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ひとつひとつ

2024.04.20

 

すっかり桜の花も散り落ち、季節は春を飛び越え

初夏?なのではというような天気。

暑がり鈴木の車内は既にクーラーガンガンです。

 

 

私事ですが、長男がこの春で中学校へ入学となり、

30年ぶりに母校へ足を運びました。

私と同じ1年1組の教室に座る長男を見て、

新たな生活に馴染めるかどうか心配では

ありましたが、昨日無事に部活も本入部となり、

GWを前にして、ようやく鈴木家も一段落したと

落ち着いた風が流れるようになりました。

 

 

昨年末から3月末引き渡しに向けて、まさに怒涛の

工事ラッシュで沸いた古今でしたが、

4月に足がはみ出てしまった残工事も

GW前にはようやく片付くような目途がたち

一安心とは問屋が卸さず、

すっかりお待たせしてしまっている次の工事に

向けての準備&打ち合わせが・・・

 

ひとつひとつ片付けていきましょう。。。

 

 

 

古今では引き渡し前の物件あるあるなのですが、

最後の仕上げは現場監督&設計担当が自ら

調整を行っていきます。

 

図面では伝わり切らないニュアンスや、

細々した事、どの業者さんにも付随しないような工事

などなど、やること盛りだくさん。

 

着工前は設計士として、事務所で打ち合わせを

しているので、現場でインパクトドライバーや

丸ノコを汗だくで使いこなす、古今メンバーをみて

 

 

「そんなことまでやるんですね・・・」

 

 

なんて、よく言われます。

 

ちなみに古今男手は全員車に電動工具を載せていますw

 

 

誰か職人さんにお願いしてしまえば、

自らやる必要もないのかと思いますが、

微妙な手摺のアールの面取りや、

ちょっとした塗料の色合い等、

立ち会ってニュアンスを伝えきれないような

部分を自分でやってしまった方が早い。

と、思ってしまうのです。

 

 

 

先週の増島のブログでも紹介のあった、

格子扉付のキッチン。

キッチンの天板は5mmのステンレス無垢に

シンクを溶接してフルオーダーで製作しました。

 

溶接部の最終の仕上げは現場監督自ら

納得のいくまで調整しました。

 

 

5mmのステン無垢がピーーーっと通ってかっこいい。

色々と初めて尽くしで、あーでもこーでもと悩んで

増島くん右往左往しましたが、

ひとつひとつ仕上げていき

インパクト抜群のキッチンに仕上がったと思います!

 

 

明日はこのキッチンのお引き渡し。

 

次は住まい手さんにしっかりと育ててもらいましょう。

 

 

古今 鈴木

いろんな格子

2024.04.13

 

ここ最近、どの物件でも色々な形で漏れなく採用している格子。

 

格子一つとっても、材種、色、幅、材のピッチ、縦格子、横格子、、

意外と奥が深い格子シリーズをご紹介します。

 

 

 

 

飫肥杉を使った格子の横格子バージョン。

見付(正面から見た時の格子の幅)を2センチ

ピッチ(材料の隙間の寸法)を3センチ

 

この見付とピッチ次第で見え方は大きく変わってきます。

上記の仕様だと奥行き感のある繊細な印象。

 

 

こちらも同じ仕様。

作り出す陰影が美しいです。

 

 

現在進行中の新築物件の格子。

同じ仕様の縦バージョン。

 

こちらはこれから着色していきます。

 

 

こちらは杉の下地材を格子に転用。

 

見付3センチ、ピッチ3センチ。

無骨な、より和の要素が強くなる印象です。

色味は古今お得意ウッドロングエコにて着色。

 

 

内部はお引き渡ししました進行中

戸建てリノベの格子。

 

同じ仕様の横バージョン。

 

瓦、焼杉の和の要素に親和性が高いです。

 

 

変わり種、ヒバ材を使った格子。

 

こちらは着色もしてあり

繊細でデザイン性が強い印象。

 

新たな試み、キッチン開戸の格子仕様!

 

米松材、見付2センチ、ピッチ1センチ。

無骨すぎない良い塩梅に仕上がりました。

 

おまけにこんなのも。

 

 

猫ちゃん逃走防止かつ見えるようにした

格子の引き違い戸。

通風と採光はそのままに空間を仕切ることができ、過去採用2物件ともに猫ちゃんのためのもの。

 

 

他にも間仕切り壁を格子にしたり、

古今だと床下エアコンの戸にも使っています。

通風、採光を遮ることなくデザイン性もある格子は障子同様、用の美の究極だと思っています。

 

 

古今 増島

 

1%

2024.04.06

私は、建築の学校に行っていたときから

なぜか教科書で惹かれる建築があった。

 

かの有名な建築家 村野藤吾の世界観がそれだ。

 

今でも日本全国に建築が残っている。

サイト参考

 

中でも村野藤吾らしさ全開なのが

日生(日本生命)劇場。

劇場の中は壁も天井も全て曲面で構成され、

壁面はガラスタイルのモザイクで

青・赤・ピンク・白・金の色が鮮やかであり、

天井には色付きの石膏に二万枚と言われる

アコヤ貝が音響のために貼られている。

 

合わせて

階段の魔術師と言われていたので、

階段が特にいつも

エロいというか

なまめかしいというか

セクシーというか。

 

日生劇場は

実際にまだいけていない。

 

行われる演劇を一緒に見たい欲もあり、

いつか演劇共に拝見し、

音の響きや人が入ったときに

どう見えるのかという劇場として

の建築の実用感も含めて感じたいから。

 

こんな生命感溢れる自由な

建築を作るのだからよっぽど

建築家としてワンマンなんだろうと。

 

ところがどっこい。

 

後に村野藤吾の特集の雑誌でみたのだが

 

「与条件を離れて建築家に与えられる余地は

いつも1%しかない」

 

「1%以外の99%はクライアントと話し合いすべき内容、

自分に任せたから自由にできるなんて大それたことだ」

とも言っている。

 

村野藤吾はその1%を「聖域」言ったらしい。

 

こんな私でも、自由に自分を表現できるのは

1%程度なんですよという謙虚さと取るか、

それとも

私だったら、自由に自分を表現

するには1%で十分だ

という自信と取るか。

 

えっ?たった1%?《日生劇場》なんて

『ほとんど村野』なんじゃないの?

って僕は思ってました。

 

でも実際外部は

当時隆盛だったコンクリ打ち放し仕上げ

ではなく、未来に残すために

100年持たせるというコンセプトのもと

石張りのビシャン仕上げ。

 

当時の建築界から旧時代的な建築だと

批判を受けたけど、実際の村野は

ただ人間が使う建築としての

自然な感触と耐久性、街の風景を考慮すると

自ずとこうなったということを言っている。

(コンクリ打ちっぱなしは年数立つと

どうしても廃墟のようにみえてしまう)

 

天井の湾曲に関しても

1/10の模型を作り、土で湾局面を作成し

何度も音響実験を重ねてこの天井の湾曲に

自ずとなっていったと言っている。

 

だから村野の言う「1%」は、決して、

偽善的かつ自己満足的な観念や想像

から生まれ出てくるものではなく、

あくまでもクライアントの要望や

実用性があり、「用の美」が表現された

残る建築を作っていたということ。

 

同じ同列では決してないが

私の仕事にも置き換えられて

 

「1%以外の99%はクライアントと

 話し合いすべき内容、自分に任せたから

 自由にできるなんて大それたことだ」

 

という言葉はいつも、心にある。

 

口には出さないが

クライアントに対し、マイナスの

感情を抱くときはままある。

 

その時は村野だって

こう思ってたとのだから

と思うことで、心をなだめています。

(限度はあるけどね!)

 

それでも僕は、村野さん「ホントに1%?」

とは思ってはいます笑

 

多分、我々から見て自由に感じるものは

彼から溢れ出てくる想像力にとっては

1%程度だったということなんだろうと。

 

弊社の家づくりOBで50を超えた

いまでも超絶多忙のグラフィックの仕事を

している人生の先輩がいて、ご自分が

いつもデザインしている側で、家づくりに

なったら初めてデザインされる側になったとき

私に対して言ってくれた、いまでも

胸にしっかり秘めている言葉たちが

あります。

 

諸条件があるなか、

クライアントをどうやって上手に

ランディング(着陸)させてあげられるかが

私たちデザインの仕事に最も

求められる業務。

 

自分の想い通りにしたいなら

趣味でやればいい。

 

予算、方向性、コンセプトに

合わせてベースを作り、

そこに初めて自分ならではの

スパイスを落とし込む。

 

求められる「仕事の落とし所」を

デザインの周囲にあるマネジメント

すべきもの(耐震・断熱・予算・工期)

も含めて模索をして

決してそれを間違えない。

 

 

ブログ書いてて思った。

これ村野さんの1%だって。

 

世の中には尊敬すべき人が

間違いなく居る。

 

自分もそのような人たちの

背中を見てきたが、もう45歳。

 

もう見せる側です。

これを描くことで自戒し、精進していきます。

 

 

 

S邸

施主検査前はいつも文化祭の慌ただしい

準備の終盤を思い出す。

 

TO DO リストを作り

一つ一つ仕上げていく。

 

そして、その場は設計と監督の

反省会の場でもある。

 

決して手は停めずに、

マスキングテープ貼りながら、

コーキングしながら、ビス止めながら。

 

打ち合わせ中にそれだけはNGの方が

良かったかね~とか、

ちょっと施主さんの前では言いにくい

ことも。

 

この反省会は、本当に質の良い

血肉になり、次に生かされます。

 

 

今物件は、今までの古今になかったテイスト。

 

施主さんのデザイン力、空間認識能力が

異常で、この物件こそ「村野の1%」

ならぬ「元井の1%」で設計したというより

施主さんがやりたいことの

整理整頓・マネージメント

させてもらった感じ。

 

監督の鈴木もこれはいつもの1.5倍

手間かかったと漏らしていたが、

言うは易く行うは難しで

この白使いのライン通る、

どこか教会建築に通づる

精神性のある空間は

マジで難しい。

 

この類の建築は

一見、シンプルで安易に

見えるのが通例だが、

バランスで成り立っているため

幅や高さ、色味、素材、あらゆるものを

少しでも間違うとバランスが狂う。

 

私も打ち合わせではこうしましょうと

言ったが、後で見直して、やっぱりこっちだな

とか最終図面の修正で、よくよく見たら

これは合わせた方が良いなと思えて

施主に打診したり。

 

とにかく悩んだなあと思います

 

障子の桟を淡い白にしたり、

樹脂サッシの枠を消すため

網戸を作ったり、各所Rを

バランス見たり,

照明の位置を微妙にずらし

空間に適合するようアジャスト

したり。。。etc

 

図面だけでなく、現地で同じ目線で

施主さんと鈴木が見張ってくれたから

成り立った。

 

無事にお引越しが済み、これから

住み熟してもらいます。

 

この緊張感のある空間を住み熟せるか否かは

貴方たち次第だよって偉そうに

はっぱをかけてきましたが

この方たちならやるだろうなと思っています。

 

また今後が楽しみな物件が生まれました。

 

外構もしっかりやりたいですね、Sさん!

また完成写真はいつかどこかで。

 

 

 

M邸

こちらも外構が終わり、お引越しが済みました。

自分で設計施工しといてなんですが

本当に羨ましくなるくらいの家になりました。

 

完成写真はまたいつかどこかで。

 

 

 

お引越し後日、自分が棚をつけるのを

忘れてて、施主さんから、忘れてる~って

呼び出されたときの写真。

 

この家自慢の本棚。

 

手がちゃんと入る隙間もあり、

施主さんとすごいって喜びました。

 

実は、これは狙ったかどうか定かでは

なく、確か施主さんが寸法を指定して

くれてそれに各部の寸法をバランスよく

合わせたなあと。

 

まあ、、、結果オーライ。

 

 

春らしく、私たちの育てた家が

次のステージに送り出すような

嬉しくもあり、寂しくもあり。

 

どちらかとうと嬉しいな、やっぱり。

使ってもらってなんぼ。

 

これからどんどん年齢的に

気付かずに

図々しくなる年齢の私。

 

冷たい目線を全く感じない

おじさんおばさんが本当に目につく。

 

家づくりも、人間性も決して

謙虚さを忘れず、でもそこに

自分らしさのスパイスを入れる事も

忘れずに、表現していきたい。

 

 

古今 元井

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4月から

2024.03.31

近所の菜の花も満開でやっと春らしく暖かくなりましたね。

 

 

 

4月から法改正・新制度が始まり建築業界にも影響があります。

 

労働時間の制限により職人さんの労働時間が制限されます。

運送業者の労働時間短縮の為高速使用となり

送料が上がるので、見積金額も上がるという、

住まい手さんにも影響が出てしまいます。

 

働き方改革は労働者を守るなか、

もっと働きたい・もっと稼ぎたいという労働者の権利を

奪っているのではと思ったりもするのです。

 

 

 

今月は完了現場が3件重なり

先日完了検査を受けた

東京都の「ゼロエミ住宅」の検査では

照明器具の位置・個数・品番までチェックが入り、

現場で安易に変更するのも気を付けないと。

と思ったのと同時に

工事が始まってから変更する事なんてよくあるんだから

そんな窮屈にさせなくてもいいじゃないか!

と言いたいです。

 

 

 

補助金の関係で

3月中に終わらせなけらばならないという絶対期日がある中で

年明けからずっとせわしなく続いていた物件も

なんとかひと段落。

 

 

引き渡しまであと少し。

あたらしい物件も始まります。

 

 

来年度もよろしくお願いします。

 

代田

みんな頑張れ!

2024.03.24

建築業界の恒例ともいえる年度末のバッタバタに

漏れることなく今年もしっかりと巻き込まれている

鈴木です。

 

 

4月からの新年度に向けての引き渡し・引っ越し。

この業界にいる限り逃れることはできないと覚悟しています。

 

そんな中11年前の3月30日に生まれた

我が家の長男も今年で小学校を卒業。

 

休んでらんね。。。って中でしたがちゃんと

卒業式にはいってきました。

 

学校によって違うと思いますが、

今どきの 6年生ってしっかりしてますね。

 

一生懸命からだを揺らしながら、

歌を歌う長男(まわりの子も同じように)

自分が6年生の時なんて、あんな真面目に式を

やっていなかったと思います。(たぶんめんどくせと思ってました)

 

そんな長男を見ながら母は号泣されておりました。

 

 

 

 

 

現場のほうはまさに最後の追い込み真っ最中。

涙を流す余裕もありません。。。

 

 

追い込み真っ最中の【八王子の家】

 

初めて使用した珪藻土の仕上がりに苦戦し、

頭をさげ工期延長させていただき、

何とか納得いく仕上がりに納めることが出来ました。

(度重なる延長にご理解いただき本当にありがとうございます!)

 

 

残る工事は左官がらみのみとなり、日曜日もなく

左官屋さんには頑張ってもらい、なんとか

納める事が出来そうです。

 

 

玄関ポーチは古今では恒例の洗い出し仕上げ。

セメントに「大磯」という小粒の石を混ぜて、

半乾きの状態で、表面のセメントを水で洗い流し

石の表情を出す仕上げです。

 

左官屋さんはどの職人さんも

洗い出し仕上げには苦虫をかみつぶした顔をします・・・

やってみた事はないのですが、

そうとう面倒くさいとのこと。。。

 

 

ただ、こんなに綺麗に仕上がるとまたお願いしてしまうのですよね。

 

 

 

 

写真だとわかりづらいのですが、リビングの床は

モールテックスという伸縮・防水性のある左官材。

 

何層にも材を塗り重ねていく大変手間のかかる材料ですが、

今かなり人気のある仕上げになります。

 

写真は2層目を塗り終えた後で、

この後やすりで研磨して、水洗いをし保護材を塗布して・・・・

と、手間がかかりまくります。

 

 

外壁のそとん壁といい、古今の家造りは左官屋さんなしでは

出来上がらない仕様となっています。

 

 

最後のもうひと踏ん張り、がんばれ左官屋さん!

 

がんばれ自分!!

 

 

古今  鈴木

結局根性論

2024.03.17

 

建築業界ネタが続いているので

私も引き継いで少し。。

 

最近だと新3kなんて言われ、

業態や環境の改善に着目され始めました。

 

そんなことで成り手不足が解消されるのか

疑問はありますが、、

 

私は工務店の自営業の家庭に生まれ育ち

親戚もほぼ建設業の自営。

この環境が普通として生きてきたので

3kと感じる要素やその辺りの感覚は人とズレているようだと

最近気づきました。笑

 

ただ、それだけでなく

なんでもネットでポチッとすれば

欲しいものが手に入る世の中になったり、

明らかに便利に楽に

生活できるようになったことで

実際造る側や提供する側を

仕事として関わった時の

労力や時間、

それに伴わない対価や待遇へのギャップが

出来上がったものだけを見た

想像を超えてしまっているのかなと。

 

なんとなくの仕事として関わるには

耐え難いことが多いです。

志や対価以外にやりがいを感じられないと

やり続けるには、難しい環境ではあります。

 

最近では職人さんも

外国人の方が増えてきて、

そのうちほとんどが

外国人になってしまうのかななんて想像も。

国籍云々はいいとしても、

日本の伝統的な部分が日本人に継承されない寂しさも少し感じたり。

そもそもこの発想が

もはや古いんですけどね。。

 

 

追われに追われ、追い詰められの担当2物件。

正直、誰のためにとか

根幹の部分を忘れそうになっていて、

補助金関係の決められた工期を守るべく

必死に間に合わすためだけの

作業になってしまっていた瞬間も。。

 

 

ですが住まい手と進捗をお伝えする

メールや電話でのやり取りの中で

写真や現地を見ての喜びを

直接いただけるだけで

誰のためになにを作っているのか、

根本的なところに戻って来れて

なんとか正気のまま2物件とも

ほぼ完成まで漕ぎ着けました。笑

 

青葉区の大型リノベ

 

まだ内部は残工事がたくさんありますが。

 

 

 

材質の違う黒を基調とした外観。

 

焼杉の真っ黒と瓦のいぶしの黒塗装の黒

全部黒ですが、焼杉と瓦のニュアンスで

威圧感が出過ぎず、古風な印象。

 

 

まだキッチンの建具もついてないですが、、

枠には3ミリのベニヤを

黒塗装にしてサッシに付加。

 

柔らかいニュアンスの面材が多い中で

サッシの黒だけだと浮いてしまうのが

黒の要素が増える事で良いバランスに。

 

 

先日、行政の検査員さんが

この規模は大変だったでしょう。お疲れ様。

と労いの一言をかけてくださり

正直うるっとしましたね。笑

 

 

タイトな工期の中、

やるしかないでしょって笑いながら

尽力してくださった職人さん方にも

ほんとに頭が上がりません。。。

 

 

住まい手さんも然り、

携わって頂いた人たちから、

より建築やものづくりの

素晴らしさを感じたリノベになりました。

 

 

建築って素晴らしい!

