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ワクワク

2023.05.29

 

先日、古今の代表メールに6年ぶりに

知り合いのSさんから連絡がきてビックリ。

 

当時は、私もアホみたいにボルダリングに

ハマっていて、よくSさんご夫婦達と一緒に

長野の山へ岩登りやキャンプへ出かけていました。

 

ちょうど3男が生まれるタイミングで、

鈴木家内も慌ただしく、

それ以来パッタリとボルダリングを辞めて

しまったので、本当に久しぶりでした。

 

 

一体なんだろうと連絡を取ってみると、

 

ひょんなことから 築100年overの古民家を

購入するかもしれないので、リノベーションを

お願いできないか?  とのこと。

 

 

これは面白そうだと早速内覧の約束をし、

先日現地へ足を運んで来ました。

 

 

まだ契約前ということもあるので、

あまり詳細に写真など撮ってきていないのですが、

こんな感じ。

 

 

 

 

田の字型の間取りに、お決まりの縁側。

 

障子に襖に囲炉裏の盛りだくさん。

 

これは痺れる。。。

 

 

まだ具体的なプランは定まっていないのですが、

外国人向けのゲストハウスで働いている

奥さんの希望もあり、賃貸か民泊かスペース貸し

みたいなパブリックなスペースとして、

運用を考えたいとのこと。

 

 

終始ワクワクが止まりませんでしたよ。

 

 

キレイにするリノベではなく、

どれだけ既存の雰囲気を残しながら

リノベできるかがカギになるかと。。。

 

 

今後、うまく話しが進むことにこうご期待です。

 

 

【(仮)平塚の家 鈴木実家】

平塚の家2023は既にあるので、

名前をどうしようか悩み中。

 

 

本日、晴天にも恵まれ

(鈴木雨男説 払拭)

無事に上棟する事が出来ました!

 

 

 

 

良くも悪くも

「玄関空けたら5歩で現場」

 

 

まぁ、父親の仕事をいまいち理解していない

お子らにとっては、

「こんな風に家が出来るんだ」

 

と解るいい機会だと思います。

 

 

ワクワク・そわそわの現場がスタートです。

 

 

古今 鈴木

新しい風

2023.05.19

 

 

先日お引渡しを終えた青葉区のマンションリノベ。

 

ブログには散々能書きを書かせていただきましたので、

リノベ物件恒例のビフォーアフターで今週のブログとします。

 

 

 

 

 

 

before 玄関

 

after

 

 

フレキシブルボード、洗い出し風のタイルにシナの家具。

異素材が混在しているのに

全くうるさくなくご機嫌に納まっています。

 

 

before 洗面

 

 

after

 

 

天板の白い面材、陶器の白、タイルの白

異素材の微妙な色の違いが

シンプルな配色が単調になりすぎず

飽きの来ないデザインになりました。

 

 

before  キッチン

 

 

after

 

 

当初は床もタイルをご希望でしたが、

抜け感を気にしてあえてPタイルに。

 

空間に軽やかさが生まれて、

住まい手さんの感性に、感服しました。笑

 

 

 

before  リビング

 

 

after

 

 

 

微妙な距離感だったサッシの配置。

コーナーサッシに見えるように

シナ材にて繋がりを持たせました。

 

窓枠は初の試みでランバーと呼ばれる

家具によく使う材料を。

 

枠もシナランバーで統一できた事で

より親和性が生まれている気がします。

 

 

before

 

 

after

 

 

約2mの開口に1枚物の引き戸。

開けていても閉めていても、

この住まいのアイコンになってます。

 

 

before   寝室

 

after

 

 

既存の塗装仕上げのクロスとシナ材の色味が絶妙。

このマンションの造りに1番合う雰囲気が作れた気がします。

 

 

打ち合わせ期間は1ヶ月ほどを

1週間おきのタイトスケジュールでこなして

施工期間2ヶ月。

 

 

こう見ると怒涛の3ヶ月。

新しい感覚をたくさん頂いて

楽しんで住まい造りができました。

 

 

この後も青葉区で戸建てリノベが

2件ウォーミングアップ中。

 

 

まだまだ投げれます!

 

 

 

増島健人

 

 

 

 

 

考えて、立ち帰る

2023.05.12

大型連休。

 

毎年恒例、大して休めない。

 

GW、お盆、正月。

 

会社としては世間よりかは長く

休みを取るけど

他者から影響受けず、落ち着いて

考えたり、設計を進めたり、

普段の現場脳やお金脳が動いてると

出来ないことをやれる貴重な期間。

 

このような期間で

個人を取り戻し、

くちゃくちゃしてたのが

すっきりはするのだが、

結果、休み明けはいつも

考え疲れて、始まったのに

終わった感あるくらい考え疲れてる

事が多い。

 

これをワーカホリックっていうかしら。

良くない。

結局、今回も例外なく。

止めたいけどやめると

現状維持(衰退)しそう

でやっておきたくなる。

 

今回は、休み明けにすぐに

過去の油断の蓄積からのトラブル発生、

直ぐに鎮火できてよかったけど

寝れない寝れない。

 

翌日、

住まい手夫婦の感覚鋭いがため、

いつも3人で感覚を

すり合わせるような打ち合わせになる

ナイスガイ・ナイスガールのご夫婦、

お子さん三人の住まい、

館町の家・S邸の設計打ち合わせ。

 

疲れるけど、楽しいですねー。

 

 

 

その翌日には

お施主さんからは個人上あまり

明かさない話になってるのだが

神奈川県某所 M邸

の地鎮祭で用意をほぼ自前で揃えるという

失敗できないので

勝手に1人で重荷の難儀な地鎮祭があった。

(これはこれで楽しかったし、

施主も楽しんでくれていたので一安心)

 

多分、ノミの心臓を持つ

わたくしはなんだかそれぞれでそわそわして

緊張し続けていたので、本日金曜、

なんだか考えるの嫌だ。。。

 

来週からは、M邸着工で

自分での設計・現場監督物件が着工するので

今は一回、一息しなければならないという

脅迫観念がすごいです。休憩します。

 

そういえば、地鎮祭のM邸で

神主さんから祭りの後に頂く

家の下の地中に埋めていくお守り、

鎮物を預かり、これ何が入ってるんだろうね

で施主と話してたら、開けても良いんだよ、

良かったら開けてもOkと神主が

言ってくれて、

お守り同様、見たいけど

バチ当たりそうで見れずに

建築始めてから早20年。

 

始めての御開帳。

7種の神器が。。。おおお、想像以上に素敵。

 

きっと神社さんによって入っているものが

違うと思うけど、これは高貴で、

今まで以上に

丁寧に扱おうと思えるものでした。

 

いわゆるプロ施主と

建築系SNSで呼ばれるほどの

知識をもって、古今に来てくれ、

過去一であろう、

造作工事のオンパレード。。。

 

勝手に私だけ緊張感のあるM邸。

 

正直、ビビってますが、

(ビビる必要はなくて、今まで

経験した造作工事が

塊みたいに一気に来るので。。。)

 

苦しくも楽しみながら

自分の役割を全うする所存です。

 

 

 

 

青山の家

 

解体当時、既存家屋やお庭の景石などを

ほとんどを撤去して、唯一

住まい手と話してチョイスした

気取らず、美しい、雰囲気の良かった

一本の庭木だけを残した。

 

土地が広くて

掴みどころがなかった

敷地に一つの目安ができたことが

よし、なんかいいPLANができそうだぞ

と思えたことを思い出します。

 

 

春になり、木に花が咲き、ようやく

この木が何者かが解かった。

 

ハナミズキでした。

 

たいして詳しくはないけど、

特徴ある花房。秋には実を付け真っ赤に色づく。

 

この庭木を愛でるために、全開放の

木製サッシを採用し、

その前にテラスを設け、木を愛でれるように

建物を配置している。

 

まさにシンボルツリー。

 

住まい手とこのテラスの名前は

ハナミズキテラスですね、

と話しています。

 

大工工事、絶賛、真っ最中。

 

勝負どころです。

 

個人的には

このテラスの在り方も良かったけど

道路レベルに高低差があるため、

平屋の屋根レベルと

揃ってしまうこの景色も好き。

地中に埋もれて見えることで、

風景に馴染みます。

 

なかなか見れない光景。

 

すごく気にいっています。

 

 

 

 

現状、

正解がわからない未知なやりとりが多く、

気が滅入ってしまうことも多いけど

やるべき役割は

多分、こうなんだろうというのが

明らかなので、まだ頑張れます。

 

そこが明らかなのは

40代壮年期の経験を積んできた

特権かもしれないですね。

 

 

SWEのグレゴール・パウルソンは

表層的なデザインではなく、

機能性や必要性を備えた美を求めることこそ

究極の贅沢だと言ってます。
(名古屋での北欧展見に行きました)

 

 

民藝の祖、柳宗悦さんの「用の美」や

アーツ&クラフツ運動の思想

と同じ意味だと思います。

 

 

住まい手と作り手が

この共通認識を持てたら、幸せだし

きっといい家が建つんだろうと思います。

 

 

悩んだ時はここに立ち帰る。

 

住宅デザインにおいては

一生かけて追い求めていく

思想だと思っています。

 

 

古今 元井

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

GW休暇のお知らせ

2023.04.28

なぜこの時期になったのか?

今週は、毎年恒例、箱根神社へ。

(古今の初詣です)

 

平日の早い時間のせいか、人もまばらで落ち着いた中

古今のこれからを祈念して参りました。

 

本殿へ続く石階段。

写真だとキツさが際立っていますが、

本殿へ向かうまでの間に心身を清めていくという

意味もあるのでは感じます。

 

 

こちらは現在の古今社屋の入り口。

 

道路から続く建物のアプローチは

心身を~、仕事モードに切り替える為に~

とかではなく、

季節の植物を楽しんだり、

この先どうなっているんだろう…。

と、興味をそそられるようなものになっています。

 

この時期は植物にとっての成長期。

冬の景色から一転、

すごい勢いで成長しています。

 

すこし整える必要があるくらいの成長ですね。

 

 

 

■施工事例UPしました

 

【北鎌倉の家】

 

是非ご覧ください

 

 

■GW休暇のお知らせ

 

4/29~5/7 まで、GW休暇を頂きます。

 

古今の住まい手さんは担当者の携帯かメールへ。

 

まだお会いしていない方はお手数ですが

弊社サイトよりメールにてご連絡下さい。

 

順次ご返信させて頂きます。

 

info@kokon-sumai.co.jpでもお受けいたします。

 

よろしくお願いいたします。

 

 

代田

長らくお待たせいたしました。

2023.04.21

 

約8年間 首がキリンになるほど、

古今での建て替えを待ち望んでくれた

お客様がおり、ようやく来週から

工事着工となります。

 

 

まぁ、落ちを言いますと私の両親なのですが・・・

 

 

 

「建て替えをしたい」 と言われてから、

 

「忙しいからあとでね。。。」

 

を文句に長々と引き延ばして来てしまいました。

 

 

その間にも、身内の不幸や病を患ったりと、

両親の方もなんやかんやあったのですが、

そんなところもひと段落ついたので、

 

接着剤でくっついているのでは!?

 

というほど重たい腰を上げて、

ようやく事を進める決心を。

 

 

70歳も過ぎて、車も安全装置フル装備で

無ければ心配で運転もさせられない年齢

なので、やはり一番に考えたのは

 

 

【温度差の無い暖かい家】

 

 

築45年の既存宅では、

 

「寒くて・・寒くて・・・・」

が、口癖で家の中でダウンジャケットを

羽織るような毎日だったので、

まずは、温度差の無い室内環境を

最優先に考えました。

 

 

それを叶えるのには、

近頃、古今で建てられる新築では

半数以上の採用率となっている

床下エアコンを設置することにしました。

 

私の友達の家である

平塚の家

で、半ば実験的に導入させてもらったのを

きっかけに多くの新築で、採用してもらいました。

 

設置位置が床面に近い為、

フィルターに埃が溜まりやすく、

掃除の回数が多くなるとの欠点もありますが、

それ以上に底冷えが無く、家全体が均一に

温まるというお声をいただいているので、

実家にも即採用としました。

 

 

また、鈴木個人としては今まで

太陽光にはあまり積極的ではなかったのですが、

近年の時代背景と、目ん玉飛び出るくらいの

電気代(光熱費全般)の以上なまでの

値上げに対処するべく、

これまた、実家の新築を使って実験台と

なってもらい、本当に導入するべきなので

否かを試してもらうことにしました。

 

 

その結果を踏まえて、答えが出るのは

また約8年後なのかもしれません。。。

 

 

来週からは基礎着工。

 

我が家の玄関を開ければ即現場。

 

 

(今まで実家に隠れて見えなかった汚い場所が丸見えで恥ずかしい)

 

 

完成まで、家にいてもソワソワしちゃうのだろうな。。。

 

 

 

古今 鈴木

 

感覚を造る

2023.04.15

 

 

つい最近まで現場でお花見ができていました。

 

 

 

 

 

嬉しい誤算。

 

そして住まい手さんを差し置いて

この住まいでするお花見第一号になってしまい、

ずるいと一言。笑

来年までおあずけなのが心苦しいですが、、

お楽しみにしていてください!

 

 

各居室に大型の窓があり、

窓の先にはしっかり緑を享受できるように

設計されているこの住まい。

 

 

どこにいてもすっと自然に目線が外に抜け、

風に揺れる青々とした木の葉が見ていて心地の良い空間。

 

 

簡潔に必要な空間を配置し、かつ以て余すことなく

程よいサイズ感を持った住まいを造る上で、

やはり廊下は極力なくしたいのが設計のセオリー。

 

ですがマンションに多い、

部屋の配置的にも致し方ない長めの廊下に、

私は外への抜けと同じような感覚を感じます。

 

と言うより、都会のビル通り沿いや飲屋街、

雑踏の中にふと現われるちょっとした路地や小道。

発見した時の視線が吸い込まれて、周りの音が消えていく感覚。

無意識にそっちの方に行ってみたくなるのと同じ感覚というか。

わかりやすい例えが思い浮かびません、、笑

 

家の中でも、ある一定の距離以上直線な空間が抜けていると、

自然とそこに視線が吸い込まれて気づいたらぼーっと見つめている。

廊下、これも十分抜けなのでは。。

 

 

 

この感覚をもっと分かりやすくする為に

突き当りにはシナベニヤで仕上げてその視線の先を強調。

突き当たって左側は燦燦と光が入るリビングなので、

建具にはガラスを入れて採光の動きがその先の期待感を。

 

外部への視線の抜けに負けない

心地よい眺めを生んでくれると願い、

少しでもこの感覚を共有して貰いたくて

設計当初からしれっと落とし込んでいたお気に入りの場所です。

 

 

 

いよいよ仕上げ工事にバトンタッチ。

住まい手さんと積み上げてきたものがようやく可視化、

体感できるまであと少しです。

 

 

増島健人

 

 

世の中は適度な匙加減で回っていると思うのだが。

2023.04.07

先日、私たちのことを事前に知ってくれて

いる初対面の木材業者の方をご紹介して

頂きましたが、あまり商品的に

琴線に触れるものがなかったので、

当たり障りのないお話で終始していた時、

木材を扱うという共通項を

持っていたとしても

きっと同じモノサシは持っていないだろうな

と思ってはいたんですが、

 

「古今さんの作風って和風ですよね」

って言われました。

 

正直に言うと、自分では作風が

和風でも洋風でもないとは思っていて

一般的な方からすると和風に

分類されるのかもしれませんが

その方の中では北欧風とか

アジア系、リゾート系など

建築を~~風や~~系で分類して

理解しているんだなあというのが

わかりました。

 

 

和風ですよね?っていう問いに

そうなのか?

