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ご連絡について。

2024.09.21

こんにちは。

古今 元井です。

 

OBさんより

メンテナンスのご依頼で

ご連絡頂いていたようで

ご迷惑をお掛けしています。

 

御用の方は

info@kokon-sumai.co.jp

まだご連絡くださいませ。

 

順次、ご返信ご対応させて

頂きますのでご協力のほど

どうぞ宜しくお願い致します

自我がまーるくなってるかも

2024.09.12

私にとって故郷と呼べる場所は、今でも

三歳まで暮らし、じいちゃん、ばーちゃん、

叔母や叔父、いとこが住む、住んでいた

奈良 です。

 

今では母も住み、実家という家はないけど

私にとっての故郷はここだなとじわーっと

いつも感じています。

 

最近、その親族にたて続けに不幸があり、

夜、九時間ドライブで奈良に向かい、

式を終え、また九時間かけて戻るという

強行で動いても、なんだか遠いのだけれど

到着場所が奈良だから、いいかと思ってしまう。

 

他の場所なら到底無理(運転嫌い)なんだけど。

 

私の中であらためて奈良が故郷なんだなと思える

場所だと実感した次第です。

 

 

 

そんな奈良の好きな場所の写真。

付近のドライブウエイから望む東大寺。

馴染み方がすごいのです。

 

 

 

 

興福寺五重塔

日本全国の五重塔で一番シルエット

が美しいと思ってます。

(残念ながら改修工事中)

 

 

慈光院

庭と建築の関係性がこれでもかと。

庭の切り取り方や

写真では撮れない建築と庭の

奥行き感がすごいのです。

(写真が古くて画素悪し)

 

 

 

 

吉田五十八 作品

大和分華館

 

実はここにはまだ行けてないのです。

いつも行けるかなー無理だなーで帰ってます。

 

ピロティーで持ち上げて

モダンすぎる日本建築。(言葉が拙い)

 

 

吉田五十八さんは、数寄屋建築を近代化を目指し、

文化人や政治家など著名人の自宅を数多く設計した建築家。

 

日本の壁の作り方は大きく分けて

真壁と大壁に分かれるが大壁を

発明した張本人。

 

伝統的な日本建築をその時代の

使い方、暮らしに合わせ変容させ、

日本人独特の美的感覚を用い、

各所の納まりの繊細さや

材料に対する目利きやこだわり

を自分の目で手で直接職人に伝え、

当時の職人の技を最大値化

出来るよう、当時では珍しい

設計と工事の両方を請負い、

現場の棟梁や職人と共に

作り上げていった稀有な建築家。

 

 

御殿場の東山旧岸邸はお勧めです。

隣にはあんこ好きにはたまらん虎屋もあり、

内藤廣さん設計の建物も素敵です。

 

東京にある猪俣邸も見れます。

ここも窓の開け方と庇との高さの関係性が秀逸。

 

庇で守られてる感(閉鎖的)あるのに

窓のコーナーサッシの抜けてる感(開放的)

の相反することでしか成り立たたない

絶妙な安心感と日本人の琴線に響く

この素敵な塩梅はなんだっていう空間。

 

すごく好きです。

 

 

 

設計と工事を請け負い、職人たちと

同じ言語で現場を動かしていくスタイルに

同じスタイルを持つものとして、勝手に

共感、時に崇拝、上の話を利用すれば

全く興味のない場所へ九時間

ドライブするときの目的地くらい

果てしない全く届かない背中として

目で追ってしまう存在です。

 

 

吉田五十八さんは設計と工事を

請負うことで、新たな建築手法と

もっと作り手として

突き詰めていく建築を目指した

と思います。

 

 

私のは、どちらかという合理性。

複数の人間が関わり、伝わらない

スピリッツみたいなものや、通常

伝言ゲームになり質が落ちていくものを

一人、もしくは感覚の近い人間と

直接それを現場へ届けて落とし込む

ことで、結果的に合理的に時間と質を保ち、

施主の意図や設計の意図をしっかり

反映させた家にしていくため。

 

 

違うけど同じ。

だから目で追ってしまうのかも。

 

 

いつの日か自我そのままに

突き詰めていく建築を

人生終わるまでにと

思っています。

 

最近、四角い部屋をまーるく

掃除することが上手になりました。

(上手く省力化の意味)

 

自我がそれまでに在るかが心配です。

 

 

元井

 

移りゆく

2024.09.09

9月に入り暑さも和らぎ、

あんなに猛暑が続いていても、

ちゃんと秋は来て、冬も来る…

季節は移りゆくのだなと実感する日々です。

 

 

建築業界も移りゆいでおり

2020年からのウッドショック

働き方改革による職人不足の2024年問題に続き

【2025年問題】が目前にあります。

これは、建築基準法改正と省エネ法の改正です。

 

今までは設計士の判断に任せていた部分

主に構造と省エネ・断熱性能を確保させる為、

第三者のチェックが必要になります。

 

新築だけでなく、リフォームにも影響する部分も。

 

2005年の構造計算偽装事件以上の打撃となるとの警鐘もあります。

 

 

もはや意匠・外観だけでは生き残れない時代になります。

 

設計以外の設計の仕事(申請業務等)が増々増え、

我々設計士の人材不足も課題です。

 

 

 

そんな中、移りゆかないものも。

少しづつ集めている【骨董】

 

私は主に江戸末~明治時代のものを集めているのですが、

ひとつひとつ個性があり、

絵柄も多様で見るだけでも楽しめる。

150年以上経った今でも劣ることなく実用に供する。

こういうものをもっと大事にしていきたいと思うのです。

 

代田

 

 

 

迷走

2024.09.01

 

ブログの書き始めはやはり天候や季節の事柄から

始めることが多いいですが、

今週と言ったら台風10号一択。

 

 

私の住む町平塚市が、これほどニュースに取り上げられた

記憶がないほど連日土砂降りの雨雨雨。

市内のあちらこちらで、冠水だの土砂崩れだので、

交通網ぐちゃぐちゃで大渋滞でした。

 

台風10号本体はようやく紀伊半島当たりまで

来たものの、長い間九州辺りを迷走し

先に進まないので、遠く離れた周囲にまで

影響をもたらしているとのこと。

 

月末から予定していた外構工事進まず困ったものです…

 

 

 

話は変わりまして、お盆休みは家族全員で岐阜旅行へ。

 

40過ぎのおっさんのエピソードとしては

だいぶ奇妙な話なのですが、

オンラインゲームで知り合った、岐阜の大学生と高校生

(知り合ったときは高校生と中学生)と

仲良くなり、今では家族ぐるみで仲良くしてもらっており、

家族全員で、岐阜の友達の家にお泊りに行ってきました。

 

 

友達のお父さん(私と数こしか歳変わりませんが)と

庭先でBBQをしながら話をしてみれば、

お勤めは地元の材木屋さんで建築業に従事している

同業者だということ。

 

これもなにかの縁

 

地でとれた材料など何かお取引できないか模索中です。

 

岐阜では多治見→関→下呂温泉→飛騨高山→白川郷と、

グルーーーっと一周廻って来ました。

 

 

 

とにかく連日暑すぎて、ペットボトルの水を何本買ったのか

わからないほど、汗ダダ流しでの観光でしたが

天気にも恵まれいい思い出になりました。

 

 

 

家造りも【やりたいこと】 【やれること】 や

決めなければならない事が多すぎて、

台風10号のように迷走してしまうことも多い

と思いますが、その迷走が遠く離れた周囲

(工事中や完成仕上がり)に、

影響をしてしまうこともありますので、

古今がしっかりと偏西風になり

一歩ずつ歩みを進められるよう、

背中を押して行きたいと思います。

 

 

(我々も迷走せぬようしっかりと。。。)

 

 

古今 鈴木

 

良い塩梅

2024.08.24

地震や台風と

落ち着かない話題ばかりだった夏休みも終わり、通常営業中です。

 

とはいえまだまだ台風シーズン。

来週も直撃か?の予報に

気が気じゃない。

 

早いとこ雨仕舞い〜が間に合った

旭区戸建てリノベ。

 

 

なんの映えもない、

ブログに載せるような状態の写真ではありませんが、施工の地味〜な一コマ。

この状態が外壁のモルタルを塗りつける前段階。

 

意外と毎回頭を悩ませるのが、

どこまで壊すか問題。

 

雨仕舞いを考えても

なるべく壊す範囲は最小限がセオリーですが、

ギリギリを攻めて中途半端に外壁を残すのも、

作業が難しくなって逆に時間がかかる。

かといって大きく壊すのも、

復旧にかかる予算とも相談に。

 

いかに解体で無駄なく壊しきるか。。

大型リノベの第一関門。

外壁に限らず良い塩梅をいつでも模索中です。

ここまでくれば雨仕舞いは一安心なので、

落ち着いて内部に集中。

 

今年はずっと踏ん張っているなぁ〜

と思いながらも、まだまだもう一踏ん張り。

 

 

古今 増島

 

自分たちなりにやれること

2024.08.06

最近、ニュースでみました。

時給が1400円を超えたそうな。

 

アルバイトを週6で8時間勤務したほうが

お金稼げるんじゃないかと思ってしまいます。

 

今の時代は、アルバイトなしでは世の中は

回らないだろうな、世の中の便利なサービスは

アルバイトなしでは受けれないなと思います。

 

最近、目指すところはあるけど

そこでは成果がまだ出ない、

そんな20歳の若者に一先ずどうやって生きて

行ったほうが後々潰しが効きますかね?

と言われた。

 

働き方の多様性といわれる時代、

潰しって言い方が好きでないなと

思いつつも、それきっかけで

色々考えてみました。

 

■時給制

アルバイトなどの時給制の問題点は、

仕事のクオリティや

成果にあまり関係なく、

賃金が支払われるということ。

 

多少の差はあるにしろ、

少しくらいサボったとしても、

たとえばコンビニで5時間働けば、

5時間分の賃金が支払われる。

 

忙しい店でも、ヒマな店でも、

時給800円と決まっていれば、

5時間で4000円が支払われます。

 

これでは、

「どうやったら価値を出せるかを考えて、

働くこと」がバカバカしくなる。

 

とりあえずその時間が

過ぎればお金がもらえるから

どうせならラクなほうがいいに決まっている

 

極端な話、

何もしなくても

(とりあえず出社して仕事をするフリをしているだけで)

お金がもらえるとなれば、

誰でもヌルくなる。

 

そうすれば、

与えられた仕事をきちんとやる人なら、

時給がより安い人にスイッチされます。

雇う側からすれば当然です。

 

その人件費すら非効率となれば、

機械を導入して自動化します。

 

そして人は結果、不要になります。

 

■フリー、自営業

私のような自営業タイプで

成果で結果を求められるタイプは

いくら長時間働いても、

それが売れなければ収入はゼロ。

 

逆に、1日1時間しか働かなくても、

売れれば収入は天井知らずです。

 

つまり、

目に見える労働時間には関係なく、

より付加価値のあるアウトプットを出せたか、

人の役に立てたかどうかが問われる。

 

これは恐怖であると同時に、

醍醐味。

 

そして、この厳しさは、

個人を鍛えてくれます。

 

「何が売れるか?」

「どうすれば売れるか?」

という工夫と発想を、

つねに問い続ける習慣ができます。

 

すると、残業とか、

休日出勤とか、

有休などはどうでもよく、

自分が出すべき価値に

フォーカスできるようになる。

 

反面、本当に心から休めなくなります。。。。

 

■月給・年俸

もう一方、会社員の多くは、月給制のため

日々の労働時間や生活のことを気にせず、

じっくり仕事に取り組めることです。

さらに年俸制なら、

残業という概念からも解放されます。

 

しかし半面、

「しがみついていれば、

とりあえず25日には給料が振り込まれる」

という甘えにもつながりやすい。

 

 

45歳になってみて、周囲の同世代は人生の転換期

を迎えている。

 

 

自分の所属する会社で社長を目指す人、

50歳で独立をするため、準備を始める人、

会社員で今の立場でそこそこの仕事する人、

今いる場所でどう逃げ切ろうと思慮する人、

何も考えず、永遠に今の地位があると

思いこんでいる人、

 

働く時間と自分の時間は、合わせても

24時間。みな共通。どこに重きを

置くかはその人の価値観次第。

 

それぞれ一長一短あるなと思います。

 

 

私自身も、

45になると体力と気力が減っている

のを痛感し、成果の仕事はきついな

と正直思うこともしばしばです。

 

 

私みたいな、元来の社会性の薄い人間は、

責任のない「時間でお金をもらう」

という働き方からは退屈で向いておらず、

「責任が付きまとい、

自分が働いた成果でお金をもらう」

という働き方が合っているから、

いまも続いてるんだと思う。

 

 

さて、20歳の若者にどうやって生きて

行ったほうが後々潰しが効きますかね?

の質問にどう、私が答えたかというと、

 

 

人の役に立てる価値が何なのか、

会社に居ようが、個人だろうが、アルバイトだろうが

いつも考えて、それをどう生み出せるかを

考えることが「仕事」だと思うし、

そのスタンスで立場関わらず、

生きていれば潰しは効くし、

自ずと向こうから道を作ってくれるぞ

 

 

まあ、説教じみたおじさん意見だろうな

とは思いつつも、偉そうに言いました笑

 

 

建築をしていても、クダラナイと思うのは

商社や材木問屋が売れる商品ばかり、

取り揃えストックして、あまり売れないけど

独自性があってエッジが利いた商品を

扱わないようにするから、どの商社みても

おなじものばっかり。

 

 

買ってくださいって言うくせに

買いたいものがなく、使うけど消耗品で

どこで他に入れても質が買わないから

こちらからすれば、価格勝負に

なるのに、コト売りをしないといけないですね

とか、人で売ってますよ、私どもは、見たいな

ことを平気で言う。

 

 

アポなしで会社で来て、こちらの

時間を食いつぶす癖に、せめて

ホームページでその会社が何を

売りにして、どういう性質の

商品を欲していそうかみたいな

当たり前なことをせずに売りに来る

人々が如何に多いことか。

 

い甘の世の中は、多様性の

名のもとにモノサシの選択肢が

多すぎて、ある意味で羨ましくも

苦しくもある。

 

でも、きっとその環境、置かれている

立場で自分の作業の価値を常に考え、

どうせ同じ時間使うなら、役に立つことを

って考える人は、アルバイトでも

会社員でも自営でも重宝される。

 

いつの時代も、どこの場所でも、普遍だ。

 

得手不得手の不得手の方を

都合の良い多様性を隠れ蓑に

修正、克服せずに生きてきて

無意識に他人の時間を食う、

嫌な思いをさせることは

自分もしたくないし、

してほしくないなと

思っています。

 

 

 

うちの大工が元井さんが

好きそうだよねっていつも思慮してくれたり、

手を貸してくれる

木の納まりのいくつか。

 

先端恐怖症ではないのだけれど

角があって、とんがってると何か通るときに

刺さる圧力を感じるから、丸くしてしまう各所。

 

鴨居

 

 

階段手摺

 

 

玄関収納

 

 

笠木

 

 

 

玄関手摺

 

 

結果、その場所、その部位を毎日通る

施主も同じ感覚なら気が利くなと

と思ってくれるだろうし、

造作感を感じる佇まい、

滋味深い情緒みたいな

ものを感じてくれれば

これ幸い。

 

同じ造作、

同じ手間(手間とお金は厳密にはかかってます!)