 

 

 

古今増島

憂うだけでは。

2024.03.10

先日の鈴木のblog、

建築従事者、職人さんの年齢問題も

ほんと深刻だと思うのだが、

それと同時に私の知る

建築商社の息子さん、

職人さんの子供達の殆どは

親の跡を継がずに

建築とは程遠いコースを

生きている。

 

成り手不足の問題も建築業の

深刻だ。

 

僕らの生きている業界は、

従事していた人間しかわからないと

思うが、生産性の悪さと体力的な辛さ、

待遇面、将来性、肩にのしかかる

業務への責任感の大きさなど

人が精神を病む要素を多分に

含む職業。

 

反面、やりがいの大きさ、

達成感、自分の仕事が世に残り

人の暮らしを作る悦び、人の役に

立つ事が身近で感じれる

素晴らしい職業でもあることは

僕は大いにわかっている。

 

と同時にまたそのデメリットを

受け止めてきた辛さがわかる、

若しくは味わう必要のない

理不尽さを多分に含む要素を

自分の子供には経験させたくない

と思わせる側面も建築業界には

大いにあると僕は知っている。

 

その背景か、跡を継がない、

跡を継がせようとしない。

 

親の進言か

お子さん達の目線か

はたまた労働力の割に

食えないと言う

判断もあるだろう。

 

かたや、ウチの増島なんかは例外で

伊豆の工務店の息子だが、

建築業に骨を埋めるつもりで

日々、古今で研鑽を積んでいる。

 

未来だなぁーと思う反面、

変態だなぁーと思う笑

 

2040年予測、僕や鈴木が還暦を迎える頃、

建設従事者の割合は2023年度比

36%減の予測。

 

新築着工戸数も同じ位減るが

日本の人口減が予想を

遥かに上回るスピード減っている

ことで建設従事者の減り方は

予想を上回ると出ている。

 

家の性能も国が2050年には

CO2排出量をゼロに掲げてるが

現状11%の達成率。

 

大義的に見ていくと太陽光などの

創エネも必須となる。

 

未来は現役世代の我々の思慮

が作っていくと言ってもいい。

 

生きていくのにも支障が大きい、

温暖化に関しては、今の世相を見ると

本気で考えていない。

止まらないなと思っている。

 

だからせめて

自分たちに何が貢献出来るのか、

何を次の世代に残すことができるのか、

創人をはじめ、

性能、耐震制震、創エネ、

デザインを真っ向から向き合いたい。

 

今の世の中、

外で希望を持って明るく暮らすのは

こんなめちゃくちゃな世の中では

本当に難しいと思うが、

(普通に生きることってこんなに大変だったけ?)

携わらせて貰った住まいだけは

外の世間体、しがらみなんて

いい意味でどうでもよくなれる

絶対的な安心感を兼ね備えた

素の居場所にしていきたい、

そして、住まい手が変わったとしても

どんな時代でも愛される要素がある

かわいげのある住まいを未来に遺せたら

思っている。

 

待ったなし。ハチドリの一滴。

やっぱり、今の行いが大事。

 

 

某所 M邸

 

ご自分たちの家づくりの

一つの指標、参考にしてもらうべく

お役にたてればと施主さんのご厚意の元

お引っ越し前にお声がけいただいている

方々のみに何組かに見学していただいてます

 

椅子を搬入していただき、ようやく

「暮らしの場」としてサマになりました。

 

絵面に椅子があるだけで、人の日々の営みや

動きすら見える気がする。

 

いつも椅子のもつパワーはすごいって思ってます。

 

 

 

採石場からチョイスして持ってくる景石。

石一つでも、物語があります。

 

採石場の高年齢化伴い、大人がたくさん動き

維持されることになった小田原:根府川にある

採石場の生まれ。

 

地産地消と共に、

近年高騰が続く、輸送配送費

を安く保つための企業努力でもある。

 

 

 

耐久性と景観を意識して

赤身の杉板だけ選りすぐり、日本古来の

視線は防ぐことはできるけど、通風はできるよう

貼り方を塀に施している。

 

画像は、まだ片面だが

両面貼ると完全に視線はシャットアウトできる

 

家と塀との間には

プライベートな庭が生まれ、縁側と

ウッドデッキ、植栽、景石の

住処ができてくる。

 

背の高い植栽は

塀の高さを超え、近隣(社会)に対して

緑のカーテンとなり、揺らぎや色味、葉音が

前を通る方の季節感の指標や

拠り所となっていくことを期待している

 

 

イメージ

 

 

地域の

かわいげのある住まい

として認知されると冥利に尽きるな

と思っています

 

 

古今 元井

 

磁界測定

2024.03.03

今日は雛まつりですね。

 

女の子がいるお宅はお雛さんを飾られましたか。

以前は設計時の要望で、

お雛さんをしまって置く収納スペースを

求められることもたまにありましたが

最近はほとんど無く、けれど

この時期友人宅にいくと、ちゃんと飾られているのを見ます。

 

 

ひな祭りに限らず、

小さな行事やイベント事、

節分、端午の節句(子供の日)、七夕、

十五夜、お彼岸  など

 

行事だけでなく

開花宣言や梅雨入り、梅雨明け、大寒など

 

 

こういう小さな節目ごとに

去年の今頃は~何していたかな~

と毎日忙しくしている中でも

振り返るきっかけとなっています。

 

 

 

さて、

少し前に敷地内に鉄塔がある敷地の購入の相談がありました。

価格、広さ、周辺環境などは申し分無いなか、

敷地内に鉄塔があり、電磁波の影響がネックとなっていました。

 

そこで東電が「磁界測定」をしてくれるというので、
立ち会うことに。

 

 

 

スマホくらいの大きさの測定器で

鉄塔に寄りの送電線の真下で測定。

 

 

一瞬で測定完了

【0.05μT(マイクロテスラ)】

 

 

この数値がどの位なものかというと

 

日常で使うものの中で比較的大きいものは
ドライヤー・・・2.9μT

 

小さいものだと
エアコン 0.1μT

 

エアコンの1/2の数値です。

 

 

これが2階のレベルでの測定だともう少し高く。

(電線に近づくほど高くなる)

 

時期や時間でも変わるようで、

例えば猛暑日のどの家庭もエアコンガンガンに

付けていると高くなる

 

だからと言ってほとんど変わらないくらいの差だと言います。

 

200μT以下がひとつの国際基準となっていて

ただ200を超えても身体に影響が出るという事では無いようです。

 

 

 

 

特に問題は無いが

なんとなくネガティブなイメージで鉄塔の近くは疎遠されがちで、

土地の価格も低くなると。

 

 

逆を言えば、鉄塔はよっぽどのことがない限り在り続けるので

周辺環境が変わらず、

土地の価格が安いなど、メリットもあります。

 

 

鉄塔がなくても「送電線」が敷地上部を通っている場合があります。

 

送電線真下は「地役権」が設定され、

送電線から真下3.6mの範囲は建築不可となります。

 

 

一般的な住宅の高さなら特に気にする程ではないです。

 

 

 

懸念事項が解消された矢先、

少しの差で先に申し込みが入ってしまい購入に至りませんでいたが、

磁界測定という機会に立ち会えて勉強になりました。

 

年度末でバタバタとしていますが、

もうすぐだろう開花宣言を楽しみに進んでいきたいとおもいます

 

 

代田

次のフェーズ。

2024.02.26

先日の現場での職人さんと一服していた時の

会話の内容といえば、

 

「どこが痛い。」  だの

 

「血圧が高い。」  だの

 

「なんの病院かかってる。」  だの

 

 

歳を重ねるごとに体のあちこちの制御が効かなくなり

壊れていくのを痛感させられるこの頃。

 

当たり前だが、毎年毎年歳を取り若返ることはない。

 

 

自分が歳をとるということは、

もちろん周りのみんなも年齢を重ねるということ。

仕事をお願いしている職人さん方も、

自分と同じだけ歳をとっていく。

 

 

どの業種にしてもそうだが、

「手に職」の職人の仕事は、

一朝一夕で身につくものではなく、

長い修行や経験によって身につくもの。

 

 

(写真は現場でキッチンを造作する大工さん。古今では基本的に造作キッチンを現場で大工さんに造ってもらいます。)

 

 

 

基本現場には空調などなく、

夏は茹だる様に熱く、冬は凍えるほど寒い。

 

そんな厳しい職場環境では、なかなか若手が育たなく

来たとしてもすぐに耐え切れず辞めてしまったりする。

親子でやっている職人でない限り、

なかなか若手が育たず、職人界の高年齢化は止まらない。

 

 

お願いしているタイル屋さんは50歳になるベテランだが、

 

「下が育たないからいまだに若手なんて言われるもんな。30年もやってんのによ。。。」

「若手がいたとしても、風呂(タイルによる在来の風呂)は出来ません。とかだもんな。」

 

と嘆いていた。

 

 

タイル屋さんのタイル工事はユニットバスやキッチンパネルに簡略化され、

左官屋さんの左官工事はサイディングに代わり、

建具屋さんの建具はメーカーに既成品で組み立てるだけ。

 

と、工期短縮や原価を下げるために

簡略化されて、昔ながらの工法を出来る人が

どんどんと減ってきているような状況。

 

時代と逆行するように、昔ながらの工法を好み

多く採用している古今としては、

やってくれる職人さんがいなくなってしまうのは

死活問題。

 

現にお願いしている業者さんで、

自分より年下の職人さんは数える程度。

 

自分が定年を迎え、仕事を辞めるころまでは

何とか逃げ切れるとは思うが、

自分より下の世代の工務店は

本当にお願い出来る人が、いなくなってしまうのでは。

 

と、近頃少し先の未来が不安になってしまいます。

 

 

AIだかなんだかが、人に代わって仕事を

こなす時代と言われていますが、

腕利きの職人にとって代わるロボット等が

働く時代になるのでしょうか?

 

 

建築業界もそろそろ次のフェーズに移ろうとしているのかもしれません。

 

 

古今 鈴木

 

 

 

一切皆苦

2024.02.18

 

重ためなタイトルですが、、

もうここ最近のブログは

もっぱら進行中2件の進捗についてしか

触れておらずっていうか触れられないほど

キリキリマイ。

 

そんな中、毎年恒例の大雪、

担当大工さんがコロナ、

まさに一切皆苦。

 

もうとりあえず成るようにしかならないと

腹括って目の前のことを進めています。

 

 

バタバタの進行状況とは裏腹に仕上がりは

抜かりなく、目新しい仕上げや納まりにもっと余裕があればと歯痒さもあります。

 

青葉区の大型リノベ

 

ファサードには焼杉を採用し、

手が触れる想定の箇所には

ウッドロングエコ塗装をした羽目板を

横貼りにしてリズムを出しています。

 

 

そのほかは塗装の黒、既存瓦屋根の黒、新規ガルバ屋根の黒、焼杉の黒、羽目板の黒。

 

異素材、ニュアンスの違う黒をベースに

外観を設計しました。

早く足場取れないかなぁ。

 

 

栄区の新築

 

こちらも急ピッチで進行中。

初の試みフルオーダーのキッチン天板。

 

 

制作工場で確認しながらシンクと天板の

取り合いなど細かなところを調整中。

 

通常1ミリ厚のステンレス天板を使用していますが、今回は5ミリ厚の無垢ステンレス。

 

ちょっと移動するのに2人がかりでやっと取り回せるほどの重量。

 

想像するにその労力を凌駕するほどの仕上がりになることは間違いなさそうです。

 

各物件、今が1番踏ん張りどころ。

 

 

古今 増島

 

 

 

行きつく先はどこだ

2024.02.11

ここ数年、お陰様で本当に

忙しくさせていただいてます。

 

おかげで

いわゆる僕はブラックという

働き方をしています。

 

でも、役員だから関係ないという

事ではなく、自分が決めて、選択した

ことだらけの中で仕事をしているので

自分のケツをもつという意味で納得しているし、

自分が意図をもって、能動的に動くと

理想の家づくりがしたい人たちの

役に立つことがわかってもいるので

やりがいと共に生きがいも感じていて

正直、嫌だなとも思っていない

ところもあります。

(加齢に伴うもので休みたい。。。が

最近にょきにょきは出てきました。。)

 

このようなフェーズになって、

人間としての幸せって何だろうと

思い悩んでいた若かりしときに

知った法則がちょいちょい思い出されます

 

「マズローの法則」ってやつです。

 

人間の欲求は5段階のピラミッドのように

構成されていて、低階層から順に

満たされてると高次の階層を欲する

というもの。

 

まず

食べたい飲みたい寝たいの

生理的(本能的)欲求を満たしたい

の第一階層。

結構これは満たせているはず。

(最近の不倫の様々はどこが満たされないと

あーなるのかとも思う。第一階層?)

 

第二階層は安全欲求。

健康と経済安定性、安心できる周辺環境

のことで、仕事でいうと、労働環境が整備

されていて、ハラスメントなどの精神的な

苦痛がない環境などのことだと思います。

(古今は大丈夫なはず。

姑みたいな性格してる元井が

たまにちくちくうるさいのかも)

 

 

第三階層は、社会的欲求。

集団に所属したい、仲間を得たい、

など自分を受け入れてくれる

他者の存在のいる場所が

あるかどうかということかな

と思います。

 

最近の言葉でいうと

サードプレイスという、

家庭でも職場でもない第三の場所

の存在が人を豊かにするみたいな

欲求もここかもしれないですね。

(ちなみに私とってはサーフィン仲間

のことかなと思います。たしかに彼らの

存在は本当に有難い)

 

 

第4階層は、承認欲求。

でました。承認欲求。

最近よく聞く言葉です。

これが満たされない

ために犯罪に手を染めたり、

一線を越えてしまう世相がありますね。

 

でもここでは承認欲求も2種類あって

低位の承認欲求として、

注目されたい、認められたい、

褒められたいというもの。

 

高位の承認欲求で

自分に自信を持ちたい

より高い能力を身に着けて

自分を高く評価できるようになりたい

というもの。

 

仕事でいうと出世欲とかも

この階層かなと思います。

 

人によっては低位の欲求だけで

満たされている方も多いそうで、

(高級車やブランド品を貪る人のこと)

どちらかというと私は

いつも高位の欲求を古今で

求めてきたような気がします。

 

 

さて、いよいよ第5、自己実現欲求。

 

自分が満足できる

自分になりたいと願う欲求。

 

簡単に言うと

自分のやりたいことをやること。

 

そして、それをすることが、

第1から第4欲求を叶えることにも

連動する行いであること。

 

やはり、なかなか実現が難しい欲求ですが

私自身の今は、第4と第5の間に存在している

気がします。

 

若い時にこれを見た時に

自分が属していた会社が、

スーパーブラックで

ハラスメントの見本市みたいな

建築会社でして、

私も、ある時会社に行ったら

机に花が置かれていたことも

あるような会社。

(まだ現存しているんです。

早く潰れてほしい)

 

当時、このマズローの法則を

知って、金もなく、労働環境が

整備されていない現状は、

うわっ俺1.5階層だと思った

記憶があります。

 

実はこの法則に

第6の階層があることを本人が

晩年提唱していて、自己超越欲求

といい、自分のエゴを超え、社会を

良くしたいという理想を求める欲求の

ことで、戦争を無くしたい、貧困を

無くしたい、自分の労力や能力を使って

困っている人を助けたいなどが

わかりやすい事例かなと思います。

 

私は、もし自分の会社で

稼げたらアジアやアフリカの貧困

地域に学校や建物を建てて、還元を

したいという想いを持ってたりしています。

(今は亡き、年上の建築技術者と一緒に

夢見てました)

 

現実は

弊社の粗利率、生産性の低さ、労力の

掛け方では、30年経っても不可能。

 

でも、この想いは幸せの一つの形なんだ

と認識させてくれました。

 

この自己超越欲求に到達できる

のは全人類の2%らしい。

 

残りの人生の時間で届くのか。

 

でもいつも思う。第6ってお金あれば

実現するんじゃね?って。

 

金か~

どちらにせよ、先立つものがねえ!

 

 

 

 

某所:M邸

いよいよ、内部完成がすぐそこ。

家具や建具も入り、施主さん支給の照明や

備品が付いていきます。

 

雰囲気はすこぶる良い。

 

これからここんちは、結構な時間を掛けて

外構・植栽工事に入ります。

 

前を通る方や近所の方々に、ひと時でも

あ~いい景色って言っていただけるような、

町にポンって出てきて、通った人の心を

解すような緑の場所にしたいと

思ってます。

 

早くその景色が見たいなと思ってます。

 

住まい手さんも、大々的には

OPENHOUSEはできないけど

古今さんで家づくりを考えてらっしゃる

方は見学していただいてもと仰って

くださっているので、機会を見て

お声がけしたいなと思っています。

 

 

 

雑談:奄美の小屋

奄美でこの建物を見るのは

何回目だろう。

 

いつも私たちの大好きな

サーフポイントに向かう道中に

ある小屋。

きっと、ノーブランド、ノーデザイナー。

使い方、現役なのかも不明な建物。

 

でも、シルエットや佇み方、

バランス、プロポーション

どれをとっても美しい。

 

いつか、僕は小屋を作ろうと思う。

 

コルビジェの母の家のような

立原道造のヒヤシンスハウスのような。

 

その時にどんな小屋かなと

想像すると実はこのような

高床式の小屋だったりする。

 

こう考えるとまだまだ僕は

欲の塊だ。

 

でもこの欲が、いい家を作りたい

より良くしたい、家づくりを通して

人の役に立ちたいと心から願う

原動力。

 

天職とは思わないけど、向いているとは

思う。

 

行きつく先はどこだ。

 

わからないから今日も

一先ず前に進みます。

 

 

古今 元井

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ペンダントライト

2024.02.04

風邪が流行っていますね。

 

お施主さんにターメリック(うこん)が予防にいいと伺い、
早速、実践中です。

 

ターメリックに生姜、レモン、はちみつ、ブラックペッパーを
お湯で溶いて飲みます。
クセや匂いもほとんどなく、生姜のおかげか体も温まります。

 

 

喉が痛い時には

ターメリックと塩を水で溶いてうがいすると

一発でよくなるようです。

 

喉の調子がいまいちな方、ぜひやってみて下さい。

 

一度風邪をひくと、なかなか直らないので
「絶対ひいてはならぬ」と自分に言い聞かせ

予防対策・体調管理をしている日々です。

 

 

この冬は暖冬と言われていましたが

明日はあいにくの雪予報。

被害も影響も無いことを願います。

 

 

先週のブログでもあったように、

普段からの備えの大事さを

こういう時も実感します。

 

 

寒いと外出することも億劫になり

自宅でぬくぬくと過ごしていたところ

ふと、照明が気になってしまい…

賃貸だし、とりあえずなんでもいいやと

放っておいたのですが、

買い換えたいなと思っているところです。

 

 

 

 

照明計画は新築でもリノベでも悩んでしまうところで

必要なところに必要な明るさが取れるように。

 

 

ダイニングのペンダントライトなどは見せる照明とし、

他は極力少なく、シンプルに計画しています。

 

 

 

ペンダントライトの事例を紹介します。

■PERA(建築家・中村好文氏デザイン)

 

■frasco glass(flame

 

どちらもシンプルで上品でどんな空間にも合う。
ガラスのシェードで、そのガラスから360°光が広がり、
ペンダント以外に補助照明がなくても全体が明るくなる。

 

この2つを主におすすめしています。

2つ目と同じデザインで素材が違うものが

■frasco(flame

琺瑯のシェードで少し光沢がありスッキリしている。

 

あとは、住まい手さんが選ばれて。というのも。

■ルイスポールセン(PH5)(麻生の家

ペンダントライトと言えばルイスポールセン。

というくらい定番で不動の人気。

 

■イサムノグチ(ハナミズキの家

和紙と竹からなり、デザインや大きさもも様々。

和室に限らず、洋間や大きな吹き抜けにも合う。

 

などなど…

照明はホント種類が豊富で

照明メーカーの

照明だけのカタログが厚さ5センチ程度になるものも。

 

照明ひとつで部屋の印象が変わるペンダントライト。

お気に入りのものを探してみてください。

 

 

代田

ソナエヨツネニ

2024.01.29

 

2024年の元日は日本人にとって、

忘れることの出来ない衝撃的な

始まりとなり、忘れることの出来ない。

忘れてはならない元日の出来事となりました。

 

 

我が家も災害に備えて、少しは水や食料の

ストックなどの備蓄は容易していたのですが、

ニュース等で、災害時の避難所の状況や

支援が届くまで耐えることの出来る量の

情報を耳にすると、鈴木家の5人家族では

到底足りる量ではないことに危機感を

感じておりました。

 

 

年明けから、妻とも話し合い

何となく水や少量のローリングストックや

乾電池、電源、照明、ライトなどを

いつでも持ち出せるように、

寝室直結のクローゼットに用意しておこうと

話してはいたのですが、

先週から鈴木家4名(長男以外)が

コロナ感染でダウン。

自宅隔離になってしまいました….

