や り が い
2021.10.15
先日、頼りにしていた建材屋さんの担当さんが
退職のご挨拶に来られました。
所長さんまで上がられていたのにも関わらず
50歳過ぎにして、新たなる一歩を踏み出すとのこと。
聞けば、次の職種の内容と同じ様なことを
知り合いの方にしてあげた際に、
大変感謝された感覚が忘れられずに、
それを生業とする衝動を抑えられなかったということでした。
安定を捨ててでも
仕事としてのやりがいを選ばれたのだと思います。
今期は、例年になくリノベーションよりも新築の
割合が多いため基礎屋さんと顔を合わせる機会が
多くなりました。
古今は横浜にあるので必然的に神奈川県の仕事が
多いのですが、どういうわけだかお願いしている
基礎屋さんは西多摩の基礎屋さん。
イメージ的に少し怖い人が多い
(鈴木の偏見かもしれませんが)
職種なのですが、
腰が360度曲がってしまうのではと
思わせるほど物腰柔らかな基礎屋さん。
片道1.5~2hかけて遥々工事を請け負ってもらっています。
先日一服の時の話で、自宅から5分のところの工事を
断ってまで古今の仕事をやってくれてると聞き、
「遠路はるばる申し訳ないです。」
なんて言ったら
「古今の仕事は面白いからね!」
と、心トキメク素敵なお返事。
古今の新築の立地の多くは
傾斜だったり
狭小だったり
斜めだったり
やっぱり傾斜だったり
基礎工事としてはやりづらい場所が多いのですが、
それを面倒くさいと思わず、
面白いと言ってくれるなんて。。。
基礎屋さんだけではなく
大工さんへのキレイに見せるための凝った納まり。
タイル屋さんへの目地無し大判タイル貼り。
電気屋さんへの照明・スイッチ等高さの拘り。
左官屋さんへの各箇所の塗り物の塗り分け。
設備屋さん、内装屋さん ・・・ 等々
他社から比べると きっと
「めんどくせ~~~~~」
って叫びたくなるような事を
面白がって付き合ってくれる方々に
本当に感謝です。
もちろん、仕事なので赤字になるような
ボランティアになるわけにはいきませんが、
それぞれの仕事の腕試しをするように、
やりがいを持って仕事をすること。
この気持ちで皆さん動いてくれているように感じます。
自分も前職を離れる時の
志を改めて思いだしました。
住まいは買う(売る)もの
ではなく
造るもの。と。
たたみかける様に次々とやる事が
舞い込んできますが、
やりがいを感じて、面倒くさがらず丁寧に。
古今 鈴木