kokon のすべての投稿

春らしく・完

2021.04.08

  

 

 

ここに来てコロナの影響が出始め、(詳細は、前回のブログにて)

 

 

 

毎日のようにどうする?どうなる?

      

 

 

同時に自分の、業界への無知さも実感。。

 

 

 

   

 右に倣えしかできませんが、良くなることを願います。。。

 

  

 

 

 

 

 

青葉区の戸建てリノベ

   

 

 

 

 

あれから写真差し替えるの忘れてた?訳ではないです。。。

 

  

 

  

 

 

例のビリビリ天井。

 

 

珪藻土の仕上げを待っていたのです。と言い訳、、

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

既存のデッキ復旧(かさ上げ)も狙い通りに、

 

 

木製サッシ、玄関ドアとのレベルもビシッと決まりました。

 

 

 

 

うまくいったねって大工さんと自画自賛。。

 

  

 

 

 

 

地道にコツコツ、こんな状況だから自分にできることから。

 

 

 

 

 

増島 健人 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

とうとうやってきた

2021.04.02

昨年から世界中が想定外の世の中になり、

飲食の方々を中心に想像もしなかった対処に

現在進行形で追われている。


飲食だけにかかわらず、対処しきれず、

苦渋の決断をする方々も、声なき声も

あるだろう。


でも、住宅業界はなぜか、一時期、

トイレや設備品が欠品するだけで、

むしろご自分の暮らしや生き方に

向き合う人々が増え、私たちのような

オーダーメイド家作人の需要が高まった。


正直、みんな、最初は戦々恐々だったけど

体制に影響がないと気づき、

むしろ、この時期に求められる自分たちの

役割を全うするために、目の前の業務の

こなしていく日々だった。


だから、世の中がどうあれ、

言葉が悪いけど、どこかみんな

どこ吹く風だった。




そんなことが一変しそうです。



一部の弊社の住まい手さんには話していましたが

アメリカのコロナ渦に対する低金利政策で、

アメリカ文化のDIYが熱を帯び、住宅着工が

類を見ない活況を呈しているそう。


その影響で、北欧・ヨーロッパ産・集成材の

材料などがすべてアメリカに流れて、

日本が木材を買えない状況が続いている

とのこと。


合わせて、海運の船舶運航(スエズ運河問題)、

コンテナ不足など船舶運航の滞りが拍車をかけ、

国内材木市場では、国産材も含めて、品薄、

価格高騰のかつてない異常事態(ウッドショック)

となっていると。



日本で家つくりをする場合、木材の 曲げヤング係数と

せん断強度 が寄与するために多くの家は

米松無垢の梁材、赤松を用いた集成材の梁が用いられる

事が多く、それらがヨーロッパ産で全くない状態。




柱や土台は、杉の無垢・ヒノキの無垢を

使っている会社、古今もそうだが

確保できる予測らしいが、全く梁が無いとのこと。



梁が無いと家は建たない。

代替品もすべて品薄、もしくは入らない状況。


材木屋からの話では、見積価格のUPだけでなく、

上棟・木工事が材料がなくて進められない

という危険性が出てきているとのこと。


自分たちで抑えられる・何とか自助で賄えるのかな

と実は軽い気持ちでいたのですが、そんな古今

みたいな小さい会社レベル単体で抗える

レベルの金額ではないとわかった。


まだお金を出して買えるだけましな状況

かもしれないという話だし、日に日に

状況は悪化している状況らしく、末端の

僕らは対処の仕様がないのが今の状況。


基礎だけ作って、材料がないがために

上棟・木工事が進められないという

最悪の状況は避けたいと、誰もが思っていますが

その危険性も大いに孕んでいます。



不思議なことに、

世の中ではニュースにならない。


変に煽ったり、自分の周りの不確かな

情報だけで動くのは、すごく危険性が

あるんですが、古今も夏に向けて

5件以上の住まい手さんの新築

を担当します。


真実も見えないし、お金も絡むし、

工期も絡むし、不確定要素が多すぎるけど

大事な古今の住まい手さん、今後、家を建てたい

人達の為にも、現状は知っておいて欲しい

と思った次第です。



いかに日本の家つくりが輸入に頼っているか

またもや今回再認識させられる

事態になっています。



上記の通り、不確定要素が大きく、

コロナが起きた時のように、対処療法

のような形にならざるを得ない状況

ですが、

古今の住まい手さんには、

状況が変わり次第、幾度ご説明し、

力不足を痛感しそうですが、

でき得る対処をしていきたく思っています。


結果、右往左往したけど、大きな事なくて

良かったねって笑える可能性もあるん

じゃないかって。


楽観的に思いたい自分もいます。





古今 元井











間接照明

2021.03.28


先日お引き渡ししました玉川学園の住まい。

   

当時の建築家が設計されたのでしょう中古物件をご購入され、

内装、設備、少しの間取り変更と

外回りをメンテ、リフォームさせていただきました。

    

     

メインであるリビングは

   

2階の廊下へ続く勾配天井で高さがあり、 

    