 

2年ぶりのコロナダウンでしたが、

相変わらず威力は絶大、

関節がモゲルのではないかというほどの

関節痛にみまわれ、ダルさと熱に

夫婦で悶絶していました。

(こどもは軽症なのね)

 

 

災害とは違うが、コロナ感染もある意味

避難生活と同じように、

外に買い物に行くこともできず、

家の中である物を食べて過ごす事しか

ない状況。

 

 

我が家に関しては、隣が実家ということもあり

毎食玄関まで宅配システムを

することが出来たが、

単世帯家族や一人暮らしの人は

自宅のストックで過ごすしかない状況と

なるはず。

 

そういった状況の時でも、

災害の備えをしておけば、代用も出来るはず。

と、ダルいながら療養中時間は

持て余していたので、ネットで

災害グッツを買いあさっていました。

 

住まいを暮らしのシェルターとして、

考えるのであれば、耐震性を上げて

損壊しないことはもちろんのこと、

太陽光発電・蓄電池での発電

雨水活用での貯水

ストック品の備蓄倉庫などの事も

考えて住まいづくりをしていかないければ

ならないフェーズに来てるのかもしれません。

 

 

すっかり療養でガチガチになってしまった体を

すっかりと鞭打って明日から

仕事復帰とさせていただきます。

 

色々お待たせしてしまっているお客さん方すみません!

 

 

古今 鈴木

疾走中。。

2024.01.20

 

いよいよ本格的に寒くなってきました。

昨年は仕事初め早速ドカ雪が降ったような記憶がありますが。。

 

絶賛そとん壁待機中の栄区の新築も天気予報と

にらめっこする時間が長くなりそうな。工期が。。。

 

痺れる2物件は工程もほぼ同じ進行具合。

両物件ともに断熱完了、ボード貼り。

 

仕上げ工事のバタバタも同時期なのが確定!

 

もう何でもかかってこいや状態です。

 

 

青葉の大型リノベ。

 

 

恒例の柱磨き

 

通し柱が杉材を使用しておりダイニングの梁表しに良い作用。

 

 

キッチンの床はフレキシブルボードで仕上げます。

 

 

 

リノベの楽しさ全開です。

 

 

 

栄区の新築

 

 

 

仕上げ前の下地も終え頃合いを見計らって仕上げます。

 

 

 

 

急遽ひらめかれたs氏からの変更も綺麗に納まり仕上げにのぞみます。

 

 

 

 

 

 

2物件とも次なる展開に向けて疾走中です。

 

 

古今 増島

喉元を過ぎても・・・

2024.01.14

また一年が始まりました。

 

神も仏も絶対いないよね、

居たらこんなこと絶対しないでしょって

いう始まり方。

 

阪神淡路、熊本、中越など

二階建ての木造が揺れやすい

周波の揺れの地震。

 

合わせて

輪島という

道路に面し、道路側に開く形で

一階が全てガラス引き戸で構成、

2階が倉庫で屋根が瓦という、

重厚感、趣はあるけれど

頭の重たい昔ながらの典型的な

商店建築が集まった、

もしくは残っていた

という地域の特性上、

とても被害が大きく

耐力的に弱い一階の道路側へ

2階と屋根が覆い被さるように

倒壊している。

 

その倒壊の仕方が道を塞ぎ、火災への

対処の妨げとなり、さらなる被害が

拡大した。

 

ここで起こってほしく無い

場所で

タイミングで

地震の種類で

という

良くない側へ全部が

振れてしまった。

 

曲がりなりにも建築に携わる

人間として、建物が潰れて圧死という

亡くなり方を見聞きするのは

どうやっても他人事ではなく、

どうやっても

心が締め付けられる。

 

 

自分たちに何ができるのか。

 

 

このような景色を見ると

風景、町並みを作るでもない、

都会に数多ある売るための、

もしくは奇をてらった見た目だけの

デザインが如何に無意味で、

命のシェルターという

本来の建物の本質から

いかに遠い存在であるか

再認識させられる。

 

 

同じ建築従事者として

あの景色を見てもまだ

そのような建築を作り

続けるのだろうか。

 

 

あくまでもデザインは

目に見えない居心地を産むデザイン

温熱環境を整えるデザイン

そして、耐震デザインの融合で

あるべきだ。

 

 

何かを突出させるために

何かに偏り、何かがはみ出るのは

ただの自己顕示欲だ。

 

 

社内でも年明けの

開口一番、みんなでこの話を

しました。

 

 

建築士の端くれとして

何ができるか。

 

 

まずは、今、目の前にある

従事する信頼して任せて頂いている

建築のなかで、命のシェルターとしての

住宅の機能を損なわせないために

自分に何ができるか、それぞれの

タイミングの中でやれることを

模索、実行していくこと。

 

そして、

喉元過ぎればこれらの意識が

薄くなって行く人間の性に、

過剰に求められる

施主の要望の前に、

作る側の理性で繋ぎ止めるように

いつも家の設計の際は、

ここだけは死守するという

自分たちの耐震リテラシーラインを

守りながら上記の他のデザインも

同居できるよう苦心していきます。

 

 

2024年の抱負です。

『和して同ぜず』

 

 

それぞれの置かれてる立ち場、

知らないからこそなんだけど

一方的になる意見など、

理解は示せる無下にはしないけど

私のここの分野の守るべきリテラシー

ラインはここだよー、

これは越えないでねーは

きっちり守ろうと思います。

 

 

 

某所 M邸

仕上げ工事真っ最中。

写真は

建具屋さんの造作の

杉の雨戸です。

 

雨戸は塗装したてで色がまだらです。

(戸袋のように紫外線に当てると

均一の赤褐色の色味に)

 

これも喉元過ぎればで

建築側としてホントに怖い、

大型窓に対しての処理。

 

3年前❓4年前の台風19号

で実感しました。

 

家の屋根が飛び始める

伊勢湾台風並みの

50メートル以上の強風が吹き

荒れるレベルのもの。

 

弊社では被害が無かったものの、

自宅では木製フェンスが倒れたり、

仲間の工務店、千葉の館山などでも

屋根が捲れたり、ガラスに物が

運悪くぶつかり飛散したり。。。

 

なので、設計するお家の

前面が開けていたり、高台の

敷地であったり、

道路に面していたり、遮蔽物と

しての隣家が無かったり、海と

近かったりと環境は様々ですが

掃き出し窓側が

風が抜けやすい環境である場合は

やはりあの怖さを今でも

思い出すと、打ち合わせで

ダサいけどシャッターや

木製サッシの場合は

造作の雨戸をつけて

もらうことへの必要性も

個人的努力義務として

お話しするようにしています

 

 

結局、体感的建築

リテラシーの問題。

 

リテラシーってやつは

体感しないと伝わらないし、

立場、環境、対人によって

流動的で可変性のある

とても曖昧なライン。

 

和して同ぜずもそのライン

が違う人間からすると

ゴーイングマイウエイに

映る事もあるだろう。

 

人間の性で喉元すぎても、

体感的建築リテラシーだけは

設計士の端くれとして

いつも意識してもしてなくても

腰のベルトに居る

巻尺スケールの様に

建築心の一部屋に居てもらおうと

思っています。

 

古今、4人ともいきなり

全力疾走の年明けでした。

 

 

 

古今 元井

 

 

今年もお世話になりました

2023.12.29

古今は今日が仕事納めです。

大掃除どころか、まだ図面を書いており年末感が全然無いです。

 

 

今年もおかげさまで途切れること無く

忙しく過ごすことができました。

 

今年お引き渡し&工事中の物件たちの一部。

 

今年前半にお引渡しした物件は随分と前の事に感じます。

 

どれも時間を掛け、頭も使ったな~としみじみ…。

 

この一件一件の積み重ねが次へ繋がっており、

件数を重ねるごとに少しづつステップアップしていると感じます。

 

仕事量が増えると

先を見て早め早めで進めているつもりでも、

いつも最後には急かされてしまう…。

 

ただ熟すだけにならないよう、

時間を掛けるところとそうでないところのメリハリをつけ

一件一件の【質】を高めていきたいと思います。

 

 

みなさま、来年もどうぞよろしくお願いいたします。

古今は12/30~1/8まで年末年始休暇となります。

良い年をお迎えください。

 

代田

2023年振り返って。

2023.12.24

 

もう今年も残す事7日間。

 

 

先週までは「今年もう終わっちゃうよ?」って

くらい暖かい日が続き、

出番の無かった我が家の薪ストーブさんが、

今週末からようやく稼働を始めました。

 

 

今週は今までが嘘のようにグッと冷え込み、

朝6時頃は氷点下まで冷え込みましたね。

 

相変わらず朝起きたら、鈴木実験室の

温度計をスマホでチェックするのですが、

相変わらず18℃くらいを朝方キープしていました。

 

いままで室温=外気温で過ごしてきた

両親からすると18℃でも温かすぎるそうで、

 

「暖かくなり過ぎてのぼせちゃう。」

 

となかなか、床下エアコンを稼働してくれません。

 

 

まぁ電気代掛からず過ごせるのはいいことなのですが、

実験にならんのよな。。。

 

 

 

冒頭の通り、2023年もあとわずか。

 

鈴木個人

としては、今年は再三ブログでも

上げているように、

【実家建て替え】が一番大きな出来事でしょう。

設計・現場管理と普段の仕事に加えて、

通常は住まい手さんが行っている、

 

 

家具・家電・カーテンなどの購入。

登記・インフラの手続き等々、

も両親に代わって行ったので、

引き渡し頃の住まい手さんの大変さを

肌身をもって感じていました。

 

 

打ち合わせから含めて、家造りって本当に

一大イベントですね。。。

 

今までお引渡しをされた住まい手さん皆さん

本当にご苦労様でした。

 

そして、これから打ち合わせ・お引渡しをする

皆さん頑張っていきましょうね。

 

 

 

 

 

2023年プライベートでは、我が家の3兄弟が

6年、3年、1年と全員小学生だったので、

来年長男が中学生になる前に、

行きたかったところ行っとこ。の一年でした。

 

 

お盆休みには一週間キャンピングカーで北海道を廻り、

初めての飛行機、日本最東端で朝日を見たり、

知床では土砂降りから奇跡的な晴天になり、

それは綺麗な虹を見たりと、

こども達に色々な体験をさせてあげることができたと思います。

(雨男鈴木卒業)

 

 

 

10月には佐渡ヶ島へ。

家族全員で行く予定だったのだが、

前日に長男がインフルエンザを発症。

妻と長男はお留守番で、下二人を連れての旅行となりました。

 

我が家では大ブレイク中の 島系ユーチューバーの

影響で佐渡の情報を知り尽くしたこども達、

初めてのフェリー、たらい船や金山観光など、

それはそれは目をキラキラさせて楽しんでいました。

 

 

正直、「佐渡ヶ島って。。。」って思っていた自分ですが、

唯一行ってみたかった船大工の造った家が建ち並ぶ

【宿根木】に行って大興奮。

 

 

細い路地沿いに筑80年くらいの木造住宅が密集しており、

大半の家は外壁が木板張りで仕上げられています。

 

これは、船を造る際に出た半端材などを使い外壁に流用したり

していたので、このような街並みになったそうです。

 

 

 

それぞれの家に特徴的な格子が使われていたりするのですが、

デザインが秀逸。

 

 

 

こちらは一般公開されている「清九郎の家」

 

天井高が低く。畳に正座しているとなんとも落ち着いた

空間になっていました。

 

旅行のスケジュールの時間が過ぎていたのですが、

あまりの居心地の良さに長居してしまいました。

 

 

 

12月には初大阪にも行ったのですが、こちらも三男が

2日前に熱を出し、私と三男は熱が下がってからあと合流と

バタバタで、本調子ではない三男を永遠と抱っこしながら

の旅行だったのでただただ疲れた・・・といった感じでした。

 

 

先日、次男・三男に

 

「どこに行ったのが一番楽しかった?」

 

と尋ねたところ、二人とも揃って

 

「佐渡ヶ島!!」

 

と。

 

 

父親一人で大奮闘の旅行を一番に挙げてくれたのは

とても光栄ですが、

北海道も大阪も高かったんだけどな・・・

 

 

 

毎年年を取るごとに、どんどん短く感じる一年。

 

来年もアッという間に過ぎてしまうのでしょうが、

一つ一つ丁寧に取りこぼしの無い様、

進めて参りたい所存でございます。

 

 

古今  鈴木

 

 

〆のブログ

2023.12.17

 

今年のブログ当番もラストになりました。

 

 

進行中の2物件はどちらも工期との闘い。

管理業務も1.2倍速で段取りに追われながらも

なんとか食らいついている状況。

 

タイトな工期な分何か一つ忘れものがあると

一気に歯車が狂うこの状況に

やれんのか?って鼓舞しながら

キャパシティとメンタルを騙し騙し。

 

 

青葉区大型リノベ

構造の検査を終え外回りの外壁下地も粗方。

ようやく内部に取り掛かります。

 

とにかく雨仕舞、納まりに難儀するのがリノベ。

改めてリノベの難しさを実感しています。

何を基準にどこまでやるか。

私たち管理側だけでなく職人さん方にも

モラル以上の思いがないと

正直成り立たないのではないかと思うほど。

 

 

現在大工さん2名で奮闘中。

 

現在では規格のない寸法の材料で建てられているので

新規の材料に合わせるための微調整をしている所。。

 

新旧は塗装と素焼きの焼杉、

杉羽目板ウッドロングエコ塗装を使った仕上げ。

素材感だけを変えた3色の黒で外壁ができます。

 

内部もサッシの黒枠を基調とし、

キッチンはグレー塗装、フレキシブルボードの床仕上げなど

初の試みも多用しています。

 

年内は塗装下地まで、、頑張ろう。

 

 

栄区の新築

 

こちらもスーパータイトスケジュール。

年内はもう1名大工さんに入っていただき

本格的に2名体制での木完を目指します。

 

下屋根を深く出した平入の住まいは圧巻の迫力。

軒天は構造、野地表しのウッドロングエコ塗装仕上げ。

 

 

木口に巻いた板金のディテールも相まってこの趣。

 

週明けに増島塗装にてウッドロングエコ吹付後は

陽光による美化を待ちます。

 

内部は初の試み5ミリの薄さのステンレス天板を採用したキッチンを基軸に設計を進めました。

そろそろ納まり図を描かねば。。

 

ほぼ工程もどっ被りの2物件に追われながらも、何かと奇跡に救われているのを感じています。

培ってきたものだけでなく、ホントに奇跡的なことがしばしば。笑

 

年明けのドカ雪やら寒波やらが心配ですが、、

そこまで運が尽きないのを願って。。

 

 

古今 増島

日常の中にある

2023.12.09

最近、メンテでお伺いする

OB、OGさんの住まいにお伺いして

常々思います。

 

奇をてらう事、サプライズ的なものは

住まう家には要らない。

 

それらはたまに贅沢するため、

非日常を味わうために泊まる

宿泊施設で充分。

 

その地域、その環境を睨んだ行いで

「朝起きたらここに陽光が入って。。」、

「この時間にここから見える風景が

ただただ好き」、って言ってくださる

満たされたようなお顔を見ていると

この方々の日常の中に

ひと時でも満たされる時間が

この家の暮らしの中にあること、

もしくは造れたことが、どんなに

誇らしいことかと感じる。

 

「人の幸せは素朴な日常の中にある」

 

幸せとは何かの問いに、つい

忘れてしまう頃に自分の生業を

通して思い出させて頂いてます。

 

村上春樹さん言葉を借りれば

「小確幸」の積み重ね。

(小さいけど確かな幸せのこと)

 

住まう家にとって小確幸は

家の中での居場所と言い換える

事ができるような気がしています

 

住まう家の中に、

その方々の感性に合致した

小確幸(居場所)を

どれだけ散りばめられるかで

人も家も良い歳の取り方ができる

ようになるか、ならないかが決まる

と思っている。

 

プロとしての領域の耐震や断熱気密の

温熱環境構築は勿論のこと、

オーダーメイドの特性を存分に

活かし、その方ならではの小確幸を存分に

散りばめた、いい歳取り方ができる

住宅を作り続けたい。

 

 

あれよあれよの12月。

事務所アプローチも良い彩です。

 

 

 

 

 

某所:某邸

 

次物件の工期がきついため

4か月にもわたる木工事が慌ただしく終了し、

一息の間もなく、建具・家具の採寸、仕上げの

塗装屋さん、クロス屋さん、左官屋さん、

タイル屋さん、電気屋さん、水道屋さんの手配。。。

 

