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各々の形

2021.07.02

ウッドショックに始まった今春、

何かが滞り、何かが遅れていく状況に

なっていますが、さらに雨で作業が滞る

梅雨が合わさり、全体的に遅れている状況が

否めません。


まあ、予定通りに行かない。


大局的には、せかせかした世の中に

「そう急ぐなよ」って誰かに

言われている気がしますが、

任せられた作り手の立場からだと

「もういいよ、普通に仕事させて」って

素直に思います。


住まい手もしょうがないって思いながらも

内心きっと。。。


ここにきて、オリンピックで道が混みだす

通行止め?も合わさるかと。。。



「普通に仕事させて!」






某所・K邸


内部先行引き渡しまでこぎつけました。


平屋然の外観。飾り気がなくて好き。





数学者・売れっ子クリエイターの二人のための棲家。


大工さんと共に苦心した本棚に本が並べられる

その時を本棚が待っています。


ホワイトオークで作った2.7mテーブルも

存在感。


足は、大工さんお手製。見事。

まるで理科室にあった実験台のよう。


ここに選ばれし、椅子どもが並びます。


それもまた楽しみの一つです。




施工事例用の完成写真もその後に。

内部生活空間。




Kさんのお父さんは大工さん。

建て替え前のお父さんが建てた家の柱を

「想い」を引き継ぐために再利用。


この物件は準耐火建築物なので、構造材と

なる柱や梁は露出NGのため、あくまでも

構造材ではない化粧材としてそこに立てました。


お父さんに見守ってもらいます。






素敵な窓辺(自画自賛)

Kさん曰く、昼寝、本読み、3匹いる猫の寝床

きっと取り合いになるでしょうと。


Kさんご友人にソファクッションを

造ってもらいました。


群青がが空間を引き締め、生き物が

吸い込まれるように、ここに座る、寝る。


建築用語でいう「たまり」が造れました。


こういう場所が家の中に1か所でもあると

家が暮らしに馴染みます。







Kさんのご提案で猫ステップを本棚に

紛れ込ませました。

(写真がきれいじゃ無くてすいません)


同じ猫飼いとしては、夢のステップ。

でも、あらゆるところでの爪とぎが怖い~。


きっと奴らはやるんだろうな~。

でも、猫の行為は許せてしまう猫飼い。

その時はやれるだけ補修しよう。






キッチンはマンガシロ材+オイル塗装、
オリジナルモルタル仕上げ。

これも古今+大工さん+建具屋さん合作。

現場目線の施工詳細図+大工さんの腕、

建具さんに正確に伝える経験。

一見、シンプルなキッチンですが
ところがどっこい、窓の取り合い、モルタル塗り厚、
材の厚み、設備品との取り合い、ガス配管、設備配管、
電気配線、、、、やる事多く、気を抜くと失敗します。

既製品のキッチンは据えるだけで、収納量、機能性
格段にUPします。既製品も良いもの良い。

でも、暮らし上手な人は、共通で台所を大事にします。

この簡単そうで難しいキッチンだけど、
一年通して、既製品のキッチンを古今で使うのは
1件あるかないか。

やっぱり、生きるのに必要な食。

それを生み出す場所として、

自分の好きな形に作れるって単純に幸せです。

手間はかかる子だけど、造作したい場所。






床下エアコン

床下エアコンといっても、
ほんとの床下ではなく
床下に暖気を送り込む半埋め込み型。

使用するのは通常のシンプル機能を
もった家庭用のエアコン。

しっかりと気密部材を駆使しながら、
蓋をして漏気を防ぎます。

この蓋を取れば、メンテナンスも容易。

床下エアコン採用物件は、基礎の設計から
地中梁にして、立ち上がりの基礎を可能な
限りなくし、床のスリットをどこに設置
したら、空気がうまく循環し、スリット
から出る風量を確保し、室内を効率的に
暖めるか、結構な計画が必要です。

その他にも、基礎断熱の方法、

送風設備壊れた時の床下の換気
のための気密断熱床下換気口の設置
シロアリ対策、気密部材の駆使、
エアコンの暖房容量、温度センサーが
リモコン側についているエアコン用
ワイヤードリモコンの設定、暖気を床下に
送り返し、暖房効率を上げる
カウンターアローファンの設置位置、
各種建築工事との取り合い、
家自体の気密性の確保など
通常の床断熱方法とは違う手順
を数多く踏んでいくため、
上手くいくかどうかの完成後の
風量チェックや試運転時の
チェックは大いに緊張します。

かなり意識をして検討施工した
おかげで
7か所つけた床のスリットから
安定風量が確認でき、安心しました。

冬のこの家の性能が楽しみです。






道路工事のセットバックを終えると

外構工事。


夏にあらためてブログにしたいと思います。






各々の形

現在、古今にて一緒に家を作っている住まい手

の各々の形。


絶賛施工中、着工前、詳細打ち合わせ中です。



町田:Y邸


川崎:T邸


町田:Y邸



都筑区:H邸




中井:I邸



秦野:S邸




夏までに着工していく面々。



ほんとにこうやって並べてみると

十人十色ならぬ住人十色。

重圧も半端ないなと改めて。





目先のことを追うことも、会社を

運営するためには大事。


年を重ね、経験していくと、

一種の万能感からか、小手先の操作で

なんとなくやり過ごせる。


でも、そこから造られたものは正直です。


だから、実際に時間を使い、自分の手を

動かし、手間がかかり面倒なことが

当たり前になって、それが日常になることは、

結果として、自分たちを強くすると信じてます。



期待に応えたいです。





古今 元井




























































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