節のある板張りが主張していたのを、

     

   

思い切っていつものヘムロック(先週のブログのもの)を上から張り、

     

グッと落ち着きが出ました。

   

高さもあったので照明計画に悩み。

    

    

元々は大きいペンダントライトが。

  

同じようにペンダントだと器具が目立つ。

  

とある建築家が言っていたように、

欲しいのは器具ではなく「あかり」です。

  

板張りにダウンライトは仕上げの板張りにの美しさが半減してしまうのと

高さもあったのであまり気が進まない中、

     

住まい手さんも同意見で。

     

     

    

もともとあったカーテンボックスを生かし、

  

上部に間接照明的に設け、

   

部分的にダウンライトで明るさを確保するように計画。

    

実際、明るさ的にも大丈夫そうだったの一安心。

(一応照明メーカーに照度計算をしてもらい、配光の範囲など検討)

    

 

 

明るさの感覚は人それぞれで、

年齢でも変わってくるので難しいところ。

     

照明計画はいつも悩む事のひとつです。

  

  

改装後

  

改装前

    

間接的な光といえば、

照明だけでなく他にもありますね。

  

   

障子越しの日差し。

   

拡散されて柔らかい光が室内に入ります。

 

   

レースカーテンからの木漏れ日。

   

優しくて好きです。

    

 

    

そんな光が心地良い季節になりましたね。

  

代田

コロナの影響

2021.03.20


大工さんのビリッビリに痺れる天井の仕上がりは

どんな感じに納まったのだろうと、

気になりながら早一週間。


写真の入れ替えを忘れてますがな。

増島君。。。


(私は写真を見せてもらいましたど)




ということで、同じく羽目板のネタを少し。


こちらもビリッビリに痺れる

現在進行形の青葉区のマンションの工事。(笑)




大きく吹き抜けた空間を利用して、

鉄筋コンクリート造の中に木造軸組み

を造り、マンションなのに室内足場まで組み

ようやく天井の板張りが完成しました。





床材には節の入った材料を多く使用しますが、

天井の羽目板はやはり節無しの材料が合います。

天井や壁の内装材とのメリハリが効いて、

空間に キュ っと締まりが付くといったところでしょうか。




もちろん好みのにもよりますが、

節ありの羽目板ですと、どうしても

ザ・山小屋

といった印象に引っ張られてしまいます。

(山小屋も好きですがね)

古今の設計では、この 栂羽目板 (ヘムロック)

を多く採用しています。



木目もキレイで癖が無く、

レッドシダー程主張もしない、

使いやすい品のある材料だと思います。


過去にはこんな事例も同じ材料を使っています。



ね。キレイでしょ。





ですが、この栂の羽目板に危機が!


いわゆる、SPFと言われる



S=スプルース (栂もここに含まれます)

P=パイン (松ですね)

F=ファー  (モミの木)


は、ツーバイ材という材料の主な原料で使われています。




ツーバイ材はツーバイ工法と言われる建物の

主要な構造部材で、

アメリカの建物で多く使われています。



このツーバイ材がコロナ禍の巣ごもりの

影響でDIYが過熱し、

アメリカ国内での需要が増えて、

輸出分が制限されてしまうという事態になってます。



そんな事あるかぁ~?

と高を括っていましたが、

材木屋さんも建材屋さんも同じ答え。



古今もコロナ禍以降、巣ごもりの影響で、

家での過ごし方について

改めて考え直す方が増えたせいなのか、

沢山お問合せをいただいていますが、

まさかこんなところに影響が来るなんて。




仕様が決まっている設計段階の物件などは

先行して発注を行い、

材料の確保に追われています。



まだまだ終息の見えない不安定な情勢ですが、

先を見通す目をもって、

一歩一歩進んでいきたいものですね。



古今 鈴木

春らしく

2021.03.12

 

 

 

 

ようやく暖かくなり、何をするにも気持ちの良い季節。

 

(花粉症の方以外、、、)

 

 

現場でも鼻声の職人さんと打合せする機会が増えました。 

 

 

  

 

 

 

 

新しいことが始まる季節、

 

 

新築ラッシュの幕開け第一弾、某所新築。

  

 

 

 

 

ぐずついた天気に次の日は雨確定。

 

  

 

 

何としても屋根のルーフィング、外部養生まで終わらせたい中、

  

 

レッカー進入不可能な為、手越し上棟。。

 

 

何とか建ち、養生まで完璧。

  

 

  

 

やはりこの瞬間の達成感と住まい手の晴れやかな表情を見ると、

 

 

こちらまでホクホク。

  

 

 

 

 

住まい手のお父様が大工さんで、

 

  

そのお父様が建てた住まいの建て替え。

 

  

 

 

解体した住まいから、梁と柱を新たな住まいに組み込み、

 

  

お父様の意思も引き継ぐ今回の家造り。

 

 

 

 

魂込めて。

 

  

 

 

古今に来て初めての新築管理を一から学べる機会に、

 

 

ストーリーだけでなく、要所も抜かりない住まい。

 