写真は、

ここの家のシグネチャー

吹き抜け全面の本棚。

 

塗装屋さんのどうやって塗るか議論、

思ったより塗料が伸びずに

足りるか足りないか議論の末、

潜り抜けてようやく。

 

怒涛の日々でしたが

ようやく一息です。

 

 

 

 

一般社団法人 青葉台工務店

じゃんけんで負けたので

名目のみ理事長務める

青葉台工務店のイベント出店。

弊社、OBさんOGさんが

多数いらっしゃる

NPO法人 森ノオトさん主催の

あおばを食べる収穫祭の様子です。

 

4社の工務店の代表と

弊社の増島くんが手伝ってくれ

なんとか成り立つキラーコンテンツ

「大工トライアスロン」

 

のこぎり、トンカチ、電動ドライバー

の三種用いて、丸太を切り、

釘を留め、ビスを打つタイムトライアル。

 

大人も子供も関係なく、いつも並ぶ並ぶ。

 

他の出店なんて回れない、トイレもいけない。

 

おじさんたちマジでヘロヘロになります。

 

目的は、

地域を少しでも、美しい街並みに

するためにオーダーメイドで風土に

根付いた家を作り、それを街の

景色にしていくこと。

 

1社じゃできないし、最終的には

行政を巻き込むことが必要かもしれない。

 

みんなそれぞれの会社で

「ハチドリの一滴」のように

やれることやっています。

 

家は街を作り、風景を作ります。

 

日本は

そこの意識が欠落している

自己中心的な家々が目立ちます。

 

すこしでもすこしでもという想いです。

 

 

さあ、

そんなこんなであっという間に新年です。

 

人生において成功は約束されてないけど

人生において成長は約束されてます。

 

よりよい方向に。

 

古今 元井

 

 

 

 

 

 

木製サッシの薦め

2023.12.03

ついに12月になってしまいました。

 

きっと年末から年明けと、あっという間に過ぎていくのでしょうね。

 

 

先日オープンハウスをしました

鈴木氏ご実家でも採用した【木製サッシ】。

 

最近の新築物件ではこの木製サッシを採用することが多くあります。

建物の印象は屋根と開口部が大きく影響しますが

開口部が木製サッシですと印象がより良くなりませんか。

 

 

木製サッシの良いところは

見た目はもちろん意匠面では

完全受注生産なので制作可能範囲なら大きさも自由です。

引き違いだと幅5m、引き分けだど幅9mなど

大開口が可能です。

 

そして断熱性能が高い事。

最近は樹脂サッシが主流になりつつありますが、

同じ、またはそれ以上の断熱性があり結露もせず、

性能的にも優れています。

 

 

 

難点はコスト面。

 

雑誌に掲載されたり有名建築家の事例では

遠慮なく採用しているのを見ますが

実際はそんな贅沢な事は出来ず…。

 

リビングなどのメインとなるところ1ケ所。

たまに2~3ケ所の採用となります。

 

でもこの開口部1つで印象ずっと変わります。

 

木製でも防火地域でも対応できるものもあります。

ただ、更に金額が上がるので

窓の位置を延焼ライン(防火性能にしなければいけない範囲)

から外したりと、設計段階から金額を抑えるように

工夫することもあります。

 

それと、搬入と取付けがいつも一苦労です。

掃き出しなどの大開口になると

現場までの道路が狭いとトラックが現場まで入るのか…

さらに重量もあるので現場では4-5人、

古今の男性陣総出で取り付けとなります。

 

納期が2.5~3ケ月かかるので早い場合は着工より前に発注するという事もあり、

いつもバタバタしていまいます。

(コスト以外は設計・施工側の苦労です…。)

ただやはり完成したものを見るとやっぱりいいな~と。

ここが樹脂サッシだったらまた違った印象だったでしょう。

↑室内から

 

今までの事例を紹介。

ハナミズキの家

リビングのデッキへ続く掃き出し全開放サッシ

 

 

すみれが丘の家

L型コーナー部に

現在施工中の新築3件も木製サッシを採用しています。

完成しましたら写真UPします。

 

これは以前採用した木製サッシの営業の方からいただいた、

サッシの端材で作ったお箸。

米ヒバの漆塗装です。

いつ下ろそうかと出番を待っています。

 

代田

続・鈴木実験室

2023.11.25

 

昨日は11月末なのに半袖でもいいくらいの

記録的な最高気温をマークしたのかと思えば、

来週は連日1~2℃の最低気温が続く予報。

 

 

本当に日本の四季は崩壊して、

夏と冬を交互に入れ替えながら夏から冬に

移行していくイメージ。

 

 

夏夏夏冬夏冬夏冬秋冬夏冬夏冬冬冬

 

みたいな。

 

 

 

 

 

長かった【玄関開けたら2秒で現場】のプレッシャー

から解放され、OPEN HOUSE 終了後に両親も

寒くなる前に新居へ引っ越しが出来ました。

 

 

物を大切にする老人の類に漏れず、

「今まで使っていたから」を口癖に

明らかに不要な物を運び入れる両親。

 

 

私も毎晩何を運び込んだかチェックをして

目を光らせているのですが、

整理収納アドバイザーの資格を持つ姉が、

週末帰省し的確な指示のもと、

取捨選択に勤しんでおります。

 

 

ようやく引っ越しまで終えた鈴木実家邸ですが、

両親から新築の依頼を受けたのは8年前。

仕事が忙しいを言い訳に、先延ばしにし続けた結果

65歳だった両親も74歳になってしまいました。

 

 

この8年の中には、祖母や叔父さんが亡くなったり

などして、鈴木家的にも建て替えをする

機会では無いような事でもあったのですが、

年々年老いていく両親を見ていると、

これ以上伸ばして、両親に何かあった時には

一生後悔すると思い、ようやく重い腰をあげ

なんとか存命しているうちに、

引っ越しまで出来たことに本当に安心しています。

 

 

 

そんな、年老いた両親の為に色々と考えた

家造りをしたつもりではありますが、

一番重要視したのは、やはり温熱環境。

 

 

この8年の間に、国の進める断熱の方針も

変わり、古今としての家造りの断熱・気密に

対する考えもかなり変わったと思います。

 

 

現状新築では、HEAT20 G2レベル以上の

断熱性能を確保し、気密性能もC値1.0以下に

なるような家造りをしています。

 

 

温熱環境を向上させることよって、

ヒートショックなどの危険性をぬぐい、

8年待たせる親不孝者だけれども

8年以上長生き出来る家造りをすれば、

親孝行も出来たのではないかと

思うようにしております。

 

 

 

 

実際そのレベルの実際の数値がこちら。

 

 

今朝撮りたてホヤホヤの実家の温度計。

 

上部の温度22.7℃はリビングの室温。

左下①の10.1℃が外気温。

 

昨日は気温が高めだったこともあり、

昨日から一度も暖房を掛けていない状態で

室温20℃以上を保っていることがわかります。

 

 

ちなみに

 

②は寝室   ③は2階

 

の温度計。

 

 

朝6:30頃だったので、寝ていた寝室の

温度・湿度ともに他より高いのがわかります。

 

2階の温度はリビングと1℃以内にとどまり、

家の中の温度差がほぼなく均一していることが

わかりますよね。

 

改めて、断熱と室内の空気循環が上手く作用していること

がデータとして確認出来ました。

 

 

 

 

これは引っ越し前日の朝一の室温と外気温。

外気温が5.8℃まで冷え込んだにも関わらず、

誰も住んでいない家の室内が、

19.5℃を保っています。

20℃前後あれば、暖房無しでも気持ちよく過ごせますよね。

 

 

建築中も私の実験室として、

活躍してくれた鈴木実家邸ですが、

上記の温度計とは別に私がいつでも

スマホで温湿度を確認できるデータログも

設置済みなので、

年間通しての気温差もデータを

今後も確認していくつもりです。

 

 

両親にはボケ防止の作業として、

当面の間、床下エアコンを作動させた

時間と温度をEXCELに毎日記録してもらう

事になっているので、

来年の今頃また、研究発表を行いたいと思います。

 

 

鈴木実験室は終わらない!

 

古今 鈴木

全ては秋が短いせいにする

2023.11.19

もう11月も下旬なのに事務所前の

イチョウの木は青々している始末。

 

年々秋を感じる時間が短くなっている事が、

いや短いのではなくて遅れているのか、

もはや四季の境目が分からない、

気づけば11月から足元のヒーターを付け始めました。笑

 

今住んでいる賃貸のアパートがほんっとに寒すぎて、、

部屋の中で白い息なんて当たり前だし、

畳の隙間からひんやり冷たい冷気が上がってくるのが分かるくらい。。

でも季節は冬が好きな超寒がり。

 

先日の元井氏のブログにもあったように、熱は薬。

この時期になると寒すぎて引っ越そうと

毎年誓っている今年の2月に更新をした増島です。

 

 

青葉区大型リノベ

 

急に寒くなってきたので

早いとこ開口部を塞ぎたい青葉区大型リノベ。

 

大工さんも超ベテランなので、やはり寒さは応えます。

 

 

増築に係る屋根の改修中。

 

 

 

物件の古さゆえに使われている部材自体も

現在の規格に合うものがないのと、

経年で乾燥収縮を繰り返し部材の寸法も変わるため、

材料の手配でも一苦労。。

 

材木屋さんとも現場でこの部材を製材して~など

細かく打ち合わせをしながらコツコツ進めています。

関わる人達みんなで作り上げている感覚が

難しさも楽しさに昇華できている気がします。

 

 

11月末週には年内最後の新築上棟。

 

やっぱりどうしても年末は忙しない。

わかってはいたけども

急にそんな気持ちに駆られるのは秋が短いからだと。。

 

建築に携わる以上そんな運命もとっくに受け入れているので、

忘れ物だけはしないように盛大にバタつきたいと思います。

 

 

古今 増島

駆けたくはないが、システムらしい

2023.11.11

早11月中旬。

 

もはや2024ならぬ、2025まで

もはや駆け抜けるだろうな

と想像できる状況。

 

私の周りの建築の仲間たちも

志を全うすべく、

ここぞというタイミングが

きたようで勝負に出るもの、

建築家として賞レースで評価され、

いざ羽ばたかんとするもの、

そんな道程にさしかかっている。

 

彼らは、同志といえるくらい

価値観は近いけれど、

少しづつ見てる、または見えてる

景色が少しづつ違うのがまた良い。

 

勝ち負けではないが、私も

自分の役割を理解して、

家づくりに悩む方々に私のモノサシで

その方の最適解の方向性を示していけるよう

残りの人生を賭して身を埋める所存。

 

話を聞くと、まあそんなタイミングに

乗じてうまく乗っかろうとするもの、

足を引っ張るもの、明らかな邪魔をするもの、

志の無い人間しかしないであろう

行いをしてくる輩が顔を覗かせるらしい。

 

能力があり、その生業にふさわしい

人間が埋もれていく、もしくは誰かの

醜い思惑や行動で不遇に陥るのは

年齢的にも、リテラシー的にも

見ていられない。

 

それぞれ積み重ねた者しか血肉にならない

知見を基に作られた彼ら独自のモノサシを

羅針盤として、その能力がいかんなく

発揮される場所を作り、正しく評価

されてほしいと心から願う。

 

あらゆるものは通り過ぎる。

誰にもそれを捉えることはできない。

 

 

 

 

さて、秋です。

 

ふるさと納税で

去年に頼んだ、頼んだことを忘れた

シャインマスカットと

今年頼んだシャインマスカットが

先月大量に届き、さすがに少し飽きて、

いいホテルにこの時期泊まると

朝に出てくるシュワっとする

シャインマスカットが

炭酸に漬けるだけで

出来ることを初めて知り(注入形式の特殊な技法かと)

やってみました。

 

強炭酸水にドボン。

しっかり蓋をして気密。

一昼夜漬ける。

 

意外とパリッとシャウエッセン級の皮を

もつシャインさん。

 

そんな皮を炭酸が透過するか~って

疑っていましたが、ところがどっこい。

 

嚙んだ瞬間の爽快さたるや!

 

甘いだけの味覚がまた違って

ペロッと一瓶余裕で完食。

 

炭酸強めがお勧めです。

 

 

 

 

某所:M邸

いよいよ、木工事最終の段階。

難所の吹き抜け面本棚工事。

 

 

本棚の前には階段が付くので

階段のささら桁と合わさる部分は

塗装が極端に難しく、ほぼ不可能に

なるのでその部分のみ先に自然塗料を

施す。

 

10時過ぎにはここを出ないと

本日のOPENHOUSEに間に合わなかったため

一人で朝六時位からコツコツだろうなあ、

しんどいなあって思っていたら、

古今のHOPE、増島健人が

「僕手伝いますよ」って。

 

心で「神キタこれ」って叫びました。

君も忙しいのに。。。感謝です。

 

結局、対象部分塗るのに二人で二時間半。

一人じゃ終わらなかったわ。。。

 

ラワンベニヤやランバーがきれいなもの、

もしくは高価な突板や造作のランバーが

使える、もしくは手に入ればこんな

塗装をせずとも、クリア塗装で

良い色味が出るのだけれど、それがなかなか

手に入らないし、それをこの量集めるのは

至難で費用対効果も悪すぎるので、

今回はこの判断で進んでいます。

 

残りは塗装屋さんにバトンタッチ。

頼む!

 

11月20日の木工事完了を目標に

邁進します。

 

 

 

平塚:父母の家(OPENHOUSE)

塗装工事からダッシュで平塚入り。

11時からの見学にセーフ。

 

鈴木の父母の家。

 

数年前から忙しいを言い訳に(鈴木さんが)

待たせに待たせてようやく。。。

 

外観も内観も古今らしかったり、

新鮮味のある部分があったり、

鈴木の設計らしい部分が

あったり、いろんな意味で

興味深い家になっていると思います。

 

外観

 

自慢の月見障子を説明をする鈴木

 

見てくださった方々の

色々な「お役に立つ」が出来た

ようで、

非常にポジティブな感想を頂き、

明らかなテンションの向上が

見られこちらも嬉しくなりました。

 

鈴木さんのお父さん、お母さん

も来週にはようやく新居に引っ越し。

 

一階と二階の温度差も1℃。

 

20度前後をキープし、

優しい自然室温の家に

なってます。

 

「熱は薬だよ」

 

かかりつけの医者が

私の職業を知ってか

ご自宅の寒さを経験してか

いつも言われます。

 

合わせてあなたの仕事は

お医者さんの仕事の側面も

あるんだよと。

 

温度差は血管の収縮をさせてしまう。

 

血管を休ませるためには(血圧を保つ)

温度差をできるだけなくすが重要。

 

熱は薬。

 

私たちのような家つくりを生業にする

人間は、家づくりの一つの指針として

大事にしていく言葉であると同時に

お医者さんの仕事の側面もあるということ

を認識するいい言葉だと思ってます。

 

でも、何度も言うけど一つの側面、

一つの指標であることが大事。

 

耐震、デザイン、使い勝手、

人間工学的ヒューマンスケールに

基づく気持ちよさ、

目に見えない居心地。

 

どれも極端に偏らず、

これらがそれぞれバランスが

取れた家こそ、現代にふさわしい家であるし、

熱が薬にもなる家になりうることを

忘れずにいたい。

 

実際に積み重ねた者しか

血肉にならない知見を基に

作られた独自のモノサシを

羅針盤に前に進みます。

 

もうとっくにおじさんなんで

駆けたくないんだけどな、

そのようなシステムらしいです。

 

 

古今 元井

 

 

 

 

 

 

 

 

 

受け継ぐもの

2023.11.05

この三連休は夏日と言われるほど暑く
報道番組のトップニュースがお天気の話題。
毎度の台風や雪など、お天気ネタ、ほんと好きですよね。

 

さて、11月3日は明治節ということで
久々に明治神宮へ行ってみました。

神宮の杜と言われる一帯のこの杜は

100年後、さらにその先を見据えて計画された

人口林ということに驚きです。

 

明治神宮の建立理由や広大な杜の成り立ちを思うと感慨深いものがあります。

 

 

そういえばまだ行っていなかった数年前にできたミュージアムへも。

杜の中に隠れるような外観。

重くなりがちな入母屋屋根を建物全体の高さを抑え、

勾配を緩く、軒先を薄く。

普段の設計でも取り入れているような手法も。

 

内部は屋根の形状をそのまま生かした天井のエントランスホール。

展示物以外は余計なものは無い。

この『杜』が展示物です。

 

100年前、この杜を造った方たちは

今の景色は思った通りなのか、

それ以上になったのか...。

 

きっと答えは決まっています。

 

 

 

青葉台のリノベの現場

 

こちらは築46年の住宅を購入され、

増築を伴うフルリノベ。

 

当時の設計士・大工さんはじめ職人さんたちは

46年経ち、当時まだ生まれてもいなかった人に

受け継がれていくなんて

想像もしていなかったのではないでしょうか。

聞いてみたいものです。

 

 

 

~見学会のお知らせ~

 

11/6~11/12 平塚市某所

 

新築・完成見学会を開催します。

 

今回は平日でもご覧いただけます。

 

詳しくはこちらをご覧ください。

 

代田

 

手で造る

2023.10.29

 

先日、用事も兼ねて京都へ。

 

実は少しだけ京都に住んでいた事もあり、

毎年一回は遊びに帰っています。

 

そんな機会も重なり、せっかく京都に行くならと

以前から行ってみたかった建築家 堀部安嗣氏が設計を手がけた

私設図書館と喫茶が併設された「鈍考/喫茶  芳」を

もう一つの目的地に。

 

コンセプトは

時間の流れが遅い場所を作りたい。

人を取り巻く日々の流れが加速する中、

社会のシステムやテクノロジーが求める速度から、

あえて鈍くあること。

現在の技術や社会構造が人間に求める即時制や

日々の高速回転とは距離を置いた「鈍さ」。

それをほんのひと時でも体感し、

1冊1冊の本(先人の智慧)に深く潜る為に作った、

未来に向けた本と時間の実験室が「鈍考」です。

(HPから引用)https://donkou.jp/

 

京都駅から電車を乗り継いで約50分。

推奨の行き方である叡山電車に乗り最寄は三宅八幡駅。

 

1両編成の電車初めて乗りました。

地元伊豆でも3両編成なので、、笑

京都の人からしてもニッチな場所にあるらしく、

観光客はほぼいません。

 

 

途中、駅改装中の一枚。

こう言うところがいちいち良いなあと。

 

 

到着、改札もない駅員もいない。

 

 

石積み。色んな所に手仕事が垣間見えます。

 

 

こんな感じの道なき道みたいな道?を進み、

道中の家々も古く静穏な空気感の中、

通り過ぎてしまいそうになるくらい

馴染んでいたこの日の目的の場所。

 

 