であれば、

気づける部分は少しでも配慮したい。

(気づけなかったらごめんなさい)

 

多様性の隠れ蓑が横行する時代のなか、

得意ではないけれど、自分で乗り気のする、

気付きができる部分に、自分で自らスポットを

当てて、そこにスピリッツを練り込み、

念を込めて超アナログに、

他の人たちはめんどくさくて

やらないであろう部分に

価値を生もうと図面内、

現場で日々もがいてます。

 

これが、お施主さんの、はたまた

これから家を作る人たちの

お役に立てる事を切に願いつつ。

 

 

 

夏季休暇のお知らせ

8/11~8/18まで夏季休暇を

頂きます。

 

御用の方は

info@kokon-sumai.co.jpまで

 

 

 

古今 元井

 

 

 

 

 

 

 

いいもの発見

2024.07.28

 

こちら↓は先日、とある家具屋で見つけたものですが、

何か分かりますか…

 

 

使い方はこちら ↓

そうです。

床を傷つけないようにする為に、

椅子の脚につけるフェルトです。

 

フェルトをシールで貼るタイプか、

カバータイプが一般的ですが、

どちらもかなりの頻度で剝がれたり外れたりしませんか…。

 

特に杉のフローリングは傷付きやすいので

新築に限らず、ずっと付けているという方も

多いと思います。

 

 

そのフェルトにピンが付いていて

打ち込むタイプを発見。

 

剥がれる心配が無いというので、購入し

早速自宅の椅子に付けてみました。

(簡単に打ち込めました)

↑近くでみるとこんな感じですが、

目線の高さからは

ほとんど分からないくらいの存在感です。

 

剥がれる心配はなさそうですが、

実際使ってみてどのくらいもつのか…

どうなっていくのか…

検証中です。

 

代田

 

続・模擬試験場 2024夏

2024.07.21

 

 

建築業界にとっては雨天は工事工程がずれるので、

嬉しくないもの。

 

今年は記録的に遅い梅雨入りかと思えば、

梅雨の間もさほど雨の日も多くなく、

空梅雨だなぁと思っていれば、

あっという間に梅雨明けとなり

さすがにこんなに雨が少なく大丈夫なのだろうか。

 

 

と、心配になってしまう。

 

 

私の記憶の中の梅雨といえば、

ザァーっとは降らぬが、霧雨のような雨が

シトシトと。

 

傘に長靴の子供が、傘をクルクル回しながら

アジサイの葉を登るカタツムリを

眺めてる。

 

というような、雨天の中に風情を感じるような

印象なのだが、

 

ここ最近の梅雨と言えば、

線状降水帯だの、大雨洪水警報だの、

雷ガンガンの土砂降り。

 

風情もへったくりもない。

 

これも異常気象のせいなのか、

はたまた時代の変化なのか。

 

 

 

と、梅雨明け後 最近では自己主張が

強すぎるお天道様のおかげで、気温もドンドン上昇。

 

となりの模擬試験場の真夏日のご報告を。

と思います。

 

 

家の各所に仕込んだ温度計。

5か所と外に1か所。

 

 

14:28 外気温が35.2℃

なのが分かります。

 

 

エアコン嫌いな両親もこの日は朝から28℃設定で

エアコンを動かしているとのこと。

 

 

リビング・二階(吹き抜けのロフトのような場所)が

0.1℃差(ほぼ同じ)状態で、

温度差がない様子がわかりますね。

 

 

床下はリビングの床下エアコンを送風で24h動かしており、

床下も室内同様、ほぼ温度差なし。

 

 

屋根裏の断熱材の上に置いた温度計は

驚異の51.2℃!!

 

 

この直射日光で温められた熱を

グラスウール吹き込み300mmの断熱が

しっかりとブロック出来ている証明となっていますね。

 

 

洗面所の温度が室温より少し高いのは、

洗面所の温度センサーを窓枠に乗せてあるので、

ガラスからの日射取得によるもの。

 

北側の窓ですが、サッシ廻りはやはり

断熱という意味では脆弱な部分となっている

ということでしょう。

 

その分、冬には重要な日射取得となるので、

夏場は軒の出の影などで、

直射日光を防いであげる必要がありますね。

 

 

27坪ほどをエアコン一台でカバーしているので、

室内の換気扇や送風を使い、

家中一定の温度を上手に保てていると思います。

 

 

模擬試験場での実験はまだまだ続きます。。。

 

 

 

古今 鈴木

 

 

リフレッシュ探訪

2024.07.15

 

雨予報もほぼ降らず

比較的涼しく過ごせた連休は京都に。

 

祇園祭と被ってはいたものの中心街は避けゆるりと。

 

 

何故か無性に行きたかった西芳寺を目当てに

西京区あたりをぷらぷら。

 

 

まずは写経で心を落ち着かせて、庭園観覧。

 

 

 

青々とした苔の絨毯。木々も生き生きと瑞々しい景色。

時期も良く身も心もリフレッシュできました。

 

 

 

続いて近場の桂離宮へ。

 

 

今から約400年も前に造られたものですが、

ほとんどが当時のまま現存しており

細かな設計だったり見せ方の意図に感動しました。

 

時代の経過とともに発展があろうとも

根管の部分は変わらず

今も受け継がれていくデザイン。

 

自分で生み出すことはできなくても

受け継いでいくことはしていこうと思います。

 

古今 増島

建築にもうひと添え

2024.07.06

外仕事がきつい季節です。

古今の男連中みな、暑さにやられて眠気や

頭痛に見舞われています。

 

例年、この暑さに慣れるまでの辛抱で

だいぶ楽になるのですが、その他の選択肢は

やることが多すぎてそうも言ってられず。。。

 

午前に現場作業・現場管理こなしてからの

午後の頭を使う作業の苦痛たるや。。。

 

あれ?こんなに頭のチャンネル切り替えるの

ヘタくそだったっけって思ってますが、

年齢のせいか、暑さのせいか、ただの怠惰か。

 

 

暑さのせいであってほしい。。。

 

 

 

さて、窓を開けている季節が

俊足で通り過ぎ、エアコン頼りの

季節に突入したので季節感ちょっと

ズレますが、窓関連のもうひと添え

のご紹介。

 

造作網戸

木の質感や色味に合わせて、雰囲気の統一感を

造作網戸で出した事例。

 

 

 

 

窓の既製品感や異素材感を消して

デザインとして統一した事例。

 

 

 

 

現代の窓は

樹脂サッシと言って、断熱性能や

熱伝導率が低い樹脂(特殊プラスチック)を

用いることが多い。

 

だだ、やはり窓の構造や性能を満たすために

樹脂の幅が大きくなったりすることで

樹脂感と言うか、プラスチック感の

圧が強くなってきている。

 

致し方がないことではあるのだが

私たちのような建築を標榜する雰囲気の

自然素材や木の中に、圧強めな

プラスティックが入ることへの

既製品感?異素材感?べた塗感?

とにかく違和感がいつもある。

 

全ての窓を木製窓にすれば

解決する問題ではあるが、

あまりには懐が痛みすぎるため、

目線に入りやすい、もしくは

建築としてのデザインをちゃんと

見せたいときに、あまり懐を傷めずに

印象を改善してくれるのが解決策の一つが

造作網戸。

 

 

樹脂の枠の幅に合わせて、

網戸の枠(框)を決めて、

正面から見たときに網戸の

奥の樹脂を見せないように計画し、

雰囲気に合わせて、銅の網、

ステンレスの網、白の網、

グレーの網を使い分けると

かなりの樹脂感の軽減に繋がります。

 

 

 

私自身も樹脂の醸しだす樹脂感を

現代の家づくりにおいては必要悪として

捉えるように努力はしてるのですが、

どうしても許せないなと思ってしまう

景色があり、

私たちと一緒に家づくりを

決行してくれる方々のほとんどは

揃って、このあたりの見え方に敏感な

方々が多いのも採用の理由だと

思います。

 

 

たかが網戸、されど網戸

 

 

建築にもうひと添えで

樹脂窓の最大のメリットである

断熱性能を保ちながら、

デメリットである樹脂感を消しつつ、

居心地の良いデザインや景色を守れます。

 

 

造作網戸のススメ 

 

です。

 

 

古今 元井

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

枝豆栽培

2024.06.30

 

今年も半年が過ぎ折り返しですね。

 

しばらくパッとしない天気が続くようで、

乾燥機が無い我が家は洗濯が憂鬱な日々となります。

 

そんな中

先日‘’枝豆の栽培キット’’をもらい、

絶賛栽培中。

 

マグカップ程の鉢に種蒔きし

わずか5日目ニョキっと芽が出て

7日目には支柱が必要なほど成長。

 

植物の生命力凄!

 

このままいけば夏に間に合うのでは!

 

 

そして今

 

草丈は50㎝に届く勢いで、

支柱は全然足りなくなり

家具に沿わせテープで固定するという変な事をやっていたら

母から支柱の代わりに『上から紐を垂らす』という

アドバイスをもらい早速実践。

 

 

うん。悪くない。

ちゃんと支柱の役目を果たしてる。

 

これで更なる成長…とはいかず?

 

縦には伸びるが葉がなかなか増えない…

 

これで合っているのか?

 

植物の成長に正解という言葉を使うのがいいのかは

わかりませんが、

もっと葉が茂るもんを想像していたので

なんか違うような…

これからどうなっていくのか…

 

 

まだ何も出来ていない、こんな小さい枝豆の苗でも

種から植えて

毎日成長を見ていると

愛着が出てくるもんですね。

 

収穫より毎日の成長を見るの事が日々の楽しみとなっています。

 

代田

 

 

雨の神に生まれた男の話

2024.06.23

 

記録的に遅れた梅雨入りは、

建築業に携わる者ととしては、

この上なく嬉しい。

(農業など困る人もいるのだが)

 

 

どうしても遅れがちな外構工事や、

外壁の工事、化粧材の搬入など。

雨に振り回されるこの季節。

 

とっとと、梅雨明けしてほしいもの。

 

とはいえ、【雨の神】とまで言われた、

この鈴木の行く現場では必ずといっていいほど

ここぞという時に雨が降る。。。

 

 

決して信心深いというわけではないが、

何かと神事と縁深い建築業界、

着工前には地鎮祭(とこしずめの祭り)を

行ったり、上棟後には建物の隅に

酒や塩などで四方清めのお祓いなど

をすることも多い。

 

 

そんな切っても切れないというわけ

ではないが、流行から遅ればせながら

子供とサイクリングをしながら、

御朱印集めの旅を初めてみました。

 

(高血圧には適度な有酸素運動ということで)

 

 

 

私の住む平塚の周りには、

相模國六所巡りというものがあり、

 

一之宮 寒川神社

二之宮 川勾神社

三之宮 比々多神社

四之宮 前鳥神社

八幡宮 平塚八幡宮

総社  六所神社

 

の六社を参拝して廻るというもの。

 

 

四国お遍路の簡易版みたいな感じで、

運動をするきっかけにちょうどいいかなぁ。

と初めてみました。

 

 

まずは、一からだろうと一之宮の寒川神社へ。

八方除けで有名な寒川神社。

土曜日ということもあり、人でごった返していました。

 

御朱印のもらい方もよくわからなかったのですが、

丁寧に受付のお姉さまが教えてくれました。

代金(これも初穂料っていうのかな?)は

 

「決まっておりませんので、お気持ちで。」

 

って、一番困るやーつーーー。

 

「初めてなんで。皆さんどれくらいですか?」

 

と尋ねると、「3~500円くらいですかね。」

 

と言われたので、500円お納めさせてもらいました。

 

 

300円かよ。と思われたくない。小さな男です。

 

 

 

次に向かうは、我が家のある四之宮 前鳥神社。

 

うちの子供らはこの前鳥神社の幼稚園に通って

いたので、お作法はお手の物。

本殿で ニ礼 二拍手 一礼 をすまし、

いざ、御朱印をもらいに。

 

 

 

子供のころからよく行く神社ではあったけど、

なかなかかっこいい御朱印じゃないですか。

 

 

残すはあと四社。

だんだん遠くなるので、サイクリングでは

かなりきつくなるが、がんばって完走目指します!

 

 

すべては健康の為に!

数値よ下がれ!!(色々)

 

 

古今 鈴木

ミズミズシイ景色

2024.06.15

 

 

今年もやってきました

暑い暑いとお決まりのセリフの時期。

 

あいにく社用車のエアコンが全く効かず、

車で昼食を食べようものなら汗だく覚悟です。

 

毎年修理出そうと誓いながらも、時間が惜しくてガス補充。

今年は心が折れそうなのでどこかで時間を見つけねば。。

 

 

 

ようやく外構、門柱製作も終えた栄区の住まい。

 

 

門柱は外壁に使うそとん壁で作り、

ポーチ灯、表札、インターホンカバー、ポストまで

アトリエキーメンコンプリート。

 

 

彩りは植栽たちにバトンタッチ。

緑が入った瑞々しさが涼しげな景色に。

これからグングン育ってモサモサしてもっとミズミズシクに期待。

 

 

私と同年代のご夫婦と癒しのかたまり子供達。

子供達の成長も住まいの住み熟しも楽しみです。

 

パパと同い年の私のことをおじさん呼びは解せぬだよ〜。笑

 

 

終わって始まって、始まって終わって。

目まぐるしいけどコツコツ丁寧に。

 

 

古今 増島

 

生業の一味

2024.06.09

何かの本で「梅仕事」とという

言葉に出会った。

 

要は、今時期に出回る青梅や完熟梅で

梅酒と梅シロップ、梅干しを

仕込むことをさす言葉。

 

毎年ではないが私も

過去を振り返って、

心の余裕がある年の

梅雨から初夏の今時期に

自家製梅シロップと梅干を

造ってきた。

 

梅仕事という言葉は、普通にネットでは

使われていたのだが、私が

知らなかっただけで私自身も

梅仕事をしていた年があったのだけれど、

「梅仕事」というとても季節感を感じる

言葉の響きが今になってなんかいいなと

思っていた。

 

ふと目にしたその本では

「どんなに忙しくて心の余裕がなくても

梅仕事だけは手放したくない」っていう

文面があって、正直、今年は心の余裕が

全くない状況で、うちのOBさんからも

GWにメールで今年は梅漬けないのなんて

メールを頂いていて、今年はその余裕が

ないです~なんて返信していたのですが

「梅仕事を手放さない」という言葉に

背中を押され、手掛けることにしました。

 

まず、梅ちゃんを手に入れるため

JA小田原の直売所に赴き、GET。

 

今年は不作と出荷の遅れがあるらしく、

行ったときにはまだ選果中で

搬入中の農家の方に

一度は1週間後に来てくださいなんて

言われたのですが、JAの上の方が

二キロなら1時間後に来てくれれば用意しとくよ

と言ってくれ、傷のない綺麗な青梅を。。。

 

本当に人間味のある方で

帰ろうとしたら、走って追いかけて

きてくれて、待たせたからといって

少し傷はあるけどと言いながら

+1キロ持たせてくれて。。。

 

最近、人壁(人間の汚い側面に出くわすこと)

にぶち当たる出来事が多かった

から、心が大いに震えました。

 

俄然、梅仕事をやる気になったこと、

この上なし。

 

 

早速丁寧に洗って、汚れを取り、

乾かして、ヘタを取り、また洗って

乾かして、瓶を消毒して、乾かして

という作業。

 

作業を通して、

本の書著の「梅仕事を手放さない」の意味は

人生の時間において、どんなに忙しくても

このような心穏やかに過ごす

自分時間を手放さないという意味だと

理解しました。

 

私の唯一の趣味、

海での波乗り時間と共に。

 

いやほんと大事です。

 

 

 

今回は4種。

500グラムずつ、竹串で刺したエキスが出やすい

ものと、そのままの青梅のままのもので、

梅シロップと梅酒それぞれ。

 

竹串で刺したものはエキスが出やすく、

角砂糖も溶けやすいけど、

その分えぐみも少し。

 

青梅のそのものは梅の清涼感を

感じるスキっとした感じになるはず!

 

仕込んでから、日々砂糖を溶かすように

混ぜ混ぜして、二週間。

 

そろそろ梅シロップは頃合いです。

梅酒はまだまだ。二か月くらい後かな。

 

梅を取り出して、しわくちゃになった

梅ちゃんを梅ジャムに加工して~の

作業が待っています。

 

自分時間を手放さない

 

今は時間がいくらあっても足りない

状況だけど、梅に海。(梅と海似てる!)