えっ違うと思うけど。。。

一般的な方々からすると。。。

そもそも分類いる?

色々な自らへの問いが

走馬灯のように(死なないけど)

流れていきました。

 

私自身、

結構、相手方とはっきり話をしたいタイプ

ではあるのですが、珍しく口ごもって

しまいました。

 

でも改めて上記の一連を経て

認識したこと。

 

①今、残せてる形は

住まい手との共作の結果で

あって、作風ではない。

 

②分類は正直なんでもよい。

分類すると分類できるのかもしれないが

その間や分類にまたがって存在している

無数のにあるもの中に

私や、弊社に来られる

住まい手の建てたい家の

よりベターな解がきっとあって、

それをどうやって見つけて提示していけるか

が古今の課せられた役割ということ。

 

最近、なんのタイミングなのか、

本当に自分本位でこれからを

背負う若い人たちへの思慮が無い人、

考え方が偏ったままひねくれたまま歳を

経られたなあと感じる人、

カテゴライザーによく出会う。

 

私たちの職業で自分本位、偏って

建物を設計施工することは

自分にとって本当に恐怖だ。

 

今の家は、予算、デザイン、耐震、

温熱環境、住まい手の希望、

耐久性、使い勝手、生活動線、

収納量、空間の余白、採光、

通風、などなど

建物の建てられる周辺環境を

色々な側面から噛み砕きながら

これらを違和感なく、バランスよく

納めていくことが求められて、

いつもここに腐心している。

 

また、去年OKだったものが

今年はNGだったり、また

建築業界は時流に流されて、

いつも自分がどのポジションで

バランスをとるのが古今らしいのかを

いつも考えてきました。

 

 

また、自分ではバランスが取れた

ものができたのと思っていても、

住まい手の一声で、ガラガラと

音を立てて崩れていくようなことも

打ち合わせの中で往々にして

起こる。

 

その時はまた、やじろべーの

傾いた偏ったバランスを取るために

粛々と見えないところで腐心する。

 

 

この一連の流れの中で

 

もういいや!考えるのやめた、好きにして。

などの他人にオールを投げる行為。

 

いや、僕はこれが良いから変更できません!

などの自分の思想が勝つ行為。

 

自分の都合が勝ってしまう、

面倒が勝ってしまう

考えるのをやめる

 

これを請負の仕事でやりだしたら終了です。

 

カテゴライズしないと気が済まない人

60代現役のつもり、思慮に欠けた人、

偏った偏屈人間に出会ったのも

何かの縁。

 

そうならないようにって

肝に銘じてはいますが、

私は聖人君子ではない。

 

思い出すだけで

イラっとすること、この上なし。

 

建築家の堀部さんが対談の中で

建築は「永遠の微調整」と言ってました。

 

きっと、今の世の中で

自分らしく生きるってことも

永遠の微調整。

 

堀部さんのニュアンスと

私のニュアンスは違うのかもですが

設計と施工までを生業とする私たちは

一度自分で設計したものを現場で再度

検証して微調整を重ねてよりよくなるよう

落とし所を探る行為を時間が

許す限りしている。

 

本当に堀部さんの言葉通り、

そうだなーとつくづく思う今日です。

 

 

 

 

 

北鎌倉の家

すでに建物内部はお引渡しして

来週のお引越しを待つばかりで

今は、外構工事に突入。

 

今物件は、住まい手さんの

ご友人の庭屋さんがわざわざ

長野:上田より来てくれて

作業してくれています。

 

なかなかないコラボなので

非常に完成が楽しみです。

 

建物外観

杉板に塗装し、幅の違う横貼りと縦貼りを

組み合わせてシンプルになりがちな

矩形の建物に表情を与えるよう思慮した。

 

縦横の継ぎ目は、防水上弱点で、

水が入らないよう大工さんが特製の継手を

羽目板に現場加工してくれました。

見えないけど素晴らしい仕事。

 

 

 

内部

 

 

 

作風、和風ですかね笑

 

自分なりにコンパクトだけど

広がりのある素敵な空間に

なったなあと自負してます。

 

この家の住まい手さんは

ご自分の匙加減に基づいて

本当に世の中としっかり対峙して

生きている方。

 

お互い話し始めたらきっと

酒なんかなくても、何時間も

話せる。

 

同年代ですが、話を聞くと

本当に頭が下がる思い。

 

この場所が

家に居る時くらい、心穏やかに

なれる空間になって欲しいと心から願う。

 

住まい手さんご夫婦のセンスある

大事にされてきてる

所有物も入り、より生き生きとした

この空間を早く見たいなと思っています

 

 

 

古今 元井

 

 

 

 

 

 

 

 

新年度

2023.04.02

桜もピークが過ぎ、

気持ちの良い陽気になりました。

 

新年度が始まりましたが

古今は新入社員の入社等はなく

フレッシュな話題はありませんが、

新年度になり、新たに補助事業などが始まりますので、

少しご紹介します。

 

住宅関係の色々な政策は

『省エネ』に向いています。

 

【こどもエコすまい支援事業】

新築 最大100万円

リフォーム 最大60万円

 

【先進的窓リノベ事業】

断熱性能の高い窓改修工事

(窓交換、内窓設置、ガラス交換)

 

【給湯省エネ事業】

省エネ性能の高い高効率給湯器の導入

 

【既存住宅における断熱リフォーム支援事業】

リフォーム 最大 120万円

 

【長期優良化リフォーム事業】

リフォーム 最大250万円

 

【東京ゼロエミ住宅】※東京都

新築 最大210万円

 

【省エネ住宅住替え補助制度】※横浜市

新築・リフォーム 最大100万円

 

 

これら補助金以外にも、

新築住宅の性能によって

住宅ローンの控除額が増えたり

地震保険、登記費用の割引、固定資産税の低減などを

受けられることもあります。

 

契約時などにご説明していますが、

住まい手さんから

「この補助金もらえますか~」と、

こちらが把握していなかったものを聞かれることも。

気になるものがありましたら相談してみてください。

 

新しい情報がありましたらまたお知らせします。

 

 

こちらは先日お引渡しした北鎌倉の住まい。

古今ではお馴染みのJパネルのダイニングテーブル。

ペンダントライトの高さは…ご愛敬ということで。

 

代田

たましい入魂

2023.03.24

 

 

侍ジャパンやりましたね!!

 

魂の入った一投・一打に

日本人の侍魂が熱くなったことでしょう。

 

 

なんて日本中盛り上がっていましたが、

ニュースと人から聞いただけで、

一試合も観戦していなかった 非国民 鈴木です。

 

 

 

熱くなった日本を冷やすように

天気予報は 雨 雨 雨 ・・・

 

外部工事がまったく進みません。

 

 

 

アツくなったと言えば、

外は桜をはじめ木々が芽吹き始め、

花粉が猛威を振るい

日中はすっかり春模様。

 

 

そんなぽかぽか陽気になってしまいましたが、

先日、昨年完成引き渡しの終えた

わかばの住まい「に」】のお宅へ

給湯器の交換工事へお邪魔してきました。

 

 

マンション用の特殊な給湯器だった為、

2022年1月に注文を入れたのにも関わらず、

1年の果てしなく長い納期の上、

ようやく交換工事となりました。

 

その間、自動湯張りの出来ない壊れかけの給湯器で

凌いでいただき、ご不便をお掛けし

大変申し訳ありませんでした。

 

 

 

そんな【わかばの住まい「に」】では、

住まい手さんのご希望で、

古今初のバイオエタノール暖炉を導入しました。

 

工事の日も春めいた気温だったのですが、

お願いして火をつけてもらいました。

 

 

 

 

周囲が明るかったので、火の様子が

あまり写らなかったのですが、

じんわりぽかぽかとして、

匂いなどは全くなく気持ちの良い暖かさでした。

 

 

 

 

 

 

 

キッチンや造作の本棚にも物が入り、

現場の【わかばの住まい「に」】

ではなくしっかりと住まい手さん色に染まって、

【Hさんの住まい】になっていて、

住まいにしっかりと魂が入った。

 

 

って感じがしました。

 

なんか日本人形の目を入れるみたいな。。。

 

 

古今で造っている住まいは、

100%オーダーメイド。

 

 

住む人に合わせて、間取りや仕様を変えていきます。

 

その住まいに魂を入れる事が出来るのは、

一緒に悩み、考えてきた

唯一の住まい手さんしかいないのかもしれませんね。

 

 

 

古今  鈴木

 

 

足し算のリノベ

2023.03.18

 

 

戸塚区のマンションリノベを終えて

お次はご近所 青葉区にてマンションリノベ着工。

 

すでに木工事は床貼りを終えるところ。

 

 

 

目の前は公園で緑を享受できたり、

建物のど真ん中の中庭には立派な植栽が植えてあったり、

全居室にバルコニーと大開口のフィックスがついていたり、

面白い造りの物件。

 

 

大きな間取り変更は伴わず、水回り設備を一新し、

内装を仕上げ、少しの造作家具工事でGW前にはお引渡しを目指します。

 

 

間仕切りを極力無くしてオープンな空間を造ったり、

構造の躯体を敢えて表して仕上げとしたり、

引き算の設計が流行っているイメージのリノベですが、(私感です。。)

今回は残す所の比率が高く新旧の取り合いがこれまた複雑。

 

どちらかと言えば残すところに手を加えて、

新旧の雰囲気を整えていく、足し算のリノベになりそうです。

 

前回の戸塚区のリノベも然り、

出来上がっていく空間を見ながら感覚的な部分での裁量が

いつもよりも求められてくる気がします。

 

 

打ち合わせに入る頃、物件の引き渡しは済んでいたので

基本PLANが問題なく施工できるか否かを判断すべく、

過去の学びも生かし、きれいな状態の現場でひとり

壁やら天井やらを壊させて頂き色々と確認。。

 

 

出てきました躯体の何か。。。

衝撃を受けすぎて若干ピントが合ってませんが。笑

 

流石に自画自賛。よく見つけたあの時の自分。

(なぜそこを壊したのかはいまだに謎です。。笑)

 

こちらは解体後。

 

 

 

早い段階での軌道修正ができ、

住まい手さんの柔軟な対応と決断力も相まって、

滞りなく打ち合わせも進められました。

 

 

見えない部分=想定外のことが多い

リノベの醍醐味?を早くも食らいましたが

物件のポテンシャル+住まい手さんの感性で

ひと味違ったテイストの住まいになりそうです。

 

 

 

 

増島健人

 

忙しな。

2023.03.10

なんでしょう。

この忙しなさ。(せわしなさ)

 

年末年始があまりゆっくりと

自分時間に持っていけなくて

明けましておめでとう

の雰囲気をまだ一人持っていたのですが

うそでしょの3月突入。

 

暖かくなってくると

土地探しの方々も動き出し、

それが重なる重なる。

 

もちろん、着工めざし、

詳細打ち合わせの方、

見積待ちの方、

PLAN提示待ちの方、

それぞれの方々もいる。

 

一旦、それらの手を止めて、

現調依頼、仮プラン想定、ちょっとした

即興的な資料作りで手がいっぱい。。。

 

でも、土地が売れてしまったらどうしよう、

間違った情報を与えてしまったら

どうしよう、本当に法規条例は合っているのかを

常に古今の代田と確認し合いながら作業しても

1日や2日で判断しないと土地は売れてしまう

こともしばしば。

 

なんというリスクを負った

形だろうかと。

 

早い者勝ちの土地購入には

なんの対抗策もなく、ただ

受け入れるしかない。

 

住まい手も人生に一回の

一番大きい買い物になるから

納得して進めたい。

 

住まい手も

どこかでエイヤーという判断のもと

世知辛いけど判断していくほかない。

 

少なくても、皆さんの

エイヤーの判断基準が満点納得は難しくても

ちゃんと可能性をご提示できるよう

やれるだけやる。

 

気持ちばっかり先に行ってるのが

せっかちな自分にとって

忙しない要因の一つと思っているけど

(絶対的に時間的にも足りてない!)

明日からも普段通りに私にできることを

地味に地道に進んでいこうと

思っています。

 

 

【青山の家】

無事に上棟。

いつもの大工さんが都合合わず、

二人欠けて、なおかつ平屋の30坪

なので、二階建ての30坪に比べて

屋根の面積が単純に二倍のため、

棟梁の遠藤大工が昼過ぎくらいから

すでに疲労困憊のご様子。

 

 

こうなるのかな~とは想像はしてたけど

微力ながら、古今の男三人も

屋根の高耐力ビスや金物付けなど

行って、野地板までは貼れなかったけど

上棟(棟を上げる)の本来の意味の

棟・屋根下地までは何とか。

 

途中から~~大工さん明日来れる?

みたいな、今日中にやろうよの雰囲気から

これは無理だな、明日もまだ晴れだから

という判断の元、段取りを始める皆々。

 

建物を長手で見ると、こんな様子。

在り方が、神社仏閣。

 

軒の出を出して、かつ細く見せる、通気を

考慮する造りにすると、ほぼ現場加工になるので

時間がかかるのです。。。

 

お疲れ様でした。。。

 

Tさん、おめでとうございます。

もっとゆっくりこの時間を味わうような

瞬間にしたかったのですが、忙しなく

バタバタさせてしまって、非常に

申し訳なかったなあと。。。

 

一見長いけど、あっという間の

3か月半の大工工事に入っていきます。

 

 

 

【北鎌倉の家】

こちらも、遠藤大工の

木工事期間を終え、入れ替わり立ち代わり

塗装・クロス・珪藻土・建具・家具工事に

進んでいます。

 

 

 

 

住まい手さんと私の中では

今物件は、古今らしいテイストの中に

OLD&NEW(新しくも懐かしい)、

ミッドセンチュリーでもあるよう

な色味・雰囲気を目指し構築してきました。

 

建具が入り、クリアワックス塗装を

乗せていくとグッと色味も落ち、

落ち着いてくるはずです。

 

 

 

ロフトに繋がる部分には

障子を設置していますが、

今物件は、天井の羽目板と同じ

米松材を障子の組子にしています。

 

通常はスプルスという白木で

組子を作りますが、日焼けを

待たずとも最初から色がこなれた

色合いを出してくれる米松を

使うことで

全体の雰囲気を壊さないように

しています。

 

わずかな差かもしれないけど

私としてはいい現場判断ができたな

と思っています。

 

明日から

照明付け、設備機器付け、

アローファン(空気の循環装置)の設置、

建具・家具塗装・タイル工事を経て

ようやくクリーニングして

床の養生が取れます。

 

この仕上げ工程の段階は、

図面に描き切らない、微妙な

ニュアンスや仕上がりを想定し、

職人さんにそれを預けながら

毎々に確認していく、非常に

現場監督にとって

緊張と緩和と安堵を繰り返す

工程で、気疲れしていく時です。

 

地味で地道な一工程の判断が

大工さんが三か月以上作ってきた

空間を壊すことに直結する非常に

怖い工程でもあります。

 

3月末の住まい手さんにお見せする

時まで気が抜けない日々が続きますが

地道に地道に歩を進めます。

 

 

古今は

来年の春物件まで現状

埋まってきていますが、

先を見すぎると

気持ちで負けてしまうので

自分の求められている役割を

はき違えず、勘違いせず、

自分たちの良さを

出していけるようギリギリの

所でのコントロールを忘れずに

営んでいきます。

 

 

古今 元井

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちょうどのところ

2023.03.04

先日お引渡しをした戸塚のマンションリノベ。

 

LDKは元々仕切られていた2部屋の
間仕切り壁を撤去し、ゆとりのあるLDKに。

 

そのメインの開口部には全開放できる障子。

 

全開放した際、

間の壁の所に5本が重なって納まります。

 

よく見ると・・・

左の3本と右の2本は1本の幅が違う。

 

それぞれがちょうど壁のところに納まるよう

ちょっと工夫が…。

 

 

 

 

 

鴨居と敷居の溝を

障子が壁のところで止まるよう

ちょうどのところで止めています。

 

溝を端から端まで通してしまう方が単純で楽ですが、

ちょうどのところを大工さんが計算して溝を彫っています。

 

 

 

 

 

鴨居の溝は

ちょうど継目のところを生かして。

 

 

 

ちょうど目線のところに前の公園の桜が!