 

片道2時間の道のりは苦じゃない、、デス!笑

 

 

  

 

 

 

 

 

青葉区の戸建てリノベ

 

 

 

まずはこちらから。

  

 

写真ドン。。

 

 

の予定でしたがブログ作成までに間に合いませんでした。。

 

 

(月曜日に差し替えます)

 

 

 

 

 

  

 

 

寄棟勾配なりに羽目板を。

 

 

現在大工さん苦戦しながらも仕上中です。

 

  

 

 

 

毎回ビリッビリにしびれる造作の時は、

 

 

決まって山田大工さん。。

  

 

上を向いての作業、ほんとに首がしびれてるそうです。

 

(前回のビリビリはこちら。)

 

  

 

 

 

2間の改装ですが、職人技のぎっしり詰まった素敵な空間になりそうです。

 

  

 

こちらも魂込もってます。

 

  

 

 

 

 

 

増島健人

家々と人生と。そして今。

2021.03.05


実施設計(詳細設計)期間を経て、着工中、

今後着工していく現在進行形の家々たち。


古今のショールームの棚には、過去の家々たちも

模型で並び、古今の歴史の走馬灯のような(まだ死なないよ)

景観があります。


これらを時々眺めては、古今を始めた頃の初心の

想いと、井の中の蛙になってないか?っていう

自問をしています。


家々とともに、ここには住まい手の人生があり、

家つくりの期間には、住まい手にとって

一年・二年くらい僕らと一緒に作る家づくりの

過程が、人生10章あるうちの1章分くらいの

出来事になっている。



深く考えだすと何て重圧をお持ちな仕事で

あろうと思うが、この家々見ていると、

なんだかんだ苦しいことも

たくさんあったけど、「苦しくも楽しい日々」

って言える。




個人的には、好奇心と探求心と行動力、

覚悟さえあれば、住まい手の人生の1ページを背負う

重圧にも対抗できると思っているし、

最後に笑いあえると思っている。



このコロナ期間、まだまだ終わらなそうだけど、

好奇心と探求心と行動力、覚悟 は、万能選手。


この期間だからこそ、自然と変わっていったものを

受け入れて、後々に笑えるように。


そのためには今をちゃんと。







青葉台ハニービープロジェクト


こんなコロナ期間ですが、動く人達は動く。



地元の青葉台郵便局の屋上に蜂蜜小屋。

青葉台郵便局郵便局員の方々の熱意により、

実現しました。


当日は、青葉台郵便局員筆頭に、近辺の郵便局員の

方々も参加のクローズドワークショップで

みんなでDIY。
(オープンだったらすごく盛り上がっただろうな)


青葉台工務店の仲間である桃山建設の川岸専務が

準備をしてみんなを引っ張り、一日でこの小屋と

お花を生けるプランター6個完成しました。


青葉台郵便局員さん達のお仕事ぶりにもきっと繋がる

のであろう勤勉さとハツラツとした動きっぷりが

本当に素晴らしかった。(NO!おべっか)


きっと郵便局としてのこれからの在り方を

彼ら自身もしっかり紐づいての行動力だった

と認識してる。


青葉台郵便局を誇らしく思いました。




みんなのやる気に触発され、久しぶりに楽しいと

思えるワークショップでした。


エレベーターなしの屋上までの材料の搬出入と

電動工具の上げ下ろしで、おしり、太もも、

ふくらはぎが今、死んでます。




マンションリノベ完成

川崎で年末から携わっていたマンションの全面改装。

完成しました。


とにかく無駄なもの、ぜい肉的な要素が嫌いな方々。


キッチンもシンプルに「用の美」を。


お庭付きのマンションも悪くないと思える立地環境。


ここでの暮らしはきっと心地よい。



この物件は、 

完成してしまえば、何も見えないのですが、

マンションリノベの一番難しいところで床下内の

空間や壁の厚みを利用して、奥まっていたキッチンを

上記の位置に持っていくための給排水配管計画と、

床のスラブ厚さが違い、防音規定も異なるため、

部分部分によって防音規定の確保の仕方が違うという

部分がキーポイントでした。


悔しいくらいに仕上がってしまえば何事もなかった

かのように思えますが、このマンションの設備図面を

信じて、それを参考に解体前から準備し、

上手く計画できたと思っています。


予算的には住まい手さんの予算を少し上回って

しまってけれど、個人的にはよりベターな設計提案と

施工が行えたなと思っています。





自社物件プロジェクト

3年前くらいから温めていたプロジェクト。

古今と仲間の人たちと一緒に。


正直、最近なんだか家帰るとヘロヘロで、

まだ自分たちの首絞めるんかい!って

思ってますが、きっとこのプロジェクトが

自分たち、仲間の人たちの一つの道標に

なると信じてお尻を叩きます。


また情報を動かせるときが来たら

ブログでご報告いたします。




過去が今を創り、今が未来を創る



当たり前のことなんだけど、きつくなった時ほど

これを思い出し、他人を巻き込まないレベルで

もうひと踏ん張りの栄養ドリンク。

(勝手な頑張りが人を巻き込まない、
 困らせないって大事だと思いませんか)