もうずっとそこにあったかと思うほどに違和感がなく。

 

 

 

入り口の扉を開けてすぐの景色。

圧倒的な緑に視線が吸い込まれました。

 

 

縁側の軒は低くおそらく軒先で2mほど。

開放感のあるはずの屋外空間がグッと低く設定された軒で

開放感がじわーっと広がっていく感覚。気持ちが良い落ち着き。

 

 

 

小上がり畳から縁側。

 

 

 

取り合い部分。寸分の狂いもないとはまさにこのことです。。

ちなみに手刻み。(大工さんが手で材料を刻み組み上げていく工法、究極の手作りです。)

 

 

 

本棚に設けられた手すり。

一番に使う人のことを考えていることがわかります。

 

随所に考えや手仕事の熱が感じられ、

コンセプト度外視で、本片手にキョロキョロ、、。

限られた空間に大人6人で90分間の限られた時間。

素材使いや天井の高低で見えない空間の仕切りに、

他の何かが気にならないほど自分の居場所を見つけることができました。

 

 

 

長くなってしまいましたが現場のことも。

古今史上最大規模のリノベ進行中。

 

増築も絡むリノベに解体した様を見て少し足がすくみました。

ほぼスケルトン状態。

こちらの増築も、手刻みで軸組みを組んでいきます。

 

 

墨付けと言われる作業中。

柱や梁を組むための穴あけだったりの位置を

材料に書いていきます。

 

 

こちらは専用の墨差しと呼ばれる道具。

 

当たり前に工場で製材して組んでいくプレカットしか知らないので、もう物珍しい光景に興奮しっぱなし。

 

 

 

こんな感じで刻み、組んでいきます。

 

 

 

 

昔は当たり前に手刻みを経験してきたベテラン大工さんでさえ、

手で刻むのは10年ぶりくらいじゃないかと。

プレカットにすれば楽なのに〜と言いながらも

すごく生き生きと楽しそうに仕事しているように見えてますよ!笑

 

そんな姿を見れて嬉しかった反面、

この技術が失われていくことへの危機感を改めて感じました。

こうやって一般的な住宅を叩く大工さんに

その技術がなくなっていくことに、寂しさを感じます。

そのくらい時代と技術を受け継ぐ職人さんが足りない現実。

 

 

本物の技術を伝統を受け継ぐ意味でも、

今回のリノベは心に記憶に体に

しっかりと焼き付けたいと思っています。

 

 

古今 増島

OPEN HOUSE のお知らせ

2023.10.17

 

 

 

 

 

 

 

■(仮称)平塚の実家

 

年老いた両親が残りの人生を

如何に快適に楽しく過ごせるかを

考えて建てた、終の棲家。

 

 

間取りとしては、居室は

LDK+寝室となっていますが、

各所に収納と姉家族が帰省した時用の

ロフトスペースというPLAN。

 

また、趣味のメダカや農作業などを

雨や日射が強い日でも行えるように、

中間領域のホールスペースを設けました。

 

 

オリジナルの造作キッチン

造作建具を備え、一部天井に羽目板を

貼る事で適度な木質感のある空間

に仕上がりました。

 

 

■オープンハウス開催日

2023年11月6日(月)-11月12日(日)

10時〜16時

 

※密を避ける為、1h 1組様を目安に

予約受付させていただきます。

 

メールにて

日時・時間・見学人数を明記の上

お問い合わせください。

(例 10/1 10時~11時 3人(夫婦+子))

 

 

info@kokon-sumai.co.jp

 

 

 

開催場所:神奈川県平塚市四之宮

 

 

ご予約いただいた方へ

現地詳細案内図

をメールにてお知らせいたします。

 

車でお越しの際は現地に

3台ほど駐車スペースがございます。

 

ご予約時、お車でお越しの旨、事前に

必ずご連絡下さい。

 

 

 

■オープンハウス注意事項

今回のオープンハウスは

お施主様のご厚意により、

開催することができました。

 

ご見学の際には手袋等を

ご用意しておりますので、

着用をお願い致します。

 

 

また、小さなお子様をお連れの方は、

手をつないで頂くか、

抱っこをして見学を

お願いしております。

 

 

■建物概要

構造:木造軸組

延べ面積:107.23㎡ (32.44坪)

1F  81.98㎡  2F  25.25㎡

 

■仕様

床:無垢フローリング貼り

1階/2階:熊野産杉無垢(赤身勝ち) トイレ:青森ヒバ無垢

壁:珪藻土塗り・クロス貼り

天井:珪藻土塗り・米松羽目板貼り・クロス貼り

外壁:白洲そとん壁かき落とし / ガルバリウム鋼板葺き

一部:米松羽目板貼り/杉羽目板貼り

屋根:ガルバリウム鋼板

断熱:基礎断熱+高性能GW

サッシ:木製サッシ・アルミ樹脂複合

キッチン:古今オリジナル造作キッチン

設備:太陽光発電 / 床下エアコン / オール電化

 

耐震等級3 断熱等級6 一次エネルギー消費等級6

UA値0.45

思いを思う

2023.10.14

祝 上棟

 

 

古今ロゴ入り桧の柱が並びます。

館町の家では上棟を迎えました。

 

 

みんなが忙しくバタバタしてる中、

自分が施工を担当すると

こうはいかないのだけれど、

今物件は、鈴木が施工を一緒にやって

くれるので、純粋な設計者として

一人ヘルメットかぶりながら、現場を

各所確認する作業をしていく。

 

ふらふらしてんじゃねーよっていう

施工側の目線がたまに痛い。

 

役割です!

 

上の写真は、

竹林を望むための木製窓の画角位置。

 

当初はコーナーサッシも考慮に

いれていろんな検討をしたけど

準防火の中の樹脂サッシ、木製サッシの

サイズの限界を思慮しつつ、もちろん

お金も考えながら、優劣をつけて

考えすぎて1周廻ったりしながら

住まい手とがっちり

決めていったことを思い出します。

 

まあ想定通りかな。

 

 

 

 

この二枚は、アプリを用いて

掃き出しの木製サッシから享受

できそうな冬の直射を想定する。

(敷地をチョイスする段階でもこの

アプリは利用価値高めです!)

 

 

冬至の太陽の軌跡を確認。

(黄色が春秋で水色が冬の太陽の軌跡)

 

 

午前10時から午後14時までは

しっかり日射が入りそう。

(夏は庇で日射をカット!)

 

 

この家はリビングに天窓をつけて

夏場にスクリーンで遮りながら

冬場の日射を思慮。

 

 

隣家の想定で(隣家も去年新築)

冬の朝型の日射を入れられないかも

と思っていたので、想定通りに近い。

 

 

冬の家の暖かさは直射日光をどれだけ

取り入れられるかで勝負は決まります。

 

 

その日射で温まる空気を保温するのが

断熱性能。

 

 

勘違いしやすいですが、

断熱が良い家は暖かいは勘違いです。

 

 

あくまでも

直射日光なのか、エアコンやストーブなのか、

何が熱源かにもよるのですが、その熱源で

暖めた空気を保温して熱を逃げにくくする

のが断熱。

 

 

このときにできるだけ設備に頼らず、

自然のストーブである陽光を活用するのが

パッシブの家づくりの考え方。

 

 

でも一歩間違えると、夏場の日射も

しっかり入ってきたり、庇だと

斜めから差しこむ陽光に対応できなかったり。

 

 

なかなか完璧はないですが、

それを何とかコントロールしようという

意思と検証と

それを思慮する時間の消費への覚悟、

そして実行が大事だと思ってます。

 

 

上棟の時間は、ちょっと手が空くと、

窓の位置、高さ、見え方、隣地の窓など

想定はしていたけど、実際は

どうなのか。

 

 

建物のシルエットはどうなのか、

屋根のデザインはどうなのか、

様々なことが、二次元から

一気に三次元の実物大に

なるため、まあ思慮が止まらない。

 

 

上棟の時間は

過去の自分の時間と向き合い、

答え合わせをする時間でもあるんです。

 

 

 

 

 

それぞれがそれぞれの

置かれている立場で奮闘する中、

住まい手からの差し入れ。

 

最高っす。Sさん一家のみんな。

 

ボーイ&ガールズからご意見、

応援も。(おじさんら頑張るわ)

 

人の温度感のあるものは心に染みます。

 

建売とオーダーメイドの一番の違いは

これかもしれないですね。

 

山田大工筆頭に全職人、古今全員で

やり切ってまいります。

 

 

 

 

某所:M邸

いつかのブログネタにと

思って、撮っておいた

上棟の時の写真。

 

真夏の祭典でした

 

前日まで雨が降り、

娘ちゃんが作ってくれた

テルテル坊主。

 

この日は効果てきめんだったよ。

 

あの時はありがとうね。

 

 

 

 

この家は外部の塗り壁の仕上げの段階

 

 

 

 

この色の、土色の表情が色味が好き。

 

乾燥するともう少し明るくなるけど

日陰ではこの色がメインに馴染みます。

 

 

さて、この家は11月中旬の

木工事完了に向けて、あと一か月。

 

ここから、造作祭りが開催されます。

 

担当大工の遠藤大工は、変態気質の

優秀大工なので、造作祭りを前に

笑ってくれているのが救いですが、

当の設計・施工の本人は材料段取りする中で

少し引いてます。。。

 

やってみないとわからない部分もあって

考えながら動くことをしながら、

一歩一歩進めていきます。

 

人の期待や

思いに思うこの頃。

 

重圧と共に幸せを感じます。

 

と同時にぼくらの建築力を

無償で上手く利用してやろうと

いう魂胆がにじみでてくる方々にも

遭遇します。

 

貴重な時間をそんな方々に

掛けてられない。

 

アウトプットのみの

苦しい日々で、

時間があっという間に

過ぎていく中、この仕事への

矜持と役割は全うできるよう

対人の整理をしながら

心と体をどう保つか。

 

40代になっても解決できない

僕の課題です。

 

 

古今 元井

 

 

 

 

 

 

 

G2レベルを一つの指標に

2023.10.08

横浜市は省エネ性能向上を目指し

「よこはま健康・省エネ住宅技術者登録制度」

というものを始めました。

 

 

断熱性能最高レベル(等級6,7)が

当たり前となるような社会目指し、

住まい手が健康・省エネ住宅の設計・施工者を

選択しやすい環境を整えることを目的として

一定の知識や技術を習得した事業者の

登録・公表する制度です。

 

 

脱炭素社会に向けて家庭からのCO2排出量を抑える事と、

多くの時間を過ごす「住まい」の目に見えない部分の

性能を高め健康で快適な生活を送れるように

することを求めます。

古今でも早速、登録し講習を受けました。

 

 

古今では等級6(G2レベル)以上を目指しており、

直近の新築物件の断熱性能値をまとめてみました。

(等級6(G2レベル)とは、

冬期の室内体感温度が

13度を下回らないくらいの性能値

UA値(外皮平均熱流率):0.46w/㎡k)

 

A邸:0.45w/㎡k
開口部:アルミ樹脂複合サッシ・一部木製サッシ
屋根断熱:高性能グラスウール22K 厚300㎜
壁断熱:高性能グラスウール24K 厚105㎜
基礎断熱:押出法ポリスチレンフォーム 厚50㎜

 

B邸:0.44w/㎡k
開口部:樹脂サッシ、メイン開口部:木製サッシ
屋根断熱:高性能グラスウール20k 厚310㎜
壁断熱:高性能グラスウール20k 厚105㎜
基礎断熱:押出法ポリスチレンフォーム 厚50㎜

 

C邸:0.43w/㎡k
開口部:樹脂サッシ、メイン開口部:木製サッシ
屋根断熱:高性能グラスウール20k 厚310㎜
壁断熱:高性能グラスウール24K 厚105㎜
基礎断熱:押出法ポリスチレンフォーム 厚50㎜

 

D邸:0.39w/㎡k
開口部:樹脂サッシ、メイン開口部:木製サッシ
屋根断熱:高性能グラスウール22k 厚300㎜
壁断熱:高性能グラスウール20k 厚310㎜
床断熱:高性能グラスウール32k 厚121㎜+高性能グラスウール32k 厚60㎜

 

使用する断熱材の違いは多少ありますが、

横浜市が目指す等級6(G2レベル)はクリアできています。

国が2025年に義務化する断熱性能基準値は0.87w/㎡k(等級4)なので随分と差があると言えます。

 

 

さて、D邸は古今で今まででやってきた中で

最高値が出ています。

 

いくつかの要因があるのですが、

まず、開口部の数がいつもの設計より少ない事。

居室以外では窓は設けず、または最小限にしており、

一番大きく影響のある開口部を抑えている事。

 

それと、建物全体を低く抑え、

天井高も通常より低めにしていることで、

壁面積を小さくしている事。

 

そして、床断熱を2重にしている事。

床断熱は基礎断熱と変わらない数値はでるのですが、

体感として基礎断熱と比べると劣る部分があるので、

2重にすることで体感温度を向上させようとしています。

 

ただこの数値はお金を掛ければ

出てしまう数値。温かい、寒いを

指標する数値ではあるけど

要は、建物のシルエットや

内部の窓のデザイン、インテリア

目に見えない居心地、

背に腹は代えられないお金の

整合性を同時に出せて

始めて意味のある数値になる。

 

この数字に惑わされないで。

 

A邸は先週のブログでお知らせしました鈴木氏ご実家で

来月オープンハウスを開催します。

詳細決まりましたらお知らせします。

体感しにお越しください。

 

代田

実験室

2023.10.01

 

 

自宅のアオダモの葉もハラハラと落葉し始め、

10月に入りようやく秋の気配を

感じる様になりました。

 

 

今年も3/4が終わってしまいましたね。

アッという間なんだろうな・・・。

 

 

 

【(仮)平塚の家(鈴木実家)】

 

仕上げ工事も佳境に迫り、

連日、職人さんでごった返しております。

 

計画当初から懸念はしておりましたが、

玄関開ければ2秒で現場。

 

まったくもって楽ということはなく、

むしろなん時も気が休むことはありません。

 

そんな気持ちもあと少し・・・

 

両親にとって、住みやすい住まいを

提供出来る事を切に願います。

 

 

 

 

なんて、調子のいい事言っていますが、

蓋を開けてみれば、

自分のやってみたかった事の実験場。(笑)

 

 

 

 

 

一見、コーナー付けの木製サッシ脇の板張りは、

デザイン的な物だと見えますが、

ガラガラガラと、滑らせればあら不思議、

 

 

戸袋の鏡板と同じ米松羽目板で造られた、

雨戸がスルリスルリと動くではありませんか。

 

毎日、夕方動きの悪い雨戸を

ガタンガタンと閉める父親も

そのうちそんな力も無くなってしまうだろうと、

2.6m一枚物の雨戸をスベリのいい

戸車を付けて製作しました。

 

正直、この長い一枚物の雨戸だと

反ってしまうのが怖く、

メンテを考えるとなかなかお客様には

提案しづらいのですが、実験台になってもらいました。

 

実際、造った直後は反ってしまって、

動きが固くなっていましたが、

今では木も落ち付いて、軽く指先で動くほど

スムーズに動いています。

 

成功!!

 

 

あと、外壁の屋根同材のガルバリウム鋼板仕上げも

やってみたかったので、しれっと採用しました。

 

そとん壁かき落とし仕上げとの対比もキレイで

気に入っています。

 

 

 

 

 

こちらのガラリも大工さんに

作ってもらいました。

 

既製のプラスチックのガラリって

かっこいいの無いんですよね。

 

格子を外すと、その内側にフィルター付きの

既製給気口が付いています。

 

 

一手間掛かりましたが、こういうの大事ね。

 

 

 

 

造作キッチン正面は大谷石で仕上げました。

 

父親には

 

「キッチンに石貼るのかよっ!?」

 

と、シークレットで実行しましたが、

いい感じに仕上がりました。

 

(ほぼすべての仕上げがシークレットですが)

 

 

 

 

最後は軒天の仕上げ。

 

 

 

24mmのラーチ合板を使い、

古今史上最も薄い屋根で仕上げてみました。

 

軒先の垂木も現しで仕上げ、

破風も付けず、雨樋を垂木に直付け。

 

塗装は、キガタメールという

ログハウスの仕上げなどにも使われる、

浸透性のウレタンを塗り、

耐久性を高めました。

 

 

両親は、耐久性大丈夫なのかと心配して

いますが、これも実験台として

私の糧とさせていただきます・・・。

 

 

 

そんな鈴木実験室は11月初旬に

オープンハウス開催予定。

 

 

詳細日程決まりましたら、またブログにて

お知らせさせていただきます。

 

 

 

 

しれっと2週連続投稿のペナルティ鈴木がお送りいたしました。

 

 

かんがえることいっぱい。

2023.09.25

 

 

 

ようやく。

 

ようやく。

 

涼しくなって、日中も過ごしやすくなってきました。

 

 

って、もうほぼほぼ10月にですやん。

 

「暑い」「夏」 は7月8月のイメージでしたが、

もはや残暑という言葉は無く、

もう9月も「夏」っていう時代になってきた感じがします。

 

 

 

9月末は我が家では、妻の誕生日があり

お祝いも兼ねて

近くの茅ケ崎香川にある

MOKICHIさんへ家族でお食事に行ってきました。

 

建物は築450年の古民家を移築したとのこと。

 

 

 

 

職業病ですかね。

 

使われているそれは巨大な柱・梁を

眺めながら、

 

『こんなん買ったらいくらくらいするのだろうか・・・』

 

とか

 

『そもそもこんな木取れないよな・・・』

 

なんて、天井ばかりキョロキョロしていました。

 

 

 

 

お食事もとてもおいしく、

パスタを作るのが趣味な自分は、食べながら

 

『カルボナーラに酒粕かぁ・・・』

 

やら

 

『ペペロンチーノにあおさを入れるのは合うな・・・』

 

なんて、味の研究をしていました。

 

 

 

建物の廻りの雰囲気も

しっかりと整えられていて、

来月から始まる実家の外構工事に

向けて、大谷石の使い方・並べ方の

お勉強を。

(ちょうどアプローチに大谷石を使う予定だったので)

 

 

 

 

『目地埋め有りの見え方と無しの見え方はこんな感じか』

 

 

 

『ランダム敷きも捨て難い・・・』

 

 

 

ギリギリまで悩んでしまいそうです。

 

完成は10月末頃。

 

オープンハウスも行う予定ですので、

大谷石の敷き方採用が気になる方は

是非お越しください。

 

 

古今 鈴木

隙間話

2023.09.17

 

 

 

私ごとではありますが、、

先日ついに30歳を迎えました。

なのか、迎えてしまいましたなのか。。

 

 

今までは歳をとる事に全く抵抗がなく

むしろウェルカムだったのですが、

後者のような気持ちが初めて湧いてきて戸惑っております。

 

