駆けたくはないが、システムらしい
2023.11.11
早11月中旬。
もはや2024ならぬ、2025まで
もはや駆け抜けるだろうな
と想像できる状況。
私の周りの建築の仲間たちも
志を全うすべく、
ここぞというタイミングが
きたようで勝負に出るもの、
建築家として賞レースで評価され、
いざ羽ばたかんとするもの、
そんな道程にさしかかっている。
彼らは、同志といえるくらい
価値観は近いけれど、
少しづつ見てる、または見えてる
景色が少しづつ違うのがまた良い。
勝ち負けではないが、私も
自分の役割を理解して、
家づくりに悩む方々に私のモノサシで
その方の最適解の方向性を示していけるよう
残りの人生を賭して身を埋める所存。
話を聞くと、まあそんなタイミングに
乗じてうまく乗っかろうとするもの、
足を引っ張るもの、明らかな邪魔をするもの、
志の無い人間しかしないであろう
行いをしてくる輩が顔を覗かせるらしい。
能力があり、その生業にふさわしい
人間が埋もれていく、もしくは誰かの
醜い思惑や行動で不遇に陥るのは
年齢的にも、リテラシー的にも
見ていられない。
それぞれ積み重ねた者しか血肉にならない
知見を基に作られた彼ら独自のモノサシを
羅針盤として、その能力がいかんなく
発揮される場所を作り、正しく評価
されてほしいと心から願う。
あらゆるものは通り過ぎる。
誰にもそれを捉えることはできない。
さて、秋です。
ふるさと納税で
去年に頼んだ、頼んだことを忘れた
シャインマスカットと
今年頼んだシャインマスカットが
先月大量に届き、さすがに少し飽きて、
いいホテルにこの時期泊まると
朝に出てくるシュワっとする
シャインマスカットが
炭酸に漬けるだけで
出来ることを初めて知り(注入形式の特殊な技法かと)
やってみました。
強炭酸水にドボン。
しっかり蓋をして気密。
一昼夜漬ける。
意外とパリッとシャウエッセン級の皮を
もつシャインさん。
そんな皮を炭酸が透過するか~って
疑っていましたが、ところがどっこい。
嚙んだ瞬間の爽快さたるや!
甘いだけの味覚がまた違って
ペロッと一瓶余裕で完食。
炭酸強めがお勧めです。
某所:M邸
いよいよ、木工事最終の段階。
難所の吹き抜け面本棚工事。
本棚の前には階段が付くので
階段のささら桁と合わさる部分は
塗装が極端に難しく、ほぼ不可能に
なるのでその部分のみ先に自然塗料を
施す。
10時過ぎにはここを出ないと
本日のOPENHOUSEに間に合わなかったため
一人で朝六時位からコツコツだろうなあ、
しんどいなあって思っていたら、
古今のHOPE、増島健人が
「僕手伝いますよ」って。
心で「神キタこれ」って叫びました。
君も忙しいのに。。。感謝です。
結局、対象部分塗るのに二人で二時間半。
一人じゃ終わらなかったわ。。。
ラワンベニヤやランバーがきれいなもの、
もしくは高価な突板や造作のランバーが
使える、もしくは手に入ればこんな
塗装をせずとも、クリア塗装で
良い色味が出るのだけれど、それがなかなか
手に入らないし、それをこの量集めるのは
至難で費用対効果も悪すぎるので、
今回はこの判断で進んでいます。
残りは塗装屋さんにバトンタッチ。
頼む!
11月20日の木工事完了を目標に
邁進します。
平塚:父母の家(OPENHOUSE)
塗装工事からダッシュで平塚入り。
11時からの見学にセーフ。
鈴木の父母の家。
数年前から忙しいを言い訳に(鈴木さんが)
待たせに待たせてようやく。。。
外観も内観も古今らしかったり、
新鮮味のある部分があったり、
鈴木の設計らしい部分が
あったり、いろんな意味で
興味深い家になっていると思います。
外観
見てくださった方々の
色々な「お役に立つ」が出来た
ようで、
非常にポジティブな感想を頂き、
明らかなテンションの向上が
見られこちらも嬉しくなりました。
鈴木さんのお父さん、お母さん
も来週にはようやく新居に引っ越し。
一階と二階の温度差も1℃。
20度前後をキープし、
優しい自然室温の家に
なってます。
「熱は薬だよ」
かかりつけの医者が
私の職業を知ってか
ご自宅の寒さを経験してか
いつも言われます。
合わせてあなたの仕事は
お医者さんの仕事の側面も
あるんだよと。
温度差は血管の収縮をさせてしまう。
血管を休ませるためには(血圧を保つ)
温度差をできるだけなくすが重要。
熱は薬。
私たちのような家つくりを生業にする
人間は、家づくりの一つの指針として
大事にしていく言葉であると同時に
お医者さんの仕事の側面もあるということ
を認識するいい言葉だと思ってます。
でも、何度も言うけど一つの側面、
一つの指標であることが大事。
耐震、デザイン、使い勝手、
人間工学的ヒューマンスケールに
基づく気持ちよさ、
目に見えない居心地。
どれも極端に偏らず、
これらがそれぞれバランスが
取れた家こそ、現代にふさわしい家であるし、
熱が薬にもなる家になりうることを
忘れずにいたい。
実際に積み重ねた者しか
血肉にならない知見を基に
作られた独自のモノサシを
羅針盤に前に進みます。
もうとっくにおじさんなんで
駆けたくないんだけどな、
そのようなシステムらしいです。
古今 元井