けても言えないなと思っていた形を

採用してくれて、すごい素敵に仕上がりました。



このみんなの努力の結晶を

古今の建具と家具を作ってくれる会社の社長が

この物件に採寸に来てくれた際、開口一言、

おお!ラワンで仕上げたか。元井さん頑張ったねー

このタイミングで、この色味で、揃えるの大変

だったでしょ~、現場付きっきりになるよね~

大工さんもやるなー金物使ってないのか。

差し込んでんじゃん!って。




手前味噌でなかなか自分では口にできない
(ブログで発信してますが。。。)

ことを普段このような面材を扱う人にしか

わからないことをさらさらっと言ってくれて。涙。。



嬉しかったなあ。古今でも帰った早々、

みんなに話しました。



こういうことがあると、世の中捨てたもんじゃないなあって。
(病んでいませんよ。少しストレスが過多なだけ)












古今お得意の左官屋さんオリジナルのなめらか

モルタル仕上げに塗料を塗布する古今の増島。


彼も、もう三回目か?慣れたもんです。


今までは材の配合やら、試し塗りやら、

施工やらで孤独な戦いでしたが、段取りも塗り方も

マスターしてくれ有難い限りです。


艶消し撥水塗料+絶妙な配合の透け感グレー仕上げ

を塗って、キッチン前の油跳ね・ふき取りに対応します。


これも

左官下塗り、乾燥、上塗り、乾燥、撥水塗料、乾燥、仕上げ塗料

と相当日数、手間暇かかりますが、モルタル独特の変に

カッコつけない手塗り感、質感、通常のモルタルだと得られない

ふき取れる使い勝手と質実剛健な仕様と言えます。




K邸も6月末引き渡し、7月に外構。


外構も昨日、外構屋と住まい夫婦と打ち合わせ。


樹種や樹高の検討、

生垣・竹垣フェンスやつくばい、飛び石、コケ、シダ植物まで。


かなり温故知新な外構に。


良くなる気配しかないです。








まだまだ、不明瞭な時間が続きそうですが

夏までに6件のオーダーメイド新築住宅が

続きます。


本当は一度リセットしたい気持ちで一杯ですが

無理かなー。


そんな日々は続きます。



古今 元井
























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