業界的にも若者が少ないので基本どこ行っても私が1番年下。

その辺の感覚が若干バグってはいる部類だとは思いますが、

だからなのか、なにも持たずして30を迎えてしまった現実に、

若いから許されたあらゆることが通じなくなる現実に、

今更気づき足が竦む感覚。

 

おまけに身体にも加齢を実感。

首の寝違えが治るのが1週間かかったり、

最近だと体を洗うタオル?ゴシゴシするやつが化繊のものだと

刺激が強過ぎて痛いと感じるようになったり。。笑

 

 

施工中の担当物件が無くブログネタに困っていたので、

年齢的な節目を迎えたリアルな気持ちをネタにしてしまいました。笑

 

とはいえ、今月末から大型リノベ、

新築と続々と年内着工を控えている状態。

また、住まい手さんから追加の工事依頼だったり、

面白そうな家具の制作依頼だったり。。

余計なこと考えている暇はないくらい、

怒涛の施工ラッシュがはじまります。

 

今一度気を引き締めねば。

一心不乱に。

 

 

【お知らせ】

インスタグラムでは

施工事例にも載っていない過去の施工事例や、

日常的な現場でのことだったり、納まり的なこと、

家ができるまでの現場のリアルな状況、瞬間など、

ニッチな部分にフォーカスした事も少しづつ更新していきます。

また、今後のイベント情報なども併用して流していきます。

お好きな方は是非。こちらからどうぞ

 

 

古今 増島

 

 

 

良心ある○○

2023.09.09

先日、ウナギの尻尾を

バリボリ食べていて、突然の違和感。

 

顎が外れたかと思うくらいの顎衝撃。

 

ケチって保険適用の樹脂製の歯にした

奥歯部分が負けて、真っ二つに割れました。

 

その歯は、

数年前に歯の全部をちゃんとメンテナンスを

しようと奮起して、半年計画で全チェック

してもらった際、当時、先生からも、

樹脂は割れますよ~数年後って

言われてて、でもセラミックの良さを

知っていたからセラミック歯を2歯導入していて、

流石に3本。。。(○○万円)。。。

ケチって樹脂にした歯でした。

 

先日、割れちゃった報告を先生に

した際に、セラミックが割れた

かと思ったと先生が異常に焦っておられ、

当時から使命感・責任感ある先生だな~

と思ってましたが

自分の仕事に対しての

責任感改めてすごいわと思いつつ、

その中で歯の素材論に発展。

 

建築をしていても、木目調の樹脂サッシと

本物の木製サッシの違いみたいな話で

それぞれ違った特性と費用対効果がある

似た非なる素材みたいな話をお施主さんに

偉そうにしておきながら、自分の体に

使うものは、全部自己責任だから人に

迷惑かけないので、予算だけでチョイスした

歯を採用したのですが、思いのほか

自分よりも先生が申し訳ない

みたいになっているのを拝見して、

これ、自分の仕事でも住まい手さんに

メリットデメリット説明して

選ばせたけど、結局それが上手くない

方向に進むと、嫌な思いさせちゃったな、

いや~良いほう進めとけば良かった~、

説得すればよかった~って自分が

なるのと同じことを

先生にさせてしまい。。。

 

自分のチョイスによる何かが

こんなにも飛び火するんだなと再認識。

 

自分に自己嫌悪。

 

経験からリスクヘッジで

割れますよとは伝えたうえで

ちゃんとメリットデメリット

伝えて選んでもらうけど、

いざ割れたら。。。っていうね。

 

難しいですね、ここらへんの扱い。。。

って言い合う二人。

 

私と歯科医師の先生は

タメでおとめ座で8月生まれの45。

 

45といえば壮年期。

少しづつ歩きながら

色々ボロボロ落していく年代。

 

落していないって思いこんでる、

もしくは落していない自覚してない、

迷惑をかけているなんて微塵も思ってない

この年代が如何に多いことか。

(自分も気を付けます。。。)

 

年齢的にも、経験的にも

事この年齢のものづくりは、

それを構成する各要素の

落しどころを見つけ、偏らず

程よい質を担保したものを製作する

する事自体は、実はそれほど難しくは

なくなっていて、年齢的に

体力や気力が落ちていくなかで

そこから更に安定した質が担保されたもの

を長期間にわたり、提供し続ける努力が

どう出来ていくかがむしろ問われる年代です。

 

自分の過去の安易な選択から

思った以上に色々考えさせられた一日でした。

 

ちなみに、口の中の菌は、

歯茎に影響与える人と、歯に影響与える人、

二つの型に分かれるそう。

 

歯の健康も同じで、

まずは自分の特性を知ること

 

45年たって匙加減踏まえつつ

自分の特性を押さえたうえで

どう良い状態を保つか。

 

食べることが本当に好きなので

歯は死ぬまで良い状態を保っていきたいなあ。

 

 

 

 

さて、現場。

 

 

 

 

■館町の家

基礎工事突入です。

 

突入したとたん、台風。。。

 

雨男は誰だ!!

 

私は知ってます。

この現場の現場担当、スキニー鈴木だと思います笑

 

 

ここんちは、古今では今までなかった

スタイルの家になります。

 

 

白を基調とし、凛とした空気感が今まで以上に

感じられる仕様で、住まい手も自分の好きな

分野の雰囲気は古今では今までにはないと

知りながら、バランス感覚を信頼してくれて

うちに依頼してくれています。

 

作り手として、その空気感の良さは

理解できるので、その空気感づくりの

期待に応えたいっていう強い思いと

現場サイドにこの空気感が伝わるだろうか、

期待に応えられなかったらどうしようって

いう弱気な思いが交錯します。

 

現在、計7回、おおよそ

毎回4時間くらいなので

28時間の打ち合わせと各々で

思慮した膨大な時間のすべての

打ち合わせを終えて

図面整備にかつてない時間を要しています。

 

それは、

現場にどう正しく空気感を伝えるか、

勘違いさせないにするか、

図面から発せられる熱量を受け取って

もらい、ここは大事なんだぞと認識

させるためなど、受け手ならどう捉えるか

思慮しながらいつも以上に気を使っている

からだと思います。

 

今までにない雰囲気=やったことがない納まり

の連続でどこもかしこも気が抜けない。

 

建築屋でもイメージが難しい

立体感や微妙な差異の色味を

決めていったS夫婦。

 

微妙な差異の集合体が生み出す

「こなれ感」のようなニュアンスが

達観した建築になりそうです。

 

夫婦でその「こなれ感」のような

ニュアンスにどうまとめていくか

打ち合わせ中に、お二人の

耳から煙が出ているのを何度も

お見かけしましたが、きっと

私の見えないところでは家

この倍は煙出していた

ことでしょう。

 

この熱量に応えたい。

 

 

 

■某所:M邸

 

引き込み部分含めて8m近い木製サッシ。

 

夏は日射を遮り、冬は日射取得をする

軒の出を現実問題と照らし合わせて思慮し、合わせて

木製サッシの耐久性も考慮して軒の出をきめていく。

 

 

 

 

内部も環境を整え始めます。

屋根のセルロースファイバー。

 

この家では、この密度でこの厚さ以上吹き込んでも

温熱がもうこれ以上変わらないレベルの

300mmの厚さを吹き込みます。

 

よくこれ以上の厚みを吹き込んでいる

のを雑誌などで見かけますが、

見かけ上の数値は厚みが増えるほど

良い数値になるのですが、

温熱環境がこれ以上変わらない以上

住まい手のお金を使ってやる意味はないです。

 

見かけの数値と現実とお金。

 

落しどころは、すべてチョイスする人間の

匙加減。

 

最近、古今ではUA値0.46以上の提案、

断熱等級6~7の間を落しどころに

すること、住まい手から求められることが多く

なっています。

 

合わせて、補助金の基準も上がり始めて

上記の館町の家でも、GWの吹き込み

300㎜を採用していますが、

その影響もあり、

東京都ゼロエミ住宅の水準3を

確保できています。

 

断熱費が素材によって

30万から50万くらいUPしてしまう

のですが、屋根面で断熱気密処理が完結する

ことで小屋裏が完全に室内となり、

電気配線や照明計画の自由さの確保、

小屋裏のメンテナンス空間確保、

なにより天井面での複雑な気密処理を

行わなくて良くなり、確実な温熱環境

確保にもつながる屋根面の断熱吹き込み

を積極的に提案しています。

 

木材単価が高騰し続け、高止まりしていた

時には提案しづらかったのですが、

少しづつ木材単価が下がり始めた今、

鉄や樹脂なども阿保みたいに金額

上がってますが、費用対効果以上の

メリットがあると思っているからです。

 

 

今の家づくりは、住まい手さんにとって

難しすぎます。

 

 

いくらユーチューブや雑誌での知識を

得やすい環境になっても、それは断片。

 

断片である点を線にして、

面にして、三次元にする

のが建築であり、難しさ。

 

 

それを構築、見極めるのは

設計者である建築側。

 

 

今の家づくりの5要素、

耐震・断熱温熱・デザイン・費用・施工

において、我々建築屋が

施主・住まい手から何を一番

期待されているか、それは

 

 

建築屋の良心ある匙加減

 

 

が一番私たちに求められている

ことだと思います。

 

 

良心ある匙加減を提示するためのは

常に探求し、世のなかの情勢を鑑み、

主観と客観を織り交ぜて

日々業務にあたり、情報に惑わされず

現実を直視し、その現実を正しい血肉に

していくことが求められます

 

 

結局、なんでも匙加減ですね

 

 

年齢、やる気など様々な理由で

この役割を果たせないなら

辞めようと思っています。

 

 

いつまで役割を果たせるか。

 

 

年齢には逆らえなくなってきてるけど

やれるだけ。

 

 

 

古今 元井

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

受け継ぐ景色

2023.09.03

いつもの帰り道、
ん?
なんかいつもと違うなと思ったら、
近所の神社の例大祭でした。

 

お神輿が道を塞ぎ
道路を跨いで吊られた提灯。
なんとも懐かしい、古き良き日本の景色が。

 

最近はお祭り、盆踊りが大盛況だそうで
東京音頭ではなくアニソンが人気なんだとか…
私の子供の頃はドラえもん音頭で踊っていたかなと。

 

この夏行った近所の夏祭りも
歩くのがやっとなほどの賑わい。

改めて夏祭りとはどういったものなのか。
『疫病払いのための禊ぎ祓い』が主だと言います。
「気づかぬ穢れを取り去る」という事が夏祭りの意義だと言えます。

 

そんな事を毎度思いもせず参加していますが
こういう行事は当たり前のように受け継がれていくのですね。

 

 

最近建築では
「受け継ぐ」のではなく「解体」が目立っているように感じます。

 

最近の事例でいうと
伊勢佐木町の不二家のビル(レーモンド設計)
葛西臨海水族園(谷口吉生設計)
新宿小田急百貨店(板倉準三設計)
国立劇場
など。

 

今後の維持を費用対効果で判断しているのか、
歴史的価値に重きを置いていないのか。
再開発ではそこにある事が不適なのか。
経緯までは詳しく追っていませんが
当事者達は老朽化、費用面、施設設備の古さなども絡んでの判断もあるのだろうけれど、
建てられた当時の時代背景や設計意義を知れば知るほど
残念で仕方ないところです。

 

そんな中、東京駅(辰野金吾設計)の復原保存というのは
奇跡的と言えるのではないでしょうか。

創建時の姿を約100年経て復原するという
それだけで浪漫があるし、

これからの50年、100年先も受け継いでいきたいし

そこにあり続けていくのだろうと思います。

 

 

再開発と称して、
商業施設、オフィスなどを兼ね備えた

存在感ありありの高層ビル建築。

郊外では
数百台数千台の駐車場を備えた大型ショッピングセンター。
30年後、50年後、どういう景色が見えるのでしょうか。

 

 

少し前に吉祥寺にあるレーモンド設計の
「旧赤星鉄馬邸」の一般公開があり行ってきました。

個人所有だったもので公にはほとんど出ていなかったようで、
私も存在も知りませんでした。

 

実業家・赤星鉄馬氏の自邸として昭和9年竣工(約90年前)。
戦後GHQのもとにわたり、その後、修道施設として使われ、
近年ではシスターのなり手が減り、閉鎖していたところ
令和3年、武蔵野市が取得。
そして令和4年、国の登録有形文化財に登録。

 

RC造で、当時の高度な技術で作られた曲線美の階段室。

当時アメリカから取り寄せたセコイアという
木材で作られた作り付け家具。
飾り棚の奥に小さな丸窓を設え、光を取り入れる斬新なデザイン。

敷地の庭には樹木が林立する緑豊かな環境があり、
今後、公園として整備をするそうです。

 

約90年経ち新たに受け継がれていく。

どんな景色が生まれるのか楽しみでなりません。

 

代田

残暑お見舞い申し上げます

2023.08.25

 

お盆が過ぎたというのに暑さが

おさまる気配はまるでないですね。

 

 

長いお盆休みをいただき、

わたくし鈴木は北海道旅行を

満喫して参りました。

 

キャンピングカーをレンタルして、

家族5人で5日間1400kmを走破してきました。

 

夜は関東よりも涼しいのですが、

日中はニュースでも取り上げられているように、

暑い。(避暑にはならず)

 

仕事の事はすっかりと忘れて~と、

満喫しておりましたが、

要所要所でついつい、

 

「雪対策で雨樋は付けないんだな~」

 

とか

 

「サッシはやっぱ樹脂なんだな~」

 

なんて。

 

たまたま新築工事中の現場の前を通り過ぎたのですが、

当たり前の様に外断熱工法で

外壁をスタイロフォームに囲まれておりました。

 

北海道の様な寒さの厳しい地域は

当たり前の様に、断熱対策されているのですね。

 

私達の住む関東でも、同じように対策を進めて

行かなければならないのでしょうが、

いかんせん土地の費用が高くて、

建物にそこまで掛けられないのが現実。

 

皆さんそこのラインのせめぎ合いで、

頭を悩ませてしまいますよね。

 

 

 

 

【仮称 平塚の家(鈴木実家)】

 

大工さんはじめ職人さん達が、

うだるような暑さの中、

(私が旅行中の最中も)

せっせと工事を進めてくれております。

 

 

一部板金仕上げの壁。

各種取り合いに難儀しながらも、

私の要望を丁寧に仕上げてくれました。

 

雨戸の戸袋は、そとん壁仕上げの予定でしたが、

急遽気が変わり、米松羽目板に変更です。

 

大工さんもう一息!

 

 

 

 

【仮称 八王子の家】

 

 

来月から本格的に着工の新築現場。

 

 

 

(顔出しOKいただきしたが、少し遠慮して後ろ姿で。)

 

 

先日地鎮祭を行ったのですが、

式典開始の直前まで、土砂降り。。。

 

「わたし雨男なんで・・・」

 

と申し訳なくあやまる私に、

 

「雨降ってなんとやらって言いますし!」

 

とさりげなくフォローいただいたと思えば、

 

式が始まれば打って変わって、

刺すような暑さ。

 

ものすごいパワーの晴れ男(女)の

持ち主かもしれません。

 

地鎮祭の最中は

神主さんのうなじから流れ落ちる汗が

蛇口をひねったようにダラダラと垂れて

式典中に熱中症で倒れてしまったら

どうしようかと、ヒヤヒヤしてしまいました。

 

 

まだまだ、過ごしやすい秋は遠く

感じられませんが、

夏の終わりまでもう一息、

一同がんばって参ります。

 

 

古今 鈴木

諸々、お知らせです。

2023.08.10

 

 

台風7号。。。

 

夏休みのほとんどが荒天予報。

 

まあ私は特に予定なんかなく、

リハビリにはちょっとハードか?海に繰り出すくらい。

 

事前に旅行の予定を立て、

航空券やら宿やら予約している人たちには

たまったもんじゃありませんよね。って言いつつ、

 

古今にも該当者一名は、納得の雨男 鈴木氏。

 

上棟の日は8割くらい必ず雨を降らす実力の持ち主。

(たまに人の現場の上棟も降らせます。笑)

 

流石に気の毒なほどの被り方に

どうか遅れるか反れるかしてくださいと。

私からも祈っております。。。

 

 

 

 

夏季休暇のお知らせ

 

8/11~8/18 まで、夏季休暇を頂きます。

 

古今の住まい手さんは遠慮なく担当者の携帯かメールへ。

 

まだお会いしていない方はお手数ですが

弊社サイトよりメールにてご連絡下さい。

 

順次ご返信させて頂きます。

 

info@kokon-sumai.co.jpでもお受けいたします。

 

 

施工事例更新のお知らせ

 

 

施工事例が更新されております。

両物件とも初期構想の背景から竣工まで。

物語を想像しながらご覧ください。

 

下記リンクからどうぞ。

 

【ハナミズキの家】

【麻生の家】

 

 

 

もういっちょお知らせ

 

施工事例には載っていない、

過去の事例の写真やお引渡し後の住まいなど、、

インスタグラムにてUPしております。

ブログ、施工事例更新、オープンハウスなどのアナウンスなども

ブログと並行して更新いたしますので、ご興味ある方は是非。

 

 

 

古今 増島

 

 

 

 

 

 

 

 

 

類は友を呼ぶに期待して

2023.08.04

毎年言ってるなあ。

冬が好き。夏苦手って。

 

趣味でサーフィンしてるから

夏好きと思われがちですが、

 

夏空気が濁る気がするから苦手。

(美味しくない、空気が)

 

基本、日焼けしたくない、苦手。

(風呂好きなので入るとき痛すぎる)

(どうしてもチャラ男になる)

 

カルフォルニアに感化された

日本的な海周辺のカルチャー嫌い。

(ある意味、日本らしい文化性)

 

この時期増殖してくるパリピ嫌い。

(自宅が藤沢なので至る所で。藤沢限界説)

 

海でするBBQ苦手。(山は好き)

 

公共の場で

エンジン使って粋がる人、苦手。

(自分の体の性能で勝負せい)

 

 

etc….