全長5m超え

画になりそうな予感です。

 

 

 

代田倫子

おひきわたし

2023.02.24

 

はい。みなさまこんにちは。

 

お約束通り、わたくし鈴木がブログを

進めさせていただきます。

 

 

昨日23日には2件のお引渡しがあり、

朝から夜までしゃべりすぎて、

喉がカラカラになってしまいました。

 

2件目は友人宅の「平塚の家2023」だったのですが、

しっかりと古今のブログを読んでいるらしく、

 

「今週も忘れずにしっかりやれよ~。」

 

なんて、突っ込まれてしまったので、

忘れる前に早々に投稿したいと思います。

 

 

 

午前中は

「戸塚のマンションリノベ(仮称)」

のお引渡し。

 

 

Y様ご家族とお会いしたのは、

ちょうど一年前ごろでした。

 

打ち合わせを進めていく中で、

大変な事や悩ましい事、

色々な葛藤があったと思いますが、

どんなことでも時折ジョークを混ぜながら

笑い話に変えてしまう、

奥様との話し合いは本当に楽しかったです。

 

古今一同

このリノベはY様ご家族にとって

安心でき、ほっと出来る住まいにしよう!

と、一致団結し進めてきたつもりです。

 

 

お引渡しには、仕事の都合でご主人様は

お立合い出来なかったのですが、

奥様からはこちらがこっぱずかしくなるくらい、

賛辞の言葉をいただきました。

 

 

 

古今総出で社内検査。。。

 

 

 

打ち合わせで、木の丸棒で物干しを作ろう。と

なっていたのですが、

増島君がなかなかにくいことを

しれーーっとやっていたのでご紹介。

 

 

天井からの木製フックもなかなかいい味ですが、

丸棒の抜け止めの木栓が

なんともかわいい感じに。。。

 

こーゆーの  好きです。

 

 

 

 

設計当初から絶対にあきらめることなく

実行した障子。

障子からの日差しは部屋の空気を

やさしさフィルターに通した

ような空間にしてくれます。

 

 

この障子を全開口すると目の前には、桜の木。

 

 

来月にはこの窓から満開の桜が楽しめることでしょう。

 

またそのころ、点検を名目にお花見に伺わせていただきます!

 

 

古今 鈴木

失念しておりました。

2023.02.21

 

は、!?

 

「先週のブログ担当 忘れてるぞ~~」

 

 

との、代表のメールに やっちまった。。。と。

 

 

木曜日まで覚えていたのに・・・

ネタまで考えていたのに・・・

 

 

ペナルティで、

2週連続投稿させていただきます。

 

 

年のせいにはしたくないですが、

本当に物忘れがひどくなってきて、

図面や付箋や予定表に都度書き込むように

はしているのですが、

書いた事すら忘れる始末。

 

今後、より気を付けていきたいと思います。反省

 

 

 

なんて考えながら、

「平塚の家2023」の

クリーニング前の養生バラシや

雑工事を進めていました。

 

 

 

 

サッカーに打ち込んでいる子供たちが、

庭で練習する姿が見れるように

キッチンからの視野を広く取ろうと、

これでもか。

というほどのサイズを入れ込んでみた

「平塚の家2023」。

 

 

サッシの内観色が黒なのは、

個人的には主張が強すぎて、

ん~~~~。

と思うところではあるが、

友人である施主の押しに負けて、

採用した次第。

 

このサッシの内観色は、

選択肢が少なく、各メーカーさん

がんばってよぉ。

と毎度不満を漏らしながら、

消去法でチョイスしてもらっている。

 

木製サッシなら、こんな悩みしなくてもよいが

こちらはこちらでいいお値段。

準防火地域だと尚の事。

 

この後ウッドデッキも作る予定なので、

中外が繋がり、さらに広々と見えると思います。

 

 

サッシだけではなく、玄関ドアも建具も

天井までの2.4mのサイズで造作しました。

 

 

写真では伝えにくいのですが、

目線が抜ける効果が効きまくり

延べ床30坪ほどなのですが、

かなり広く感じる事が出来ます。

 

 

今週は、「戸塚のマンションリノベ(仮称)」と

2件竣工引き渡しとなるので、

失念などしないよう、

メモメモしながら引き締めて参ります。

 

 

 

古今 鈴木

オリジナル

2023.02.11

 

年明けの寒波は騒がれていたほどではなかったからか、

今回は完全に甘く見ていた雪予報。

 

朝からお昼前までは戸塚区にいて、現地はみぞれ交じりの雨。

 

全然平気じゃんと思い事務所に戻る道中、

保土ヶ谷パイパスに乗ったあたりから、吹雪のような天気に。

 

旭区あたりからこの景色で恐怖に震えました。笑

社用車はノーマルタイヤの2駆。

環状四号線は起伏が多いうえに結構飛ばすんですよね皆さん。

 

一面銀世界の景色を楽しむ余裕もなく

ガチガチにハンドル握りしめ何とか帰宅。

生きた心地がしませんでした。。

 

 

そんな中でも現場は止まるわけにいかないわけで、、

戸塚区のマンションリノベ

絶賛仕上げ工事中です。

 

既存部分の下地処理に時間はかかりましたが、

クロスも仕上がり建具、タイルも完了。

 

 

障子の動きや納まりに直結する取り合いに

てこずりはしたものの何とか納まり一安心と、

圧巻の雰囲気にしばらく見とれていました。

 

物件自体の造り込みが少ない分、

今回の住まい造りのアイコンである大開口の障子には

吉村障子と呼ばれるデザインを採用し

住まいに合わせてアレンジを加えました。

 

 

吉村障子とは、、

建築家 吉村順三氏が発案した障子デザイン。

特徴は外枠も内枠も(桟とも言います)同じ見つけ寸法で造り、

閉めたときに1枚の障子に見えるような設計の障子。

(お恥ずかしながら吉村障子を知らず、今回採用するにあたってルーツやディテール、調べました。笑)

 

 

今回は例に倣い外内の枠は18ミリに統一し、

シンプルな空間にアイコンとしての主張を強めました。

 

 

障子のデザインを統一するにあたって

左右で空間の違う用途としての役割は残しつつ、

引き込んだ際の納まりにも注力しました。

上記では引き込んだ際に1枚に見えるようにとありますが、

実は左の3枚引きと右の2枚引きでは障子のサイズが違います。

開口上右側の2枚引きの方が大きいです。

 

閉めた際に桟の影が合わない懸念も

間の壁に引き込むことで影が映らず、クリア。

 

とかなんとか、色々と考えが詰まっていますが

これ以上はこっぱずかしいので、、、

 

 

こんなことしてみたり。

 

 

設計 吉田五十八さん 旧岸邸の障子のディテール。

 

 

自分で落とし込んでみたらどうなるのか

良い方に作用するのか否かも含めて色々と試行錯誤。

 

僕は0から1を作り出せる人間ではないようで、

だからこその、見て触って造って組み合わせての

一通りが詰まったモノが作れたのではないかなと思います。

 

オリジナルに一歩近づけたかな。。

 

 

これが積みあがって家になる、ほんの一部のご紹介でした。

 

 

増島健人

日々を繋げ!

2023.02.03

古今を立ちあげ準備から

数えて今年の4月で10年。

 

35歳で立ち、日々自分にやれることと

向き合う中で40歳を過ぎた頃に、やっと

自分がどう動けば人の役に立つのかが

ようやく見えた気がしている。

 

心に余裕ができると、余計なことを

考えず、より、目の前の人の住まいにまつわる

悩みや心配ごとに正面から向き合うことができる

ようになって、満足感が高い仕事ができている

気がしている。

 

ただ目線を少し下げると、

自分の許容範囲のことで

目の前のことを少し自分なりに手を入れて、

住まい手の価値に変えていく事、

請け負ったお仕事に対しての責任を

取っていく事は、比較的難しいもの

ではなくなってきているのだが、

そこからさらに同じような価値を、

古今全員で安定的に長期間

届け続けることができるかという課題が

最近目の前をちらちらし出している。

 

それは責任に対しての想いの重さと

建築技術者としての矜持の差。

 

住宅は作り手として責任を考える

期間が長い。

 

環境を調整して、より個人を

フォーカスしないといけない

時期だなと自認していて、

さて、これからまだどれだけやれるかな

と思いながら日々を繋げています。

 

 

【牛久保の家】

 

上棟、前日に棟梁熱出す。

前日まで棟梁と別現場で作業。。。

 

おーい、マジか。

 

みんな陰性。

 

危ないよ。。。

 

豪華な仕出し、美味しかったです。

 

前回の代田のブログにも

ありましたが、代田の気づきで

動き出し、他の方のHELPを

借りながら、右往左往して

まとめるのに

二倍くらい時間かかりました。

 

いよいよ、ここからが

準備してきたものを出していくタイミング。

 

監督の鈴木さん、お願い致します。

 

 

 

 

【北鎌倉の家】

2月中旬の木工事完了目指し、

大工と共に監督業奮闘中。

 

隣家の屋根を超えて

採光を期待したロフト窓。

 

二階からロフトに上る階段。

 

光の方向に向かいながら登る階段が

個人的に好き。

 

曇天ながら、窓の大きさ制限の

あるロフト窓(ロフト面積の1/20)で

とても高い効果をもたらせてくれています。

 

石膏ボードが張られると

壁や天井への反射の良し悪しも評価

出来るようになるので、

晴れていると

もっと直接的に、階段室と

ロフトに採光が期待できます。

 

うん、GOOD。

 

 

 

もう一つ、大工さんと

いつもの反省を生かし、

新しい手摺の形。

添える手摺。マイブームかもしれない。

 

ロフトから二階、

二階から一階に降りる際、

人は内側周りをする。

 

外側(写真右側)

には別途、木の手摺を

付けるのだが、内側は

壁になるので、仕上げ材の

クロスか珪藻土、漆喰が

壁材になる。

 

階段を降りる際は、そこに

自然と壁に手を添えるように

人は降りてくる。

 

そこがまあ手垢で汚れる。

 

なので、今回は壁に

木を埋め込み、添える手摺を。

 

手を添えて、ここを支点にクルっと体を回転。

 

降りやすい。

 

図面でも似てる感じで表記していたが、

やはりこういうのは現地で

大工さんとあーだこーだ言いながら

高さを設定し、形を相談し、

取り付けていく。

 

腕のいい設計士なら

図面上で正確な指示を出せるが

それは能力的に無理なので現場で補完。

 

自分の納得感、やり残した感

を残さないようにするための

大事な現場作業。

 

人の動きや暮らしやすさに

フォーカスした造作の一つ。

 

こういうのはやり続けたい。

 

 

 

【青山の家】

 

 

【鵠沼神明の家】

家の在り方、デザインのほかに

HEAT20 G2を超える温熱環境など

より施工面で細かい現場実現性が求められる

苦しくも楽しい気合の入る物件が続きます。

 

古今でも

耐震・温熱・デザインが整うことでしか

生まれないような家が求められてきてるのを

家つくりの打ち合わせ通して実感しています。

 

設計力もさることながら

上記に書いた施工面での細かい現場実現性

が担保にないと作れなくなってきていて、

まともに家を作れる様になるには

これ新人から何年かかるんだろうと。

 

もう表層的な見た目のデザイン

やスケジュール、材料手配の

現場管理だけでは

決して整うことのない

レベルです。

 

なので、

建築技術者として

損得ではないところでどう動くか、

というのがこれから繋げていく日々の

指針のような気がしています。

 

もちろん損得とか言ってるけど

一定の利益は上げないと、

精神衛生上、落ち着いて向き合えなく

なるので最低限必要な粗利は稼いでいく事は

必須だが、私たちも年齢が上がってきて

いるのに、求められることが増えて肥大化

してきている。

 

体力的に難しい時代になってきた

なあと。

 

憂う。惑う。40代。

 

そんな日々を繋げていっています。

 

 

古今 元井

 

 

最低敷地面積

2023.01.28

ここ最近は

生活に影響が出てるくらいの強烈な寒波がきたりと、

温暖化なんて嘘でしょうと感じます。

 

今月の電気代は過去最高を更新。

毎月の請求が怖いです。

 

 

来週は今年最初の上棟【牛久保の住まい(仮)】があり、

今のところ天候に左右されず進められそうです。

 

 

 

こちらの現場、

母屋のある敷地の一角に建てるのですが、

そもそも建てられるかどうか…が最初でした。

 

都市計画や地区計画の取り決めなどで、

「最低敷地面積」が定められているところがあります。

今回はまさにそれがネックで…。

 

 

計画側の最低敷地面積を確保すると母屋側の敷地が小さくなり、

母屋の建ぺい率が基準を超えてしまう。

 

母屋側を抵触しないよう敷地を確保すると、

計画側が最低敷地面積を満たせない、

という事態が。

 

そこで使ったのが、

敷地面積を確保できなくても条件を満たせば

建てることができる。

という許可制度です。

 

昔、建売分譲住宅をやっていた時に

大きな土地を分割して、

最後の一宅地だけ面積が小さくなってしまうときに

使ったことがあるのですが、

今回は分譲地ではないなかこの制度が適用できるかどうか…

 

半信半疑で役所に相談に行き、

何度かやり取りをして「建築可能でしょう」

という方向が出ました。

 

こういう手続きも最終的には

設計打合せを進め、計画がまとまってからの申請になるので、

許可が正式に下りるまで気が気ではなかったです。

 

 

ちょっと余談で今回のケースとは違うのですが、

田園調布などの高級住宅街で問題となっているのが、

贈与税が払えないので売りたいけれど

最低敷地面積が決められており、敷地を小さく分割して売ること

が難しい。

 