↑その線引きは心得ているつもりです。





ちゃんと気持ちを入れたいときに

入れるために、心も体もしぼむのは嫌なので、

琴線に引っ掛からない時、

質を担保できないと感じた時、

きつさが一線を越えそうになった時、

理由を丁寧にお伝えしたうえで

ちゃんと後ずさりします。




未来を創れない今は、 【No, thank you.】







古今 元井
























省エネ性能の説明義務化

2021.02.28

まだ寒い中、満開の梅の花を見ると、

もう春がそこまで来ていることを感じます。

散歩がてら近所のつうわ屋さんへ寄ったら、

陶芸作家・清水なお子さんの春らしい新作を発見。

  

淡い色付けが多い中、明るい色とフォルムがかわいい。

特に右のスープカップは中指の爪くらいの取手が可愛すぎる。

ひとつひとつ少しずつ違くて、

量産品では感じられない手作りの温かみのある器。

外食・外出をを控えている中、

こういう道具たちが日々に彩りを添えてくれます。

 

 

物を買う基準は、

  

ずっと使えるか( 大事に長く愛着を持てるか)

  

で、買う事が多いです。

   

その背景に作り手のストーリーがあるものに惹かます。

  

  

そして、年々強く思うのが

    「環境に優しいか」

  

    

環境問題。

どのくらいの人が意識しているんだろう、と思い。

  

  

レジ袋の有料化により、エコバッグなるものが大量に売られているのを見ると、全然エコを感じない。

    

   

個人的には…

長く使える物を選ぶ

ペットボトルは極力買わない

ゴミは極力出さない

いらなくなった時リサイクルできる会社の製品を選ぶ

食材は控えめに買い足りなくなったら買いに行く

家電製品に頼らない

など…

  

   

微々たる事ですが、少しでも環境への負担を少なく。

   

   

   

最近の私達の仕事レベルでいうと、

  

「省エネ性能の説明義務化」と

「グリーン化住宅ポイント制度」があります。

   

   

4月から始まる「省エネ性能の説明の義務化」。

   

「性能確保」ではなく「説明」の義務化です。

     

もちろん、基準値は満たし施工もしっかりやりますが、それをチェックする第三者による検査等は必要は無いという。

    

なんとも緩い制度なんだと思ったり。

     

この仕事をしていると当たり前に意識する事ですが、

多くの人がそうでは無い中、

意識してもらい性能を高めていこう。

という狙いのようです。

   

「ポイント制度」の方は

例えば新築の場合、

一定の省エネ基準を満たせばポイントがもらえ、

商品交換ができるというもの。

  

こちらは審査し証明書を取得する必要があります。

   

ちなみにこちらは任意の事業制度です。

  

   

   

温暖化の大きな原因はCO2です。

  

企業単位では既に実行・効果が出ており、

逆に個人単位(家庭)は増える一方。

    

便利な電化製品、単世帯の増加や

異常気象による冷暖房の増加など。

   

   

先日のブログでもあったように、

「住宅の温熱環境」は住宅設計者にとっては最重要課題。

    

私達の建てる家・日々の暮らしが、

現在進行形の環境問題に直結しています。

  

皆さんは何か意識している事はありますか。

  

   

代田

期待半分。不安半分。

2021.02.21



今日なんて軽く汗ばむくらい暖かな気温。



昼過ぎからの強い海風は春を感じます。




冬から春に変わろうかというこの時期に、


遅ればせながら、


古今恒例の箱根神社への初詣。






例年は中国人らしき方々が多くいますが、

今年はコロナの影響で、ガラガラでした。




参道にそびえる杉の大木。

こんなんで柱を作ったら何本とれるだろう・・・

なんて。妄想。

(実際は柱は一本しか取れません。柱は年輪の芯が入るので)



もう二月末ですが、本年も古今をよろしくお願いします。

と     二礼 二拍手 一礼




お参りの後は、


地盤調査を行うため、敷地に地縄(建物の位置出し)


を行うため、川崎の新築現場へ。




建物は四角い。平行。直角。尺貫法。

という概念を捨て、

この変形した敷地を最大限に

活かそうと、設計した建物。



地縄張りも一苦労。



キッチンの窓からはこんな景色が・・・

リビングの窓からはこんな景色が・・・


なんて一人でニヤニヤ妄想。




こちらは夏頃着工予定の新築の模型。


店舗併設住宅。


古今過去最大級の大きさ。





平屋の店舗からつながる2階建ての母屋。

母屋からは屋根の掛かった、

ウッドデッキを通り、

店舗へ移動できる間取り。



リビングへの採光、視線を考え

間取り・屋根形状を考えたので、

少し複雑ですが、きれいなシルエットに

纏まったと思います。





大きなバルコニーからは、

丹沢の山々を眺望出来るように。



こちらも工事が楽しみです。





今までの古今の新築は、かなりシンプルな

設計が多かったので、

この癖が強い2件、





期待半分。  不安半分。

古今 鈴木

コツコツ

2021.02.11

 

 

 

 

 

 

ブログの担当が回ってくるたびに、

 

 

もう一ヶ月経ったのかと。毎回このタイミングでハッとなっています。

 

 

 

気温も暖かくなってきて、住まいながらのリノベ物件のスタートには、

 

良い時期なのかな?