 

列挙していくと、私はどうやら

海周辺、夏周辺で闊歩している

事柄大体嫌いで苦手なようです。

 

 

だから夏は暑いから嫌いではなく、

ただただ夏周辺文化が嫌いなんだ。

 

 

でも、現場居るとやっぱり暑い。

考えるのが億劫になります。

 

でも考えるのやめませんよ。

 

何故なら今はきついけど

喉元過ぎたら

後悔するのを知っているから。

 

 

某所:M邸

男5人で、木製サッシ納入。

 

今物件、道が狭く、弊社の

サッシ屋さんに協力賜り、途中の広い通りで

乗せ換えて搬入するという初の試み有、

 

どこに車を停めてどこで受け渡し

するか、新潟からのドライバーさんと

あーでもない、こーでもない、

ここはどうですか、ここはバス通りだから

朝は無理でしょとか、朝から電話で

最適解が見つからないやり取り有、

 

全長8m近い木製サッシ枠、

それを二本に分けて

どう搬入し、どうやって繋げるのかという

来てみてからしかわからない問題有、

 

総重量300kg近く、三か所あり

5人じゃ無理じゃねとか、下手したら

一日だぞこれとか。

 

最悪のケース、これがだめだったら

こうしようとか考えすぎて

眠りがまあ浅い浅い。

 

暗いうちに起きてそこから

寝れなくなるくらい。

 

設計者兼現場監督の私と、

現場の大工はまあ朝からピリピリ。

 

だいたい普段から

準備をちゃんとしない、

行き当たりばったりの人に

限って何とかなるよって言う。

 

 

でも

なんとかなるでしょとか

GO WITH THE FLOWとか

明日は明日の風が吹くとか

ケセラセラとか、

ちゃんと様々を想定して

取り越し苦労に多分終わるけど、

ちゃんと準備をした後に、

自分のやってきた事を信じるために

その人、その時だけが

使っていい言葉たちですよねって

ぶちまけたいくらいピリッてた。

 

 

結果、ちゃんと準備したものが

想定通りに大体うまくいって。。。

 

 

大ではなかったけど、中成功。

 

 

終わった後、

自然と笑みが。。。心労がエグイ。

 

 

もう夏休みにしたいです。(本音)

 

 

そんな今日も信頼できる変態大工は、

木製サッシ絡みの造作物の納まりを

ジリジリ太陽のもと、思慮して

スケッチして、僕が言う言葉と

取り合いが多すぎて

全貌を描けない絵のせいで

わけがわからんくなって

きたーなんて言いながら

進めてくれています。

 

仲間だなーって思います。

 

 

 

 

 

某所:ハナミズキの家

 

玄関から玄関土間、ストーブを望む。

 

 

この家の象徴。ハナミズキ。

ハナミズキを望むハナミズキテラス。

それを切り取る全開放木製サッシ。

無駄なぜい肉がないからこそ、美しい。

 

 

この物件は、先日、弊社にお問い合わせくださり、

基本申し込みをして下さっている方々

のみの見学会を開催したときのもの。

 

土地の在り方、経緯、

施主の想い、古今の想い、色々

混じり合って辿り着きました。

 

なかなか最適解だなあって思える事

ないけれども、

きっと、これは最適解だったなあ

と思えるんです。

 

その家が

来てくださった方々の家つくりの

参考になったようで心より良かったなと。

 

なかなか今の世の中、見学会を行うことが

世相的に難しくなってきてるなあと

感じます。

 

でも、「家を買いたい」ではなく、

「家を作りたい」という価値観を持つ人

にとってはこれほど実物大で参考になる

代物は存在しない。

 

住まい手には心より感謝です。

 

 

既存家屋、解体時に施主とたった一つ、

これだけ残しましょうと

決めたハナミズキ。

この家を設計するのにあたり、

素晴らしい指針になってくれました。

 

 

 

提案時の模型と実物完成時。

実物の完成とほぼ変わらない。

それくらい最適解だったと思っている。

 

 

先日、FIX窓から夜、室内からの月がきれいで

風流でしたっていうメールも下さり、

すこしづつ

暮らしを楽しみ始めているご様子。

 

 

また、古今の施工事例を

彩ってくれる事例が一つ増えます。

 

 

掲載とともにまた新たなご縁や

新たな価値観の融合が図れる方々と

出会えるのを楽しみにしています。

 

ただ、いかんせん

自分で自分のブログを読み返すと

だいぶ性格歪んでますね、私。。。

 

これからの住まい手の皆様には

こんな作り手たちですが

変態気質を受け入れる素養は

持っていると思っているので

その点は十分にご利用頂きたく。

(でも、任せてほしい耐震・断熱・耐久性に

関して悪い方に干渉するなら

私は口うるさい姑になります)

 

普段、神なんて仏なんて居るかよって

思っている自分が、やることやって

神頼みをしたくなる時に読んだ

占いによると、私は変態の引率者

らしいのです。

 

類は友を呼ぶ。変態は変態を呼ぶ。

 

現在、打ち合わせをされてる

方の中にもサイコパスさん、

クレイジーさん、

アバンギャルドさんが

私どもと歩みを進めて

くれています。

 

 

よくぞ、ウチに辿り着いてきて

くれたと思っています。

 

 

この場合に使う変態関連用語は、

こだわりのある人,

自分の心地よい感覚に敏感な人への

誉め言葉です。

 

あしからず

 

元井

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

保証書入れを新調しました

2023.07.30

あっという間に7月が終わってしまいますね。

来月もこの暑さに耐えられるかしら…。

 

古今は8/11~18まで夏季休暇の予定です。

 

夏休みも年末年始もGWも休み前は毎度バタバタです。

その中で期限が決まっているものは優先して、

常に頭から離れず落ち着かない日々です。

 

昔と比べると、デジタル化になり、

リモートで打合せができ、移動時間が無くなり

メールでのやり取りで連絡がスムーズになり

手続きがオンラインででき、

時間に余裕ができるはずなのに、

その分、いや、それ以上に業務量が増えていると感じます。

わざと忙しくさせているのか。と感じる程です。

 

 

さて...

この度、工事完了時に保証書を入れてお渡ししている

ファイルの在庫が少なくなってきたので、

新調する事になりました。

 

今までのは【THE・卒業証書】

 

こういった証書入れは布クロスなどで

厳かな雰囲気のものが主流らしいのですが、

古今っぽくないし、違う感じにしたいと思い…。

 

 

こちらが新しい保証書入れ。

表も中も同じ【紙】一色で。

 

 

少しラメが入った薄いさくら色の紙、

書体、印字色も何気にかなり悩み

文字の印刷ひとつとっても、

出来る事出来ない事が素材により変わり

印刷屋さんと打合せしていると

建築業界にいる身としては

印刷業界の事は全然知らないんだと実感したところです。

 

他には無い感じに仕上げました。

どうでしょうか。

 

代田

今年も夏がきました

2023.07.21

 

こんなに夏空でクソ暑いのに

まだ梅雨明けしていないなんて・・・

 

 

今年も既に汗をかきすぎて

干からびてしまいそうです。

 

 

これからも毎年このような暑さが

続くのだろうから、

家造りを行う古今としても、

切っても切れないのが断熱性能。

 

昨今では

ZEH やら HEAT20 やら 断熱等級 やら

断熱の基準が増えたり、改変されたりで、

ついて行くのも必至。

 

 

建物の日射取得率の約70%がサッシ(窓)から

だそうで、簡単に断熱性能を上げるのであれば、

窓を極限(建築基準法の採光面積ギリギリ)まで

小さくしてしまえば、

断熱性能が上がるのでしょうけど、

性能を上げ為に、窓からの眺望をなくして

しまっては住まいとして本末転倒。

 

 

UA値などの数値を突き詰めてだけでは、

【性能のいい家】は出来ても、

【住み心地のいい住まい】

は出来ません。

 

 

だからといって断熱性能によって、

補助金が受けれたり、光熱費が下がったりと

もちろんメリットもあるので、

そこらの線引きが家造りをする会社の

頭を悩ませているところでもあります。

 

 

【仮称 平塚の家(鈴木実家)】では、

勾配天井の断熱に、グラスウールの吹込みを

行いました。厚みは300mm。

 

勾配天井で、天井裏の空間に梁などの、

凹凸が多く一般的な袋入りの断熱材では

隙間なく埋めていくのが難しいと思い、

吹込みを採用しました。

 

 

天井に専用シートを貼って細かく砕いた

グラスウールを天井裏に吹き込みます。

 

 

セルロースの吹込みは何度かやった事あるのですが、

グラスウールは今回初めて。(基本的には変わりませんが)

 

 

パンパンにグラスウールが吹き込まれると、

吸音性が上がり現場が「シーーーーン」と、

音が天井に吸い込まれるような感覚に。

 

 

この断熱性能の恩恵をいち早く実感したのは、

現場の大工さん。

 

2階でフローリングを貼っていても、

屋根からの熱射量が明らかにいつもと違う

ので、辛くないとのこと。

 

 

 

世の中的にも高スペック化が止まらない家造り。

それと比例してコスト上昇も止まらない。

暑さ寒さも人それぞれ。

 

 

そのハザマで揺れ動きながら、

最適解(元井さんのブログ引用)

探しの旅は続きます。

 

 

古今 鈴木

素材選びと経年美化

2023.07.14

 

進行中リノベ物件と並行して、

最近は定期に行っているメンテナンスから

ありがたいことに追加工事を依頼されることが多く、

お引き渡しから1年、2年と住み熟し始めた住まいを

覗かせてもらえる機会がちょっとした楽しみになっています。

 

3ヶ月、6ヶ月、1年、2年とメンテナンス周期がやってきますが

皆さん6ヶ月あたりからもう5.6年は住んでます?くらいの

馴染みっぷりというか、長年使ってきた道具などの

手に馴染んでいる感覚が空間にも溢れ出ていて、

毎回少しのメンテナンスと、使い方や収納方法などの見学ツアーと化しています。笑

 

この馴染んでいるなと感じる感覚の中には、

雑多で使い古された生活感からくる感覚ではなく

(クタクタに使い古された物も好きです笑)

建具や枠材、造作家具、床材などの木部の

日焼けによる色の濃淡の出方に

強く印象を受けるのかなと思います。

もちろん家具だったり使う道具の雰囲気が合っているのもありますが。

 

例えばこちらが

工事中のシナ材の建具と枠材のスプルス。

お引き渡しから1年とちょっと経過後

ちょっと分かりにくいですが、

シナのパキッとした白さが

和らいで馴染んでいます。

枠材のスプルスは色味の出方がわかりやすいですね。

最近では家具の木口にもスプルスを使用しています。

 

日に当たる場所やよく手が触れるところは

比較的早い段階で色味が濃くなっていきます。

 

初めから色味の濃い素材を選んだり、

着色をして色味を濃く出してみたり。

多種多様。。。

 

この場所でどんな過ごし方をするのか想像して

素材使いを考え、経年とともに

ゆっくり美化していく様に物語を感じます。

こんな見え方にしたい、もしくはこんな雰囲気になるだろう。

そんな想像とともに素材選びを楽しんでください。

 

古今 増島

最適解を探す旅

2023.07.07

先日、商社さんのイベントで

友人の建築家と軽井沢までいって

著名な建築家の自邸を見させてもらう

というツアーに参加してきました。

 

写真はNGだったので

今回は文章で。すいません。。。

 

この方は物理的に科学的に

数値という根拠をもって

建築に取り組まれている方で

その世界では先進的に動かれていて

自邸もそれらがふんだんに

盛り込まれ、

ペレットストーブの排熱を取り出し、

熱源(給湯)に生かしていたり、

太陽光、太陽熱温水、日射取得など

かなりアグレッシブに

自立循環を考慮された家になっていた。

 

今の時代、

建築の物差しが多岐にわたり、

以前よりも数字という根拠を用いて

家の環境を構築していく事が

圧倒的に増えた。

 

数字は、他人に理解してもらうためには

すごく便利で、私自身もある一定の

家の性能環境を継続的に作っていくために、

そして自分が作っているものの担保としても、

自分を納得させるためにも、

指標にしているものでもあって、

その根拠をもとに数年前から

この性能の家になるよと住まい手に提示

するようになってきている。

 

その数字の大事さをわかってはいるけれど

その反面、弊社には「目に見えない居心地」

を求めて家つくりを依頼されることが

多いのも事実で、

今回のツアー参加は、自分が

井戸の中の蛙にならないようにするためと

このバランスの落とし所を見つけるための

ヒントがあればという趣で

参加していた。

 

この職業を生業にしている以上、

請負として、お金の対価として、

住まい手の家を構築していき、

期待に応えて対価以上のものをと思う以上、

自分たちにとって、落とし所は

どこなんだと永遠に微調整して

変化していきそうなんだけど

いつの時代も自分も納得できる

腑に落ちるラインを見つけたいという

想いが自分の中ではすごく強い。

 

ある意味、弊社に依頼してくださる

住まい手の皆さんは

 

温熱環境の分野はそこはプロの領域で任せるが、

一定ラインは確保してもらった上で、それ以上に

予算内で暖かい・涼しいのには越したことはない。

 

しかし、それによってメンテナンスに手間がかかる、

耐震力が弱くなる、デザインの自由度が損なわれる、

予想以上にお金がかかり、本来求めていた、使い勝手、

人の手が生み出す造作物の素材感と感触が失われて

いくのはちょっと。。。

 

といった本音があるのではないかと思っている。

 

 

要は、ネットやユーチューブ・雑誌などで

皆さん、様々な知識をお持ちで、

それらをかみ砕けはしないけれど、思慮していて

どこに自分たちが快適に気持ちよく、

無理なく暮らしていけるラインがあるのか、

はたまた「目に見えない居心地」を一緒に

探して構築していける職業人を探して

おられると思っています。

 

朝まで生テレビで司会の

田原総一郎さんが

「あなたさ~極論、Aなの?Bなの?」

って政治家に質問している感じで、物事は

両極端ではなく、その問いにある無数の

選択肢のうち、どこに均衡のとれた

解があるのかを、住まい手の要望、

温熱環境、耐震力、デザイン、素材使い、etc

そして背に腹は代えられないお金の部分を

決して住まい手さんは得ることができない

であろう我々の家つくりをしてきた

経験則を用いて、一緒にジャッジしてほしい

という思いが最近、打ち合わせをしていて切に

感じています。

 

私自身もここのバランスを

諦めていく事なく、自分なりの

問い続けていきたいと思っています。

 

その著名な建築家の自邸は、

数字的な整合性は取れているだろうけど、

きっとメーカーからの試供品や

広告になる人なので安価な提供品などが

建築素材として使われているのであろう

が、いい住まい独特の空気感や

その場所に居たくなるような

籠り感は感じられず。

(個人差はあると思います)

 

合わせて自邸なので実験住宅の

要素が多分にあると思います。

 

この問いに正解はないです。

 

最適解はあるとは思うけれど、

これが正解ですという人がいれば

それは嘘だと思う。

 

命を守り、暮らしを作る、家。

 

こんなに高価な買い物で、失敗できなくて、

建築だけでなく

エネルギー、温熱、耐震、設備、植栽、etcに至るまで

言うなれば、試験範囲が無限にあって、遠慮なく時事問題

も組み込まれてくる絶対落ちてられない試験を毎回

こなしているようなもので、

建築は日進月歩でガンガン進んでいくし、

常に自分の考えをバージョンアップしていかないと

依頼してくれる住まい手に自信を

もって提示ができなくなる怖さを

感じていて。。。

 

オーダーメイドの家は難しい、奥深いです。

 

 

 

 

ただ、住まい手の個々の最適解を探す旅に

同行するのは、正直、根気がいる作業で

その根気のいる作業をまだ根気が要るから

って敬遠する素振りは自分には感じられず、

まだこの場所に居ていい側の人間だなと

勝手ながら思ってます。

 

 

先述の軽井沢は、

暑いけど、湿気の無い

カラッとした暑さが非常に心地よく、

脳みそフル回転した後は、同行の

友人とソフトクリームを二人で

食べました。

 

「ソフトクリームを食べると、旅行感増すよね」

とか

「後で思い出してあの時ソフトクリーム食べたねっ

て思い出すよね」

 

みたいなこといいながら、

男二人でソフトクリームをダラダラ垂らしながら、

帰途につきました。

 

 

女子旅か!

 

 

明日は、上棟。

いまだに上棟の日が迫ると

ドキドキして深く寝れない。

 

早く寝よ。

 

 

 

古今 元井

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夏のはじまり

2023.07.02

7月。

来ました、夏が。

まだ梅雨明け前ですが。

しばらく毎日この蒸し蒸しと暑さが続くのか…

既に疲れが…

 

 

暑さだけでなく

四季がある日本は、食べ物も季節のものがあります。
スーパーではほとんどの野菜が一年中買えますが
その時安い野菜というのは
旬で収穫量が多い=”よく育ち、美味しく栄養価も高い”

と聞いた事があり、それ以来、素直に買うことにしています。

 

 

最近手に入れた竹ざる。

今までは茹でた蕎麦をプラスチックのざるにあげていて味気なかったので
見た目も雰囲気も良くなる品。
蕎麦だけでなく、おにぎりとか、おかずとかも。
洗った野菜の水切りやプレートとして等、使い方が様々な品。
この夏の楽しみのひとつです。

 

 

 

さて最近の古今は

工事終盤仕上げ真っ最中の新築2件、

間もなく上棟の1件

リノベ工事中1件

 

 

現場と並行して

実施設計中と基本設計中(プラン打合せ中)が数件。

新規のお問い合わせもいくつか。

一息つく間もなく進んでいます。

 

以前に比べ、

特に新築は一棟にかける時間が長くなっていると感じます。

 

住まい手さんのこだわりが(想いが)強いのか

こちらのやりたい事のレベルが上がっているのか

事務的な作業量(申請関係)が増えているのか

・・・

きっと全部だと思います。

 

それらの思いを打合せを重ねて少しずつ形にしてきます。

 

代田

うぃんどうとりーとめんと

2023.06.23

 

ウィンドウトリートメントって知ってます?