 

心を安寧に、自分で自分のご機嫌を取れる

おじさんになりたい。

 

今日も明日もこれからも。

生業に向き合います。

 

 

元井

補助金の紹介

2024.06.02

雨が多いなと思ったら、

もう6月・梅雨の時期なんですね。

 

6月は田植えの時期でもありますが

田植えを終え、田んぼの水に

青い空・白い雲、赤い夕陽などが映りこむ光景

っていいですよね。

 

今年も目にすることができるでしょうか…。

 

6月の「水無月」は

田んぼに水を張る「水張り月」という意味もあるそうです。

 

 

 

 

 

令和6年度も2ケ月が経ちましたが

今年も家づくりで利用できる補助金があります。

 

使いやすそうなものをいくつかご紹介。

 

国によるものでは

新築

「子育てエコホーム支援事業」~最大100万円

長期優良住宅取得

 

 

リフォーム

「子育てエコホーム支援事業」~最大60万円

窓・断熱・設備等の工事に対して

 

 

「先進的窓リノベ事業」

窓・玄関ドアの交換工事に対して最大200万円

 

「給湯省エネ事業」

高効率給湯器の交換に対して

 

 

 

都道府県によるものでは

神奈川県「ネットゼロエネルギーハウス導入」

基本的に創エネ設備(太陽光発電等)必須~最大100万円

 

東京都「ゼロエミ住宅」

最大210万円

※10月から基本的に太陽光発電等が必須条件で

最大240万円

 

その他に、

各市町村で独自に設けているものもあるので

チェックしてみてください。

 

 

昨年に引き続き「省エネ住宅」に対しては変わらず、

更に進んで再エネといった太陽光発電などを交付条件に

するところが増えているようです。

 

 

太陽光は古今に入って、

昨年初めての1件があっただけで

あまり馴染みが無かったせいか

正直、太陽光というとメガソーラーの

イメージが先行していまい、

積極的に採用したいものではなかったのですが

 

最近の電気代(6月からまた上がるみたいですね)の高騰や

 

在宅勤務の普及により日中も家に居る事が多い方、

 

更にオール電化で給湯も電気の場合、

おひさまエコキュートの採用で

昼間に太陽光の発電で沸かす事ができる事。

 

電気自動車・ハイブリット車への充電にも。

これは停電時の電力確保にも役立つことなど。

 

住宅レベルではメリットが多いと感じます。

 

まだまだ建築費が上がっている中

補助金制度を上手く使って

建築費を抑えていければと思います。

 

代田

 

模擬試験場

2024.05.24

 

私の手元の温度計では29.4℃と、

ほぼ真夏日の気温になり、汗っかきにとっては

辛い季節となってきました。

 

 

先日、朝起きた時からクラクラと

眩暈の症状があり、一時的なものだろうと

仕事に出かけたものの、現場でヨロケテ

断熱材に突っ込んでしまい、フラフラしていたら

現場の職人さんに

 

「血圧高いと眩暈するよぉ。」

 

と、助言を受けて一度家に帰り実家の

血圧計で計ってみると165/113。。。

 

これはふらつくわけだ。

と、思いながらも仕事に戻ると、

 

 

増島君から

 

「いいから病院へ行け!」

 

と、怒られてしまい

大嫌いな病院へ行く羽目に。

 

 

結果、大きな病気では無さそうで一安心ではありましたが、

健康診断で耳にたこが出来るほど聞かされる

 

①減塩

②適度な有酸素運動

 

を心がけるように。のお達し。

 

 

 

「まずは血圧を下げる薬飲みましょうね。」

 

と、両親とまったく同じ薬を処方されました。

 

 

父親がはじめて救急搬送されたのも、

40台半ばころ。自分が中学生の時でした。

 

我が家も今年から長男が中学生。

 

 

遺伝子には逆らえないようです。

 

 

 

これをきっかけに、今では(まだ数日ですが)

減塩醤油を妻が買ってきて替えたのと、

次男と夜に少しだけバドミントンをやって体を

動かしております。

 

 

すっかり、朝夜に隣の実家へ

血圧測定に行くのが日課となりました。

 

 

 

完成から半年が経ち、植えた時は枯れたような

植栽達もすっかり地に根を生やしたようで、

青々とした葉を携え、風に揺られてユラユラと。

 

 

 

 

木製サッシ前のジューンベリーには赤い実がなり、

彩を与えてくれています。

(なんかメダカの道具とかみたいなのですが、ビニール袋ぶら下げるとかやめて欲しい・・・)

 

 

半年ですっかり生活感に溢れる家となってしまいましたが、

自分がこんな風に使ってもらいたいなぁ。

って考え設計した箇所や使い方を、

両親なりにかみ砕いて生活している様子。

 

生活感出すぎてて、写真には取りませんでしたが

大規模家庭菜園を生き甲斐としている

両親を思い、屋根付きのガレージスペース

(野菜を売るために洗ったり、袋詰めするような場所)

は、本当に設けておいて良かったと思います。

 

 

隣の実家は私にとっての模擬試験場。

 

住まい造りの答え合わせを

日々確認しに伺います。

 

 

 

 

血圧測定とともに。。。

 

 

古今 鈴木

 

神頼みと美味しいでリセットです。

2024.05.18

 

 

恒例の箱根神社参拝も

年々忙しさを理由に先延ばし先延ばし、、、

 

先日ようやく行ってきました。

 

 

小雨が降っていましたが

インバウンドの方々で溢れかえっていました。

 

縫うように進んでご祈禱に。

 

事あるごとにトラブルや何か起こると

箱根神社に行ってないからだと古今一同の思い込みもこれでリセット。

 

変わらぬ家づくりをし続けられるよう、お願いしてきました。

 

 

その後はこちらも毎年恒例、

小田原漁港にあるアジフライが美味しい大原さんへ。

平日だろうと行列のできる定食百名店。

予約必須で、なお結構待ちますが期待を超えてくる

ふわっふわのアジフライ。

 

機会があればぜひ食べてみてください。

 

食べ物ブログで終わるわけにはいかないので

リノベ物件恒例のビフォーアフターで。

 

青葉区大型リノベ

 

外観 西面 before

外観 西面 after

 

 

外観 南面 before

 

外観 南面 after

 

 

 

ダイニング before

 

 

ダイニング after

 

 

 

増築 リビング before

 

 

増築 リビング after

 

 

 

リビングーキッチン before

 

リビングーキッチン after

 

 

おまけの撮影風景

 

 

来週から耐震補助金も絡んだ戸建てリノベも着工。

 

リノベの難しさを再認識した学びを生かすべく

備えて憂いなし。

 

古今 増島

本日より

2024.05.06

5月7日より 勤務再開しています。

(現場監督兼務連中はみなGW中も現場に居ましたけど)

 

いつものことながら

GW中に住まい手さんやOBの方々からの

ご相談やご連絡をたくさん頂き、

通常の予定していた業務との

兼ね合いを思慮して、一人で勝手に

冷や汗を搔いている始まりになっています。

 

植栽もムクムクびっくりするくらい

枝葉を伸ばす季節。

 

外を意識された相談もたくさん

頂きました。

 

そんな中、先月お引渡ししたOBさんから

季節感あるご連絡が届きました。

 

鯉のぼりと五月人形出したよ~の

一文に添えられていた写真。

 

詳細打ち合わせ中に

この場所に季節感ある、クリスマスツリーや

5月人形を置こうねの妄想から始まり、

じゃあ壁から出す棚の位置は?奥行きは?高さは?

など様々なことを検討して、何もない壁に

棚を付けたのは良いものの、その家の子供たちから

「この板何に使うの?使わないよね」の

進言を頂いたり、置いてみないとわからない

ハマるかハマらないかがわからない造作が

このような棚や場所。

 

本当に使うかなという疑問もアリながら、、、

 

このような造作は実は挑戦的で

すごく難しいのです。

(過去に使われなくなるケースいくつかアリ)

 

けど、写真見た瞬間、どハマってる!!

 

予想を上回るハマり感で、嬉しすぎて

打ち合わせ通り過ぎるのと、

季節感がそれぞれでハマる家を、

いつも作りたいと思っているので

感無量です!の即レス。

 

今後の行事が楽しみだ~、

GW中も快適すぎて家に引きこもってる

連絡をもらい、またも感無量。

 

この一言が欲しくてこの仕事を

続けている、続けていけるような気がします。

 

そんな始まりの5月。

 

こんな繋がりは過去の自分の仕事との

答え合わせになる。

 

そしてこんな繋がりが生まれる家を

やっぱり作りたいなと思い、

今日も手を動かし続けます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

GW休暇のお知らせ

2024.04.27

古今は

4月28日(日)~5月6日(月)まで

GW休暇となります。

 

 

その間、古今の住まい手さんは御遠慮なく
担当者の携帯かメールへ。

 

まだお会いしていない方は
お手数ですが弊社サイトより
メールにてご連絡を。

 

info@kokon-sumai.co.jpでもお受けいたします。

 

 

順次返信させて頂きます。

 

 

よろしくお願いいたします。

 

 

ワークスペースのいろいろ

2024.04.27

年度末のバタバタからようやく解放され、
ひと息ついたところです。

 

先日お引渡しをしました住まいには
小さな「書斎」がありました。

 

最近ではテレワークの普及もあり、

「書斎」を希望される方がよくいらっしゃいます。

「書斎」といっても、男の隠れ家的なものや、

重厚感のある机・本棚がドーンとあるのもではなく、

ひと一人、パソコン作業ができれば十分な1坪程のものです。

 

テレワークする方の中でも

「部屋」として欲しい方や

「スペース」があればいいという方、

それぞれです。

 

 

「スペース」というと

「パソコンコーナー」「ワークスペース」と称し

LDKなどの一角にオープンな共有スペースとして

造り付けのカウンターを設ける事が多いです。

 

このかたちは家庭でのパソコン・インターネットが

普及し出してからだと思いますが

取り入れることが多いスタイルのひとつです。

 

 

いくつか事例を紹介

 

■一坪の書斎

カウンターと背面に本棚を造作

エアコンも有り(とりあえずコンセントだけ)

■階段下空間を利用したワークスペース

■ピクチャーウインドウが映えるワークスペース

■リノベ現場のワークスペース

既存サッシに障子を入れ雰囲気良く

 

 

 

また、

カウンターにプラスaとして...

 

■コード受けボックス

カウンターに配線を通す穴アケをし、

コンセントはカウンター下、

更にコード受けボックスを造作。

コードがだら~とむき出しになることなく、

上も下もスッキリします。

 

 

■引き出し下にプリンタースペース

キャスターがついており、使うときだけ出せるように。

 

 

などなど。

かさばるパソコン周辺機器やコード類等を考慮し

造作することもあります。

書斎・ワークスペースと一言でいっても

それぞれの住まいのかたちがあるのです。

 

また、部分的にピックアップしてご紹介したいと思います。

 

代田

**4月28日(日)~5月6日(月)までGW休暇となります**

ひとつひとつ

2024.04.20

 

すっかり桜の花も散り落ち、季節は春を飛び越え

初夏?なのではというような天気。

暑がり鈴木の車内は既にクーラーガンガンです。

 

 

私事ですが、長男がこの春で中学校へ入学となり、

30年ぶりに母校へ足を運びました。

私と同じ1年1組の教室に座る長男を見て、

新たな生活に馴染めるかどうか心配では

ありましたが、昨日無事に部活も本入部となり、

GWを前にして、ようやく鈴木家も一段落したと

落ち着いた風が流れるようになりました。

 

 

昨年末から3月末引き渡しに向けて、まさに怒涛の

工事ラッシュで沸いた古今でしたが、

4月に足がはみ出てしまった残工事も

GW前にはようやく片付くような目途がたち

一安心とは問屋が卸さず、

すっかりお待たせしてしまっている次の工事に

向けての準備&打ち合わせが・・・

 

ひとつひとつ片付けていきましょう。。。

 

 

 

古今では引き渡し前の物件あるあるなのですが、

最後の仕上げは現場監督&設計担当が自ら

調整を行っていきます。

 

図面では伝わり切らないニュアンスや、

細々した事、どの業者さんにも付随しないような工事

などなど、やること盛りだくさん。

 

着工前は設計士として、事務所で打ち合わせを

しているので、現場でインパクトドライバーや

丸ノコを汗だくで使いこなす、古今メンバーをみて

 

 

「そんなことまでやるんですね・・・」

 

 

なんて、よく言われます。

 

ちなみに古今男手は全員車に電動工具を載せていますw

 

 

誰か職人さんにお願いしてしまえば、

自らやる必要もないのかと思いますが、

微妙な手摺のアールの面取りや、

ちょっとした塗料の色合い等、

立ち会ってニュアンスを伝えきれないような

部分を自分でやってしまった方が早い。

と、思ってしまうのです。

 

 

 

先週の増島のブログでも紹介のあった、

格子扉付のキッチン。

キッチンの天板は5mmのステンレス無垢に

シンクを溶接してフルオーダーで製作しました。

 

溶接部の最終の仕上げは現場監督自ら

納得のいくまで調整しました。

 

 

5mmのステン無垢がピーーーっと通ってかっこいい。

色々と初めて尽くしで、あーでもこーでもと悩んで

増島くん右往左往しましたが、

ひとつひとつ仕上げていき

インパクト抜群のキッチンに仕上がったと思います!

 

 

明日はこのキッチンのお引き渡し。

 

次は住まい手さんにしっかりと育ててもらいましょう。

 

 

古今 鈴木

いろんな格子

2024.04.13

 

ここ最近、どの物件でも色々な形で漏れなく採用している格子。

 

格子一つとっても、材種、色、幅、材のピッチ、縦格子、横格子、、

意外と奥が深い格子シリーズをご紹介します。

 

 

 

 

飫肥杉を使った格子の横格子バージョン。

見付(正面から見た時の格子の幅)を2センチ

ピッチ(材料の隙間の寸法)を3センチ

 

この見付とピッチ次第で見え方は大きく変わってきます。

上記の仕様だと奥行き感のある繊細な印象。

 

 

こちらも同じ仕様。

作り出す陰影が美しいです。

 

 

現在進行中の新築物件の格子。

同じ仕様の縦バージョン。

 

こちらはこれから着色していきます。

 

 

こちらは杉の下地材を格子に転用。

 

見付3センチ、ピッチ3センチ。

無骨な、より和の要素が強くなる印象です。

色味は古今お得意ウッドロングエコにて着色。

 

 

内部はお引き渡ししました進行中

戸建てリノベの格子。

 

同じ仕様の横バージョン。

 

瓦、焼杉の和の要素に親和性が高いです。

 

 

変わり種、ヒバ材を使った格子。

 

こちらは着色もしてあり

繊細でデザイン性が強い印象。

 

新たな試み、キッチン開戸の格子仕様!

 

米松材、見付2センチ、ピッチ1センチ。

無骨すぎない良い塩梅に仕上がりました。

 

おまけにこんなのも。

 

 

猫ちゃん逃走防止かつ見えるようにした

格子の引き違い戸。

通風と採光はそのままに空間を仕切ることができ、過去採用2物件ともに猫ちゃんのためのもの。

 

 

他にも間仕切り壁を格子にしたり、

古今だと床下エアコンの戸にも使っています。

通風、採光を遮ることなくデザイン性もある格子は障子同様、用の美の究極だと思っています。

 

 

古今 増島

 

1%

2024.04.06

私は、建築の学校に行っていたときから

なぜか教科書で惹かれる建築があった。

 

かの有名な建築家 村野藤吾の世界観がそれだ。

 

今でも日本全国に建築が残っている。

サイト参考

 

中でも村野藤吾らしさ全開なのが

日生(日本生命)劇場。

劇場の中は壁も天井も全て曲面で構成され、

壁面はガラスタイルのモザイクで

青・赤・ピンク・白・金の色が鮮やかであり、

天井には色付きの石膏に二万枚と言われる

アコヤ貝が音響のために貼られている。

 

合わせて

階段の魔術師と言われていたので、

階段が特にいつも

エロいというか

なまめかしいというか

セクシーというか。

 

日生劇場は

実際にまだいけていない。

 

行われる演劇を一緒に見たい欲もあり、

いつか演劇共に拝見し、

音の響きや人が入ったときに

どう見えるのかという劇場として

の建築の実用感も含めて感じたいから。

 

こんな生命感溢れる自由な

建築を作るのだからよっぽど

建築家としてワンマンなんだろうと。

 

ところがどっこい。

 

後に村野藤吾の特集の雑誌でみたのだが

 

「与条件を離れて建築家に与えられる余地は

いつも1%しかない」

 

「1%以外の99%はクライアントと話し合いすべき内容、

自分に任せたから自由にできるなんて大それたことだ」

とも言っている。

 

村野藤吾はその1%を「聖域」言ったらしい。

 

こんな私でも、自由に自分を表現できるのは

1%程度なんですよという謙虚さと取るか、

それとも

私だったら、自由に自分を表現

するには1%で十分だ

という自信と取るか。

 

えっ?たった1%?《日生劇場》なんて

『ほとんど村野』なんじゃないの?