 

 

先日解体も終わり、木工事に入りました、桂台の戸建てリノベ

 

 

 

以前増築された部分と、リビングに連なる和室の改装。

 

 

  

天井は羽目板張ったり、木製サッシを設けたり、屋根葺き替えトップライト、外壁、内装。。。

 

 

2間の改装ですが、フルリノベ並みの内容です。

 

 

 

 

 

 

とにかく雨仕舞、天気にも恵まれとりあえずは一安心。

 

 住まいながらの工事。コツコツ仕上げていきます。

 

 

 

 

今月末お引渡し、川崎市のマンションリノベ

 

 

 

木工事完了。いよいよ仕上げ真っただ中。

 

 

造作関係も良い感じに仕上がり、だんだん色がついてくるのが楽しみです。 

 

 

 

 

 

キッチン、作業台他下足入れはランバーの箱モノではなく、米松の足で造る仕様。

 

 

シナとの相性も良く、天板のタモ剝ぎ材も効いていて素朴だけど男前な感じ。。。

  

 

 

クロスとタイルの色味も相まってまた違った雰囲気になりそう。

  

 

 

 

ここからバタバタする気配。。迎え撃つ準備はできています笑

 

 

 

増島健人

 

 

 

自分たちが得意なことは何か。

2021.02.05

物事って、実際にやれることよりも、

やった方が良いことの方が絶対多い。


古今で例えると、

会社単位で言えば

古今の広告媒体・コンクールへの

露出の為の作業。


施工目線でいうと

職人さんの手間を発生させない、

住まい手に安く工作物を作ってあげるための

職人さん紛いの現場作業。


設計目線でいうと

イメージの共有を図るものは製作するが、

より提案を深くわかりやすくするための

パースや各種図面。




やった方が良いのはわかってる。




だけど、やった方が良いことを全部やると

みんな疲弊して、住まい手から預かるお金

の対価として、建築技術者として、当たり前に

普通にやらなければいけないことが疎かに

なることも、今の物件数と難易度を考慮すると

現実出てくることが安易に想像できる。



しかも、これが出てくるときは、いつもニョロっと

ニュルっと、しれーとした顔で出てくるから

気付きづらい。



僕らのような家の作り手として、

各部、ポイント・タイミングでチェックや確認が

出来なくなり、取り返しがつかなくなってしまう

ことが一番恐ろしいし、やれなくなってしまう

のであれば、本末転倒甚だしい。



そんな時にどこが線引き?落しどころ?かという

判断基準になるのは、自分たちが

何が得意なんだってことを自覚したうえで

何が何より優先なのかをはっきりさせて、

みんなが、職人さんが納得しながら進むことだと

思っています。



今年一年(もうすでにひと月経ったよ。。。はえ~)、

古今が得意なことをする集団であろうということを

目指すとしても、人と人が一緒に作り上げていくような

仕事をするためには、それが得意だろうが、苦手だろうが

なんだろうが、これだけはやってもらわないと

困るということを決めないと一緒に作れない。


その「最低限のこと」をできるだけ、なるべく

小さくしてスリムにして、理解していただく

努力を怠らずに進んでいこう

と今年は思っています。


得意のことを伸ばし、

苦手なところは可能な限り人並みに。。。

諦める事は諦める。


こっそりな今年の抱負です。



古今の得意は、くどくて長くなる

からここでは割愛。



過去の元井ブログで駄々洩れしている

と思います!お時間ある人はぜひ。





年末年始にメンテなどでお伺いした物件で幾つか。



永山のテラスハウス

おしゃれ夫婦+boyの家。

中古+リノベ案件でした。

上手に住み熟してくれています。



ここは、玄関とホールをタイル仕上げ。

目地なしで突きつけ貼りをすると、いやらしくならない。

壁はラワンベニヤ貼り。階段はカーペット張りの

既存の下地を利用したもの。


無国籍のモノが良く似合う空間。





1F リビングからホールLDを望む




リビングダイニング。



モノがあるんだけど、雑然としない空間。

一言で言うと暮らしのセンス。さすがです。





鵠沼桜が丘の住まい

こちらも中古+リノベ。

無垢の木の端材を外ストーブで使うから

とっておいて下さいと工事中に言われ、

大量にストックさせて頂いたのですが、

その一部がかわいらしいものに変化してました。

ご主人手作りの小さなお家。

まるでシルバニアファミリーの家。



この家には、リビング2大偉そう鎮座モノである、

ソファもTVもない。達観してるよ、若いのに。


リビングで逆上がり。

下の踏み台をまた端材で。


床と同じ杉材で一体感半端ない。




モノがあるんだけど、雑然としない空間2



暮らし・お料理上手な奥様らしい。


訪問中もご主人・子供たちは自転車で海へ。


子供も伸び伸びしてる。良い環境です。




かなり意識して施工した断熱・気密も

うまくいったようで、あったかいですと。



お引渡し際に測った数値も上々だったので、

大丈夫かなと思っていましたが、

ちゃんと言葉で聞くと、格別。


結果が伴うのは、ほんと嬉しい。


住まい手の意図を汲み取り、共感し、

デザインや醸し出す空気感、空間を整わせるのも