もともと坪単価が高いので、

土地代が莫大になりなかなか買い手が付きにくい。

結果として空き家が増えているという。

土地の細分化も問題がありますが、

その反対も社会問題としてあるんですね。

 

 

 

 

来月もまた一棟、【青山の家(仮)】上棟があります。

 

こちらは、

そのような事は気にしなくていいくらい余裕のある広さ。

先週のブログでは遣り方工事が話題にありましたが、

また現場報告をお楽しみに。

 

代田

寒波到来

2023.01.22

 

 

水曜あたりは100年に一度の寒波到来らしい。

 

一年中エアリズム&スニーカーソックスの
鈴木もさすがに堪えそう。

 

毎年ながらこの季節の古今あるあるなのですが、
低い気温に敏感な【そとん壁】仕上げの現場。

 

乾く前に気温が下がると、白華現象がおき
真っ白になってしまいます。

 

外壁の仕上げ待ちであった、【平塚の家2023】も
寒波予想だったので、先週に急遽仕上げを行いました。

 

 

 

仕上げのパターンは【スチロ͡鏝】。
そとん壁の表面をコテでしごいて、
凸凹のパターンを付けていきます。

 

 

この写真はしごく前。

 

 

こちらはしごいた後。

 

 

表面が鏝で抑えられるのと、中の骨材が転がって

表情が付きます。

 

 

とりあえず、白華現象も起きず無事に完了出来てよかった。

 

 

 

 

 

変わってこちらは土曜日から始まった、

【青山の家】(仮称)

周りを大自然に囲まれたのどかな里山。

 

素敵な平屋が建つ予定です。

 

 

土曜日からやり方(建物の位置だし)を行ったのですが、

これが過去1,2を争うほど難航・・・・

 

 

簡単だと1~2時間で終わるところを

飯も休憩もせず8時間かかりました。。。

 

まじで途中であきらめて帰ろうかと思いましたよ。

最後にはしっかりばっちりと完了しました。

 

雪が積もる地域なので、現場管理にスタッドレス必要かなぁ。

 

 

100年に一度の寒波。雪は降らないでほしいですね。

 

 

古今 鈴木

生まれ変わり

2023.01.13

 

 

長~い正月休みを終えて

休みボケ全開で始まった2023年。

 

一発目のブログは

昨年内でお引渡しを終えた相模原市の戸建てリノベ。

ビフォーアフターの写真を

近しいアングルのものでまとめてみました。

(写真メインで。。)

 

 

Before 外観

 

 

After

 

元々特徴的な外観でしたが、

羽目板張り、木格子、外構を整えて。

 

Before 玄関

 

 

After

 

玄関向かって右側にあった間仕切り壁を撤去し階段をストリップに。

向かって左側の旧和室はファミリークローゼットに模様替え。

 

 

 

Before 2階へ

 

 

After

 

 

 

Before 2F手洗い

 

 

 

After

 

軸をずらし空間にゆるみを。

 

 

Before キッチン

 

After

 

 

配置を2列型にし、向かって左側にパントリーを併設。

 

 

Before 全景

 

 

After

 

間仕切りをできるだけ無くしオープンに。

 

 

Before 窓

 

After

 

 

 

 

その他、物件探しから家造りに至る背景、完成まで。

詳しくは、弥栄の住まい 覗いてみてください。

 

 

リノベの可能性を改めて感じた住まいとなりました。

 

 

 

増島健人

2023年

2023.01.10

あけましておめでとうございます。

 

 

古今は本日より通常業務となっております。

 

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

健やかな年末年始を。

2022.12.26

今年は、個人的に

老化を極端に感じる一年でした。

でも、老化は、時間は有限である

と知らせてくれ、物事を逆算して

考えるチャンスをくれます。

 

自分たちがやれること、

やらなければならないこと、

有意義に。

 

没入できる限られた時間のなかで

効果的に人の役に立つための

見極めをたくさん判断してきたように

思います。

 

そんな時間の中で

今年、時間を共有し、一緒にやってきた方々。

 

H邸新築

 

 

 

T邸新築

 

 

O邸リノベーション

 

 

N邸賃貸リノベーション

 

 

K邸リノベーション

 

 

I邸新築

 

Y邸新築

 

 

H邸リノベーション

 

 

T邸新築

 

 

M邸新築

 

 

M邸リノベーション

 

 

 

 

今年、役割は果たせただろうか。

 

あれをやっとけばよかった、

こう対処できれば良かった、

なんでこうできなかったか、

後悔が尽きません。

 

きっと自分で気づけなかった

いまだに気づいてないクライアントの

不満足もきっとあるだろう。

 

忙しいからしょーがない、

やる事多いからしょーがない

で正当化をし出したら、

もう家づくりはやめるべき。

 

惰性でやる仕事ではない。

 

ゼロにはできない後悔を

自分たちが気付いていない不満足を

少しでも減らしていくため

努力をし続けようと思う。

 

今年もありがとうございます。

来年もよろしくお願い致します。

 

古今 元井

 

~年末年始休暇 のお知らせ~

2021年12月28日~2022年1月9日まで休業とさせて頂きます。

 

 

 

 

今年もお世話になりました

2022.12.25

今年も残り僅かとなりました。

 

今年は少し落ち着いているかなと感じつつ、
現場を持っている男衆はそんな事は無いようです。

 

今年は例年に増して、

エネルギー不足が騒がれ、
節電要請が出たりとしていまが、

 

我々、家づくりでできることは、
『少ないエネルギーで暮らせる家を造ること』

 

古今では
アルミ樹脂複合サッシから
樹脂サッシが主流となり、
最近の物件はG2レベルの数値が確保できています。

 

木製の造作玄関戸・窓があっても
数値はクリアできているので
まずまずの性能ではないでしょうか。

 

2025年には、省エネ基準の義務化が決定しており、
我々のような小規模住宅も例外ではなく
増々省エネ・断熱が重要となってきます。

 

「こどもみらい住宅支援事業」やそれに続き
11月から「こどもエコ住まい支援事業」など、

新築住宅では補助金100万円が出る補助事業が続いています。

しかし、何故だか子育て世代にしか出ないという制度…。

 

法律や制度・性能基準など、
ちょっと待って。
と言いたくなるくらい年々変わり、複雑化しています。

来年も必死に付いていきます。

代田

ゆく家、くる家

2022.12.19

 

今日はぐぐっと冷え込み、

現場にいると、手足の指先がキンキンと。

 

 

 

 

本日は午前中から、相模原のリノベーションのお引渡し。

 

 

 

 

クリーニング後の室内養生がばらされた後の

家を初めて見た住まい手さんご家族は、

それはそれは、こちら側がこっぱずかしくなってしまうくらい

いい反応をしてくれました。

 

 

終始、『すごいなぁ~。すごいなぁ~』

と、『語彙力無くてすみません。。。』

なんて言うご主人の反応は、

数カ月の間お付き合いしながら、

一緒に歩ませていただいた立場としては、

これ以上のご褒美はありません。

 

 

こちらの住まいは、北側が道路に面して、

南東西は隣家が接近していて、

内見の時は薄暗かったのが第一印象でした。

 

ただ、先人の奥様はかなりのキレイ好きと思われ、

隅から隅まで、しっかりと手の行き届いた感じでした。

 

 

住まい手さんも直射日光が入りづらく、

薄暗い事をかなり気にされていたので、

設計段階では、2階リビングの窓の位置や

玄関廻りの光の取り方等を意識しました。

 

 

ただ、リノベーションは出来上がった既存があるので、

広さや採光・採風、景色等をイメージしやすく、

設計という立場は住まい手さんに伝えやすさも含め、

やり易いのかなと思っています。

 

 

その代わり施工という立場では、既存との取り合いや

あけてビックリ等、新築よりその場で考える事が多く、

その場の対応力や現場監督・職人さんたちの

力量が問われると思います。

 

今回も、既存との取り合い・あけてビックリが

盛りだくさんでしたが、しっかりと対応でき、

住まい手さんも古今も

満足のいく住まいが出来たと思います。

 

(あーだこーだと口出しは色々しましたが、

マスジマクン ホメテマスヨ。)

 

 

 

 

 

そんな「ゆく家」があれば、「くる家」も。

 

先々週辺りから、なんだか新規のお問い合わせラッシュ。

年末に怒涛の新規現地調査ラッシュとなってしまいました。

こんな小さな工務店探してきてくれるなんて、

ありがたい限りです。

 

 

年明けからは新築2件も同時進行で始まるので、

わ=========ってならないよう

一軒一軒しっかり整理しながら進めたいと思います。

 

 

 

古今  鈴木

 

〆の

2022.12.10

 

毎年、いよいよ今年も終わりかーって

1番最初に感じる瞬間は、

Spotify の My Top Songs2020

その年1年、自分が聴いていた曲や

アーティストをランキング形式で

まとめてプレイリストを作ってくれる機能です。

 

この時これハマってたなーとか

思い出のアルバムをめくる感覚でいつもハッと、もう1年終わりかと我に返ります。

 

 

まさに年内お引き渡し間近の

相模原市の戸建てリノベ

 

北面を除く3方向隣家に囲まれた立地の中

南面から燦々と降り注ぐ光を導くように

W170センチの欄間を設けました。

 

 

 

 

欄間から望むリビングの勾配天井というか吹き抜けというか。

家の中にも抜けが生まれて、階段ホールからのこの眺めが1番好きな所です。

 

既存の梁ありきで羽目板の平天井と

リビングの吹き抜け天井の見切りを決めたお陰なのか、羽目板の天井が庇のような見え方に。

大開口が品よく見える作用に効いている気がします。

 

 

 

 

手を焼いたコーナーサッシからの眺め。

2階リビングの良さを改めて実感しました。

 

 

残すは外構工事。

あと少し、お待ちください。

 

 

 

戸塚区マンションリノベ

 

 

絶賛木工事中。。

 

各所取り合いも、住まい手さんにもご協力頂きながらなんとかクリアしてきました。

 

 

コストバランスだったり、

マンションの規定も然り、、

やりたい事への我慢も

ある程度許容して頂いて出来上がったPLAN。

 

 

目の前の公園の借景を見ながら

それでもやりたい事が沸々と、

色々と思案中です。

 

 

 

 

今年も残すところあと20日くらいかな?

 

納めるところ納めて、

キリ良く、気持ちよく新年を迎えたいです。

 

 

ちなみに私の今年1番聴いたアーティストは

竹内まりやさんでした。

相当ハマってるなーと自分でもびっくり。

 

 

最近のお気に入りは「消息」です。笑

 

 

 

 

 

増島健人

 

2022年12月4日の思ったこと

2022.12.04

いま、巷を賑わすW杯。

 

会場はすべて、

冷気は比重が

重たいため下に溜まる性質を利用して

設備コントロールでピッチコンデションを

適正温度に整えているとのこと。

(外気温40度近い)

 

そのうち、地球丸ごと

設備コントロールみたいな

ものもあるんだろうなと思う。

 

家づくりもそうですが

環境側面・変化に対して

どこまで(自然)寄り添い、

どこまで(設備に頼る)抵抗するか

本当にここ最近、家の在り方を

よく考えます。

 

無関心ではいられないのです。

 

わたくしお得意の

「なんのその精神」も

暑い寒いには体が無抵抗。

 

寒いところに立っていると直ぐに

足先の感覚が無くなり、芯から

体が冷えてしまうようになった。

 

歳やわ~。

 

冷えた下半身を緩和する

車のシートヒーターが

欲しくてたまらない最近なのです。

 

 

 

 

 

上釈迦堂の家

 

 

 

浄化槽を設置、補助金のための

書類を集めて、ようやく完成。

 

背が周りよりも低くて

ひっそりと佇み鎮座しているっていう感じが

出ていて好きな景色だ。

 

予算的にも

縛りをお互いで付けつつ、

私も余計な事言わない、でも

違うなあと思ったら口を

出させてもらいながら、

この環境を生かす形は譲れないポイントと

して、一緒に作ってきました。

 

 

 

 

上釈迦堂の家、個人的好みシリーズ。

 

① リビングSOFAからの眺め

これありきでの家つくりといっても

過言ではない。

 

背中には塗り壁とソファが擦れないように

ソファの上面まで突板を貼っている。

 

視線や高さなど、細かい部分も

検証していった結果の空間。

 

 

この家のここが個人的好みシリーズ

②小上がりスペース蓋

手動で穴に手を入れながら背板の方へ

立て掛ける。

 

座卓になる。

膝の裏に当たる木を丸くするのも

忘れない。

 

小上がりで寝るとき、蓋をセット。

座卓の時は蓋をアナログだが

隙間に立て掛ける。

衝立が二つあり、それに蓋の荷重を

かけて行えるので

スッと軽い力で行える。

 

戻すときは

衝立が座卓内にあり、それを

引っ掛けながら持ち上げると

テコの原理でスッと軽い力で蓋ができる。

 

蓋があることで、脚を伸ばすことができ

背の高いご主人もここで寝れる。

 

限られた大きさの中で、

省スペースに小上がりを作って

ほしい要望を頂いたため、

最初はLDKが空間的に細切れでせせこましくなる

のが嫌でやめませんかと言おうと

したのですが、やはり背中を押したのは

この景色とあらゆるところに

居場所がある家という目標のため。

 

ミニマムですが、多彩な使い方が考慮できる

居場所の一つとして、リビングの一つとして

このような形としましょうと決めていきました。

 

思ってたよりもいい空間で

凄く落ち着きます。

 

小上がりの窓からも

違う方角の海が見えて

儲けた気分になりました。

 

意図を持った、

家の中の居場所づくりは大切。

 

建築屋の腕の見せどころ。

 

 

 

 

この家のここが個人的好みシリーズ

③階段引戸

 

これをつけるメリットは、

二階LDKの際、W杯のスタジアムの

空調と同じで、冷気は比重が重たいため、

床付近の下に溜まり、下階に階段室を通り、

冷気が逃げてしまうので、それを防ぎ、

二階の冷房効果

を上げるもの。

 

もう一つは、小さいお子さんであったり

ワンちゃんが居る家庭での二階LDK

は、落下防止の考慮も必要になってくる。

(自分が作った家での悲劇は本当に嫌だ)

 

そのため、鍵を施錠できることで

2階LDK時のデメリット、落下防止

の観点を打ち消してくる代物。

 

それをいかにシンプルに

操作性良く、雰囲気に馴染む

建具を設計できるか、

結構これも一人で悩んだ

 

 

鴨居(上枠)をつけずに建具を吊ることで

開き戸にならず、引き戸で省スペースで

生まれるメリットは大きいが、

建具自体が揺れてしまい、ブレが生まれるのが

課題であった。

 

そのブレを微調整しながら

大工さんと建具屋さんと作りました。

 

結果として、すごく上手くいきました。

 

鍵もブレがないので

上手に施錠できます。

 

個人には一番納得感高いです。

 

 

 

他にもいろいろ、こだわっていった

部分有りますが、自分の手元から離れていく

一抹の寂しさはありますが、

ここからは住まい手が

どう住み熟すか(すみこなす)。

 