って僕は思ってました。

 

でも実際外部は

当時隆盛だったコンクリ打ち放し仕上げ

ではなく、未来に残すために

100年持たせるというコンセプトのもと

石張りのビシャン仕上げ。

 

当時の建築界から旧時代的な建築だと

批判を受けたけど、実際の村野は

ただ人間が使う建築としての

自然な感触と耐久性、街の風景を考慮すると

自ずとこうなったということを言っている。

(コンクリ打ちっぱなしは年数立つと

どうしても廃墟のようにみえてしまう)

 

天井の湾曲に関しても

1/10の模型を作り、土で湾局面を作成し

何度も音響実験を重ねてこの天井の湾曲に

自ずとなっていったと言っている。

 

だから村野の言う「1%」は、決して、

偽善的かつ自己満足的な観念や想像

から生まれ出てくるものではなく、

あくまでもクライアントの要望や

実用性があり、「用の美」が表現された

残る建築を作っていたということ。

 

同じ同列では決してないが

私の仕事にも置き換えられて

 

「1%以外の99%はクライアントと

 話し合いすべき内容、自分に任せたから

 自由にできるなんて大それたことだ」

 

という言葉はいつも、心にある。

 

口には出さないが

クライアントに対し、マイナスの

感情を抱くときはままある。

 

その時は村野だって

こう思ってたとのだから

と思うことで、心をなだめています。

(限度はあるけどね!)

 

それでも僕は、村野さん「ホントに1%?」

とは思ってはいます笑

 

多分、我々から見て自由に感じるものは

彼から溢れ出てくる想像力にとっては

1%程度だったということなんだろうと。

 

弊社の家づくりOBで50を超えた

いまでも超絶多忙のグラフィックの仕事を

している人生の先輩がいて、ご自分が

いつもデザインしている側で、家づくりに

なったら初めてデザインされる側になったとき

私に対して言ってくれた、いまでも

胸にしっかり秘めている言葉たちが

あります。

 

諸条件があるなか、

クライアントをどうやって上手に

ランディング(着陸)させてあげられるかが

私たちデザインの仕事に最も

求められる業務。

 

自分の想い通りにしたいなら

趣味でやればいい。

 

予算、方向性、コンセプトに

合わせてベースを作り、

そこに初めて自分ならではの

スパイスを落とし込む。

 

求められる「仕事の落とし所」を

デザインの周囲にあるマネジメント

すべきもの(耐震・断熱・予算・工期)

も含めて模索をして

決してそれを間違えない。

 

 

ブログ書いてて思った。

これ村野さんの1%だって。

 

世の中には尊敬すべき人が

間違いなく居る。

 

自分もそのような人たちの

背中を見てきたが、もう45歳。

 

もう見せる側です。

これを描くことで自戒し、精進していきます。

 

 

 

S邸

施主検査前はいつも文化祭の慌ただしい

準備の終盤を思い出す。

 

TO DO リストを作り

一つ一つ仕上げていく。

 

そして、その場は設計と監督の

反省会の場でもある。

 

決して手は停めずに、

マスキングテープ貼りながら、

コーキングしながら、ビス止めながら。

 

打ち合わせ中にそれだけはNGの方が

良かったかね~とか、

ちょっと施主さんの前では言いにくい

ことも。

 

この反省会は、本当に質の良い

血肉になり、次に生かされます。

 

 

今物件は、今までの古今になかったテイスト。

 

施主さんのデザイン力、空間認識能力が

異常で、この物件こそ「村野の1%」

ならぬ「元井の1%」で設計したというより

施主さんがやりたいことの

整理整頓・マネージメント

させてもらった感じ。

 

監督の鈴木もこれはいつもの1.5倍

手間かかったと漏らしていたが、

言うは易く行うは難しで

この白使いのライン通る、

どこか教会建築に通づる

精神性のある空間は

マジで難しい。

 

この類の建築は

一見、シンプルで安易に

見えるのが通例だが、

バランスで成り立っているため

幅や高さ、色味、素材、あらゆるものを

少しでも間違うとバランスが狂う。

 

私も打ち合わせではこうしましょうと

言ったが、後で見直して、やっぱりこっちだな

とか最終図面の修正で、よくよく見たら

これは合わせた方が良いなと思えて

施主に打診したり。

 

とにかく悩んだなあと思います

 

障子の桟を淡い白にしたり、

樹脂サッシの枠を消すため

網戸を作ったり、各所Rを

バランス見たり,

照明の位置を微妙にずらし

空間に適合するようアジャスト

したり。。。etc

 

図面だけでなく、現地で同じ目線で

施主さんと鈴木が見張ってくれたから

成り立った。

 

無事にお引越しが済み、これから

住み熟してもらいます。

 

この緊張感のある空間を住み熟せるか否かは

貴方たち次第だよって偉そうに

はっぱをかけてきましたが

この方たちならやるだろうなと思っています。

 

また今後が楽しみな物件が生まれました。

 

外構もしっかりやりたいですね、Sさん!

また完成写真はいつかどこかで。

 

 

 

M邸

こちらも外構が終わり、お引越しが済みました。

自分で設計施工しといてなんですが

本当に羨ましくなるくらいの家になりました。

 

完成写真はまたいつかどこかで。

 

 

 

お引越し後日、自分が棚をつけるのを

忘れてて、施主さんから、忘れてる~って

呼び出されたときの写真。

 

この家自慢の本棚。

 

手がちゃんと入る隙間もあり、

施主さんとすごいって喜びました。

 

実は、これは狙ったかどうか定かでは

なく、確か施主さんが寸法を指定して

くれてそれに各部の寸法をバランスよく

合わせたなあと。

 

まあ、、、結果オーライ。

 

 

春らしく、私たちの育てた家が

次のステージに送り出すような

嬉しくもあり、寂しくもあり。

 

どちらかとうと嬉しいな、やっぱり。

使ってもらってなんぼ。

 

これからどんどん年齢的に

気付かずに

図々しくなる年齢の私。

 

冷たい目線を全く感じない

おじさんおばさんが本当に目につく。

 

家づくりも、人間性も決して

謙虚さを忘れず、でもそこに

自分らしさのスパイスを入れる事も

忘れずに、表現していきたい。

 

 

古今 元井

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4月から

2024.03.31

近所の菜の花も満開でやっと春らしく暖かくなりましたね。

 

 

 

4月から法改正・新制度が始まり建築業界にも影響があります。

 

労働時間の制限により職人さんの労働時間が制限されます。

運送業者の労働時間短縮の為高速使用となり

送料が上がるので、見積金額も上がるという、

住まい手さんにも影響が出てしまいます。

 

働き方改革は労働者を守るなか、

もっと働きたい・もっと稼ぎたいという労働者の権利を

奪っているのではと思ったりもするのです。

 

 

 

今月は完了現場が3件重なり

先日完了検査を受けた

東京都の「ゼロエミ住宅」の検査では

照明器具の位置・個数・品番までチェックが入り、

現場で安易に変更するのも気を付けないと。

と思ったのと同時に

工事が始まってから変更する事なんてよくあるんだから

そんな窮屈にさせなくてもいいじゃないか!

と言いたいです。

 

 

 

補助金の関係で

3月中に終わらせなけらばならないという絶対期日がある中で

年明けからずっとせわしなく続いていた物件も

なんとかひと段落。

 

 

引き渡しまであと少し。

あたらしい物件も始まります。

 

 

来年度もよろしくお願いします。

 

代田

みんな頑張れ!

2024.03.24

建築業界の恒例ともいえる年度末のバッタバタに

漏れることなく今年もしっかりと巻き込まれている

鈴木です。

 

 

4月からの新年度に向けての引き渡し・引っ越し。

この業界にいる限り逃れることはできないと覚悟しています。

 

そんな中11年前の3月30日に生まれた

我が家の長男も今年で小学校を卒業。

 

休んでらんね。。。って中でしたがちゃんと

卒業式にはいってきました。

 

学校によって違うと思いますが、

今どきの 6年生ってしっかりしてますね。

 

一生懸命からだを揺らしながら、

歌を歌う長男(まわりの子も同じように)

自分が6年生の時なんて、あんな真面目に式を

やっていなかったと思います。(たぶんめんどくせと思ってました)

 

そんな長男を見ながら母は号泣されておりました。

 

 

 

 

 

現場のほうはまさに最後の追い込み真っ最中。

涙を流す余裕もありません。。。

 

 

追い込み真っ最中の【八王子の家】

 

初めて使用した珪藻土の仕上がりに苦戦し、

頭をさげ工期延長させていただき、

何とか納得いく仕上がりに納めることが出来ました。

(度重なる延長にご理解いただき本当にありがとうございます!)

 

 

残る工事は左官がらみのみとなり、日曜日もなく

左官屋さんには頑張ってもらい、なんとか

納める事が出来そうです。

 

 

玄関ポーチは古今では恒例の洗い出し仕上げ。

セメントに「大磯」という小粒の石を混ぜて、

半乾きの状態で、表面のセメントを水で洗い流し

石の表情を出す仕上げです。

 

左官屋さんはどの職人さんも

洗い出し仕上げには苦虫をかみつぶした顔をします・・・

やってみた事はないのですが、

そうとう面倒くさいとのこと。。。

 

 

ただ、こんなに綺麗に仕上がるとまたお願いしてしまうのですよね。

 

 

 

 

写真だとわかりづらいのですが、リビングの床は

モールテックスという伸縮・防水性のある左官材。

 

何層にも材を塗り重ねていく大変手間のかかる材料ですが、

今かなり人気のある仕上げになります。

 

写真は2層目を塗り終えた後で、

この後やすりで研磨して、水洗いをし保護材を塗布して・・・・

と、手間がかかりまくります。

 

 

外壁のそとん壁といい、古今の家造りは左官屋さんなしでは

出来上がらない仕様となっています。

 

 

最後のもうひと踏ん張り、がんばれ左官屋さん!

 

がんばれ自分!!

 

 

古今  鈴木

結局根性論

2024.03.17

 

建築業界ネタが続いているので

私も引き継いで少し。。

 

最近だと新3kなんて言われ、

業態や環境の改善に着目され始めました。

 

そんなことで成り手不足が解消されるのか

疑問はありますが、、

 

私は工務店の自営業の家庭に生まれ育ち

親戚もほぼ建設業の自営。

この環境が普通として生きてきたので

3kと感じる要素やその辺りの感覚は人とズレているようだと

最近気づきました。笑

 

ただ、それだけでなく

なんでもネットでポチッとすれば

欲しいものが手に入る世の中になったり、

明らかに便利に楽に

生活できるようになったことで

実際造る側や提供する側を

仕事として関わった時の

労力や時間、

それに伴わない対価や待遇へのギャップが

出来上がったものだけを見た

想像を超えてしまっているのかなと。

 

なんとなくの仕事として関わるには

耐え難いことが多いです。

志や対価以外にやりがいを感じられないと

やり続けるには、難しい環境ではあります。

 

最近では職人さんも

外国人の方が増えてきて、

そのうちほとんどが

外国人になってしまうのかななんて想像も。

国籍云々はいいとしても、

日本の伝統的な部分が日本人に継承されない寂しさも少し感じたり。

そもそもこの発想が

もはや古いんですけどね。。

 

 

追われに追われ、追い詰められの担当2物件。

正直、誰のためにとか

根幹の部分を忘れそうになっていて、

補助金関係の決められた工期を守るべく

必死に間に合わすためだけの

作業になってしまっていた瞬間も。。

 

 

ですが住まい手と進捗をお伝えする

メールや電話でのやり取りの中で

写真や現地を見ての喜びを

直接いただけるだけで

誰のためになにを作っているのか、

根本的なところに戻って来れて

なんとか正気のまま2物件とも

ほぼ完成まで漕ぎ着けました。笑

 

青葉区の大型リノベ

 

まだ内部は残工事がたくさんありますが。

 

 

 

材質の違う黒を基調とした外観。

 

焼杉の真っ黒と瓦のいぶしの黒塗装の黒

全部黒ですが、焼杉と瓦のニュアンスで

威圧感が出過ぎず、古風な印象。

 

 

まだキッチンの建具もついてないですが、、

枠には3ミリのベニヤを

黒塗装にしてサッシに付加。

 

柔らかいニュアンスの面材が多い中で

サッシの黒だけだと浮いてしまうのが

黒の要素が増える事で良いバランスに。

 

 

先日、行政の検査員さんが

この規模は大変だったでしょう。お疲れ様。

と労いの一言をかけてくださり

正直うるっとしましたね。笑

 

 

タイトな工期の中、

やるしかないでしょって笑いながら

尽力してくださった職人さん方にも

ほんとに頭が上がりません。。。

 

 

住まい手さんも然り、

携わって頂いた人たちから、

より建築やものづくりの

素晴らしさを感じたリノベになりました。

 

 

建築って素晴らしい!

 

 

 

古今増島

憂うだけでは。

2024.03.10

先日の鈴木のblog、

建築従事者、職人さんの年齢問題も

ほんと深刻だと思うのだが、

それと同時に私の知る

建築商社の息子さん、

職人さんの子供達の殆どは

親の跡を継がずに

建築とは程遠いコースを

生きている。

 

成り手不足の問題も建築業の

深刻だ。

 

僕らの生きている業界は、

従事していた人間しかわからないと

思うが、生産性の悪さと体力的な辛さ、

待遇面、将来性、肩にのしかかる

業務への責任感の大きさなど

人が精神を病む要素を多分に

含む職業。

 

反面、やりがいの大きさ、

達成感、自分の仕事が世に残り

人の暮らしを作る悦び、人の役に

立つ事が身近で感じれる

素晴らしい職業でもあることは

僕は大いにわかっている。

 

と同時にまたそのデメリットを

受け止めてきた辛さがわかる、

若しくは味わう必要のない

理不尽さを多分に含む要素を

自分の子供には経験させたくない

と思わせる側面も建築業界には

大いにあると僕は知っている。

 

その背景か、跡を継がない、

跡を継がせようとしない。

 

親の進言か

お子さん達の目線か

はたまた労働力の割に

食えないと言う

判断もあるだろう。

 

かたや、ウチの増島なんかは例外で

伊豆の工務店の息子だが、

建築業に骨を埋めるつもりで

日々、古今で研鑽を積んでいる。

 

未来だなぁーと思う反面、

変態だなぁーと思う笑

 

2040年予測、僕や鈴木が還暦を迎える頃、

建設従事者の割合は2023年度比

36%減の予測。

 

新築着工戸数も同じ位減るが

日本の人口減が予想を

遥かに上回るスピード減っている

ことで建設従事者の減り方は

予想を上回ると出ている。

 

家の性能も国が2050年には

CO2排出量をゼロに掲げてるが

現状11%の達成率。

 

大義的に見ていくと太陽光などの

創エネも必須となる。

 

未来は現役世代の我々の思慮

が作っていくと言ってもいい。

 

生きていくのにも支障が大きい、

温暖化に関しては、今の世相を見ると

本気で考えていない。

止まらないなと思っている。

 

だからせめて

自分たちに何が貢献出来るのか、

何を次の世代に残すことができるのか、

創人をはじめ、

性能、耐震制震、創エネ、

デザインを真っ向から向き合いたい。

 

今の世の中、

外で希望を持って明るく暮らすのは

こんなめちゃくちゃな世の中では

本当に難しいと思うが、

(普通に生きることってこんなに大変だったけ?)