僕らの大きな仕事だが、やはり心地よい暮らしの

もう一つの大きな側面である温熱環境整理も

今の時代の家作人にとっては、至上命題と

いっていいだろう。


実はリノベの場合、予算との取り合いが一番

ここがシビアで難しい部分。


お住まいになってからの

意見が(良くも悪くも)

何よりの収穫だし、次への活力。





楽しみな平屋の新築も始まっています。

(子供たちに模型を一部破壊されてますが。。。)



持ち味の違う普通の人が集まって、

一人では実行できないような目的を達成するために。


前に前に。


時にはさぼりながら進んでいきます。



古今 元井



















































いろいろな敷地

2021.01.30

毎年この時期になると風邪をひいていたのが、

手洗い・うがいを徹底しているせいか、

体調を崩すことなく過ごせているこの冬です。

 

  

  

さて、新築物件が最近増えてきているの中、

整形とは言い難い敷地も多くあります。  

 

  

こちらは敷地形状に合わせて建物の形を決めていった計画。

  

敷地を無駄なく生かすため、敷地に合わせて形を決めていき

6角形のような形状に。

屋根は単純な切妻屋根にすることで シンプルなエレベーションに。 

 

図面だけだと伝わりにくい形をイメージするのに

模型が一役買っています。

  

けど…

  

構造に頭悩ましマス。

 

  

  

 

こちらは優に100坪超えの敷地。

  

道路と敷地で最大4.5mほどの高低差があり
道路側の方が高く、敷地全体が傾斜に。

周辺環境をできるだけ崩さないように

建物を建てる部分以外はできるだけ現状のままに。

高低差の処理は

RCの擁壁やコンクリートブロックで土留して…

なら簡単ですが、 なんだか味気ないので、

雰囲気を出すため土留めを石積にしたりと計画中です。

 

風致や宅造や狭隘や…いろいろと役所協議がやっと終わり


これから着工です。

 

間取りだけでない周辺環境・敷地利用など、

色々な要素を組み入れて計画は進みます。

  

代田

 

こんなご時世ですが。

2021.01.25




結局、先週末の雪予報は雨で終わりましたね。


もちろん、雪なんて積もられた日には

仕事にも支障をきたすので、困るのですが

今シーズンはコロナで、自粛自粛と

子供たちをスキーに連れていくことも出来ず

家に引きこもっているので、



「雪が積もるかも!?」


と、早朝から目を覚まし窓から、

外の景色を眺める子供たちを見ると、

積もれば庭で雪遊びさせてあげられたのに・・・


と、少しがっかりしてしまいました。


まぁ、仕事的には降らずによかったってのが本心。



年始から現場管理は当たり前のこと、

新規のプランニングの作業がどっと重なり、

現場へ向かう車の中で、モヤモヤモヤモヤと

考え事しながら走っていたら、

降りるインターを間違えてしまったりと。

しっかり集中しなければいけませんね。





写真は青葉区マンションのリフォーム工事の様子。

最上階角部屋で、マンションなのに

吹き抜けた高い天井。

マンションで足場を組んだのは初めて。

この独特な間取りを活かし、

吹き抜け空間に木の柱・梁を組んで

コンクリートと木造のハイブリットを計画中。




使用する梁も、普段新築で使う松ではなく

杉の梁をチョイス。


3階まで荷揚げするのに年明け早々難儀し、

「誰だよこんな設計したの!」 と、

半年前の自分を恨みました。


代償として、しっかりとギックリ腰を患いましたよ・・・


なにはともあれ

ちょっとマンションぽくない仕上がりになりそうで、

妄想がとまりません。



外出することもままならないご時世ですが、

体調管理をしっかりとし、一歩一歩歩んで参ります。





以上 血圧151  の  鈴木でした。

遅めの謹賀新年

2021.01.15

 

 

 

 

新年あけましておめでとうございます。

 

 

  

緊急事態宣言発令などとんでもない年明けとなりましたが、

 

 

 

バリバリ営業しております。 

 

 

 

 

 

 

 

ながーーーーーーーいお休み期間でしたが、

 

 

波乗りに行く以外はひたすらダラダラ。。

 

 

食べる、飲む、寝る、海行く、、、

 

 

 

普段の自粛生活に慣れてきたのか、意外と苦ではなかったです。

 

 

 

とは言え、何とかならんかなあコロナ。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川崎市のマンションリノベ

 

 

 

着々と木工事進行中。

 

 

新年一発目の発注に入っていた、縁起の良い野縁をお守り代わりに。。

  

 

 写真撮り忘れたので参考写真。。。

  こっちは現場写真

中央右側の黄色くなっている材木です。。

  

 

分かりづらい。。。笑

 

 

兎に角縁起の良い、幸先の良いスタートが切れたかな。

 

   

 

 

 

 

 

 

プライベートは、凶のおみくじを二回も引きました。。。

 

  

  

 

本年も宜しくお願い致します!