楽しみです。

 

 

 

 

 

 

 

北鎌倉の家

 

上棟を終えて、サッシの取り付けの段階。

 

二か所、すごく気になっていた窓があった。

 

一つはロフトの窓。

 

敷地が囲まれている立地で

南面も二階までは隣家の陰になり、

採光は期待できない環境。

 

模型製作時に

隣家を作り、検証した部分は

ロフトの窓で、うまくいけば

隣家の屋根上から、南面の

陽光を享受できるのでは

と提案していた部分。

 

模型提案

 

 

実際の現場

ロフト窓からロフト、

2FLDKと吹き抜けを介して

ロフトを繋ぐ障子に向かって

陽光が差し込む。

 

素晴らしいくらい

上手く行ってます。

 

この立地でこの南面の

陽光は本当にありがたい恵みです。

 

 

二つ目はコーナーサッシ。

キッチン前のコーナーサッシで

鎌倉の山側を愛でる窓でもある。

 

住まい手が一番気にしていた部分で

個人としても検証はしていたが

不安の要素でもあった。

 

この敷地は準防火地域の為

防火サッシとなり、この部分は耐熱強化ガラスを

用いて防火サッシとしている。

 

サッシ幅も致し方がない

ことだがもっと幅のあるサッシを

使いたかった。

 

結果は、まあ何とか。

サッシ開口部分。

 

東と北向きで

隣家が平屋という部分もあり、

安定した光を

今はしっかり享受できそうだ。

 

思ったより、平屋の屋根が見えるなあ

と思ったのが正直なところ。

 

このあたりは、

サッシの框枠を木で消していったり、

(ガラスのみ見えるように)

キッチンの造作物と色々干渉し合う場所

ので気が抜けません。

 

敷地がコンパクトで

資材の置く場所がなく、来週使う予定の

木材ですら、当日入れにして

使い切って、また次の材料という

風に置く場所前提で

発注しないと身動きが

取れなくなり、なかなか大変。

 

大工さんと密にコミュニケーション

取りながら、監督しての気の使い方が

試されてんなあとも思える現場なので

労力は増えても、誰誰任せにせず、

設計監理・施工管理したいと思っている。

 

 

 

 

いまだに家つくりは、検証考察の

繰り返し。

 

思い切った挑戦は住まい手の家では

出来ないし、ある程度の確実性のある

検証をしての挑戦が求められる。

 

よく、

センスという言葉を耳にするが、

私見では、

大多数が生まれもったものではなく、

日々の小さい検証と考察ができる人が

センスという何者なのかわからないものを

後天的に得て、日々それを磨いていくひとのみ

その人の感覚指標として得られるものだと思っている。

 

もちろん、絶対的な

先天性の才能という名の

センスは存在する。

 

私は、そこが足りていないのを

自分で感じていたからこそ、

設計者として現場でつくることで

そこの足りなさを補おうとしている。

 

先天性のもので片づけると

もう。。。やってられません。

 

後天的なもので、その積み重ねが

生業として人に役に立つなら、

是非やり続けたいと思っています。

 

古今の良さ、自分の良さは

ダメなこと、苦手なことを自分で

知っているということだと

思っています。

 

知っていれば前もって先回りして

人並みのレベル位には

もっていける。(ほんと?)

 

文章にすると、

我ながらしぶとい奴だと思います。

 

思いつめないよう、ちゃんと

ガス抜き手法も確立してるから

っていうのも大事。

 

人生は長いけど、短い。

 

今、やれることから。

 

 

 

古今 元井

 

 

 

 

 

 

それぞれの居場所

2022.11.27

紅葉も見頃を迎えている中、

先日、昨年オープンした石巻市にある複合施設

『まきあーとテラス石巻』へ遠出をしました。

 

切妻や箱型の家が連なったような

お絵描きしたものをそのまま建てたような

個性的なファザード。

 

 

写真で見て思っていた以上のスケールに圧倒。

 

 

この施設は

カフェ、コンサートホール、研修室、

ギャラリー、音楽室、石巻市の博物館 等

様々な用途が入っており

 

 

それらをキッチリ線を引くのではなく

天井高さや照明・家具の配置などで、

なんとなーく空間を分けている。

 

吹き抜けで繋がり、

ただ解放感があるだけではなく

1階〜3階、それぞれの高さで見え方も変わり

あっちもこっちも行ってみたいとなる。

 

 

その時の季節、天気、時間でも変化し

 

 

至る所に腰を掛けられるところがあり、

 

 

休み、眺め、語り、創造し…

 

それぞれの『居場所』が生まれる

そんなところでした。

 

 

こういう『居場所』は

住宅の設計でも考えていることだったりします。

 

 

LDKの一角に

 

部屋の隅っこに

 

住みながら見つかる心地いい場所。

 

いつもと違うところに椅子を置いてみると

新しい場所が見つかるかもしれませんよ。

 

 

個性的な案内板

 

代田倫子

 

みえるけしき

2022.11.18

 

 

日中の陽射しは暖かいものの、

 

朝晩はかなり冷え込むように

 

なって来ましたね。

 

 

 

我が家では今のところまだ

 

ノー暖房で過ごしていますが、

 

朝の室温が18℃まで冷え込む日も

 

出てきたので、そろそろ薪ストーブ

 

の準備もやらなきゃな~っと。

 

(去年から煙突掃除してないから

めんどくさい~~~って)

 

 

【平塚の家(仮称)】

 

 

 

前回のブログで大開口のサッシ入るよ~って

 

紹介した【平塚の家(仮称)】ですが、

 

なんとか無事に高さ2.4mのサッシを

 

納めることが出来ました。

 

 

窓手前の野縁(天井の骨組み)と、

 

窓奥に見える軒天が、2.4mでそろい、

 

内外繋がっているように見えれば

 

狙い通り。。。

 

 

天井は無垢の羽目板で仕上げる予定ですが、

 

カナダからの船便の出向が遅れ、

 

入荷が遅延している模様・・・

 

 

早く仕上がったところを見たいのだが。

 

のちの楽しみにとっておきます。

 

 

 

 

【戸塚の住まい】

 

 

こちらは今週から着工となった【戸塚の住まい】。

 

マンションの窓から見えるのは公園の木々。

 

こちらの窓には連窓の障子を設けて、

 

古今らしさを演出する予定。

 

障子から入る明かりって、柔軟でかつ凛とした

 

明かりになるので、何とも言えない空間を

 

演出してくれますよね。

 

 

 

窓から望む景色の意図は違えど、

 

それぞれから見える景色を

 

想像するとワクワクが止まりませんね。

 

(なんかサッシメーカーのCMみたいになってしまいました・・・)

 

 

古今 鈴木

 

来今

2022.11.13

 

 

3人の大工さんが入れ代わり立ち代わり、

ようやく木工事完了が見えてきた相模原市戸建てリノベ。

 

築年数なりの建物を補修から始まり、

耐震補強、サッシも半分以上は入れ替え。

混沌としていた梁組みを整理し補強、寄棟なりの勾配天井に梁を表し。

断熱から床下と天井には気密シート、階段も新たに架け替えたし、、

やれることは全部やって仕上げ工事に移ります。

 

 

既存の柱を化粧材で巻き、

ここを起点にガラス入りの引き込み建具がつきLDK側に。

欄間から望む梁表しの勾配天井、羽目板が貼られた平天井。

これだけで大工さんの苦労が垣間見える一枚。

 

もう少し余裕のある納まりにすればと今になって少し反省しました。。

 

経年によって柱や下地材に狂いが生じている事を常として施工する中で、

新規で作る造作よりもこういう所に作り手の気持ちが感じられる気がします。

 

ここから仕上げ工事に引継ぎます。

 

すでに内装屋さんには天井の写真を送り付けてあり、

戦々恐々と乗り込みに備えているようです。。笑

 

事務所前の銀杏並木も色づき始め、

暗くなるのも早くなりましたが、

本格的に寒くなる前にお引渡しできそうです。

 

 

 

打ち合わせは何の滞りもなく進み、

工事の申請と業者段取りに

紆余曲折あった戸塚区マンションリノベ。

 

何とか来週着工を迎えられそうです。

 

こちらは寒さも和らいでくる時期に

お引き渡しを目指します。

 

 

 

 

増島健人

変容させるもの

2022.11.05

 

北鎌倉の家

 

バス通りから

隣家横の旗竿を通り、

 

玄関先のみすこしチラ見え

する外観。

 

見えるのはちょこっとだけど

奥にある真四角の敷地を

目一杯使う形状。

 

真四角ゆえに

杉板を縦と横に貼り分けて

少しでも陰影やデティールで

のっぺり感を無くそうと

してます。

 

旗竿敷地では、住まい手の

ご友人が植栽を手掛けてくれるそう。

 

これはこれでまた新鮮な気持ちで

建物と緑が出会えそうな予感がします。

 

 

建物担当として

やること、やれること、

自分にできることを職人と共にやろうと思う。

 

 

余談。

 

前にもどこかで書いた気がするし、

書いてないかもしれないし、過去を

遡ればわかる事なんですが、ちょっと

遡るのが手間だからまた

書いてしまおうと思う。

 

突然ですが

私は、建物を建てる際に行われることが

多い、土地の神を鎮める儀式である

地鎮祭が好きなのかもしれない。

いや、好きというよりかは

面白いと思っています。

 

この日本人としての文化や風習が

作り上げたのであろう、人が作った

勝手な場の前に立ち、祝詞を聞いていると

さっきまでの何気ない周辺の家々、

地面の土の中に見える古い配管の破片や

コンクリのガラなどが気になって

しょうがなかったただの場が

突然、神々しい空間に、

厳かな空間へと変容していく。

 

あの瞬間、いやあー

面白いなあといつも思っている。

 

自分の期待している神主さんの

祝詞の声質だと、なおこの上なく

背筋がピンと厳かになる。

 

何気ない何物でもない

昔だったら子供が走り回るだろう

ただの土地に

海の物、山の物が添えられた祭壇、

四隅に竹で囲いを作り、注連縄を

張る。

 

この簡素極まりない道具立ての前に

神主が降神の儀を執り行うと

そこに神らしき雰囲気なるもの

が舞い降りて、注連縄の

囲いは結界へと変容し、

囲われた場所が神聖な場所と

となる。

 

そしてまた

昇神の儀を行い、神っぽい

雰囲気にお帰り頂くと、

また何でもない普通の場所

に戻っていく。

 

この変容具合、この様が

異様に面白いと思うし、

きっと日本的なんだろうと

思っている。

 

考えてみれば、興行で

地方に作る相撲の土俵もそう。

 

昔は、四方に柱が建ち、注連縄のような

結界もあり、神聖な場所として、

塩を撒く儀式も残っている。

 

地方興業の即席の能舞台にも

同じことが言えるかも。

 

同じ空間でも

間隔や余地、余白みたいな意味合いの

西欧のスペースとは全く

意味合いが異なる。

 

神社や国技館、

伝統的な舞台で行われる、

人がその場所に出向くよう儀式とは違い、

人がその場所に働きかけて

形を作り、意味のみを見出すことによって

儀式の空間が生まれるていることに

面白味を感じるし、日本文化の

尊さを感じています。

 

少しでも地鎮祭の面白さを

感じていただければ嬉しいです。

 

余談でした。。。

 

 

 

 

上釈迦堂の家

モデル 増島ケント

 

 

家具のサブスクで家具を

レンタルして海望窓前で試し撮り。

 

 

このアングルの写真には

椅子やソファ、スツールなどが

「座るツール」が良く似合う。

 

それらを配置させると

その写真という結界でくり抜かれた

この景色が空間に変わり、

座るツールを映しこむだけで

暮らしの場所へと受け取り側の

印象を変容させることができる。

 

これもいつも思うが

住宅写真を変容させる

座るツールの持つパワー。

 

 

古今造作の

丸のダイニングテーブルを

竣工祝いとしてプレゼントすると

施主と約束したので配置していくとで

また住宅らしく、暮らしを営む場所に

空間が変容します。

 

施工完成写真を撮らせていただき、

最終的に施主検査をして

一先ずのお引渡しとなります。

 

ハンモック付けとか

縁側作りとかまだ少し付随工事は

有りますが、住まい手の想いと

その土地にある環境をどう使うかという

設計士に与えられたミッションを

融合して、施工品質良く、仕上げられたな

と思っています。

 

住まい手の暮らしがここで

どのように営まれていくのか

のぞき見したい気持ちで一杯です。

 

また一つ、思い入れのある家が

完成です。

 

 

古今 元井

初心を忘れるずべからず

2022.10.30

秋も深まる中

今週事務所では暖房を稼働したりと、

冬の気配を感じます。

 

なんだか最近はゆっくりと過ごす余裕が無いこの頃。

 

 

 

先日とあるYouTuberの話題に。

 

某建設会社と家づくりをし、完成後

致命的なミスがあったと動画を作成していました。

その内容とは道路とガレージに高低差があり

ガレージなのに車が入らないと!

 

そんなミスするか!?

 

と突っ込みましたが

冷静に考えると対岸の火事では無いなと。

 

 

忙しいと、その時々の仕事をこなすだけでいっぱいになり

現場でどう納めるのか…

必要な寸法は確保できているのか…など、

ゆっくり考える事が疎かになりなりがちで、

そういう時に限ってミスしてたりするのです。

 

 

若い頃、上司から

「設計はひたすら確認だ」と言われました。

 

打合せ内容も、品番ひとつにしても、

何度も確認をして間違いのないようにしなければならないと。

そうすることで、現場がスムーズに動くのだと。

年末に向けてバタバタしそうですが、

初心を忘れるずべからずで、

身を引き締めて進めていきたいと思います。

 

代田

初体験

2022.10.21

 

 

本日は通り抜ける風が本当気持ちいい小春日和。

 

 

今月頭に上棟が終わったばかりの

【平塚の家(仮称)】

(平塚の家は既にあるので、名前どうしようかな)

 

の天窓からは、気持ちいい青空がのぞいていました。

 

 

 

 

 

以前のブログから読んでいただいている方々は

もうご存じでしょうが、

 

「ザ・雨男」 こと この鈴木

 

ゆうても、この業界に足を入れてから早20年。

 

 

一度も上棟の日程をずらした事が無かったのですが、

とうとう今回やってしまいました。

 

そうです、上棟日がドンピシャ雨予報。

しかも季節外れの寒さ。

 

一週間前からずーーーっと、

ウェザーニュースとにらめっこ。

 

 

いつもはコロコロと予報が変わるくせに、

頑なにその姿勢を崩そうとしません。

 

 

上棟をずらすとなると、

 

・住まい手さんの都合

・大工さん6名の仕事の都合

・鳶の都合

・レッカー屋さんの都合

・プレカット材の搬入の調整

・材木屋の搬入の調整

・交通整理員の調整

・お弁当手配の変更

 

などなど

 

 

めんどくせ~~~

 

と、ギリギリまで粘りましたが、

こちらが根負け。

 

上棟を1日ずらすことに。

 

 

プレカット材の搬入は日程をずらす事が

出来ず、土砂降りの中 合羽を着て

荷受けをする羽目に。

 

 

その甲斐あってか、翌日は澄み切った晴天。

 

 

元井さんからは

「鈴木さん ぐっじょぶ!!」

をいただきました。

 

 

この【平塚の家(仮称)】は、

私の友人宅なので、

今までの古今のテイストとは

少し変わった建物になる予定。

 

歴代の友人宅でもそうでしたが、

私の新しい事への挑戦の実験台に

なってもらいますw

 

 

実験その1は床から天井までの2.4mのサッシ。

 

 

来週にはこの開口部いっぱいに

開口するサッシが入る予定。

 

床から天井までビタビタなので、

かなりシビアです。

重さも半端ないと思うので、搬入出来るか否か・・・

 

 

こうご期待!!

