G2レベルを一つの指標に
2023.10.08
横浜市は省エネ性能向上を目指し
「よこはま健康・省エネ住宅技術者登録制度」
というものを始めました。
断熱性能最高レベル(等級6,7)が
当たり前となるような社会目指し、
住まい手が健康・省エネ住宅の設計・施工者を
選択しやすい環境を整えることを目的として
一定の知識や技術を習得した事業者の
登録・公表する制度です。
脱炭素社会に向けて家庭からのCO2排出量を抑える事と、
多くの時間を過ごす「住まい」の目に見えない部分の
性能を高め健康で快適な生活を送れるように
することを求めます。
古今でも早速、登録し講習を受けました。
古今では等級6(G2レベル)以上を目指しており、
直近の新築物件の断熱性能値をまとめてみました。
(等級6(G2レベル)とは、
冬期の室内体感温度が
13度を下回らないくらいの性能値
UA値(外皮平均熱流率):0.46w/㎡k)
A邸:0.45w/㎡k
開口部:アルミ樹脂複合サッシ・一部木製サッシ
屋根断熱:高性能グラスウール22K 厚300㎜
壁断熱:高性能グラスウール24K 厚105㎜
基礎断熱:押出法ポリスチレンフォーム 厚50㎜
B邸:0.44w/㎡k
開口部:樹脂サッシ、メイン開口部:木製サッシ
屋根断熱:高性能グラスウール20k 厚310㎜
壁断熱:高性能グラスウール20k 厚105㎜
基礎断熱:押出法ポリスチレンフォーム 厚50㎜
C邸:0.43w/㎡k
開口部:樹脂サッシ、メイン開口部:木製サッシ
屋根断熱:高性能グラスウール20k 厚310㎜
壁断熱:高性能グラスウール24K 厚105㎜
基礎断熱:押出法ポリスチレンフォーム 厚50㎜
D邸:0.39w/㎡k
開口部:樹脂サッシ、メイン開口部:木製サッシ
屋根断熱:高性能グラスウール22k 厚300㎜
壁断熱:高性能グラスウール20k 厚310㎜
床断熱:高性能グラスウール32k 厚121㎜+高性能グラスウール32k 厚60㎜
使用する断熱材の違いは多少ありますが、
横浜市が目指す等級6(G2レベル)はクリアできています。
国が2025年に義務化する断熱性能基準値は0.87w/㎡k(等級4)なので随分と差があると言えます。
さて、D邸は古今で今まででやってきた中で
最高値が出ています。
いくつかの要因があるのですが、
まず、開口部の数がいつもの設計より少ない事。
居室以外では窓は設けず、または最小限にしており、
一番大きく影響のある開口部を抑えている事。
それと、建物全体を低く抑え、
天井高も通常より低めにしていることで、
壁面積を小さくしている事。
そして、床断熱を2重にしている事。
床断熱は基礎断熱と変わらない数値はでるのですが、
体感として基礎断熱と比べると劣る部分があるので、
2重にすることで体感温度を向上させようとしています。
ただこの数値はお金を掛ければ
出てしまう数値。温かい、寒いを
指標する数値ではあるけど
要は、建物のシルエットや
内部の窓のデザイン、インテリア
目に見えない居心地、
背に腹は代えられないお金の
整合性を同時に出せて
始めて意味のある数値になる。
この数字に惑わされないで。
A邸は先週のブログでお知らせしました鈴木氏ご実家で
来月オープンハウスを開催します。
詳細決まりましたらお知らせします。
体感しにお越しください。
代田