忙しな。
2023.03.10
なんでしょう。
この忙しなさ。(せわしなさ)
年末年始があまりゆっくりと
自分時間に持っていけなくて
明けましておめでとう
の雰囲気をまだ一人持っていたのですが
うそでしょの3月突入。
暖かくなってくると
土地探しの方々も動き出し、
それが重なる重なる。
もちろん、着工めざし、
詳細打ち合わせの方、
見積待ちの方、
PLAN提示待ちの方、
それぞれの方々もいる。
一旦、それらの手を止めて、
現調依頼、仮プラン想定、ちょっとした
即興的な資料作りで手がいっぱい。。。
でも、土地が売れてしまったらどうしよう、
間違った情報を与えてしまったら
どうしよう、本当に法規条例は合っているのかを
常に古今の代田と確認し合いながら作業しても
1日や2日で判断しないと土地は売れてしまう
こともしばしば。
なんというリスクを負った
形だろうかと。
早い者勝ちの土地購入には
なんの対抗策もなく、ただ
受け入れるしかない。
住まい手も人生に一回の
一番大きい買い物になるから
納得して進めたい。
住まい手も
どこかでエイヤーという判断のもと
世知辛いけど判断していくほかない。
少なくても、皆さんの
エイヤーの判断基準が満点納得は難しくても
ちゃんと可能性をご提示できるよう
やれるだけやる。
気持ちばっかり先に行ってるのが
せっかちな自分にとって
忙しない要因の一つと思っているけど
(絶対的に時間的にも足りてない!)
明日からも普段通りに私にできることを
地味に地道に進んでいこうと
思っています。
【青山の家】
無事に上棟。
いつもの大工さんが都合合わず、
二人欠けて、なおかつ平屋の30坪
なので、二階建ての30坪に比べて
屋根の面積が単純に二倍のため、
棟梁の遠藤大工が昼過ぎくらいから
すでに疲労困憊のご様子。
こうなるのかな~とは想像はしてたけど
微力ながら、古今の男三人も
屋根の高耐力ビスや金物付けなど
行って、野地板までは貼れなかったけど
上棟(棟を上げる)の本来の意味の
棟・屋根下地までは何とか。
途中から~~大工さん明日来れる?
みたいな、今日中にやろうよの雰囲気から
これは無理だな、明日もまだ晴れだから
という判断の元、段取りを始める皆々。
建物を長手で見ると、こんな様子。
在り方が、神社仏閣。
軒の出を出して、かつ細く見せる、通気を
考慮する造りにすると、ほぼ現場加工になるので
時間がかかるのです。。。
お疲れ様でした。。。
Tさん、おめでとうございます。
もっとゆっくりこの時間を味わうような
瞬間にしたかったのですが、忙しなく
バタバタさせてしまって、非常に
申し訳なかったなあと。。。
一見長いけど、あっという間の
3か月半の大工工事に入っていきます。
【北鎌倉の家】
こちらも、遠藤大工の
木工事期間を終え、入れ替わり立ち代わり
塗装・クロス・珪藻土・建具・家具工事に
進んでいます。
住まい手さんと私の中では
今物件は、古今らしいテイストの中に
OLD&NEW(新しくも懐かしい)、
ミッドセンチュリーでもあるよう
な色味・雰囲気を目指し構築してきました。
建具が入り、クリアワックス塗装を
乗せていくとグッと色味も落ち、
落ち着いてくるはずです。
ロフトに繋がる部分には
障子を設置していますが、
今物件は、天井の羽目板と同じ
米松材を障子の組子にしています。
通常はスプルスという白木で
組子を作りますが、日焼けを
待たずとも最初から色がこなれた
色合いを出してくれる米松を
使うことで
全体の雰囲気を壊さないように
しています。
わずかな差かもしれないけど
私としてはいい現場判断ができたな
と思っています。
明日から
照明付け、設備機器付け、
アローファン(空気の循環装置)の設置、
建具・家具塗装・タイル工事を経て
ようやくクリーニングして
床の養生が取れます。
この仕上げ工程の段階は、
図面に描き切らない、微妙な
ニュアンスや仕上がりを想定し、
職人さんにそれを預けながら
毎々に確認していく、非常に
現場監督にとって
緊張と緩和と安堵を繰り返す
工程で、気疲れしていく時です。
地味で地道な一工程の判断が
大工さんが三か月以上作ってきた
空間を壊すことに直結する非常に
怖い工程でもあります。
3月末の住まい手さんにお見せする
時まで気が抜けない日々が続きますが
地道に地道に歩を進めます。
古今は
来年の春物件まで現状
埋まってきていますが、
先を見すぎると
気持ちで負けてしまうので
自分の求められている役割を
はき違えず、勘違いせず、
自分たちの良さを
出していけるようギリギリの
所でのコントロールを忘れずに
営んでいきます。
古今 元井