 

 

 

古今 鈴木

 

最近のこと

2022.10.15

打ち合わせ中、、

住まい手さんが何気なく開いたノートをみて

ちょっと写真撮らせてください!と恥ずかしがる住まい手さんを半ば強引にパシャリ。

絵のうまさも去ることながら、綺麗にまとめられていて感動。

緻密に考えられていて、誰がみても見やすくて、何より見ててワクワクする素敵なノートでした。

 

打ち合わせも順調に進み、

早いもので11月から工事に入ります。

 

ここまで真摯に住まい方に向き合ってくれた気持ちを思うとこちらもより一層工事に気持ちが乗ります。

 

ノートに描いていた想像が形になる、なんか良いなぁ〜ってしみじみ感じた瞬間でした。

 

 

相模原の戸建てリノベ

 

既存の改修、是正やらに足踏みはしたものの、遅れを取り戻すように早足で進行中。

寄棟の勾配なり、梁表しの難関天井もなんなその。

 

過去になんども難題を押し付けられている大工さんたち、さすがです。。

 

 

随所で色んな人達の色んな形のこだわりを感じ、改めて自分の至誠とはなんぞやと考えさせられました。

 

増島健人

 

Beginning of the end

2022.10.10

下溝の家

 

無事にOPEN HOUSEも終わり、

住まい手もバッタバタの中、

お引っ越しも済み、

私たちも表札をつけ、

細かい調整も終えて、

足早にそれぞれ

次のステージへ向かっていきます。

 

らしいなあと思ったのが、

お子ちゃん産んでまだ1年弱。

 

奥様は過去のキャリアを生かし、

もうフルタイムに近い働きをするとのこと。

 

もう盛っちゃったから

食べてって~のお手製カレー(美味し!)

を頂きながら、見ていたのが

ご主人と奥様のチームプレイ。

 

これやるからあっちお願い、

じゃあどうせならこれもやっとくよ~

っていうやり取り。

 

ダブルインカムにはなるけど

連携プレイがあってこそ。

 

老婆心ながら

奥様が働くと聞いて

えっもう働くのって

思ったけど、この二人なら

大丈夫って直観で思えました。

 

ウッドショックにも負けなかった

からね。

 

流石です。

 

この家で彼らの

人生の新しい一章がつくられていく

序章を見れて本当にうれしかった。

 

中には造作欲にあふれ、

造ることに満足感を得る人も

いるだろうけど、

実は設計士として、住まい手と

間取り、外観、好きな素材感や色味を

あれやこれやと協同で決めて

造った家を舞台に、住まい手のこういう

日常の風景を垣間見れるのが一番

じわじわくるのだ。

 

この感情の度にまだ僕は家を作っていて

いい側の設計士だなと思えます。

 

私と現場を担当した鈴木も

入らせて頂き、みんなで集合写真を撮り、

下溝の家をあとにしました。

 

いつかお二人にとっては若かりし頃、

僕たちにとっては現役時代の日々を

振り返るとき、この写真を見て談議が

できるといいね。

 

わざわざ来てくださった方々も

ありがとうございました。

 

過去のどの家にも

私たちの設計手法や施工力、

使っている素材の共通項はあっても

あくまでも個々の住まい手との協作。

 

作風が色味が作品が。。。という感想に

いつも少し違和感があって、

私たちは作品ではなく、暮らしを作ります。

 

2023、2024の

家つくりに向けてぜひ一緒に皆さんの

そこにある暮らしを見つめて、

それぞれの趣味嗜好で暮らしを作りましょう。

 

 

 

 

上釈迦堂の家

 

足場が取れ、家の姿が判るように

なりました。

 

崖の中腹から撮影。

 

土色の外壁の家が

地面からニョキっとキノコが生えたように

馴染んだ外観になり、うまくいってると

実感してます。(青色が邪魔だ~)

 

 

 

 

 

 

湯河原方面を望む外の木製建具。

 

通気の取り方、雨仕舞、馴染み方

結構考えたけど、少し仰々しく

なったかなと反省。

 

でもしっかり崖上の環境でも

耐えてくれるようがっちり

作れたかなと。

 

 

 

 

 

 

海を臨むビュー窓。

 

以前の勤務先である

仲間の設計士もちょろっと覗きに来て

感想を言って帰りました。

 

現場で共通の職人に会ったみたいで

スパイかっって言われました~って。

 

聞いてこういうのいいなって

微笑ましく。

 

この現場も、家具のキッチンを納め、

設備品をつけて、暮らしを作る家に

なっていきます。

 

住まい手は50代のご夫婦と独立前の

娘さん。

 

下溝の家とはまた違う、木色が濃く、

どっしりと構えた印象。

 

今月末にお引渡し。

 

また見れる機会を作れればと

思っています。

 

 

 

北鎌倉の家

入れ替わり立ち代わり。。。

こちらは基礎着工。

 

地盤が想像より悪く、鋼管杭を打設し、

無事に着工できました。

 

 

バス通りから、旗竿上の敷地を経て、

建築敷地のため、いまからどうやって

材料を搬入していくか、材木屋、

プレカット業者さんとも打ち合わせを

していますが、決定打がなく、

 

「結局、手だね」。。。

 

一悶着、二悶着、、、、覚悟してます。

 

住まい手は弊社のある

同じ青葉区から鎌倉へ。

 

3F建てで進めていたが

ウッドショックで金額が

とんでもないことになり、

半年かけてお互いに検討しあい、

取捨選択を切り詰めて、

二階建て+ロフトで検討

し直し、ようやく一緒に

前に進められる様になった。

 

土地を売却することも

覚悟されていた中、どうにか

ここまで来たので、建築屋としての

意地みたいなものがここに在ります。

 

きっとぶつくさ言うであろう

職人の皆さんにもこの物語と

背景をしっかり話し、また一つ

暮らしを作っていきます。

 

 

 

現在進行中の相模原の改装、

 

下溝の家を無事に引き渡し、

これまた入れ替わるように

鈴木設計担当の平塚の新築が先週上棟してる。

 

冬には都筑区、相模原で新築、

戸塚区、青葉区でのマンション改装が

控えています。

 

正直、目が回るような日々ですが

自分を見失う事無く、古今の連携プレイ

で暮らしを作っていきます。

 

 

古今 元井

オープンハウスを行いました

2022.10.02

 

今週末は久々のオープンハウスを開催しました。

 

 

いつもはお引き渡し後になってしまう外構工事も

この見学会までになんとか終えて。

 

 

コンクリートブロックではなく丸太で土留をしたり

アプローチ部の階段は大谷石で作ったりと、

周りが建売分譲地の中で目を惹きます。

 

 

周りの分譲地住宅をみると、

全くと言っていいほど、緑(植栽)が無く

外は駐車スペースの為全てコンクリート打ち。

味気ないにも程があるぜ。

と感じてしまいます。

 

 

勾配天井の2階リビング

バルコニーの手摺壁は、細かい格子にする事で

光が室内により入ります。

格子でなく普通の腰壁だと

明るさも解放感も全然違っただろうと実感。

 

 

 

ダイニングの天井は

木材不足の中、奇跡的に手に入った、

長尺の羽目板張り。

そして毎度お手製のダイニングテーブル。

 

オープンハウスはなんと2年以上ぶりの開催でした。

ご来場下さいました皆様、

ありがとうございました。

 

代田倫子

新築内覧会のお知らせ

2022.09.23

 

台風って連休がわかるんですかね?

 

 

 

お盆・9月2週続いての3連休と

ピンポイントで狙ってきますね。

古今事務所内では、サーフィン組が

丸だ上三角だ、胸だ腰だと

暗号の様な言葉で盛り上がっていますが、

ノンサーフィン組はたまったもんじゃありません。

 

 

特に来週頭からは、10/1・2でオープンハウスを

予定している【下溝の家】は最後の追い込み

外構工事を控えているので、

頼むから降らんといて~という感じです。

 

 

昨日クリーニングが終わり、

大方の内部工事が完了したので、

先だって少しだけ内部の様子を

ご紹介させていただきます。

 

 

 

今回のオープンハウスは2階リビングの間取りを採用し、

浴室も2階で、キッチン・洗濯・物干しの家事同線が

全て2階で完結する間取りになっています。

 

 

キッチンはもちろん古今オリジナルの造作キッチン。

2階なのでLDKの天井は勾配天井になっています。

 

 

 

(慌てて写真撮ったので構図が斜めですみません)

 

ダイニングには光が差し込むトップライトを設置しました。

 

最近では欠かせない、テレワークや学校の宿題をこなせる

造り付けのワークスペースを造作しました。

 

当日はここにこれまた古今お手製の円卓を置く予定です。

 

 

 

 

こちらは1階寝室から直結のウォークインクローゼット。

可動棚やハンガーパイプで収納たっぷりです。

 

 

 

このほかにも、玄関から回遊できるシューズクロークや

珪藻土の壁・外壁の木板 等々

 

実際ご覧いただいた方がいい物沢山ありますので、

お時間合えば是非オープンハウスに

お越しください。

 

 

お陰様で沢山のご予約のご連絡をいただいております。

10/1(土)の方が若干ですが余裕がありますので、

是非お越しいただければと思います。

 

ご予約連絡先↓

info@kokon-sumai.co.jp

 

 

古今 鈴木

 

 

OPEN HOUSE のお知らせ

2022.09.20

 

 

■下溝の家

分譲地域内で

建坪30坪弱の家族3人(今の所)

のための矩形の家。

 

火山灰を利用した外壁材に

ヒバ材の格子と窓回りの木の

使い方が印象的な外観。

 

ワンルームの2F LDKにおいて

中心にある階段が空間を柔らかく区切り、

天井は一部勾配天井とすることで

縦横方向に視覚的な広がりを生んでいる。

 

オリジナルの造作キッチン

造作建具を備え、一部天井に羽目板を

貼る事で適度な木質感のある空間

に仕上がった。

 

 

■オープンハウス開催日

2022年10月1日(土)-10月2日(日)

10時〜16時

 

※密を避ける為、1h 1組様を目安に

予約受付させていただきます。

 

メールにて

日時・時間・見学人数を明記の上

お問い合わせください。

(例 10/1 10時~11時 3人(夫婦+子))

 

 

info@kokon-sumai.co.jp

 

 

 

開催場所:神奈川県相模原市南区下溝

 

 

ご予約いただいた方へ

現地詳細案内図

をメールにてお知らせいたします。

 

車でお越しの際は現地に

2台ほど駐車スペースがございます。

 

ご予約時、お車でお越しの旨、事前に

必ずご連絡下さい。

 

 

 

■オープンハウス注意事項

今回のオープンハウスは

お施主様のご厚意により、

開催することができました。

 

ご見学の際には手袋等を

ご用意しておりますので、

着用をお願い致します。

 

マスクはご持参ください

 

また、小さなお子様をお連れの方は、

手をつないで頂くか、

抱っこをして見学を

お願いしております。

 

 

■建物概要

構造:木造軸組

延べ面積:98.53㎡ (29.8坪)

1F  48.85㎡  2F  49.68㎡

 

■仕様

床:無垢フローリング貼り  1階:徳島産杉 / 2階:熊野産杉

壁:クロス貼り・珪藻土塗り

天井:クロス貼り・珪藻土塗り・栂羽目板貼り

外壁:白洲そとん壁  一部:米ヒバ羽目板貼り

屋根:ガルバリウム鋼板

断熱:床断熱+高性能GW

サッシ:樹脂サッシ・アルミ樹脂複合

キッチン:古今オリジナル造作キッチン

耐震等級3  UA値0.49

 

やらまいか

2022.09.17

 

 

進行中大型リノベ。

 

古今の大工ツートップが入り1.2階別れて工事中。

 

のちに控える新築2件の後期も決まっているので、

中々のタイトスケジュール、できれば工期短縮を図りたい。。。

 

管理側の勝手な思惑とは裏腹に、

想定外の事が起こるのがリノベの醍醐味?

開けてびっくりな雨漏りとシロアリの食害がありましたが、

補修、補強を入れて何とか軌道修正。

 

まあよくある?事例ではありますが、

実際その被害を見たときは、ほっとしたのも本音。。

このタイミングで気づかなかったらどうなっていたかを想像し、

+気づけて良かった安堵感でゾッとホッとしました。

 

戸建てのリノベとなると大半は外壁塗装も伴うので、

雨漏りをしていたとしても、

原因は塗装のタイミングで根絶できている場合が多いですが、

今回の物件は元々付いていた庇と外壁からの取り合いからの雨漏りがすべてでした。

 

 

今回はおそらく外壁塗装だけでは是正につながらないため、

解体補修範囲は広がりますが、原因となる庇ごと撤去。

 

 

この上にもう一度防水シートを張り

端部の取り合いにシーリング、

モルタル塗って塗装。で仕上がり。

 

より長く、安心して、責任を持って、

至極当たり前な心だけでなく、

俺がやらなきゃ誰がやる?(北島三郎風)

こんな気持ちで挑んでます。

 

 

増島健人

惑う年頃

2022.09.08

「不惑の40代」

だれが言ったのであろう。

 

 

私、40代中盤、壮年期とも言われ、

世間では立派な中年。

 

 

確かに自分の社会での役割や

損得勘定なしに、

自分がこういう風に動けると

人に役に立てるなという、ある一種の

仕事においての自分の取扱説明書

はかなり充実してきている。

 

 

だが、人生、

なぜこんなにも惑うのか。

 

 

私だけでなく、

仲良くしてくれている

古今のOBで同年代の方々、

友人の一部の人たちは

総じてみな40代にして

仕事はみな自分の場所を持ち、

自分の能力の切り売り

することで価値を高め、収入や

やりがいを得る、もしくは

その場所のなかで特異性をもって

会社の知名度を利用しながら

地に足をつけて

生きている人ばかりだ。

 

 

だけどみな否応なしに惑う。

 

 

移住を決めて準備中の人、

大学に入りなおした人、

離婚して、もっと自分の

役割を開放したいと飛び出した人。

 

 

昔、糸井重里さんも

どこかの対談で

40代はいままでと

同じコンパスで描く円の中にいる限りは

万能感にあふれてるけど、自分でも

うすうす感じ始めるらしい。

 

 

同じコンパスで描いた円の中に居れない、

だとすると、おや?