 

 

 

 

増島健人

 

 

 

 

年末年始のこと

2020.12.25



にゃー。

今年もありがとうございました。


古今は12/28~1/11まで年末年始休暇を取ります。


この間、古今の住まい手さんは

遠慮なく担当の携帯かメアドへ。

まだお会いしていない方は

お手数ですが弊社サイトより

メールにてご連絡を。

順次ご返信させて頂きます。

お問い合せ

info@kokon-sumai.co.jpでもお受けいたします。


どうぞ、よろしくお願い致します。



師走はきっとしょうがある。

2020.12.25

どんなに調整しても無駄。

やっぱり師走は忙しい。



個人的には急いで何かをやるとか

切羽詰まった状態で何かをすることが

基本的に大っ嫌い。



待ち合わせもおおよそ30分前くらいには

周辺うろうろ。



性格上、焦るっていいことないって

わかってるからだろう。



でもさすがの12月。

段取りしても、先回りしても

あー予想外、想定外。



建築は自分だけでは成立しないし、

誰かの都合に合わせる事も多い仕事。



しょうがないとは思わず、しょうがある

って思うようにしてる。



いつの日か、心も体も余裕のある

12月希望。。。



今年は、医療の人も、お役所も、旅行業界も

きっと想像を絶する忙しさだろう。


人災な部分もあるよね。






鵠沼桜が岡の住まい

明日にお引越し・お引渡し。





格子を新設し、今日は植栽を。

この外観・体裁はやっぱり紅葉・楓系の植栽。

春秋が楽しみ。


塀で使われていた大谷石をもったいないので

綺麗に残せたものを敷石に再利用。



この住まいは、フラット35S リノベを受けながら

築30年の中古住宅を全面改装。


耐震・断熱含めて新築同等のスペック

となりました。




先日、カメラマンの撮影を終えて、仕上がり待ち。


施工事例upは年明けに。



最近風に言うと、映える空間になりました。(バエる)







キッチンからリビングを望む 

改装前から改装後





ユーテリテイからキッチンを望む 

改装前から改装後



一部、通し柱の部分は、交換できないので

the 和室の造作材が合わさっていた

部分を、埋木して、根本の分は欠損部分を

補完し、再利用。




あえて、新旧の部分を残すことで

建物を引き継ぐ意識を残していく。


元々、築30年にも関わらず、

先住の方が外部も内部もしっかり

手を入れられていた邸宅。


やっぱり、大事にされた家や

装飾的でない普遍的な美しさを

持つ家は大事にされる。



人には感覚があり、伝わります。



築30年でも壊される家と残される家。



線引きはここです。



素敵な住まいに携われました。







青葉区団地リノベ

こちらも、先日お引渡し。


築50年の団地のコンクリートの不陸

梁下1770の衝撃

排水が足りないなど


縦にも横にも人間工学的にギリギリな

逃げ道の一切ない空間。




過去一難しかった団地リノベでした。




当初から不安を感じて古今全員で現調

にいって、いろんな目で設計時から

判断できたのが良かったと思っている。



結果的に勝負ポイントが見えて

想定外すぎる想定外もなく、無事に

納まった。




今回は、自分で自分を褒めてやりたい。




住まい手は、暮らしが上手。




お引越し数日後の残工事の際には

すでに、1年住んでいたかのように

整理され、人の営みがしっかり感じ

られる素敵な空間になっていました。



さすがですよ。



工期がギリギリで撮れなかったので

また写真撮りましょう。





古今のこと



別現場では弊社増島も入社1年を超え、

各職人と対等に話しながら現場を手伝って

くれています。


彼の能力up次第で、僕らの力の掛けどころが

大きく変わってくる。


ゆくゆくは設計施工のできる設計者として

伸びるといいなあと思ってます。



古今は上記以外にも現場が4件
動いてます。
(よくやってんな、俺たち)



大工さんが終われば次、次、次って

回っています。



来年の同じ時期まで物件が決まっていて

一つ遅れていくと支障が出てくる状況。



お待ちいただいている方々にも

これ以上待たせないように、自分たちの

おしりを叩いています。



でもね、これで提供できるものの

質が落ちるのは絶対許せないし、

普通のことが普通にできなくなるのが

一番怖い。



忙しいからしょうがないだけは言いたくない。



年々、自分たちの役割と職能を自覚

する機会が多くなり、正直、荷が重たいなあ

と思う時もありますが、

この人はきっと古今で家を建てれば

幸せになるなっておこがましいけど

思える人たちと、来年も一緒に耳から

煙を出して邁進していきます。



今年もありがとうございました。

来年度もどうぞ宜しくお願い致します。


古今 元井

























キッチンのいろいろ

2020.12.19

今年もあと少し。

ラストスパート中です。

 

