神は細部に宿る
2019.03.01
先週の元井のブログの一行
『いつも書くコトや報告するコトが目的になってないか?て
自問自答します。・・・・』
ものを書く事が苦手な私にとって、
プレッシャー以外の何物でもありません・・・
古今の仕事を少しでも知ってもらえるように、
全体が出来上がってしまうと、
あまり気が付いていただけない細かなところを
ご紹介させていただきます。
あと少しで木工事が完了となる、横浜市青葉区のリフォーム現場。
まずは、玄関から見える正面の柱。
構造的に抜く事が出来ない柱なので、既存柱の4方に
薄い木材を貼って仕上げています。
板と板がピターっとくっついて、綺麗に仕上がっております。
プレス機などもちろん無い建築現場で、
手道具と感覚だけで、この精度はおそれいります。
続いてコチラ。
キッチンカウンターとなる壁をシナの突板を貼ってお化粧しました。
注目してもらいたいのは、右端のコーナー部分。
アップ写真がコチラ。
通称 【とめ】
といわれる材料同士を45度に切り合わせる事により
材料の切り口部分を見せない様に納める方法です。
ここまでは建築ではよく見られる方法なのですが、
施工途中段階の写真がコチラ。
わかるでしょうか?
端っこだけが45度に加工されています。
厚さ5.5mmの板と厚さ21mmの異なる板で【とめ】を作る為、
一手間かけています。
角に何か化粧材を付けてしまえば簡単に済んでしまうのですが、
こういった一つ一つ手間を掛けた細部が集まり、
全体の雰囲気を作っていくのだと思います。
まさに 『神は細部に宿る』 といったところでしょうか。
こんな仕事を文句も言わずにやっていただける大工さんは
本当に古今の宝だと思います。
(苦笑いはされましたがwww)
古今 鈴木