今のままでは通用しないって。

 

 

それで一度、40代だからこそ

小手先で誤魔化しができてしまう

部分を引き出しにしまって

「ゼロになってちゃんともう一回もがく」

ことを人生の先輩として伝えたいって。

 

 

そうしていくと知らず知らずに

50代からの楽しみに繋がると。

 

 

みんな、こんなこときっと考えても

聞いてもないだろうに

自分のコンパスの円を

自分ではみ出して新たな円を描きに行く。

 

 

ブログ書いていて

周りがこういう行動して、動いてることが

実は一番自分を惑わしている

ことに気づいた。

 

 

小さくしか動けていないからかなと。

 

 

あーぞわぞわする。。。

 

 

でも、これからに関して

自分なりには仕事での指針みたいな

ものは持っていて、生業の家づくりでも

他の仕事に関しても、決めていること

がある。

 

 

「絶対にやりたくないものからは離れる」

 

 

ということ。

 

 

若いときは、時間も無限に感じたし、

嫌なことが今になって反面教師に

なるかなと、甘んじて

受け入れてきたけど、もう時間も

見えてきたし、価値観も絞れて来てる今、

もうほんとこれだけは。

 

 

でも、これは逆説でもあって

「絶対」が付かないものは、愚痴や

文句を言いながらやれることなら、

逃げずにやり遂げろってこと。

 

 

↑偉そうなこと言いながら

まあ、どうやっても他との

兼ね合いもあって、ぞわぞわ止まりません。

 

 

結局、惑います。

 

 

このトンネルの答えは

50代~か。

 

 

今はひとまず、「不惑の40代」

という言葉を作った人に、

ただひたすら八つ当たりしたい。

 

 

 

 

 

上釈迦堂の家

月内から少しはみ出し、

木工事が完了。

 

 

 

この物件の見せ場である、

ソファ置き場、横の出窓。

 

 

海ビューの窓には

当初、集成材を予算的に考慮

していたが、思い切って予算

オーバーのホワイトオーク(ナラ材)の

無垢剥ぎ材を奮発採用。

木目が美しいです。

 

 

集成材と無垢材(無垢剥ぎ材)の違い

 

 

 

外部もそとん壁の仕上げが

終わり、土色の外観が露わになりました。

内部は木工事完了後は、

塗装、内装、珪藻土、建具、家具、

照明、設備品取り付けと建築で

仕上げ工事といわれる、目まぐるしく

現場では工程が移っていきます。

 

 

その中でも塗装。。。

(クロスや珪藻土は、

完成時の色味や雰囲気が読みやすい)

 

 

あー惑う。(というか悩む)

 

 

同じ自然素材系クリア塗装でも、

表面に塗膜を作らず、木に含侵し、

防汚と防水機能を持たせたもので

大まかに2種類。

 

 

ワックス仕上げかオイルフィニッシュか。

 

栓の柾目という素材ものに塗布。

上がオイル、下がワックス。

 

 

オイルだと全体的に色が乗り、

ワックスだと木目が強調される感じ。

 

 

同じクリア塗装でも

元々の素材が持つ木目や

色目によっても仕上がりの色味が全然違うのです。

 

 

ファルカタのランバー材に塗布。

上がオイル、

真ん中がワックス、

下が浮気して色を加えたオイル。

 

 

同じ自然素材系

クリアの防汚塗料でも

全然違うのが見て取れるだろう。

 

 

塗ってみないとどう色味が付くのか

木目が浮き出るのかわからない

怖さがあるのも塗装。

 

 

この差を現地では

なく、図面上やサンプルのみで

判断するのは、実は相当

難しい。

 

 

合わせて、この塗布は不可逆的で

2度と戻れないので、失敗は

大工工事からの作り直しと直結

するのも塗装。

 

 

 

だから端材を用いて、

何ならサンプル製作用の分、少し

長めにオーダーして板材を作って、

いくつもサンプルを作って決めていきます。

 

 

色、入れる?、いややっぱり浮くな。。。

やっぱりクリアか。。。オイル?ワックス?

 

 

って現場で悩みに悩んでいつも

やり切ってこれで失敗したら

しゃーないってところまで悩んで

決めています。

 

 

ここの物件は、米松、ナラ、セン、

スプルス、杉、ファルカタ

六種類の木を使い分けているので

余計かも。。。

 

 

完成形。

こうなると何を悩んだかさっぱり

わからないのが寂しい。。。

でも、きっとそれは馴染んだという事(そう、信じる!)

 

 

私たちの設計施工のメリットは、

設計時に決めた内容を、

現場でもう一度検証、調整できること。

 

 

窓辺での日の下での色合い、

室内での蛍光灯下での色味、

検証、検証。

 

 

住まい手と3か月以上、打ち合わせして

決めたフィーリングや好みを反映し、

かつ、設計者としてこの素材を使うなら

持ち味を十分発揮して、この空間に

上手に馴染んでほしいという思いは、

実は塗装の選定が完成時の

空間の質を意外といい割合で占めてくるので

手間はかかるけど、慎重に慎重に

決めていきます。

 

 

 

これも図面にはないけど、現場で大工さんと。

 

座ったらモモ裏が角にあたって痛くないように

R加工。

 

実用的な向上を狙ったのに、

これだけでなんだか雰囲気が達観する感じが

するのは不思議。

 

 

 

 

惑う年頃。。。

 

 

 

惑うとか悩むは結局、

クヨクヨしてぞわぞわして

動かないと納得ができないタチ

だけなのかもしれない。

 

 

やっかいなタチですこと。

 

 

この場合の

妥協とタチは反義語。

 

 

僕らの仕事にはタチがないと

対価を返せない気がしてます。

 

 

タチ、バンザーイ。

 

 

 

 

 

 

青山の家(仮)

きっと、悩むんだろうな物件。

 

 

今週末から実施設計(詳細打ち合わせ)

が始まる。

アメリカのミッドセンチュリー時代の

フラットハウスを彷彿とさせる

外観。

 

 

敢えて軒先ではなく、

ケラバ側(妻側)をファサード面(南側)に

設え、日射をバランスよく屋内に入れこむ計画。

 

日本だと意外と見慣れない建物形態。

 

住まい手も二階建てと平屋での見積バランス、

(平屋と二階建てでは平屋の方が割高です)

敷地への馴染み具合などを鑑みて、

私、個人的としても自分の提案で

この敷地ならこうしたいよなーという

直感めいたものに正直にしっくりと来た

平屋提案のフラットハウスでの家つくりを

選んでくれた。

 

 

 

こんな、環境にひっそりと大胆に佇みます。

 

 

冬の着工を目指し、住まい手と

耳から煙を出しながら、悩み、惑い、

考え、共に進んでいきます。

 

 

 

古今 元井

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

休み明け

2022.08.28

夏休みも終わり、月曜日から稼働しています。

 

休み明けの着工と新築プレゼンに向け、

休み中も少し仕事をしていましたが

何もしていなかったよりは少しでも頭を動かしていたので

ハードでしたがなんとかこなせた一週間でした。

 

休み中、問い合わせいただきました方もおられ

ありがとうございます。

 

古今では10月、

久しぶりの完成見学会を予定しております。

古今の家づくりについて、雰囲気や素材感など、

現場を見て頂くことが一番伝わる機会です。

 

ぜひご参加ください。

 

詳細は後日お知らせします。

 

 

さて、この休みを利用して広島へ行ってきました。

 

広島駅ではなんて大都会だと感じつつ、
市内は路面電車が走っていたり
なんか懐かしい落ち着く街です。

 

 

今回のメインある宮島の厳島神社へ。

 

 

なんと!!

 

 

大鳥居が改修工事中で足場が掛かり
お目見えできませんでした…。

 

この足場のネットですが、

通常より間隔が大きいらしく

中の状況が分かるようになっています。

 

朱色の塗装がいったん剝がされている状態。

 

逆に滅多に見られないものを見れ、

喜ぶべきかどうか…。

 

余談ですが、

以前姫路城の改修工事の際、

足場だけで13億円だった聞いたことがあります。

足場恐るべし。

 

593年(1400年以上前)創建。

災害で何度か建て替えをし、

改修を繰り返す。

時代が移り様々な出来事がある中

この時代もなお自分も含め多くの人が訪れ

受け継がれているのをみると

やはり日本は歴史のある国だと感じます。

 

 

 

代田

 

施工事例UP&夏季休暇のお知らせ

2022.08.08

外に出ると暑すぎて

木が作る木陰や

軒下がありがたく。。。

 

古今も少しお休みをいただきます。

 

その前に何とかUPしたかった施工事例。

 

一先ず施工事例3件UP。

 

お暇があればご覧ください。

 

すみれが丘の家2022

山崎町の家

図師町の家

 

 

夏季休暇のお知らせ

 

8/11~8/21の期間 夏季休暇を頂きます。

この間、古今の住まい手さんは遠慮なく

担当者の携帯かメールへ。

 

まだお会いしていない方はお手数ですが、

弊社サイトよりメールにてご連絡をお願いします。

順次ご返信させていただきます。

info@kokon-sumai.co.jp

 

 

 

愚痴ってごめんなさい

2022.08.06

 

 

 

ここ最近、なにかと色々なことでつまずく・・・

 

 

 

集中力不足か。

 

 

肉体的・精神的疲れか。

 

 

何かの厄か。

 

 

はたまた、夏の暑さがさせたことか・・・

 

 

 

 

先日もすんなりといくだろうと

 

高を括っていた申請が

 

そうでないことが判明し、

 

それを川きりに色々な申請上の問題が

 

露出、

 

役所へ何度も行って相談し、

 

納得いかず愚痴って文句言って

 

役所の塩対応で撃沈し・・・

 

 

まぁ、何とか問題はクリア出来たので

無駄にはならなかったが、

新築建たないんじゃないか

ストレスとの闘いでした。

 

 

 

役所の女性にめっちゃ塩対応されたので、

ここで愚痴らせてください。。。

 

 

 

 

 

申請以外は順調に進んで、着工前に地鎮祭。

 

 

今回こちらのご主人は、私の友人。

 

 

前職が一緒だった上に、

店舗デザインなどの仕事を

経験しているので、

うすら建築知識が豊富。

 

打ち合わせ中、

奥様をほったらかしにして、

 

 

「ここのディティールがたまらんよね~」

とか

「この納まり痺れるよね!」

 

だとか、

 

 

 

経験者ならではの細かな追及に

 

「お前めんどくせ~~~!」

 

と、文句言いながらも楽しく

 

打ち合わせさせてもらっています。

 

 

 

 

話変わって、進行中の現場でも

 

「あち~~、アチ~~~、暑い~~~~~~」

 

と、セミの鳴き声の様に

 

愚痴をこぼしながらも、

 

着々と手を進めてくれる

 

職人さんたち、本当に感謝です。

 

 

 

と、エアコンの効いた事務所から

 

ブログを書いている

 

鈴木でした。

 

ギリギリ

2022.07.30

 

ここんところ、この暑さから逃れるように

事務所にこもり事務作業。

 

おかげで頭の中は毎日スッキリした状態とは裏腹に

日夜エアコンの風に当たり、体温調節機能の低下と喉がやられてしまい、なんか最近体調が優れないな。。。

 

と思ったのがちょうど1週間ほど前のことでした。

 

案の定、朝起きると扁桃腺の腫れと気だるさ。

伝家の宝刀、龍角散(いつでも常備しています)を立て続けに3つほど食べるも全然効かずについには発熱まで。

 

結果的にはコロナも陰性でただの喉風邪だったのですが、

もし仮に陽性だったら会社が止まるかもしれない最悪の事態を

未遂ながらに痛感しました。

 

しかし、手が触れる距離感で

15分以上のマスクなし状態での会話で濃厚接触者判定だそうで、

なかなかの判定の緩さにちょっと安心。笑

もうどんなに備えていても

いずれこうなる時が来てしまうのかなと戦々恐々デス。

 

 

今もこの先も、

一切止まることができない状況に

少しの息苦しさが一瞬よぎりましたが、

人の役に立てている実感とやりがいでねじ伏せて、、

それだけ今回の事態で色々脳裏をよぎり

良い意味で原動力に変換できました。

 

 

そうこうしているうちに担当現場の方もいくつか動き出し。

お近くの修繕工事と着工間近物件の小屋裏。

 

改めて全然写真がない…笑

 

 

 

風邪だかなんだか知らないけど、

負けてる場合じゃないんです。。

 

 

増島健人

小確喜

2022.07.22

先日、かなり久しぶり

(いろんな言い訳があって、足が遠くなる。。。すまん)

に尊敬する知人オーナーの飲食店にお邪魔した時のこと。

 

そこのお店のバイトの子が、

きっと、オーナーと同じ目線で動けてるなって

思えるほど、先回りして動けている子がいるのが

目についた。

 

見てるとコップを洗ってるんだけど

目線だけは顔を上げて客席を見てる。

 

声がかかる前に動いてる。

 

きっとこの子は、コップを洗っての指示に

ただ洗うだけでなく、最高の一杯のために

グラスを準備するんだろう。

 

見てるとコップを拭いて、磨いて

綺麗に取り出しやすいように陳列してる。

 

テーブルに配膳しても、戻るときには

必ず何かもう一つの仕事を途中でしてる。

 

まるで配送業務をする方々が

材料をトラックで配送して、

帰りに空荷で戻ってくるのは

もったいないから、ついでだよ

っていう気遣い。

 

あの子、優秀じゃないですか?って

オーナーに話したら、やっぱり

「ついで力」がすごくて、

1個の仕事の途中にあるような

仕事も言わずにこなしてくれるって。

 

すんばらしい。

 

飲食店バイトの神、バイトプロ。

 

オーナーも人の手を借りながらも、同世代で

ワンオペで子育て、飲食、服飾を営み、

いわば僕から見たら、アオハル時代にあこがれた

なりたい、カッコいい男の姿そのもの。

(自分の生業が見えないときには、

嫉妬するからお店に行けなかったほど)

 

 

オーナーは言う。

 

 

「ついで力」は、気づかず人を喜ばし、

回りまわって自分達も助ける。

 

長期的見れば残酷なほどに人間性に差が付くから

いつも店では唯一これを口酸っぱくいうことに

してるらしい。

 

この能力がない奴には、回り回らないって

断言してました。

 

このお店を卒業する人間は、ほとんどが

有名一部上場企業に就職、自分で

お店をするとかしてるのも

うなずける。

 

 

私たちの仕事も、色々な方々と多く絡む

職業だが、ほんとにこれが自然にできる人は

ごく一部だな~って感じる。

 

 

これをできる人が

その生業のプロと定義してもいいかもしれない。

 

 

個人的には

自分のやりたいことに拘るのも大事だけど

自分のやりたいことよりも他者や世間を

基点に考えられると、プロ度が上がる気がしています。

 

反対に大衆の好みに迎合しない

独自スタンスを貫く芸術家も存在しますし、

「自分の為」を追求するthe 職人のような

プロもあると思います。

 

死後に何かのきっかけでフューチャーされる

こともあるでしょう。

 

でも、僕は確実に生きている間に

喜びを肌で感じ、それを今のエネルギーにしながら

進んでいきたい(これしか前に進む、

モチベーションにならないが正直)

ので、村上春樹さんの造語「小確幸」

(しょうかっこう→小さくても確実な幸せ)

ならぬ、「小確喜」で、自分発信の場面から、

他者から得られる日々から、それぞれの

小さくとも確実な喜びを糧に、なんとかかんとか

進んでいきたいと思います。

 

なんか、ビジネスの指南書?啓発本みたいに

なってきたので、この話は終わり!

