行きつく先はどこだ
2024.02.11
ここ数年、お陰様で本当に
忙しくさせていただいてます。
おかげで
いわゆる僕はブラックという
働き方をしています。
でも、役員だから関係ないという
事ではなく、自分が決めて、選択した
ことだらけの中で仕事をしているので
自分のケツをもつという意味で納得しているし、
自分が意図をもって、能動的に動くと
理想の家づくりがしたい人たちの
役に立つことがわかってもいるので
やりがいと共に生きがいも感じていて
正直、嫌だなとも思っていない
ところもあります。
(加齢に伴うもので休みたい。。。が
最近にょきにょきは出てきました。。)
このようなフェーズになって、
人間としての幸せって何だろうと
思い悩んでいた若かりしときに
知った法則がちょいちょい思い出されます
「マズローの法則」ってやつです。
人間の欲求は5段階のピラミッドのように
構成されていて、低階層から順に
満たされてると高次の階層を欲する
というもの。
まず
食べたい飲みたい寝たいの
生理的(本能的)欲求を満たしたい
の第一階層。
結構これは満たせているはず。
(最近の不倫の様々はどこが満たされないと
あーなるのかとも思う。第一階層?)
第二階層は安全欲求。
健康と経済安定性、安心できる周辺環境
のことで、仕事でいうと、労働環境が整備
されていて、ハラスメントなどの精神的な
苦痛がない環境などのことだと思います。
(古今は大丈夫なはず。
姑みたいな性格してる元井が
たまにちくちくうるさいのかも)
第三階層は、社会的欲求。
集団に所属したい、仲間を得たい、
など自分を受け入れてくれる
他者の存在のいる場所が
あるかどうかということかな
と思います。
最近の言葉でいうと
サードプレイスという、
家庭でも職場でもない第三の場所
の存在が人を豊かにするみたいな
欲求もここかもしれないですね。
(ちなみに私とってはサーフィン仲間
のことかなと思います。たしかに彼らの
存在は本当に有難い)
第4階層は、承認欲求。
でました。承認欲求。
最近よく聞く言葉です。
これが満たされない
ために犯罪に手を染めたり、
一線を越えてしまう世相がありますね。
でもここでは承認欲求も2種類あって
低位の承認欲求として、
注目されたい、認められたい、
褒められたいというもの。
高位の承認欲求で
自分に自信を持ちたい
より高い能力を身に着けて
自分を高く評価できるようになりたい
というもの。
仕事でいうと出世欲とかも
この階層かなと思います。
人によっては低位の欲求だけで
満たされている方も多いそうで、
(高級車やブランド品を貪る人のこと)
どちらかというと私は
いつも高位の欲求を古今で
求めてきたような気がします。
さて、いよいよ第5、自己実現欲求。
自分が満足できる
自分になりたいと願う欲求。
簡単に言うと
自分のやりたいことをやること。
そして、それをすることが、
第1から第4欲求を叶えることにも
連動する行いであること。
やはり、なかなか実現が難しい欲求ですが
私自身の今は、第4と第5の間に存在している
気がします。
若い時にこれを見た時に
自分が属していた会社が、
スーパーブラックで
ハラスメントの見本市みたいな
建築会社でして、
私も、ある時会社に行ったら
机に花が置かれていたことも
あるような会社。
(まだ現存しているんです。
早く潰れてほしい)
当時、このマズローの法則を
知って、金もなく、労働環境が
整備されていない現状は、
うわっ俺1.5階層だと思った
記憶があります。
実はこの法則に
第6の階層があることを本人が
晩年提唱していて、自己超越欲求
といい、自分のエゴを超え、社会を
良くしたいという理想を求める欲求の
ことで、戦争を無くしたい、貧困を
無くしたい、自分の労力や能力を使って
困っている人を助けたいなどが
わかりやすい事例かなと思います。
私は、もし自分の会社で
稼げたらアジアやアフリカの貧困
地域に学校や建物を建てて、還元を
したいという想いを持ってたりしています。
(今は亡き、年上の建築技術者と一緒に
夢見てました)
現実は
弊社の粗利率、生産性の低さ、労力の
掛け方では、30年経っても不可能。
でも、この想いは幸せの一つの形なんだ
と認識させてくれました。
この自己超越欲求に到達できる
のは全人類の2%らしい。
残りの人生の時間で届くのか。
でもいつも思う。第6ってお金あれば
実現するんじゃね?って。
金か~
どちらにせよ、先立つものがねえ!
某所:M邸
いよいよ、内部完成がすぐそこ。
家具や建具も入り、施主さん支給の照明や
備品が付いていきます。
雰囲気はすこぶる良い。
これからここんちは、結構な時間を掛けて
外構・植栽工事に入ります。
前を通る方や近所の方々に、ひと時でも
あ~いい景色って言っていただけるような、
町にポンって出てきて、通った人の心を
解すような緑の場所にしたいと
思ってます。
早くその景色が見たいなと思ってます。
住まい手さんも、大々的には
OPENHOUSEはできないけど
古今さんで家づくりを考えてらっしゃる
方は見学していただいてもと仰って
くださっているので、機会を見て
お声がけしたいなと思っています。
雑談:奄美の小屋
奄美でこの建物を見るのは
何回目だろう。
いつも私たちの大好きな
サーフポイントに向かう道中に
ある小屋。
きっと、ノーブランド、ノーデザイナー。
使い方、現役なのかも不明な建物。
でも、シルエットや佇み方、
バランス、プロポーション
どれをとっても美しい。
いつか、僕は小屋を作ろうと思う。
コルビジェの母の家のような
立原道造のヒヤシンスハウスのような。
その時にどんな小屋かなと
想像すると実はこのような
高床式の小屋だったりする。
こう考えるとまだまだ僕は
欲の塊だ。
でもこの欲が、いい家を作りたい
より良くしたい、家づくりを通して
人の役に立ちたいと心から願う
原動力。
天職とは思わないけど、向いているとは
思う。
行きつく先はどこだ。
わからないから今日も
一先ず前に進みます。
古今 元井