携わらせて貰った住まいだけは

外の世間体、しがらみなんて

いい意味でどうでもよくなれる

絶対的な安心感を兼ね備えた

素の居場所にしていきたい、

そして、住まい手が変わったとしても

どんな時代でも愛される要素がある

かわいげのある住まいを未来に遺せたら

思っている。

 

待ったなし。ハチドリの一滴。

やっぱり、今の行いが大事。

 

 

某所 M邸

 

ご自分たちの家づくりの

一つの指標、参考にしてもらうべく

お役にたてればと施主さんのご厚意の元

お引っ越し前にお声がけいただいている

方々のみに何組かに見学していただいてます

 

椅子を搬入していただき、ようやく

「暮らしの場」としてサマになりました。

 

絵面に椅子があるだけで、人の日々の営みや

動きすら見える気がする。

 

いつも椅子のもつパワーはすごいって思ってます。

 

 

 

採石場からチョイスして持ってくる景石。

石一つでも、物語があります。

 

採石場の高年齢化伴い、大人がたくさん動き

維持されることになった小田原:根府川にある

採石場の生まれ。

 

地産地消と共に、

近年高騰が続く、輸送配送費

を安く保つための企業努力でもある。

 

 

 

耐久性と景観を意識して

赤身の杉板だけ選りすぐり、日本古来の

視線は防ぐことはできるけど、通風はできるよう

貼り方を塀に施している。

 

画像は、まだ片面だが

両面貼ると完全に視線はシャットアウトできる

 

家と塀との間には

プライベートな庭が生まれ、縁側と

ウッドデッキ、植栽、景石の

住処ができてくる。

 

背の高い植栽は

塀の高さを超え、近隣(社会)に対して

緑のカーテンとなり、揺らぎや色味、葉音が

前を通る方の季節感の指標や

拠り所となっていくことを期待している

 

 

イメージ

 

 

地域の

かわいげのある住まい

として認知されると冥利に尽きるな

と思っています

 

 

古今 元井

 

磁界測定

2024.03.03

今日は雛まつりですね。

 

女の子がいるお宅はお雛さんを飾られましたか。

以前は設計時の要望で、

お雛さんをしまって置く収納スペースを

求められることもたまにありましたが

最近はほとんど無く、けれど

この時期友人宅にいくと、ちゃんと飾られているのを見ます。

 

 

ひな祭りに限らず、

小さな行事やイベント事、

節分、端午の節句(子供の日)、七夕、

十五夜、お彼岸  など

 

行事だけでなく

開花宣言や梅雨入り、梅雨明け、大寒など

 

 

こういう小さな節目ごとに

去年の今頃は~何していたかな~

と毎日忙しくしている中でも

振り返るきっかけとなっています。

 

 

 

さて、

少し前に敷地内に鉄塔がある敷地の購入の相談がありました。

価格、広さ、周辺環境などは申し分無いなか、

敷地内に鉄塔があり、電磁波の影響がネックとなっていました。

 

そこで東電が「磁界測定」をしてくれるというので、
立ち会うことに。

 

 

 

スマホくらいの大きさの測定器で

鉄塔に寄りの送電線の真下で測定。

 

 

一瞬で測定完了

【0.05μT(マイクロテスラ)】

 

 

この数値がどの位なものかというと

 

日常で使うものの中で比較的大きいものは
ドライヤー・・・2.9μT

 

小さいものだと
エアコン 0.1μT

 

エアコンの1/2の数値です。

 

 

これが2階のレベルでの測定だともう少し高く。

(電線に近づくほど高くなる)

 

時期や時間でも変わるようで、

例えば猛暑日のどの家庭もエアコンガンガンに

付けていると高くなる

 

だからと言ってほとんど変わらないくらいの差だと言います。

 

200μT以下がひとつの国際基準となっていて

ただ200を超えても身体に影響が出るという事では無いようです。

 

 

 

 

特に問題は無いが

なんとなくネガティブなイメージで鉄塔の近くは疎遠されがちで、

土地の価格も低くなると。

 

 

逆を言えば、鉄塔はよっぽどのことがない限り在り続けるので

周辺環境が変わらず、

土地の価格が安いなど、メリットもあります。

 

 

鉄塔がなくても「送電線」が敷地上部を通っている場合があります。

 

送電線真下は「地役権」が設定され、

送電線から真下3.6mの範囲は建築不可となります。

 

 

一般的な住宅の高さなら特に気にする程ではないです。

 

 

 

懸念事項が解消された矢先、

少しの差で先に申し込みが入ってしまい購入に至りませんでいたが、

磁界測定という機会に立ち会えて勉強になりました。

 

年度末でバタバタとしていますが、

もうすぐだろう開花宣言を楽しみに進んでいきたいとおもいます

 

 

代田

次のフェーズ。

2024.02.26

先日の現場での職人さんと一服していた時の

会話の内容といえば、

 

「どこが痛い。」  だの

 

「血圧が高い。」  だの

 

「なんの病院かかってる。」  だの

 

 

歳を重ねるごとに体のあちこちの制御が効かなくなり

壊れていくのを痛感させられるこの頃。

 

当たり前だが、毎年毎年歳を取り若返ることはない。

 

 

自分が歳をとるということは、

もちろん周りのみんなも年齢を重ねるということ。

仕事をお願いしている職人さん方も、

自分と同じだけ歳をとっていく。

 

 

どの業種にしてもそうだが、

「手に職」の職人の仕事は、

一朝一夕で身につくものではなく、

長い修行や経験によって身につくもの。

 

 

(写真は現場でキッチンを造作する大工さん。古今では基本的に造作キッチンを現場で大工さんに造ってもらいます。)

 

 

 

基本現場には空調などなく、

夏は茹だる様に熱く、冬は凍えるほど寒い。

 

そんな厳しい職場環境では、なかなか若手が育たなく

来たとしてもすぐに耐え切れず辞めてしまったりする。

親子でやっている職人でない限り、

なかなか若手が育たず、職人界の高年齢化は止まらない。

 

 

お願いしているタイル屋さんは50歳になるベテランだが、

 

「下が育たないからいまだに若手なんて言われるもんな。30年もやってんのによ。。。」

「若手がいたとしても、風呂(タイルによる在来の風呂)は出来ません。とかだもんな。」

 

と嘆いていた。

 

 

タイル屋さんのタイル工事はユニットバスやキッチンパネルに簡略化され、

左官屋さんの左官工事はサイディングに代わり、

建具屋さんの建具はメーカーに既成品で組み立てるだけ。

 

と、工期短縮や原価を下げるために

簡略化されて、昔ながらの工法を出来る人が

どんどんと減ってきているような状況。

 

時代と逆行するように、昔ながらの工法を好み

多く採用している古今としては、

やってくれる職人さんがいなくなってしまうのは

死活問題。

 

現にお願いしている業者さんで、

自分より年下の職人さんは数える程度。

 

自分が定年を迎え、仕事を辞めるころまでは

何とか逃げ切れるとは思うが、

自分より下の世代の工務店は

本当にお願い出来る人が、いなくなってしまうのでは。

 

と、近頃少し先の未来が不安になってしまいます。

 

 

AIだかなんだかが、人に代わって仕事を

こなす時代と言われていますが、

腕利きの職人にとって代わるロボット等が

働く時代になるのでしょうか?

 

 

建築業界もそろそろ次のフェーズに移ろうとしているのかもしれません。

 

 

古今 鈴木

 

 

 

一切皆苦

2024.02.18

 

重ためなタイトルですが、、

もうここ最近のブログは

もっぱら進行中2件の進捗についてしか

触れておらずっていうか触れられないほど

キリキリマイ。

 

そんな中、毎年恒例の大雪、

担当大工さんがコロナ、

まさに一切皆苦。

 

もうとりあえず成るようにしかならないと

腹括って目の前のことを進めています。

 

 

バタバタの進行状況とは裏腹に仕上がりは

抜かりなく、目新しい仕上げや納まりにもっと余裕があればと歯痒さもあります。

 

青葉区の大型リノベ

 

ファサードには焼杉を採用し、

手が触れる想定の箇所には

ウッドロングエコ塗装をした羽目板を

横貼りにしてリズムを出しています。

 

 

そのほかは塗装の黒、既存瓦屋根の黒、新規ガルバ屋根の黒、焼杉の黒、羽目板の黒。

 

異素材、ニュアンスの違う黒をベースに

外観を設計しました。

早く足場取れないかなぁ。

 

 

栄区の新築

 

こちらも急ピッチで進行中。

初の試みフルオーダーのキッチン天板。

 

 

制作工場で確認しながらシンクと天板の

取り合いなど細かなところを調整中。

 

通常1ミリ厚のステンレス天板を使用していますが、今回は5ミリ厚の無垢ステンレス。

 

ちょっと移動するのに2人がかりでやっと取り回せるほどの重量。

 

想像するにその労力を凌駕するほどの仕上がりになることは間違いなさそうです。

 

各物件、今が1番踏ん張りどころ。

 

 

古今 増島

 

 

 

行きつく先はどこだ

2024.02.11

ここ数年、お陰様で本当に

忙しくさせていただいてます。

 

おかげで

いわゆる僕はブラックという

働き方をしています。

 

でも、役員だから関係ないという

事ではなく、自分が決めて、選択した

ことだらけの中で仕事をしているので

自分のケツをもつという意味で納得しているし、

自分が意図をもって、能動的に動くと

理想の家づくりがしたい人たちの

役に立つことがわかってもいるので

やりがいと共に生きがいも感じていて

正直、嫌だなとも思っていない

ところもあります。

(加齢に伴うもので休みたい。。。が

最近にょきにょきは出てきました。。)

 

このようなフェーズになって、

人間としての幸せって何だろうと

思い悩んでいた若かりしときに

知った法則がちょいちょい思い出されます

 

「マズローの法則」ってやつです。

 

人間の欲求は5段階のピラミッドのように

構成されていて、低階層から順に

満たされてると高次の階層を欲する

というもの。

 

まず

食べたい飲みたい寝たいの

生理的(本能的)欲求を満たしたい

の第一階層。

結構これは満たせているはず。

(最近の不倫の様々はどこが満たされないと

あーなるのかとも思う。第一階層?)

 

第二階層は安全欲求。

健康と経済安定性、安心できる周辺環境

のことで、仕事でいうと、労働環境が整備

されていて、ハラスメントなどの精神的な

苦痛がない環境などのことだと思います。

(古今は大丈夫なはず。

姑みたいな性格してる元井が

たまにちくちくうるさいのかも)

 

 

第三階層は、社会的欲求。

集団に所属したい、仲間を得たい、

など自分を受け入れてくれる

他者の存在のいる場所が

あるかどうかということかな

と思います。

 

最近の言葉でいうと

サードプレイスという、

家庭でも職場でもない第三の場所

の存在が人を豊かにするみたいな

欲求もここかもしれないですね。

(ちなみに私とってはサーフィン仲間

のことかなと思います。たしかに彼らの

存在は本当に有難い)

 

 

第4階層は、承認欲求。

でました。承認欲求。

最近よく聞く言葉です。

これが満たされない

ために犯罪に手を染めたり、

一線を越えてしまう世相がありますね。

 

でもここでは承認欲求も2種類あって

低位の承認欲求として、

注目されたい、認められたい、

褒められたいというもの。

 

高位の承認欲求で

自分に自信を持ちたい

より高い能力を身に着けて

自分を高く評価できるようになりたい

というもの。

 

仕事でいうと出世欲とかも

この階層かなと思います。

 

人によっては低位の欲求だけで

満たされている方も多いそうで、

(高級車やブランド品を貪る人のこと)

どちらかというと私は

いつも高位の欲求を古今で

求めてきたような気がします。

 

 

さて、いよいよ第5、自己実現欲求。

 

自分が満足できる

自分になりたいと願う欲求。

 

簡単に言うと

自分のやりたいことをやること。

 

そして、それをすることが、

第1から第4欲求を叶えることにも

連動する行いであること。

 

やはり、なかなか実現が難しい欲求ですが

私自身の今は、第4と第5の間に存在している

気がします。

 

若い時にこれを見た時に

自分が属していた会社が、

スーパーブラックで

ハラスメントの見本市みたいな

建築会社でして、

私も、ある時会社に行ったら

机に花が置かれていたことも

あるような会社。

(まだ現存しているんです。

早く潰れてほしい)

 

当時、このマズローの法則を

知って、金もなく、労働環境が

整備されていない現状は、

うわっ俺1.5階層だと思った

記憶があります。

 

実はこの法則に

第6の階層があることを本人が

晩年提唱していて、自己超越欲求

といい、自分のエゴを超え、社会を

良くしたいという理想を求める欲求の

ことで、戦争を無くしたい、貧困を

無くしたい、自分の労力や能力を使って

困っている人を助けたいなどが

わかりやすい事例かなと思います。

 

私は、もし自分の会社で

稼げたらアジアやアフリカの貧困

地域に学校や建物を建てて、還元を

したいという想いを持ってたりしています。

(今は亡き、年上の建築技術者と一緒に

夢見てました)

 

現実は

弊社の粗利率、生産性の低さ、労力の

掛け方では、30年経っても不可能。

 

でも、この想いは幸せの一つの形なんだ

と認識させてくれました。

 

この自己超越欲求に到達できる

のは全人類の2%らしい。

 

残りの人生の時間で届くのか。

 

でもいつも思う。第6ってお金あれば

実現するんじゃね?って。

 

金か~

どちらにせよ、先立つものがねえ!

 

 

 

 

某所:M邸

いよいよ、内部完成がすぐそこ。

家具や建具も入り、施主さん支給の照明や

備品が付いていきます。

 

雰囲気はすこぶる良い。

 

これからここんちは、結構な時間を掛けて

外構・植栽工事に入ります。

 

前を通る方や近所の方々に、ひと時でも

あ~いい景色って言っていただけるような、

町にポンって出てきて、通った人の心を

解すような緑の場所にしたいと

思ってます。

 

早くその景色が見たいなと思ってます。

 

住まい手さんも、大々的には

OPENHOUSEはできないけど

古今さんで家づくりを考えてらっしゃる

方は見学していただいてもと仰って

くださっているので、機会を見て

お声がけしたいなと思っています。

 

 

 

雑談:奄美の小屋

奄美でこの建物を見るのは

何回目だろう。

 

いつも私たちの大好きな

サーフポイントに向かう道中に

ある小屋。

きっと、ノーブランド、ノーデザイナー。

使い方、現役なのかも不明な建物。

 

でも、シルエットや佇み方、

バランス、プロポーション

どれをとっても美しい。

 

いつか、僕は小屋を作ろうと思う。

 

コルビジェの母の家のような

立原道造のヒヤシンスハウスのような。

 

その時にどんな小屋かなと

想像すると実はこのような

高床式の小屋だったりする。

 

こう考えるとまだまだ僕は

欲の塊だ。

 

でもこの欲が、いい家を作りたい

より良くしたい、家づくりを通して

人の役に立ちたいと心から願う

原動力。

 

天職とは思わないけど、向いているとは

思う。

 

行きつく先はどこだ。

 

わからないから今日も

一先ず前に進みます。

 

 

古今 元井

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ペンダントライト

2024.02.04

風邪が流行っていますね。

 

お施主さんにターメリック(うこん)が予防にいいと伺い、
早速、実践中です。

 

ターメリックに生姜、レモン、はちみつ、ブラックペッパーを
お湯で溶いて飲みます。
クセや匂いもほとんどなく、生姜のおかげか体も温まります。

 

 

喉が痛い時には

ターメリックと塩を水で溶いてうがいすると

一発でよくなるようです。

 

喉の調子がいまいちな方、ぜひやってみて下さい。

 

一度風邪をひくと、なかなか直らないので
「絶対ひいてはならぬ」と自分に言い聞かせ

予防対策・体調管理をしている日々です。

 

 

この冬は暖冬と言われていましたが

明日はあいにくの雪予報。

被害も影響も無いことを願います。

 

 

先週のブログでもあったように、

普段からの備えの大事さを

こういう時も実感します。

 

 

寒いと外出することも億劫になり

自宅でぬくぬくと過ごしていたところ

ふと、照明が気になってしまい…

賃貸だし、とりあえずなんでもいいやと

放っておいたのですが、

買い換えたいなと思っているところです。

 

 

 

 

照明計画は新築でもリノベでも悩んでしまうところで

必要なところに必要な明るさが取れるように。

 

 

ダイニングのペンダントライトなどは見せる照明とし、

他は極力少なく、シンプルに計画しています。

 

 

 

ペンダントライトの事例を紹介します。

■PERA(建築家・中村好文氏デザイン)

 

■frasco glass(flame

 

どちらもシンプルで上品でどんな空間にも合う。
ガラスのシェードで、そのガラスから360°光が広がり、
ペンダント以外に補助照明がなくても全体が明るくなる。

 

この2つを主におすすめしています。

2つ目と同じデザインで素材が違うものが

■frasco(flame

琺瑯のシェードで少し光沢がありスッキリしている。

 

あとは、住まい手さんが選ばれて。というのも。

■ルイスポールセン(PH5)(麻生の家

ペンダントライトと言えばルイスポールセン。

というくらい定番で不動の人気。

 

■イサムノグチ(ハナミズキの家

和紙と竹からなり、デザインや大きさもも様々。

和室に限らず、洋間や大きな吹き抜けにも合う。

 

などなど…

照明はホント種類が豊富で

照明メーカーの

照明だけのカタログが厚さ5センチ程度になるものも。

 

照明ひとつで部屋の印象が変わるペンダントライト。

お気に入りのものを探してみてください。

 

 

代田

ソナエヨツネニ

2024.01.29

 

2024年の元日は日本人にとって、

忘れることの出来ない衝撃的な

始まりとなり、忘れることの出来ない。

忘れてはならない元日の出来事となりました。

 

 

我が家も災害に備えて、少しは水や食料の

ストックなどの備蓄は容易していたのですが、

ニュース等で、災害時の避難所の状況や

支援が届くまで耐えることの出来る量の

情報を耳にすると、鈴木家の5人家族では

到底足りる量ではないことに危機感を

感じておりました。

 

 

年明けから、妻とも話し合い

何となく水や少量のローリングストックや

乾電池、電源、照明、ライトなどを

いつでも持ち出せるように、

寝室直結のクローゼットに用意しておこうと

話してはいたのですが、

先週から鈴木家4名(長男以外)が

コロナ感染でダウン。

自宅隔離になってしまいました….

