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最適解を探す旅

2023.07.07

先日、商社さんのイベントで

友人の建築家と軽井沢までいって

著名な建築家の自邸を見させてもらう

というツアーに参加してきました。

 

写真はNGだったので

今回は文章で。すいません。。。

 

この方は物理的に科学的に

数値という根拠をもって

建築に取り組まれている方で

その世界では先進的に動かれていて

自邸もそれらがふんだんに

盛り込まれ、

ペレットストーブの排熱を取り出し、

熱源(給湯)に生かしていたり、

太陽光、太陽熱温水、日射取得など

かなりアグレッシブに

自立循環を考慮された家になっていた。

 

今の時代、

建築の物差しが多岐にわたり、

以前よりも数字という根拠を用いて

家の環境を構築していく事が

圧倒的に増えた。

 

数字は、他人に理解してもらうためには

すごく便利で、私自身もある一定の

家の性能環境を継続的に作っていくために、

そして自分が作っているものの担保としても、

自分を納得させるためにも、

指標にしているものでもあって、

その根拠をもとに数年前から

この性能の家になるよと住まい手に提示

するようになってきている。

 

その数字の大事さをわかってはいるけれど

その反面、弊社には「目に見えない居心地」

を求めて家つくりを依頼されることが

多いのも事実で、

今回のツアー参加は、自分が

井戸の中の蛙にならないようにするためと

このバランスの落とし所を見つけるための

ヒントがあればという趣で

参加していた。

 

この職業を生業にしている以上、

請負として、お金の対価として、

住まい手の家を構築していき、

期待に応えて対価以上のものをと思う以上、

自分たちにとって、落とし所は

どこなんだと永遠に微調整して

変化していきそうなんだけど

いつの時代も自分も納得できる

腑に落ちるラインを見つけたいという

想いが自分の中ではすごく強い。

 

ある意味、弊社に依頼してくださる

住まい手の皆さんは

 

温熱環境の分野はそこはプロの領域で任せるが、

一定ラインは確保してもらった上で、それ以上に

予算内で暖かい・涼しいのには越したことはない。

 

しかし、それによってメンテナンスに手間がかかる、

耐震力が弱くなる、デザインの自由度が損なわれる、

予想以上にお金がかかり、本来求めていた、使い勝手、

人の手が生み出す造作物の素材感と感触が失われて

いくのはちょっと。。。

 

といった本音があるのではないかと思っている。

 

 

要は、ネットやユーチューブ・雑誌などで

皆さん、様々な知識をお持ちで、

それらをかみ砕けはしないけれど、思慮していて

どこに自分たちが快適に気持ちよく、

無理なく暮らしていけるラインがあるのか、

はたまた「目に見えない居心地」を一緒に

探して構築していける職業人を探して

おられると思っています。

 

朝まで生テレビで司会の

田原総一郎さんが

「あなたさ~極論、Aなの?Bなの?」

って政治家に質問している感じで、物事は

両極端ではなく、その問いにある無数の

選択肢のうち、どこに均衡のとれた

解があるのかを、住まい手の要望、

温熱環境、耐震力、デザイン、素材使い、etc

そして背に腹は代えられないお金の部分を

決して住まい手さんは得ることができない

であろう我々の家つくりをしてきた

経験則を用いて、一緒にジャッジしてほしい

という思いが最近、打ち合わせをしていて切に

感じています。

 

私自身もここのバランスを

諦めていく事なく、自分なりの

問い続けていきたいと思っています。

 

その著名な建築家の自邸は、

数字的な整合性は取れているだろうけど、

きっとメーカーからの試供品や

広告になる人なので安価な提供品などが

建築素材として使われているのであろう

が、いい住まい独特の空気感や

その場所に居たくなるような

籠り感は感じられず。

(個人差はあると思います)

 

合わせて自邸なので実験住宅の

要素が多分にあると思います。

 

この問いに正解はないです。

 

最適解はあるとは思うけれど、

これが正解ですという人がいれば

それは嘘だと思う。

 

命を守り、暮らしを作る、家。

 

こんなに高価な買い物で、失敗できなくて、

建築だけでなく

エネルギー、温熱、耐震、設備、植栽、etcに至るまで

言うなれば、試験範囲が無限にあって、遠慮なく時事問題

も組み込まれてくる絶対落ちてられない試験を毎回

こなしているようなもので、

建築は日進月歩でガンガン進んでいくし、

常に自分の考えをバージョンアップしていかないと

依頼してくれる住まい手に自信を

もって提示ができなくなる怖さを

感じていて。。。

 

オーダーメイドの家は難しい、奥深いです。

 

 

 

 

ただ、住まい手の個々の最適解を探す旅に

同行するのは、正直、根気がいる作業で

その根気のいる作業をまだ根気が要るから

って敬遠する素振りは自分には感じられず、

まだこの場所に居ていい側の人間だなと

勝手ながら思ってます。

 

 

先述の軽井沢は、

暑いけど、湿気の無い

カラッとした暑さが非常に心地よく、

脳みそフル回転した後は、同行の

友人とソフトクリームを二人で

食べました。

 

「ソフトクリームを食べると、旅行感増すよね」

とか

「後で思い出してあの時ソフトクリーム食べたねっ

て思い出すよね」

 

みたいなこといいながら、

男二人でソフトクリームをダラダラ垂らしながら、

帰途につきました。

 

 

女子旅か!

 

 

明日は、上棟。

いまだに上棟の日が迫ると

ドキドキして深く寝れない。

 

早く寝よ。

 

 

 

古今 元井

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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