 

 

さて、現場です。

 

 

中井町:I邸

家の引き渡しから数か月。

外構もようやく少しづつ梅雨の間に

手が付けられた。

 

 

その間、Iさんには、古今サイドのミスや

それに伴う説明不足、土地形状ならではの問題、

悪いことがあると不思議に重なるように露呈し、

なかなか普段無いような想定外の不安な

思いをさせてしまいました。

 

 

芝生貼りや築山を作り、ひとまず

今後の晴日のなか、今の生活スタイル

を標榜した外構を完了していきます。

 

 

 

 

 

 

真鶴:M邸

木工事真っ最中。大事なところ。

 

紀州熊野杉無垢フローリングを貼っていきます。

 

壁には住宅性能評価の断熱検査を控え、

裸のGWを充填していきます。

 

防湿シートが付いている断熱材とは違い、

裸の断熱材なので、断熱材の施工時の隙間の発見や

よれの有無の確認も容易なので、確実に断熱材の

性能を引き出す施工ができます。

 

この上から気密シートを張り、

床に先張りした気密シートと重ねて

気密と防湿層を形成します。

 

現場監督として

小さいけれど確実に確認

「小確確」

 

 

 

皆さんの家

相模原:T邸 施工中

相模原:M邸 実施設計

平塚:K邸 実施設計

戸塚区:Y邸 実施設計

北鎌倉:H邸 実施設計

相模原:T邸 実施設計

市内:M邸

市内:T邸

鵠沼:M邸

etc,,,

 

冷静になると、

責任の重たさにいつも不安しかない。

 

でも、40超えて自分の役割が見えて、

その不安を感じながらも楽しめる覚悟と

それをコントロールする能力を少し持つことが

出来てきた昨今。

 

自分にご褒美的な

部分も忘れず、他者からの餌をもらいつつ

「小確喜」精神でやっていきます。

 

 

古今 元井

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

涼を感じる

2022.07.17

梅雨が明けたと思いきや、

雨が続いていましたが久しぶりの晴天。

 

昨年手に入れた風鈴を出してみました。

 

 

風鈴の音は

【1/fゆらぎ】(fぶんのいちのゆらぎ)と言われ

癒し効果があると言われています。

川のせせらぎや小鳥のさえずりなどがこれにあたります。

 

風鈴の音を聞くと体の温度が下がるともいわれております。

普段日中はエアコンが効いている事務所にいるなか、

休日の昼間、家中の窓を開け、

目と耳で涼を感じられる「風鈴」の音色を聞きながら

抜けていく風が心地よい、贅沢な時間です。

 

この「風鈴の音から涼を感じる」という感覚は

外国人にはなく日本人ならではと言われているそうです。

 

私達の精神構造は

短くても300年かかってできていると聞いたことがあります。

300年前は江戸時代です。

先人も同じ感覚で涼をとっていたのかと思いを馳せます。

 

さて、

最近は来月着工に向けて

新築物件の実施図面を進めています。

今回も「こどもみらい住宅支援事業」の補助金をもらうため、

断熱等級5と一次エネルギー等級6を確保します。

申請作業が増えますが、

最高で100万円もらえるという太っ腹な制度なので、

コツコツ進めていきます。

 

代田

数値と非数値

2022.07.08

 

こんなことブログで書くまでもなく、

 

暑いです。暑いですね。

 

夏なんで。

 

 

超人的な汗っかき・暑がりの私には、辛い季節が

やってまいりました。

 

 

 

先日、もうすぐ着工する平塚の新築現場の

草刈りに増島と行ってきたのですが、

こまめに水分を取りながら作業をしていても、

しゃがんで立ち上がる度に

二人して立ち眩みをおこし、

フラフラふらふらしながら

作業を行っていました。

 

 

まだ暑さ慣れしていない体には、

早い梅雨明けが堪えます。

 

 

 

暑いからと言って、手を止めてばかりいられない

のは大工さん。

 

今年から(前から使えば?と進めていましたが)空調服

を着用し、クーラーもない新築現場の工事をせっせと

進めてくれています。

 

 

 

 

 【相模原市:T邸新築工事】

 

約10棟ほどの分譲地内に、一件だけ古今の注文住宅。

廻りの新築建売は早々に出来上がり、

となりの一軒以外は、すでに売れて

皆様早々にお引越しされてきました。

 

 

そんな中で、大工さんは毎日コツコツせっせと

工事を進めています。。

 

昨日までは、2Fのサッシとサッシの間に

米ヒバの羽目板でお化粧し、

ちょっとした小庇を施工していました。

 

 

 

現場で大工さんと細かな納まりを

 

「あーだ、こーだ。」

 

言いながら、しっかりと形にしてくれました。

 

 

 

 

 

現在行われている補助金の

【こどもみらい住宅支援事業】

で、補助金をより多くもらうために

 

断熱等性能等級5 かつ

一次エネルギー消費量等級6に適合しているもの

 

という性能を満たした内容で設計したので、

樹脂サッシを採用しました。

 

 

樹脂サッシはフレームが太く、

どうしてもぼてっと見えがちなのですが、

フレームの廻りを木で囲ってあげるだけで、

まるで木製サッシの様な見え方になりますね。

 

足場が外れて見るのが楽しみです。

 

 

断熱・省エネ・耐震等

数値的な性能を向上させるのはもちろんですが、

ちょっとしたアイデアと手間を掛けて、

数値では現れない使い勝手や見た目を

向上させるのも大事なんだよね。

 

 

なんて、考えさせられた暑い夏の午後でした。

古今 鈴木

夏、始まりました。

2022.07.01

いよいよ始まってしまいました暑い熱い夏。

 

ちょうどタイミングなのか。

今現在担当している現場が無く、

打ち合わせ案件の資料作りやら

図面作成に、より集中することができ

仕様を決めるだけで無く

納まりまでより深く考えられる時間に

この先の工事への安心感も同時に。

 

 

当たり前に毎日事務所で作業しているせいか、先日現場の設備品を事務所2階に運ぶだけで足はプルプルで息も上がり、だいぶ身体が鈍っている事にびっくり…

 

この猛暑の中、現場管理が始まることへの不安は大きくなりました。笑

 

現在、絶賛打ち合わせ中

相模原市の戸建てリノベ。

 

現調の際、限られた時間ではありましたが、

建物のポテンシャルと

造りの良さに期待が乗りました。

 

とはいえ、築30年超の物件。

やる事も新築並みに盛りだくさん。

外壁躯体のみを残して

ほぼスケルトン状態で始まります。

 

がっつりリノベ。久しぶりです。

 

少し落ち着いていた現場関連(自分だけですが)ここから続々と着工を控えています。

 

怒涛の工事ラッシュ

良いスタートが切れますように。

 

 

増島健人

合理的とコスパと人たらしと

2022.06.26

最近、合理的、コスパって言葉を

よく聞く。

 

確かに使わない言葉ではないが、

あまり好きになれる言葉じゃない。

 

なんでかなって思うと、

きっと過去を振り返っても

面倒くさい、手間のかかる、割に合わない

過去があって、でもそこから吸収できたことが

道につながった経験があるから

だと思う。

 

今の自分の価値観を作っているのも

そこが寄与しているなあと思うことが

多い。

 

合わせて、無駄を洗いだして、やるべきこと、

本質を考えて、省いていった結果、

合理的になったと思うことが多いけど、

その作業は、とんでもない時間と労力の

結果。

 

その時間と労力を他人に投げて、

自分だけが楽しよう、得しようとする

つもりで進んでいこう的な

合理性を求める人がどれだけ多いか。

 

効率のいいところだけ取りましょうっていう

人生論になっちゃったら、やることやって

早死にしてもかまないっていう事か?

 

人に迷惑かけたり、泣かされたり

している時間は、他の人の気持ちを

わかることにもなる。

 

一見、同じような立場の人でも

それを味わってきて培ってきた

能力や価値観を持つ人と、

合理性、コスパという得体のしれない

表層的な正当化を盾に、するするすり抜けて、

上手にその立場を作ってきた人がいる。

 

後者の人間側になれればどれだけ

楽かなと思ったり、うらやましくも

なるときも正直あるが、一緒に

進らならもちろん前者しか選ばない。

 

年を取ると自分の価値観を押し付ける、

我が強くなるは、ほんとだなーって思う。

 

自分と同じ轍を踏ませないようにって

いうこともあろうが、

気付けないで他人に勝手な合理性

を求めることをしないよう

気を付けないと。。。

 

ブログならではの一方的な

愚痴でした。

 

 

 

 

さて、さて

すみれが丘の家 2022

 

外構もとんでもなく時間かかってますが

やっとこさ緑も整いました。

 

Hさん、おまっとうさんでした。

すいませんでした。。。

 

横浜市からの記念樹もあるそうで

(なにそのシステム、

この場所で仕事して10年、初めて知る。。。)

今後の生育が楽しみです。

 

                        

 

 

 

 

真鶴:M邸

海に面するテラス部にサッシが

入りました。

 

当初は全解放の木製サッシも考えたのですが

ガラスの範囲、予算、使い方などを

総合的に判断して既製品サッシで

対応しています。

 

隣地の緑と奥の海が醸し出す

遠近感が素敵やな~

 

この物件は、東側、南側、西側と

北側以外すべての窓から海VIEW。

 

ここんちは

それを窓で切り取るために

土地に対して建物を斜めに振っています。

 

隣地建物や背の高い植栽から

目線を遠ざけて、それらとまともに正対すること

なく、隣地との間に空間を作ることで

生まれる景観をこの周辺環境下で

この建物からどう切り取るかを

考えた結果でした。

 

 

この提案に当たり前ですが、

最初は住まい手さんも不安で

現地でも確認し合い、

最後は決断してくれましたが

なかなかこの形は

土地を贅沢に使うので

戸惑いもあったかと思います。

 

でも、先日、現場に来てくださり、

窓の抜けを確認頂き、バッチリですねと。

 

上手くいったとほくそえんでいましたが

正直ホッとしました。

 

家がもう8割方完成しました笑

 

無事に住宅性能評価の

耐震等級3構造検査、

床、基礎の断熱の検査を経て

次の段階に進んでいきます。

 

 

 

 

相模原:T邸

 

こちらは、天窓。

 

周辺環境が分譲地内ということで

空に開放性を求めました。

 

雨センサーが付いていて電動で開閉です。

 

北東に向いているので

優しい光が落ちてきます。

 

前に和泉の家で上手くいった

天窓を今回も求めたくて提案しています。

二階LDKの時には必須です。

ダイニングの上に設置してるので

Tさん夫婦+娘っ子に

優しい間接光の中で日曜の

ランチを食べてほしいなと

想像しています。

 

上手くいけば

星を見ながらディナーをと

思っています。

 

和泉の家の住まい手が

定期点検の時に話してくれましたが

意識的に開けておくと、びっくりするくらい

空気が流れてほんとに涼しいと。

 

一般的には

重力差換気と言います。

 

1階の風の取り入れ口の

南面窓と吹き抜けや階段スペースを介して

2階LDKの天窓との高低差を利用して

気流を生む形です。

 

昔の家の越屋根も同じ原理。

ここの高低差があればあるだけ、

気流は生まれ、温かい汚れた空気は

上昇気流となり、上に運ばれ

排出されます。

 

実は、なんら新しいことではなく

先人の知恵を今の住宅事情にアジャスト

しているだけ。

 

隣家に手が届くところに立つ

京都の長屋も同じ原理で

居住性と快適性を保っている。

 

周辺が家々で囲まれた分譲地域内で

壁の窓も十分に開けづらい環境下では

必須な手法。

 

それの副産物の間接光で

食卓も気持ちよくって一挙両得。

 

天窓よ、

合理的でコスパが良いって言いたく

なるわ笑

 

 

 

こちらは

屋内と屋外を電気配線でつなぐための管。

 

この辺りも昨今の家の気密化

にとって必要不可欠な処理。

 

古今では、こういう部位の

処理を監督が自ら行います。

 

原理原則を知らない人が

こういう部分をやるとどうしても

クチャっとなる。

 

専用部材を使って

しっかりぴっちりと。

 

家を作る作業の過程では

このような部分が至る所にあって

やる意味を理解したうえで

処理するとチリ積もで結果として

家の性能が変わってくる。

 

しかもそれが如実に出るのは

住まい手が住んでから。

 

もう後戻りができない出来ない事が

圧倒的に多い。

 

私たちのような

家つくりには積み重ねた先の

無駄を省いた合理性はあっても

手間から逃げる、楽をしようっていう

という短絡的な合理性は無い。

 

そして、コスパは最悪。

 

一つ一つその工程内で

そのタイミングでしか出来ない事を

確実に処理していく事で未来に

遺せるものがあると信じてやってます。

 

大きな結果で差がつくのは実は

様々な建築材料が劣化し始める

15年から20年くらい先。

 

様々な素材の劣化・収縮膨張で

隙間が生まれやすくなる。

 

だからやれるときに

やれるところだけはやっておきたい。

 

折角、家つくりを生業として

しているなら、現時点での選択肢で

良いほうを選択し、ちゃんと

こだわっていたいなと思っている。

 

 

 

元井家の王子、助六(すけろく)。

 

長毛がゆえに、この暑さでだるそうにしていたので

初めて会社に連れてきたら、猫あるあるの

作業してるPC前で邪魔をするように爆睡。

 

猫は家に付くって言われるくらい

環境の変化には弱いって思ってた

けど大胆な奴だわ。

 

こいつは人ったらし。

 

猫飼い同士、猫好きなコミュニティーで

あることも幸いし、

隣家の方々にも愛想を振りまき

チュールを期待してるやつ。

 

合理的とは違うけど、

距離感が上手いんだよな。

 

こいつのように世渡りして

いきたいもんです。

 

 

古今 元井

 

 

 

 

 

 

プランの始め方

2022.06.19

もう6月も後半ですね。

 

古今は新規プロジェクトが少しづつ動いています。

 

 

 

私は市内のとある新築を計画中。

 

 

横浜市なのに高さや面積制限など
気にしなくていいくらいの土地の広さ。
でも制約が少ない分、可能性が広がり逆に難しい。

 

 

敷地の大小に限らずプランの進め方は

まずは敷地を見に行きます。
・高低差
・隣地建物
・既存樹木
・そこから見える景色
・採光のとれる方向
・電柱やブロックなど工作物

・・・

これらを確認します。

 

特に
その敷地に立ったとき、
視線の抜け方や視界に入るもの(周りの景色)は
写真や図面ではわからず
現地に行かなければ得られない情報です。

 

これらを考慮していくと
(「敷地をよむ」ともいいます)
その家の方向性が見えてくるのですが

 

ご要望を取り入れながらプランを進めていく中で、
スムーズにいくときもあれば
なかなかできない事も…。

 

間取りばかりに気を取られすぎていると
外環境が疎かになっていることもしばしば。

 

さて、今回は…

なかなかまとまらず思考停止中。

一旦休憩してまた取り組みます。

 

 

代田