 

2年ぶりのコロナダウンでしたが、

相変わらず威力は絶大、

関節がモゲルのではないかというほどの

関節痛にみまわれ、ダルさと熱に

夫婦で悶絶していました。

(こどもは軽症なのね)

 

 

災害とは違うが、コロナ感染もある意味

避難生活と同じように、

外に買い物に行くこともできず、

家の中である物を食べて過ごす事しか

ない状況。

 

 

我が家に関しては、隣が実家ということもあり

毎食玄関まで宅配システムを

することが出来たが、

単世帯家族や一人暮らしの人は

自宅のストックで過ごすしかない状況と

なるはず。

 

そういった状況の時でも、

災害の備えをしておけば、代用も出来るはず。

と、ダルいながら療養中時間は

持て余していたので、ネットで

災害グッツを買いあさっていました。

 

住まいを暮らしのシェルターとして、

考えるのであれば、耐震性を上げて

損壊しないことはもちろんのこと、

太陽光発電・蓄電池での発電

雨水活用での貯水

ストック品の備蓄倉庫などの事も

考えて住まいづくりをしていかないければ

ならないフェーズに来てるのかもしれません。

 

 

すっかり療養でガチガチになってしまった体を

すっかりと鞭打って明日から

仕事復帰とさせていただきます。

 

色々お待たせしてしまっているお客さん方すみません!

 

 

古今 鈴木

疾走中。。

2024.01.20

 

いよいよ本格的に寒くなってきました。

昨年は仕事初め早速ドカ雪が降ったような記憶がありますが。。

 

絶賛そとん壁待機中の栄区の新築も天気予報と

にらめっこする時間が長くなりそうな。工期が。。。

 

痺れる2物件は工程もほぼ同じ進行具合。

両物件ともに断熱完了、ボード貼り。

 

仕上げ工事のバタバタも同時期なのが確定!

 

もう何でもかかってこいや状態です。

 

 

青葉の大型リノベ。

 

 

恒例の柱磨き

 

通し柱が杉材を使用しておりダイニングの梁表しに良い作用。

 

 

キッチンの床はフレキシブルボードで仕上げます。

 

 

 

リノベの楽しさ全開です。

 

 

 

栄区の新築

 

 

 

仕上げ前の下地も終え頃合いを見計らって仕上げます。

 

 

 

 

急遽ひらめかれたs氏からの変更も綺麗に納まり仕上げにのぞみます。

 

 

 

 

 

 

2物件とも次なる展開に向けて疾走中です。

 

 

古今 増島

喉元を過ぎても・・・

2024.01.14

また一年が始まりました。

 

神も仏も絶対いないよね、

居たらこんなこと絶対しないでしょって

いう始まり方。

 

阪神淡路、熊本、中越など

二階建ての木造が揺れやすい

周波の揺れの地震。

 

合わせて

輪島という

道路に面し、道路側に開く形で

一階が全てガラス引き戸で構成、

2階が倉庫で屋根が瓦という、

重厚感、趣はあるけれど

頭の重たい昔ながらの典型的な

商店建築が集まった、

もしくは残っていた

という地域の特性上、

とても被害が大きく

耐力的に弱い一階の道路側へ

2階と屋根が覆い被さるように

倒壊している。

 

その倒壊の仕方が道を塞ぎ、火災への

対処の妨げとなり、さらなる被害が

拡大した。

 

ここで起こってほしく無い

場所で

タイミングで

地震の種類で

という

良くない側へ全部が

振れてしまった。

 

曲がりなりにも建築に携わる

人間として、建物が潰れて圧死という

亡くなり方を見聞きするのは

どうやっても他人事ではなく、

どうやっても

心が締め付けられる。

 

 

自分たちに何ができるのか。

 

 

このような景色を見ると

風景、町並みを作るでもない、

都会に数多ある売るための、

もしくは奇をてらった見た目だけの

デザインが如何に無意味で、

命のシェルターという

本来の建物の本質から

いかに遠い存在であるか

再認識させられる。

 

 

同じ建築従事者として

あの景色を見てもまだ

そのような建築を作り

続けるのだろうか。

 

 

あくまでもデザインは

目に見えない居心地を産むデザイン

温熱環境を整えるデザイン

そして、耐震デザインの融合で

あるべきだ。

 

 

何かを突出させるために

何かに偏り、何かがはみ出るのは

ただの自己顕示欲だ。

 

 

社内でも年明けの

開口一番、みんなでこの話を

しました。

 

 

建築士の端くれとして

何ができるか。

 

 

まずは、今、目の前にある

従事する信頼して任せて頂いている

建築のなかで、命のシェルターとしての

住宅の機能を損なわせないために

自分に何ができるか、それぞれの

タイミングの中でやれることを

模索、実行していくこと。

 

そして、

喉元過ぎればこれらの意識が

薄くなって行く人間の性に、

過剰に求められる

施主の要望の前に、

作る側の理性で繋ぎ止めるように

いつも家の設計の際は、

ここだけは死守するという

自分たちの耐震リテラシーラインを

守りながら上記の他のデザインも

同居できるよう苦心していきます。

 

 

2024年の抱負です。

『和して同ぜず』

 

 

それぞれの置かれてる立ち場、

知らないからこそなんだけど

一方的になる意見など、

理解は示せる無下にはしないけど

私のここの分野の守るべきリテラシー

ラインはここだよー、

これは越えないでねーは

きっちり守ろうと思います。

 

 

 

某所 M邸

仕上げ工事真っ最中。

写真は

建具屋さんの造作の

杉の雨戸です。

 

雨戸は塗装したてで色がまだらです。

(戸袋のように紫外線に当てると

均一の赤褐色の色味に)

 

これも喉元過ぎればで

建築側としてホントに怖い、

大型窓に対しての処理。

 

3年前❓4年前の台風19号

で実感しました。

 

家の屋根が飛び始める

伊勢湾台風並みの

50メートル以上の強風が吹き

荒れるレベルのもの。

 

弊社では被害が無かったものの、

自宅では木製フェンスが倒れたり、

仲間の工務店、千葉の館山などでも

屋根が捲れたり、ガラスに物が

運悪くぶつかり飛散したり。。。

 

なので、設計するお家の

前面が開けていたり、高台の

敷地であったり、

道路に面していたり、遮蔽物と

しての隣家が無かったり、海と

近かったりと環境は様々ですが

掃き出し窓側が

風が抜けやすい環境である場合は

やはりあの怖さを今でも

思い出すと、打ち合わせで

ダサいけどシャッターや

木製サッシの場合は

造作の雨戸をつけて

もらうことへの必要性も

個人的努力義務として

お話しするようにしています

 

 

結局、体感的建築

リテラシーの問題。

 

リテラシーってやつは

体感しないと伝わらないし、

立場、環境、対人によって

流動的で可変性のある

とても曖昧なライン。

 

和して同ぜずもそのライン

が違う人間からすると

ゴーイングマイウエイに

映る事もあるだろう。

 

人間の性で喉元すぎても、

体感的建築リテラシーだけは

設計士の端くれとして

いつも意識してもしてなくても

腰のベルトに居る

巻尺スケールの様に

建築心の一部屋に居てもらおうと

思っています。

 

古今、4人ともいきなり

全力疾走の年明けでした。

 

 

 

古今 元井

 

 

今年もお世話になりました

2023.12.29

古今は今日が仕事納めです。

大掃除どころか、まだ図面を書いており年末感が全然無いです。

 

 

今年もおかげさまで途切れること無く

忙しく過ごすことができました。

 

今年お引き渡し&工事中の物件たちの一部。

 

今年前半にお引渡しした物件は随分と前の事に感じます。

 

どれも時間を掛け、頭も使ったな~としみじみ…。

 

この一件一件の積み重ねが次へ繋がっており、

件数を重ねるごとに少しづつステップアップしていると感じます。

 

仕事量が増えると

先を見て早め早めで進めているつもりでも、

いつも最後には急かされてしまう…。

 

ただ熟すだけにならないよう、

時間を掛けるところとそうでないところのメリハリをつけ

一件一件の【質】を高めていきたいと思います。

 

 

みなさま、来年もどうぞよろしくお願いいたします。

古今は12/30~1/8まで年末年始休暇となります。

良い年をお迎えください。

 

代田

2023年振り返って。

2023.12.24

 

もう今年も残す事7日間。

 

 

先週までは「今年もう終わっちゃうよ?」って

くらい暖かい日が続き、

出番の無かった我が家の薪ストーブさんが、

今週末からようやく稼働を始めました。

 

 

今週は今までが嘘のようにグッと冷え込み、

朝6時頃は氷点下まで冷え込みましたね。

 

相変わらず朝起きたら、鈴木実験室の

温度計をスマホでチェックするのですが、

相変わらず18℃くらいを朝方キープしていました。

 

いままで室温=外気温で過ごしてきた

両親からすると18℃でも温かすぎるそうで、

 

「暖かくなり過ぎてのぼせちゃう。」

 

となかなか、床下エアコンを稼働してくれません。

 

 

まぁ電気代掛からず過ごせるのはいいことなのですが、

実験にならんのよな。。。

 

 

 

冒頭の通り、2023年もあとわずか。

 

鈴木個人

としては、今年は再三ブログでも

上げているように、

【実家建て替え】が一番大きな出来事でしょう。

設計・現場管理と普段の仕事に加えて、

通常は住まい手さんが行っている、

 

 

家具・家電・カーテンなどの購入。

登記・インフラの手続き等々、

も両親に代わって行ったので、

引き渡し頃の住まい手さんの大変さを

肌身をもって感じていました。

 

 

打ち合わせから含めて、家造りって本当に

一大イベントですね。。。

 

今までお引渡しをされた住まい手さん皆さん

本当にご苦労様でした。

 

そして、これから打ち合わせ・お引渡しをする

皆さん頑張っていきましょうね。

 

 

 

 

 

2023年プライベートでは、我が家の3兄弟が

6年、3年、1年と全員小学生だったので、

来年長男が中学生になる前に、

行きたかったところ行っとこ。の一年でした。

 

 

お盆休みには一週間キャンピングカーで北海道を廻り、

初めての飛行機、日本最東端で朝日を見たり、

知床では土砂降りから奇跡的な晴天になり、

それは綺麗な虹を見たりと、

こども達に色々な体験をさせてあげることができたと思います。

(雨男鈴木卒業)

 

 

 

10月には佐渡ヶ島へ。

家族全員で行く予定だったのだが、

前日に長男がインフルエンザを発症。

妻と長男はお留守番で、下二人を連れての旅行となりました。

 

我が家では大ブレイク中の 島系ユーチューバーの

影響で佐渡の情報を知り尽くしたこども達、

初めてのフェリー、たらい船や金山観光など、

それはそれは目をキラキラさせて楽しんでいました。

 

 

正直、「佐渡ヶ島って。。。」って思っていた自分ですが、

唯一行ってみたかった船大工の造った家が建ち並ぶ

【宿根木】に行って大興奮。

 

 

細い路地沿いに筑80年くらいの木造住宅が密集しており、

大半の家は外壁が木板張りで仕上げられています。

 

これは、船を造る際に出た半端材などを使い外壁に流用したり

していたので、このような街並みになったそうです。

 

 

 

それぞれの家に特徴的な格子が使われていたりするのですが、

デザインが秀逸。

 

 

 

こちらは一般公開されている「清九郎の家」

 

天井高が低く。畳に正座しているとなんとも落ち着いた

空間になっていました。

 

旅行のスケジュールの時間が過ぎていたのですが、

あまりの居心地の良さに長居してしまいました。

 

 

 

12月には初大阪にも行ったのですが、こちらも三男が

2日前に熱を出し、私と三男は熱が下がってからあと合流と

バタバタで、本調子ではない三男を永遠と抱っこしながら

の旅行だったのでただただ疲れた・・・といった感じでした。

 

 

先日、次男・三男に

 

「どこに行ったのが一番楽しかった?」

 

と尋ねたところ、二人とも揃って

 

「佐渡ヶ島!!」

 

と。

 

 

父親一人で大奮闘の旅行を一番に挙げてくれたのは

とても光栄ですが、

北海道も大阪も高かったんだけどな・・・

 

 

 

毎年年を取るごとに、どんどん短く感じる一年。

 

来年もアッという間に過ぎてしまうのでしょうが、

一つ一つ丁寧に取りこぼしの無い様、

進めて参りたい所存でございます。

 

 

古今  鈴木

 

 

〆のブログ

2023.12.17

 

今年のブログ当番もラストになりました。

 

 

進行中の2物件はどちらも工期との闘い。

管理業務も1.2倍速で段取りに追われながらも

なんとか食らいついている状況。

 

タイトな工期な分何か一つ忘れものがあると

一気に歯車が狂うこの状況に

やれんのか?って鼓舞しながら

キャパシティとメンタルを騙し騙し。

 

 

青葉区大型リノベ

構造の検査を終え外回りの外壁下地も粗方。

ようやく内部に取り掛かります。

 

とにかく雨仕舞、納まりに難儀するのがリノベ。

改めてリノベの難しさを実感しています。

何を基準にどこまでやるか。

私たち管理側だけでなく職人さん方にも

モラル以上の思いがないと

正直成り立たないのではないかと思うほど。

 

 

現在大工さん2名で奮闘中。

 

現在では規格のない寸法の材料で建てられているので

新規の材料に合わせるための微調整をしている所。。

 

新旧は塗装と素焼きの焼杉、

杉羽目板ウッドロングエコ塗装を使った仕上げ。

素材感だけを変えた3色の黒で外壁ができます。

 

内部もサッシの黒枠を基調とし、

キッチンはグレー塗装、フレキシブルボードの床仕上げなど

初の試みも多用しています。

 

年内は塗装下地まで、、頑張ろう。

 

 

栄区の新築

 

こちらもスーパータイトスケジュール。

年内はもう1名大工さんに入っていただき

本格的に2名体制での木完を目指します。

 

下屋根を深く出した平入の住まいは圧巻の迫力。

軒天は構造、野地表しのウッドロングエコ塗装仕上げ。

 

 

木口に巻いた板金のディテールも相まってこの趣。

 

週明けに増島塗装にてウッドロングエコ吹付後は

陽光による美化を待ちます。

 

内部は初の試み5ミリの薄さのステンレス天板を採用したキッチンを基軸に設計を進めました。

そろそろ納まり図を描かねば。。

 

ほぼ工程もどっ被りの2物件に追われながらも、何かと奇跡に救われているのを感じています。

培ってきたものだけでなく、ホントに奇跡的なことがしばしば。笑

 

年明けのドカ雪やら寒波やらが心配ですが、、

そこまで運が尽きないのを願って。。

 

 

古今 増島

日常の中にある

2023.12.09

最近、メンテでお伺いする

OB、OGさんの住まいにお伺いして

常々思います。

 

奇をてらう事、サプライズ的なものは

住まう家には要らない。

 

それらはたまに贅沢するため、

非日常を味わうために泊まる

宿泊施設で充分。

 

その地域、その環境を睨んだ行いで

「朝起きたらここに陽光が入って。。」、

「この時間にここから見える風景が

ただただ好き」、って言ってくださる

満たされたようなお顔を見ていると

この方々の日常の中に

ひと時でも満たされる時間が

この家の暮らしの中にあること、

もしくは造れたことが、どんなに

誇らしいことかと感じる。

 

「人の幸せは素朴な日常の中にある」

 

幸せとは何かの問いに、つい

忘れてしまう頃に自分の生業を

通して思い出させて頂いてます。

 

村上春樹さん言葉を借りれば

「小確幸」の積み重ね。

(小さいけど確かな幸せのこと)

 

住まう家にとって小確幸は

家の中での居場所と言い換える

事ができるような気がしています

 

住まう家の中に、

その方々の感性に合致した

小確幸(居場所)を

どれだけ散りばめられるかで

人も家も良い歳の取り方ができる

ようになるか、ならないかが決まる

と思っている。

 