 

以前私はこの単語を聞いた時 ? でした。

要は窓装飾の横文字。

 

カーテンやブラインドの事ですね。

 

 

新築はもちろんリノベーションには

切っても切れない最後の難関。

 

住まい手さんにとってはラスボス的な

強敵になります。

 

 

 

『折角のピクチャーウィンドウ。カーテン付けたら勿体ない。』

というご主人。

 

 

『外から丸見え。プライバシーが確保できない。』

と奥様。

 

 

設計段階から幾度なく窓の高さ・大きさ

ガラスの種類等々検討するも、

実際出来上がると「こう見えるかぁ」と

イメージしづらいですね。

 

 

古今では障子をよく採用します。

 

障子はじゃぱにーずうぃんどうとりーとめんと。

 

 

障子紙のフィルターを通して入る明かりは

直射日光のギラギラをろ過して、

少し凛とした明かりになります。

 

ただ、難点もあり目隠しをしながら通風する事は出来ません。

 

 

 

それを解消できるのは「雪見障子」

 

 

障子の下半分が上下に可動し、

名の通り「雪を見る為の障子」

 

(日本人のわびさびの極みですね)

 

が本来のあり方なのですが、

上下に可動するので、

見られたくない視線の高さまで障子を動かし、

隙間から通風を取ることが出来ます。

 

 

障子の他にもカーテンはもちろんのこと、

ブラインド・ロールスクリーン・プリーツカーテン等や

更に遮光やレースなどの生地の選択肢。

 

沢山のウィンドウトリートメントの選択肢があります。

選択肢があるが故、頭を悩ませてくれます。

 

 

 

私も新築時にバタバタでなんとなく寝室につけていた

カーテンが9年の時を経て、

とてつもなくくたびれていることに先日気付き

ウッドブラインドを購入し、

先日交換しました。

 

見た目はかっこよくなったのですが、

寝室にウッドブラインドお勧め出来ません・・・

 

朝日漏れ漏れで、強制的に日の出とともに

起きることになります。

 

 

 

 

なんて話を、もうすぐ完成の現場で

住まい手さんと話していたのですが、

サッシを取り付けて以来、ガラスが割れない

ようにと養生していた段ボールを取り外し、

ピクチャーウィンドウの眺めを二人で確認。

 

 

 

足場と養生ネットで写真ではよくわからないのですが、

隣地の植栽がちょうど向かいの家との間に生い茂り、

 

カーテン無しでいけるのでは・・・

なんて。。。

 

 

Tさんラスボスとの戦闘開始です。。。

 

 

古今 鈴木

 

美しくて憎いやつ

2023.06.17

 

ここ最近は担当現場も重ならず、

進行中の案件数とは裏腹に随分と緩くのらりくらり。

(本人はそんなつもりはないんです。。。)

 

 

プライベートでも波乗りに行く回数が激減し

休みの日もほぼ外に出れずにいるせいも相まって、

先日現場作業の手伝いに駆り出され

作業している鈴木さんの日に焼けた腕と

自分の真っ白な腕の色の差に愕然。笑

 

監督業に限っては、抱えている案件数は

日焼け具合に比例するようです。。。

 

 

 

 

そんな最中、9月ごろの着工に向けた

過去1の大型リノベ案件の打ち合わせ中。

 

実際はのらりくらりもしてられず、

図面作成だったり検討事項も多く、

過去1の規模のリノベを

しっかり納められるかどうかの準備に

心中は穏やかではありません。

 

 

耐震、温熱環境デザインだけでなく

今回は確認申請が絡む規模の増築も。

 

意匠的な造り込みも抜かりなく、

最近は外壁に焼杉を取り入れる物件が

ちらほら増えてきて、この物件も漏れなく検討中。

 

個人的にもこの業界に入る前、

杉の床板をバーナーで炙って

なんちゃって焼杉を自作したことも。笑

 

 

伝統的な工法のものから、工場生産できるバーナー焼きのもの

焼き加減や表面の仕上げ方にも焼杉一つとっても奥が深い。

 

こちらは伝統工法の三角焼きの物。

 

 

焼杉が生まれたルーツや使われていた箇所。

調べるほどに面白いのですが、

結構判然としないソースが多いらしく、

明確に残らないほど日常的に使われてきたものだったのかもしれません。

 

 

今回検討中の物件はゴリゴリに表面を炭化させた物で行くか、

質感、色味、焼き加減を抑え表面に塗膜を作ることで汚れにくい物で行くか。

悩み中。

 

 

どこまで炭の影響が出てくるのかわからない不安と

焼杉の美しさや魅力を天秤にかけ

ギッタンバッコンしております。

 

使ってみたい気持ち反面、

想像ベースでのせめぎ合いに

こちらも背中を押すことができず。。。

 

 

憎いやつです、焼杉。

 

 

週明けの検討結果、心してお待ちしてます。

 

 

増島

猫だからなのか

2023.06.09

先日、合羽橋に行く用事があって、

珍しく電車で移動して、街を歩いて

移動するという機会があった。

 

閑静な住宅街

と社会通念上いわれる地域に

会社があるが、歩いて街を感じると

やっぱり自分は

下町風情の街が自分には合ってるなと

痛感する。

 

個人商店が軒を連ねた道から一本入ると

一般住宅の中にぽつぽつ個人店が

出没し、路地があり、マンション、木造住居

あらゆるものが混在していて、

猫が我が物顔で闊歩し、カオスな雰囲気で

人間の肌温度を街から感じる。

 

これを良しとするか、むしろ

プライバシーがなく、治安が悪いと

感じる人もいるんだろう。

 

どこも同じような顔立ちの

街が増殖して、価値観もわからない

どんな人が住んでるかも知らない

よりかはよっぽど

顔が見える関係で安全で健全。

 

まあ散歩の街と暮らす街に何を求めるかは

違うと思うけど、最近、家の周りの

周辺環境さえ自分で開拓して、

作り変えたいと思うように

なってきています。

 

いつ実現することやら。

 

 

 

余談。

うちの猫。スケロク。

一緒に暮らして3年になるか。

 

友人の家からの保護猫。

長毛種の血を引き、年中モフモフ野郎です。

 

猫吸いを定期的にお願いし

癒されてはいるが、

彼の毛はこの時期、

縦横無尽に家中、はたまたどこにでも

存在する。

 

掃除をしても、どこからともなく

フワ毛が舞い、コロコロの無限ループ地獄に

入っていく。

 

車に乗っても、会社にいっても

車のシートや服に毛がおり、どこまでも

存在をアピールしてくる。

(たまに留守番してるんで、チュール買ってきて

っていう声が付きまとう毛から聞こえます。重症)

 

猫飼いならあるあるだが、

人間のこーしてほしいや

あーしてほしいは一切無視。

むしろ、やってくれるなよーの

期待には大いに応える始末。

 

猫飼いたちの考え方の一つとして

猫のいない自由さと

猫のいる不自由さ、

どっちを取るかという問いがあって

私にとってはもう。。。。

 

猫ほど理不尽な生き物はいないと

思っているが、感覚で生きる、

集団行動なし、

誰にも媚びない強さに、いち生き物と

して惹かれるし、惚れ込んでいる。

 

生まれ変わったら猫になりたい。

って友人にいうと私の気質が猫にそっくり

みたいで、「すでに猫です、貴方は」

ですって。

 

あんなに理不尽ではないとは思うのだが

結局、僕は猫のいる不自由さを取って

生きていきたいなと思っている。

 

そもそも猫のいる暮らしが

自由か不自由かなんて

人間主導の考え方。

 

似ているもん同士、肩を並べて

暮らしているだけなのです。

 

さて、お仕事の話。

 

 

 

 

 

 

【青山の家】

大工工事完了目の前。

 

監督の鈴木と遠藤大工と現場で

確認。

 

外部の焼杉もきれいに貼れています。

家のシルエットもすごく美しいです。

 

足場シートがあるので全貌はまたいつかの機会。

 

 

 

 

 

 

 

玄関ドア上のFIXガラスを

どう納めるか、どう気密を取るか、

万が一割れたらこう取変えられるように

しよう、こういう風に見せたいなあ

など一つの現場の納まりにもこれだけの

要素が存在し、どの側面にも配慮した

形が求められ、それをどう整理して

どう納めていくかは、その工務店、

その現場の担当者のセンスで

決まっていく。

 

 

ガラスの面するそとん壁は、Rに収めて、

クラシック感を出しながら、

ガラスのパッキンを見えなく工夫する。

 

 

 

 

 

焼杉は、外から内に連続してるので

途切れさせず、隙間を開けないために

下からゴムパッキンを使って、持ち上げながら

納めていく。

反対側も同じく。

 

 

 

 

監督と大工の共同作業。

 

来週から、仕上げ工事に入ります。

 

 

 

 

【某所:M邸】

 

 

いよいよ、着工。

災害級の雨がくるし、

また台風来そうだし。

 

マジでやめてほしい。

 

ここの家は、地中梁にして

基礎の立ち上がりをできるだけ無くし

基礎断熱仕様で構成していく。

 

防蟻用防湿シート、防蟻コーキング

防蟻止水、防蟻ウレタン、防蟻パッキン

などシロアリに対しての

策を講じて、デメリットを

無くす努力も講じていく。

 

まずは上棟目指して進めていきます。

 

 

 

 

7月から続々と

冬着工物件の打ち合わせが始まっていく。

 

現在と明日明後日の未来、少し先の未来と

年単位の未来、どこまでやれるかな。

 

必要としてくれる人の

役に立ちたい

自分たちが自分達らしく

在りたい欲。

 

それぞれが

有機的に繋がるけど、

有限である時間を考慮して

泣く泣く離していく作業も

必要。

 

匙加減を間違えたくないときです。

 

あー猫になりたい。

 

閑静よりも、下町風情の街が

好きなのも、猫だからなのか。

 

何度も言うが、僕はあれほど

理不尽ではない。

 

人生を掛けて問うていきます。

 

 

 

 

古今 元井

 

 

 

 

 

 

 

 

ハザードマップで確認を

2023.06.04

一昨日の大雨は大丈夫でしたでしょうか。

自然災害は、毎度少なからず影響がありますね。

 

金曜日は事務所が停電し、一時間以上粘ったのですが、復旧せず…

そのまま帰宅となりました。

 

みなさん自宅や職場のところを

ハザードマップで確認したことはありますか。

 

「ハザードマップ」では

洪水、土砂災害、津波など、自然災害時の被害予測を知ることができ、

新たに不動産を購入する際や、

現在お住いのところのリスクを知り、

避難時の計画に活用することができます。

 

地形分類といって、

土地の成り立ちや自然の地形を人工的にどのように改変しているかなども分かります。

 

 

↓↓ハザードマップで古今事務所周辺(横浜市青葉区)を見てみました

ピンポイントでは大きなリスクは無いようですが、

周辺は起伏の激しいところもあり、一部危険区域も。

確かに、実際普段通るところでは、

高低差が大きいところ、急傾斜のところが

その通りに表示されています。

 

ハザードマップだけでなく、

実際周囲を歩いてみるのもひとつの指標になると思います。

 

 

さらに最近は地震時の「揺れやすさマップ(地震マップ)」といって、

大地震時に想定される震度や液状化の危険度なども公開されています。

各行政ごとに公開情報の差はありますが知ることができます。

 

 

事前にリスクを知り、

もしもの時に備えておくことが大切ですね。

 

代田

 

 

ワクワク

2023.05.29

 

先日、古今の代表メールに6年ぶりに

知り合いのSさんから連絡がきてビックリ。

 

当時は、私もアホみたいにボルダリングに

ハマっていて、よくSさんご夫婦達と一緒に

長野の山へ岩登りやキャンプへ出かけていました。

 

ちょうど3男が生まれるタイミングで、

鈴木家内も慌ただしく、

それ以来パッタリとボルダリングを辞めて

しまったので、本当に久しぶりでした。

 

 

一体なんだろうと連絡を取ってみると、

 

ひょんなことから 築100年overの古民家を

購入するかもしれないので、リノベーションを

お願いできないか?  とのこと。

 

 

これは面白そうだと早速内覧の約束をし、

先日現地へ足を運んで来ました。

 

 

まだ契約前ということもあるので、

あまり詳細に写真など撮ってきていないのですが、

こんな感じ。

 

 

 

 

田の字型の間取りに、お決まりの縁側。

 

障子に襖に囲炉裏の盛りだくさん。

 

これは痺れる。。。

 

 

まだ具体的なプランは定まっていないのですが、

外国人向けのゲストハウスで働いている

奥さんの希望もあり、賃貸か民泊かスペース貸し

みたいなパブリックなスペースとして、

運用を考えたいとのこと。

 

 

終始ワクワクが止まりませんでしたよ。

 

 

キレイにするリノベではなく、

どれだけ既存の雰囲気を残しながら

リノベできるかがカギになるかと。。。

 

 

今後、うまく話しが進むことにこうご期待です。

 

 

【(仮)平塚の家 鈴木実家】

平塚の家2023は既にあるので、

名前をどうしようか悩み中。

 

 

本日、晴天にも恵まれ

(鈴木雨男説 払拭)

無事に上棟する事が出来ました!

 

 

 

 

良くも悪くも

「玄関空けたら5歩で現場」

 

 

まぁ、父親の仕事をいまいち理解していない

お子らにとっては、

「こんな風に家が出来るんだ」

 

と解るいい機会だと思います。

 

 

ワクワク・そわそわの現場がスタートです。

 

 

古今 鈴木

新しい風

2023.05.19

 

 

先日お引渡しを終えた青葉区のマンションリノベ。

 

ブログには散々能書きを書かせていただきましたので、

リノベ物件恒例のビフォーアフターで今週のブログとします。

 

 

 

 

 

 

before 玄関

 

after

 

 

フレキシブルボード、洗い出し風のタイルにシナの家具。

異素材が混在しているのに

全くうるさくなくご機嫌に納まっています。

 

 

before 洗面

 

 

after

 

 

天板の白い面材、陶器の白、タイルの白

異素材の微妙な色の違いが

シンプルな配色が単調になりすぎず

飽きの来ないデザインになりました。

 

 

before  キッチン

 

 

after

 

 

当初は床もタイルをご希望でしたが、

抜け感を気にしてあえてPタイルに。

 

空間に軽やかさが生まれて、

住まい手さんの感性に、感服しました。笑

 

 

 

before  リビング

 

 

after

 

 

 

微妙な距離感だったサッシの配置。

コーナーサッシに見えるように

シナ材にて繋がりを持たせました。

 

窓枠は初の試みでランバーと呼ばれる

家具によく使う材料を。

 

枠もシナランバーで統一できた事で

より親和性が生まれている気がします。

 

 

before

 

 

after

 

 

約2mの開口に1枚物の引き戸。

開けていても閉めていても、

この住まいのアイコンになってます。

 

 

before   寝室

 

after

 

 

既存の塗装仕上げのクロスとシナ材の色味が絶妙。

このマンションの造りに1番合う雰囲気が作れた気がします。

 

 

打ち合わせ期間は1ヶ月ほどを

1週間おきのタイトスケジュールでこなして

施工期間2ヶ月。

 

 

こう見ると怒涛の3ヶ月。

新しい感覚をたくさん頂いて

楽しんで住まい造りができました。

 

 

この後も青葉区で戸建てリノベが

2件ウォーミングアップ中。

 

 

まだまだ投げれます!

 

 

 

増島健人

 

 

 

 

 

考えて、立ち帰る

2023.05.12

大型連休。

 

毎年恒例、大して休めない。

 

GW、お盆、正月。

 

会社としては世間よりかは長く

休みを取るけど

他者から影響受けず、落ち着いて

考えたり、設計を進めたり、

普段の現場脳やお金脳が動いてると

出来ないことをやれる貴重な期間。

 

このような期間で

個人を取り戻し、

くちゃくちゃしてたのが

すっきりはするのだが、

結果、休み明けはいつも

考え疲れて、始まったのに

終わった感あるくらい考え疲れてる

事が多い。

 

これをワーカホリックっていうかしら。

良くない。

結局、今回も例外なく。

止めたいけどやめると

現状維持(衰退)しそう

でやっておきたくなる。

 

今回は、休み明けにすぐに

過去の油断の蓄積からのトラブル発生、

直ぐに鎮火できてよかったけど

寝れない寝れない。

 

翌日、

住まい手夫婦の感覚鋭いがため、

いつも3人で感覚を

すり合わせるような打ち合わせになる

ナイスガイ・ナイスガールのご夫婦、

お子さん三人の住まい、

館町の家・S邸の設計打ち合わせ。

 

疲れるけど、楽しいですねー。

 

 

 

その翌日には

お施主さんからは個人上あまり

明かさない話になってるのだが

神奈川県某所 M邸

の地鎮祭で用意をほぼ自前で揃えるという

失敗できないので

勝手に1人で重荷の難儀な地鎮祭があった。

(これはこれで楽しかったし、

施主も楽しんでくれていたので一安心)

 

多分、ノミの心臓を持つ

わたくしはなんだかそれぞれでそわそわして

緊張し続けていたので、本日金曜、

なんだか考えるの嫌だ。。。

 

来週からは、M邸着工で

自分での設計・現場監督物件が着工するので

今は一回、一息しなければならないという

脅迫観念がすごいです。休憩します。

 

そういえば、地鎮祭のM邸で

神主さんから祭りの後に頂く

家の下の地中に埋めていくお守り、

鎮物を預かり、これ何が入ってるんだろうね

で施主と話してたら、開けても良いんだよ、

良かったら開けてもOkと神主が

言ってくれて、

お守り同様、見たいけど

バチ当たりそうで見れずに

建築始めてから早20年。

 

始めての御開帳。

7種の神器が。。。おおお、想像以上に素敵。

 

きっと神社さんによって入っているものが

違うと思うけど、これは高貴で、

今まで以上に

丁寧に扱おうと思えるものでした。

 

いわゆるプロ施主と

建築系SNSで呼ばれるほどの

知識をもって、古今に来てくれ、

過去一であろう、

造作工事のオンパレード。。。

 

勝手に私だけ緊張感のあるM邸。

 

正直、ビビってますが、

(ビビる必要はなくて、今まで

経験した造作工事が

塊みたいに一気に来るので。。。)

 

苦しくも楽しみながら

自分の役割を全うする所存です。

 

 

 

 

青山の家

 

解体当時、既存家屋やお庭の景石などを

ほとんどを撤去して、唯一

住まい手と話してチョイスした

気取らず、美しい、雰囲気の良かった

一本の庭木だけを残した。

 

土地が広くて

掴みどころがなかった

敷地に一つの目安ができたことが

よし、なんかいいPLANができそうだぞ

と思えたことを思い出します。

 

 

春になり、木に花が咲き、ようやく

この木が何者かが解かった。

 

ハナミズキでした。

 

たいして詳しくはないけど、

特徴ある花房。秋には実を付け真っ赤に色づく。

 

この庭木を愛でるために、全開放の

木製サッシを採用し、

その前にテラスを設け、木を愛でれるように

建物を配置している。

 

まさにシンボルツリー。

 

住まい手とこのテラスの名前は

ハナミズキテラスですね、

と話しています。

 

大工工事、絶賛、真っ最中。

 

勝負どころです。

 

個人的には

このテラスの在り方も良かったけど

道路レベルに高低差があるため、

平屋の屋根レベルと

揃ってしまうこの景色も好き。

地中に埋もれて見えることで、

風景に馴染みます。

 

なかなか見れない光景。

 

すごく気にいっています。

 

 

 

 

現状、

正解がわからない未知なやりとりが多く、

気が滅入ってしまうことも多いけど

やるべき役割は

多分、こうなんだろうというのが

明らかなので、まだ頑張れます。

 

そこが明らかなのは

40代壮年期の経験を積んできた

特権かもしれないですね。

 

 

SWEのグレゴール・パウルソンは

表層的なデザインではなく、

機能性や必要性を備えた美を求めることこそ

究極の贅沢だと言ってます。
(名古屋での北欧展見に行きました)

 

 

民藝の祖、柳宗悦さんの「用の美」や

アーツ&クラフツ運動の思想

と同じ意味だと思います。

 

 

住まい手と作り手が

この共通認識を持てたら、幸せだし

きっといい家が建つんだろうと思います。

 

 

悩んだ時はここに立ち帰る。

 

住宅デザインにおいては

一生かけて追い求めていく

思想だと思っています。

 

 

古今 元井