プロとしての領域の耐震や断熱気密の

温熱環境構築は勿論のこと、

オーダーメイドの特性を存分に

活かし、その方ならではの小確幸を存分に

散りばめた、いい歳取り方ができる

住宅を作り続けたい。

 

 

あれよあれよの12月。

事務所アプローチも良い彩です。

 

 

 

 

 

某所:某邸

 

次物件の工期がきついため

4か月にもわたる木工事が慌ただしく終了し、

一息の間もなく、建具・家具の採寸、仕上げの

塗装屋さん、クロス屋さん、左官屋さん、

タイル屋さん、電気屋さん、水道屋さんの手配。。。

 

写真は、

ここの家のシグネチャー

吹き抜け全面の本棚。

 

塗装屋さんのどうやって塗るか議論、

思ったより塗料が伸びずに

足りるか足りないか議論の末、

潜り抜けてようやく。

 

怒涛の日々でしたが

ようやく一息です。

 

 

 

 

一般社団法人 青葉台工務店

じゃんけんで負けたので

名目のみ理事長務める

青葉台工務店のイベント出店。

弊社、OBさんOGさんが

多数いらっしゃる

NPO法人 森ノオトさん主催の

あおばを食べる収穫祭の様子です。

 

4社の工務店の代表と

弊社の増島くんが手伝ってくれ

なんとか成り立つキラーコンテンツ

「大工トライアスロン」

 

のこぎり、トンカチ、電動ドライバー

の三種用いて、丸太を切り、

釘を留め、ビスを打つタイムトライアル。

 

大人も子供も関係なく、いつも並ぶ並ぶ。

 

他の出店なんて回れない、トイレもいけない。

 

おじさんたちマジでヘロヘロになります。

 

目的は、

地域を少しでも、美しい街並みに

するためにオーダーメイドで風土に

根付いた家を作り、それを街の

景色にしていくこと。

 

1社じゃできないし、最終的には

行政を巻き込むことが必要かもしれない。

 

みんなそれぞれの会社で

「ハチドリの一滴」のように

やれることやっています。

 

家は街を作り、風景を作ります。

 

日本は

そこの意識が欠落している

自己中心的な家々が目立ちます。

 

すこしでもすこしでもという想いです。

 

 

さあ、

そんなこんなであっという間に新年です。

 

人生において成功は約束されてないけど

人生において成長は約束されてます。

 

よりよい方向に。

 

古今 元井

 

 

 

 

 

 

木製サッシの薦め

2023.12.03

ついに12月になってしまいました。

 

きっと年末から年明けと、あっという間に過ぎていくのでしょうね。

 

 

先日オープンハウスをしました

鈴木氏ご実家でも採用した【木製サッシ】。

 

最近の新築物件ではこの木製サッシを採用することが多くあります。

建物の印象は屋根と開口部が大きく影響しますが

開口部が木製サッシですと印象がより良くなりませんか。

 

 

木製サッシの良いところは

見た目はもちろん意匠面では

完全受注生産なので制作可能範囲なら大きさも自由です。

引き違いだと幅5m、引き分けだど幅9mなど

大開口が可能です。

 

そして断熱性能が高い事。

最近は樹脂サッシが主流になりつつありますが、

同じ、またはそれ以上の断熱性があり結露もせず、

性能的にも優れています。

 

 

 

難点はコスト面。

 

雑誌に掲載されたり有名建築家の事例では

遠慮なく採用しているのを見ますが

実際はそんな贅沢な事は出来ず…。

 

リビングなどのメインとなるところ1ケ所。

たまに2~3ケ所の採用となります。

 

でもこの開口部1つで印象ずっと変わります。

 

木製でも防火地域でも対応できるものもあります。

ただ、更に金額が上がるので

窓の位置を延焼ライン(防火性能にしなければいけない範囲)

から外したりと、設計段階から金額を抑えるように

工夫することもあります。

 

それと、搬入と取付けがいつも一苦労です。

掃き出しなどの大開口になると

現場までの道路が狭いとトラックが現場まで入るのか…

さらに重量もあるので現場では4-5人、

古今の男性陣総出で取り付けとなります。

 

納期が2.5~3ケ月かかるので早い場合は着工より前に発注するという事もあり、

いつもバタバタしていまいます。

(コスト以外は設計・施工側の苦労です…。)

ただやはり完成したものを見るとやっぱりいいな~と。

ここが樹脂サッシだったらまた違った印象だったでしょう。

↑室内から

 

今までの事例を紹介。

ハナミズキの家

リビングのデッキへ続く掃き出し全開放サッシ

 

 

すみれが丘の家

L型コーナー部に

現在施工中の新築3件も木製サッシを採用しています。

完成しましたら写真UPします。

 

これは以前採用した木製サッシの営業の方からいただいた、

サッシの端材で作ったお箸。

米ヒバの漆塗装です。

いつ下ろそうかと出番を待っています。

 

代田

続・鈴木実験室

2023.11.25

 

昨日は11月末なのに半袖でもいいくらいの

記録的な最高気温をマークしたのかと思えば、

来週は連日1~2℃の最低気温が続く予報。

 

 

本当に日本の四季は崩壊して、

夏と冬を交互に入れ替えながら夏から冬に

移行していくイメージ。

 

 

夏夏夏冬夏冬夏冬秋冬夏冬夏冬冬冬

 

みたいな。

 

 

 

 

 

長かった【玄関開けたら2秒で現場】のプレッシャー

から解放され、OPEN HOUSE 終了後に両親も

寒くなる前に新居へ引っ越しが出来ました。

 

 

物を大切にする老人の類に漏れず、

「今まで使っていたから」を口癖に

明らかに不要な物を運び入れる両親。

 

 

私も毎晩何を運び込んだかチェックをして

目を光らせているのですが、

整理収納アドバイザーの資格を持つ姉が、

週末帰省し的確な指示のもと、

取捨選択に勤しんでおります。

 

 

ようやく引っ越しまで終えた鈴木実家邸ですが、

両親から新築の依頼を受けたのは8年前。

仕事が忙しいを言い訳に、先延ばしにし続けた結果

65歳だった両親も74歳になってしまいました。

 

 

この8年の中には、祖母や叔父さんが亡くなったり

などして、鈴木家的にも建て替えをする

機会では無いような事でもあったのですが、

年々年老いていく両親を見ていると、

これ以上伸ばして、両親に何かあった時には

一生後悔すると思い、ようやく重い腰をあげ

なんとか存命しているうちに、

引っ越しまで出来たことに本当に安心しています。

 

 

 

そんな、年老いた両親の為に色々と考えた

家造りをしたつもりではありますが、

一番重要視したのは、やはり温熱環境。

 

 

この8年の間に、国の進める断熱の方針も

変わり、古今としての家造りの断熱・気密に

対する考えもかなり変わったと思います。

 

 

現状新築では、HEAT20 G2レベル以上の

断熱性能を確保し、気密性能もC値1.0以下に

なるような家造りをしています。

 

 

温熱環境を向上させることよって、

ヒートショックなどの危険性をぬぐい、

8年待たせる親不孝者だけれども

8年以上長生き出来る家造りをすれば、

親孝行も出来たのではないかと

思うようにしております。

 

 

 

 

実際そのレベルの実際の数値がこちら。

 

 

今朝撮りたてホヤホヤの実家の温度計。

 

上部の温度22.7℃はリビングの室温。

左下①の10.1℃が外気温。

 

昨日は気温が高めだったこともあり、

昨日から一度も暖房を掛けていない状態で

室温20℃以上を保っていることがわかります。

 

 

ちなみに

 

②は寝室   ③は2階

 

の温度計。

 

 

朝6:30頃だったので、寝ていた寝室の

温度・湿度ともに他より高いのがわかります。

 

2階の温度はリビングと1℃以内にとどまり、

家の中の温度差がほぼなく均一していることが

わかりますよね。

 

改めて、断熱と室内の空気循環が上手く作用していること

がデータとして確認出来ました。

 

 

 

 

これは引っ越し前日の朝一の室温と外気温。

外気温が5.8℃まで冷え込んだにも関わらず、

誰も住んでいない家の室内が、

19.5℃を保っています。

20℃前後あれば、暖房無しでも気持ちよく過ごせますよね。

 

 

建築中も私の実験室として、

活躍してくれた鈴木実家邸ですが、

上記の温度計とは別に私がいつでも

スマホで温湿度を確認できるデータログも

設置済みなので、

年間通しての気温差もデータを

今後も確認していくつもりです。

 

 

両親にはボケ防止の作業として、

当面の間、床下エアコンを作動させた

時間と温度をEXCELに毎日記録してもらう

事になっているので、

来年の今頃また、研究発表を行いたいと思います。

 

 

鈴木実験室は終わらない!

 

古今 鈴木

全ては秋が短いせいにする

2023.11.19

もう11月も下旬なのに事務所前の

イチョウの木は青々している始末。

 

年々秋を感じる時間が短くなっている事が、

いや短いのではなくて遅れているのか、

もはや四季の境目が分からない、

気づけば11月から足元のヒーターを付け始めました。笑

 

今住んでいる賃貸のアパートがほんっとに寒すぎて、、

部屋の中で白い息なんて当たり前だし、

畳の隙間からひんやり冷たい冷気が上がってくるのが分かるくらい。。

でも季節は冬が好きな超寒がり。

 

先日の元井氏のブログにもあったように、熱は薬。

この時期になると寒すぎて引っ越そうと

毎年誓っている今年の2月に更新をした増島です。

 

 

青葉区大型リノベ

 

急に寒くなってきたので

早いとこ開口部を塞ぎたい青葉区大型リノベ。

 

大工さんも超ベテランなので、やはり寒さは応えます。

 

 

増築に係る屋根の改修中。

 

 

 

物件の古さゆえに使われている部材自体も

現在の規格に合うものがないのと、

経年で乾燥収縮を繰り返し部材の寸法も変わるため、

材料の手配でも一苦労。。

 

材木屋さんとも現場でこの部材を製材して~など

細かく打ち合わせをしながらコツコツ進めています。

関わる人達みんなで作り上げている感覚が

難しさも楽しさに昇華できている気がします。

 

 

11月末週には年内最後の新築上棟。

 

やっぱりどうしても年末は忙しない。

わかってはいたけども

急にそんな気持ちに駆られるのは秋が短いからだと。。

 

建築に携わる以上そんな運命もとっくに受け入れているので、

忘れ物だけはしないように盛大にバタつきたいと思います。

 

 

古今 増島

駆けたくはないが、システムらしい

2023.11.11

早11月中旬。

 

もはや2024ならぬ、2025まで

もはや駆け抜けるだろうな

と想像できる状況。

 

私の周りの建築の仲間たちも

志を全うすべく、

ここぞというタイミングが

きたようで勝負に出るもの、

建築家として賞レースで評価され、

いざ羽ばたかんとするもの、

そんな道程にさしかかっている。

 

彼らは、同志といえるくらい

価値観は近いけれど、

少しづつ見てる、または見えてる

景色が少しづつ違うのがまた良い。

 

勝ち負けではないが、私も

自分の役割を理解して、

家づくりに悩む方々に私のモノサシで

その方の最適解の方向性を示していけるよう

残りの人生を賭して身を埋める所存。

 

話を聞くと、まあそんなタイミングに

乗じてうまく乗っかろうとするもの、

足を引っ張るもの、明らかな邪魔をするもの、

志の無い人間しかしないであろう

行いをしてくる輩が顔を覗かせるらしい。

 

能力があり、その生業にふさわしい

人間が埋もれていく、もしくは誰かの

醜い思惑や行動で不遇に陥るのは

年齢的にも、リテラシー的にも

見ていられない。

 

それぞれ積み重ねた者しか血肉にならない

知見を基に作られた彼ら独自のモノサシを

羅針盤として、その能力がいかんなく

発揮される場所を作り、正しく評価

されてほしいと心から願う。

 

あらゆるものは通り過ぎる。

誰にもそれを捉えることはできない。

 

 

 

 

さて、秋です。

 

ふるさと納税で

去年に頼んだ、頼んだことを忘れた

シャインマスカットと

今年頼んだシャインマスカットが

先月大量に届き、さすがに少し飽きて、

いいホテルにこの時期泊まると

朝に出てくるシュワっとする

シャインマスカットが

炭酸に漬けるだけで

出来ることを初めて知り(注入形式の特殊な技法かと)

やってみました。

 

強炭酸水にドボン。

しっかり蓋をして気密。

一昼夜漬ける。

 

意外とパリッとシャウエッセン級の皮を

もつシャインさん。

 

そんな皮を炭酸が透過するか~って

疑っていましたが、ところがどっこい。

 

嚙んだ瞬間の爽快さたるや!

 

甘いだけの味覚がまた違って

ペロッと一瓶余裕で完食。

 

炭酸強めがお勧めです。

 

 

 

 

某所:M邸

いよいよ、木工事最終の段階。

難所の吹き抜け面本棚工事。

 

 

本棚の前には階段が付くので

階段のささら桁と合わさる部分は

塗装が極端に難しく、ほぼ不可能に

なるのでその部分のみ先に自然塗料を

施す。

 

10時過ぎにはここを出ないと

本日のOPENHOUSEに間に合わなかったため

一人で朝六時位からコツコツだろうなあ、

しんどいなあって思っていたら、

古今のHOPE、増島健人が

「僕手伝いますよ」って。

 

心で「神キタこれ」って叫びました。

君も忙しいのに。。。感謝です。

 

結局、対象部分塗るのに二人で二時間半。

一人じゃ終わらなかったわ。。。

 

ラワンベニヤやランバーがきれいなもの、

もしくは高価な突板や造作のランバーが

使える、もしくは手に入ればこんな

塗装をせずとも、クリア塗装で

良い色味が出るのだけれど、それがなかなか

手に入らないし、それをこの量集めるのは

至難で費用対効果も悪すぎるので、

今回はこの判断で進んでいます。

 

残りは塗装屋さんにバトンタッチ。

頼む!

 

11月20日の木工事完了を目標に

邁進します。

 

 

 

平塚:父母の家(OPENHOUSE)

塗装工事からダッシュで平塚入り。

11時からの見学にセーフ。

 

鈴木の父母の家。

 

数年前から忙しいを言い訳に(鈴木さんが)

待たせに待たせてようやく。。。

 

外観も内観も古今らしかったり、

新鮮味のある部分があったり、

鈴木の設計らしい部分が

あったり、いろんな意味で

興味深い家になっていると思います。

 

外観

 

自慢の月見障子を説明をする鈴木

 

見てくださった方々の

色々な「お役に立つ」が出来た

ようで、

非常にポジティブな感想を頂き、

明らかなテンションの向上が

見られこちらも嬉しくなりました。

 

鈴木さんのお父さん、お母さん

も来週にはようやく新居に引っ越し。

 

一階と二階の温度差も1℃。

 

20度前後をキープし、

優しい自然室温の家に

なってます。

 

「熱は薬だよ」

 

かかりつけの医者が

私の職業を知ってか

ご自宅の寒さを経験してか

いつも言われます。

 

合わせてあなたの仕事は

お医者さんの仕事の側面も

あるんだよと。

 

温度差は血管の収縮をさせてしまう。

 

血管を休ませるためには(血圧を保つ)

温度差をできるだけなくすが重要。

 

熱は薬。

 

私たちのような家つくりを生業にする

人間は、家づくりの一つの指針として

大事にしていく言葉であると同時に

お医者さんの仕事の側面もあるということ

を認識するいい言葉だと思ってます。

 

でも、何度も言うけど一つの側面、

一つの指標であることが大事。

 

耐震、デザイン、使い勝手、

人間工学的ヒューマンスケールに

基づく気持ちよさ、

目に見えない居心地。

 

どれも極端に偏らず、

これらがそれぞれバランスが

取れた家こそ、現代にふさわしい家であるし、

熱が薬にもなる家になりうることを

忘れずにいたい。

 

実際に積み重ねた者しか

血肉にならない知見を基に

作られた独自のモノサシを

羅針盤に前に進みます。

 

もうとっくにおじさんなんで

駆けたくないんだけどな、

そのようなシステムらしいです。

 

 

古今 元井

 

 

 

 

 

 

 

 

 

受け継ぐもの

2023.11.05

この三連休は夏日と言われるほど暑く
報道番組のトップニュースがお天気の話題。
毎度の台風や雪など、お天気ネタ、ほんと好きですよね。

 

さて、11月3日は明治節ということで
久々に明治神宮へ行ってみました。

神宮の杜と言われる一帯のこの杜は

100年後、さらにその先を見据えて計画された

人口林ということに驚きです。

 

明治神宮の建立理由や広大な杜の成り立ちを思うと感慨深いものがあります。

 

 

そういえばまだ行っていなかった数年前にできたミュージアムへも。

杜の中に隠れるような外観。

重くなりがちな入母屋屋根を建物全体の高さを抑え、

勾配を緩く、軒先を薄く。

普段の設計でも取り入れているような手法も。

 

内部は屋根の形状をそのまま生かした天井のエントランスホール。

展示物以外は余計なものは無い。

この『杜』が展示物です。

 

100年前、この杜を造った方たちは

今の景色は思った通りなのか、

それ以上になったのか...。

 

きっと答えは決まっています。

 

 

 

青葉台のリノベの現場

 

こちらは築46年の住宅を購入され、

増築を伴うフルリノベ。

 

当時の設計士・大工さんはじめ職人さんたちは

46年経ち、当時まだ生まれてもいなかった人に

受け継がれていくなんて

想像もしていなかったのではないでしょうか。

聞いてみたいものです。

 

 

 

~見学会のお知らせ~

 

11/6~11/12 平塚市某所

 

新築・完成見学会を開催します。

 

今回は平日でもご覧いただけます。

 

詳しくはこちらをご覧ください。

 

代田

 

手で造る

2023.10.29

 

先日、用事も兼ねて京都へ。

 

実は少しだけ京都に住んでいた事もあり、

毎年一回は遊びに帰っています。

 

そんな機会も重なり、せっかく京都に行くならと

以前から行ってみたかった建築家 堀部安嗣氏が設計を手がけた

私設図書館と喫茶が併設された「鈍考/喫茶  芳」を

もう一つの目的地に。

 

コンセプトは

時間の流れが遅い場所を作りたい。

人を取り巻く日々の流れが加速する中、

社会のシステムやテクノロジーが求める速度から、

あえて鈍くあること。

現在の技術や社会構造が人間に求める即時制や

日々の高速回転とは距離を置いた「鈍さ」。

それをほんのひと時でも体感し、

1冊1冊の本(先人の智慧)に深く潜る為に作った、

未来に向けた本と時間の実験室が「鈍考」です。

(HPから引用)https://donkou.jp/

 

京都駅から電車を乗り継いで約50分。

推奨の行き方である叡山電車に乗り最寄は三宅八幡駅。

 

1両編成の電車初めて乗りました。

地元伊豆でも3両編成なので、、笑

京都の人からしてもニッチな場所にあるらしく、

観光客はほぼいません。

 

 

途中、駅改装中の一枚。

こう言うところがいちいち良いなあと。

 

 

到着、改札もない駅員もいない。

 

 

石積み。色んな所に手仕事が垣間見えます。

 

 

こんな感じの道なき道みたいな道?を進み、

道中の家々も古く静穏な空気感の中、

通り過ぎてしまいそうになるくらい

馴染んでいたこの日の目的の場所。

 

 

もうずっとそこにあったかと思うほどに違和感がなく。

 

 

 

入り口の扉を開けてすぐの景色。

圧倒的な緑に視線が吸い込まれました。

 

 

縁側の軒は低くおそらく軒先で2mほど。

開放感のあるはずの屋外空間がグッと低く設定された軒で

開放感がじわーっと広がっていく感覚。気持ちが良い落ち着き。

 

 

 

小上がり畳から縁側。

 

 

 

取り合い部分。寸分の狂いもないとはまさにこのことです。。

ちなみに手刻み。(大工さんが手で材料を刻み組み上げていく工法、究極の手作りです。)

 

 

 

本棚に設けられた手すり。

一番に使う人のことを考えていることがわかります。

 

随所に考えや手仕事の熱が感じられ、

コンセプト度外視で、本片手にキョロキョロ、、。

限られた空間に大人6人で90分間の限られた時間。

素材使いや天井の高低で見えない空間の仕切りに、

他の何かが気にならないほど自分の居場所を見つけることができました。

 

 

 

長くなってしまいましたが現場のことも。

古今史上最大規模のリノベ進行中。

 

増築も絡むリノベに解体した様を見て少し足がすくみました。

ほぼスケルトン状態。

こちらの増築も、手刻みで軸組みを組んでいきます。

 

 

墨付けと言われる作業中。

柱や梁を組むための穴あけだったりの位置を

材料に書いていきます。

 

 

こちらは専用の墨差しと呼ばれる道具。

 

当たり前に工場で製材して組んでいくプレカットしか知らないので、もう物珍しい光景に興奮しっぱなし。

 

 

 

こんな感じで刻み、組んでいきます。

 

 

 

 

昔は当たり前に手刻みを経験してきたベテラン大工さんでさえ、

手で刻むのは10年ぶりくらいじゃないかと。

プレカットにすれば楽なのに〜と言いながらも

すごく生き生きと楽しそうに仕事しているように見えてますよ!笑

 

そんな姿を見れて嬉しかった反面、

この技術が失われていくことへの危機感を改めて感じました。

こうやって一般的な住宅を叩く大工さんに

その技術がなくなっていくことに、寂しさを感じます。

そのくらい時代と技術を受け継ぐ職人さんが足りない現実。

 

 

本物の技術を伝統を受け継ぐ意味でも、

今回のリノベは心に記憶に体に

しっかりと焼き付けたいと思っています。

 

 

古今 増島

OPEN HOUSE のお知らせ

2023.10.17

 

 

 

 

 

 

 

■(仮称)平塚の実家

 

年老いた両親が残りの人生を

如何に快適に楽しく過ごせるかを

考えて建てた、終の棲家。

 

 

間取りとしては、居室は

LDK+寝室となっていますが、

各所に収納と姉家族が帰省した時用の

ロフトスペースというPLAN。

 

また、趣味のメダカや農作業などを

雨や日射が強い日でも行えるように、

中間領域のホールスペースを設けました。

 

 

オリジナルの造作キッチン

造作建具を備え、一部天井に羽目板を

貼る事で適度な木質感のある空間

に仕上がりました。

 

 

■オープンハウス開催日

2023年11月6日(月)-11月12日(日)

10時〜16時

 

※密を避ける為、1h 1組様を目安に

予約受付させていただきます。

 

メールにて

日時・時間・見学人数を明記の上

お問い合わせください。

(例 10/1 10時~11時 3人(夫婦+子))

 

 

info@kokon-sumai.co.jp

 

 

 

開催場所:神奈川県平塚市四之宮

 

 

ご予約いただいた方へ

現地詳細案内図

をメールにてお知らせいたします。

 

車でお越しの際は現地に

3台ほど駐車スペースがございます。

 

ご予約時、お車でお越しの旨、事前に

必ずご連絡下さい。

 

 

 

■オープンハウス注意事項

今回のオープンハウスは

お施主様のご厚意により、

開催することができました。

 

ご見学の際には手袋等を

ご用意しておりますので、

着用をお願い致します。

 

 

また、小さなお子様をお連れの方は、

手をつないで頂くか、

抱っこをして見学を

お願いしております。

 

 

■建物概要

構造:木造軸組

延べ面積:107.23㎡ (32.44坪)

1F  81.98㎡  2F  25.25㎡

 

■仕様

床:無垢フローリング貼り

1階/2階:熊野産杉無垢(赤身勝ち) トイレ:青森ヒバ無垢

壁:珪藻土塗り・クロス貼り

天井:珪藻土塗り・米松羽目板貼り・クロス貼り

外壁:白洲そとん壁かき落とし / ガルバリウム鋼板葺き

一部:米松羽目板貼り/杉羽目板貼り

屋根:ガルバリウム鋼板

断熱:基礎断熱+高性能GW

サッシ:木製サッシ・アルミ樹脂複合

キッチン:古今オリジナル造作キッチン

設備:太陽光発電 / 床下エアコン / オール電化

 

耐震等級3 断熱等級6 一次エネルギー消費等級6

UA値0.45

思いを思う

2023.10.14

祝 上棟

 

 

古今ロゴ入り桧の柱が並びます。

館町の家では上棟を迎えました。

 

 

みんなが忙しくバタバタしてる中、

自分が施工を担当すると

こうはいかないのだけれど、

今物件は、鈴木が施工を一緒にやって

くれるので、純粋な設計者として

一人ヘルメットかぶりながら、現場を

各所確認する作業をしていく。

 

ふらふらしてんじゃねーよっていう

施工側の目線がたまに痛い。

 

役割です!

 

上の写真は、

竹林を望むための木製窓の画角位置。

 

当初はコーナーサッシも考慮に

いれていろんな検討をしたけど

準防火の中の樹脂サッシ、木製サッシの

サイズの限界を思慮しつつ、もちろん

お金も考えながら、優劣をつけて

考えすぎて1周廻ったりしながら

住まい手とがっちり

決めていったことを思い出します。

 

まあ想定通りかな。

 

 

 

 

この二枚は、アプリを用いて

掃き出しの木製サッシから享受

できそうな冬の直射を想定する。

(敷地をチョイスする段階でもこの

アプリは利用価値高めです!)

 

 

冬至の太陽の軌跡を確認。

(黄色が春秋で水色が冬の太陽の軌跡)

 

 

午前10時から午後14時までは

しっかり日射が入りそう。

(夏は庇で日射をカット!)

 

 

この家はリビングに天窓をつけて

夏場にスクリーンで遮りながら

冬場の日射を思慮。

 

 

隣家の想定で(隣家も去年新築)

冬の朝型の日射を入れられないかも

と思っていたので、想定通りに近い。

 

 

冬の家の暖かさは直射日光をどれだけ

取り入れられるかで勝負は決まります。

 

 

その日射で温まる空気を保温するのが

断熱性能。

 

 

勘違いしやすいですが、

断熱が良い家は暖かいは勘違いです。

 

 

あくまでも

直射日光なのか、エアコンやストーブなのか、

何が熱源かにもよるのですが、その熱源で

暖めた空気を保温して熱を逃げにくくする

のが断熱。

 

 

このときにできるだけ設備に頼らず、

自然のストーブである陽光を活用するのが

パッシブの家づくりの考え方。

 

 

でも一歩間違えると、夏場の日射も

しっかり入ってきたり、庇だと

斜めから差しこむ陽光に対応できなかったり。

 

 

なかなか完璧はないですが、

それを何とかコントロールしようという

意思と検証と

それを思慮する時間の消費への覚悟、

そして実行が大事だと思ってます。

 

 

上棟の時間は、ちょっと手が空くと、

窓の位置、高さ、見え方、隣地の窓など

想定はしていたけど、実際は

どうなのか。

 

 

建物のシルエットはどうなのか、

屋根のデザインはどうなのか、

様々なことが、二次元から

一気に三次元の実物大に

なるため、まあ思慮が止まらない。

 

 

上棟の時間は

過去の自分の時間と向き合い、

答え合わせをする時間でもあるんです。

 

 

 

 

 

それぞれがそれぞれの

置かれている立場で奮闘する中、

住まい手からの差し入れ。

 

最高っす。Sさん一家のみんな。

 

ボーイ&ガールズからご意見、

応援も。(おじさんら頑張るわ)

 

人の温度感のあるものは心に染みます。

 

建売とオーダーメイドの一番の違いは

これかもしれないですね。

 

山田大工筆頭に全職人、古今全員で

やり切ってまいります。

 

 

 

 

某所:M邸

いつかのブログネタにと

思って、撮っておいた

上棟の時の写真。

 

真夏の祭典でした

 

前日まで雨が降り、

娘ちゃんが作ってくれた

テルテル坊主。

 

この日は効果てきめんだったよ。

 

あの時はありがとうね。

 

 

 

 

この家は外部の塗り壁の仕上げの段階

 

 

 

 

この色の、土色の表情が色味が好き。

 

乾燥するともう少し明るくなるけど

日陰ではこの色がメインに馴染みます。

 

 

さて、この家は11月中旬の

木工事完了に向けて、あと一か月。

 

ここから、造作祭りが開催されます。

 

担当大工の遠藤大工は、変態気質の

優秀大工なので、造作祭りを前に

笑ってくれているのが救いですが、

当の設計・施工の本人は材料段取りする中で

少し引いてます。。。

 

やってみないとわからない部分もあって

考えながら動くことをしながら、

一歩一歩進めていきます。

 

人の期待や

思いに思うこの頃。

 

重圧と共に幸せを感じます。

 

と同時にぼくらの建築力を

無償で上手く利用してやろうと

いう魂胆がにじみでてくる方々にも

遭遇します。

 

貴重な時間をそんな方々に

掛けてられない。

 

アウトプットのみの

苦しい日々で、

時間があっという間に

過ぎていく中、この仕事への

矜持と役割は全うできるよう

対人の整理をしながら

心と体をどう保つか。

 

40代になっても解決できない

僕の課題です。

 

 

古今 元井

 

 

 

 

 

 

 

G2レベルを一つの指標に

2023.10.08

横浜市は省エネ性能向上を目指し

「よこはま健康・省エネ住宅技術者登録制度」

というものを始めました。

 

 

断熱性能最高レベル(等級6,7)が

当たり前となるような社会目指し、

住まい手が健康・省エネ住宅の設計・施工者を

選択しやすい環境を整えることを目的として

一定の知識や技術を習得した事業者の

登録・公表する制度です。

 

 

脱炭素社会に向けて家庭からのCO2排出量を抑える事と、

多くの時間を過ごす「住まい」の目に見えない部分の

性能を高め健康で快適な生活を送れるように

することを求めます。

古今でも早速、登録し講習を受けました。

 

 

古今では等級6(G2レベル)以上を目指しており、

直近の新築物件の断熱性能値をまとめてみました。

(等級6(G2レベル)とは、

冬期の室内体感温度が

13度を下回らないくらいの性能値

UA値(外皮平均熱流率):0.46w/㎡k)

 

A邸:0.45w/㎡k
開口部:アルミ樹脂複合サッシ・一部木製サッシ
屋根断熱:高性能グラスウール22K 厚300㎜
壁断熱:高性能グラスウール24K 厚105㎜
基礎断熱:押出法ポリスチレンフォーム 厚50㎜

 

B邸:0.44w/㎡k
開口部:樹脂サッシ、メイン開口部:木製サッシ
屋根断熱:高性能グラスウール20k 厚310㎜
壁断熱:高性能グラスウール20k 厚105㎜
基礎断熱:押出法ポリスチレンフォーム 厚50㎜

 

C邸:0.43w/㎡k
開口部:樹脂サッシ、メイン開口部:木製サッシ
屋根断熱:高性能グラスウール20k 厚310㎜
壁断熱:高性能グラスウール24K 厚105㎜
基礎断熱:押出法ポリスチレンフォーム 厚50㎜

 

D邸:0.39w/㎡k
開口部:樹脂サッシ、メイン開口部:木製サッシ
屋根断熱:高性能グラスウール22k 厚300㎜
壁断熱:高性能グラスウール20k 厚310㎜
床断熱:高性能グラスウール32k 厚121㎜+高性能グラスウール32k 厚60㎜

 

使用する断熱材の違いは多少ありますが、

横浜市が目指す等級6(G2レベル)はクリアできています。

国が2025年に義務化する断熱性能基準値は0.87w/㎡k(等級4)なので随分と差があると言えます。

 

 

さて、D邸は古今で今まででやってきた中で

最高値が出ています。

 

いくつかの要因があるのですが、

まず、開口部の数がいつもの設計より少ない事。

居室以外では窓は設けず、または最小限にしており、

一番大きく影響のある開口部を抑えている事。

 

それと、建物全体を低く抑え、

天井高も通常より低めにしていることで、

壁面積を小さくしている事。

 

そして、床断熱を2重にしている事。

床断熱は基礎断熱と変わらない数値はでるのですが、

体感として基礎断熱と比べると劣る部分があるので、

2重にすることで体感温度を向上させようとしています。

 

ただこの数値はお金を掛ければ

出てしまう数値。温かい、寒いを

指標する数値ではあるけど

要は、建物のシルエットや

内部の窓のデザイン、インテリア

目に見えない居心地、

背に腹は代えられないお金の

整合性を同時に出せて

始めて意味のある数値になる。

 

この数字に惑わされないで。

 

A邸は先週のブログでお知らせしました鈴木氏ご実家で

来月オープンハウスを開催します。

詳細決まりましたらお知らせします。

体感しにお越しください。

 

代田