 

 

さて、今回は

最近のキッチンの紹介です。

   

妙蓮寺の住まい
L型キッチン 1.65m×2.4m

 

   

料理好きの住まい手さんで

調理道具・食材・調味料系、家電類も充実。

  

収納力と家族で作業できるよう設計しました。

収納も兼ねた作業カウンターも造作。

冷蔵庫は通常より大きいサイズのものをお使いの為、
両脇を壁にし存在感を極力抑えるように。

   
  
吊戸棚はカウンターからのアキ40センチまでグッと下げ、
低そうなようですが、問題もなく吊戸棚の使い勝手が良いです

  

 

素材はステンレスのカウンターに「シナ」の組み合わせです。
 
シナは木目が主張せずスッキリしており、
今回、この天井の羽目板とも相性が良い。
「木の量」多めだけど重くならず上品な仕上がりになっています。

  

   

   

こちらもリノベの現場。
I型キッチン、幅2.7m。

  

  

将来お料理教室を開催するということで、アイランドの作業台も造作です。

作業性・使いやすさを考慮し、ここもステンレスのカウンターに。

  

LDKの中心に構えるのでちょっと一工夫をしてみました。

   

カウンター厚さを11㎜と薄くし、さらに浮いたように見せ、
LDKの中心にあっても重たくならないように。

 

 

カウンターの薄さが強調されスマートで結構気に入っています。

 

ステンレスのカウンターに「ナラ」の組み合わせ。
今回はお持ちの家具の素材に合うよう選定です。
壁には60㎝巾のタイルを目地無しに施工。
大人な仕上がりになっています。

 

 

造作キッチンのいいところは、個人個人に合わせて造っていくと同時に、

素材や細かな寸法をその家に合わせて造ることができることが大きな魅力ですね。

 

  

代田

 

 

 

 

建物の表情

2020.12.12





なんだか先週の増島のブログが、

先週末で仕事納めみたいな雰囲気を

醸し出していますが、

年末お引渡し×3件

各担当者バタバタと働いております。






さつきが丘の家


お引渡しは年明けの新築ですが、


年内木工事完了に向けて、

大工さん最後の追い込み。




天井が出来て、壁が出来て、

建具枠・階段の取付が終わりました。



古今hutの代名詞となりつつある、

窓に向けてのリビング階段。

同じように見えて、各住まいに合うよう

少しずつ納まり・材質を変えています。










階段上部にあるFIX窓から朝日をキッチンに

取り入れられるように、

上段の蹴込みといわれる部分を、

斜めに施工しました。




ちょっとした配慮ですが、

この太陽高度の低い時期に、

朝日を取り込む為のちょっとした工夫。



効いてます。



階段のスリットからの木漏れ日が、

室内に表情を付けてくれると思います。




外回りは年内足場バラシに向けて、

そとん壁を仕上げました。




このそとん壁、九州のシラス
(マグマが岩石になる前に粉末化したもの)

を外壁に左官にて仕上げていきます。


耐候性・耐水性・意匠性 等々非常に

優れている材料ではありますが、

気温5℃以下での施工は不可となっており、

乾く前に気温が下がると、

白華という現象が起きて表面が、

粉を吹いたように真っ白になってしまいます。



施工時の気温に左右されるので、

七人の左官職人で一気に仕上げていきます。



今回は、【スチロコテ】仕上げ。




一度全体に塗ったそとん壁を乾く前に、

鏝で表面を擦り上げていくと、


材料の中の小さな石が転がって、

凹凸ができ、表情が豊かに。



塗装やサイディングでは演出する事が出来ない、

自然な風合い。

早く足場をバラシて全体を見てみたい衝動。



まだまだ、年内完工・年内木完・年内着工

盛りだくさん。


あと2週間。


全力疾走で駆け抜けます!


古今 鈴木

〆のブログ

2020.12.04

 

 

 

今年最後のブログとなりました。

 

 

社会情勢も一気に変わり、歴史の教科書に載るような激動の一年でした。

 

  

 

 

 

 

生活の仕様もこれから徐々に変化していきながら、

  

 

住まいに対する考え方がより一層強くなってきているのを感じています。

  

 

 

 

 

  

世の中の動きに左右されず、こうしてたくさんの家造りができていること。

  

  

 

 

 

 

 

それは、流行り廃りのものではなく、

  

 

 

 

ホッとしたりだとか、人間の五感、純粋な部分を

   

 

 

 

 

 

住まいの本質としてしっかりフォーカスできているからなのかな。

  

 

 

 

 

 

改めて良い家造りをさせて頂いているなと感じた一年でした。

 

 

 

残すところ三週間、しっかり納めて今年を締めくくろうと思います。

  

  

 

 

 

 

 

青葉区の団地リノベ

 

 

仕上げ真っただ中。

 

毎日入れ替わり立ち代わりで職人さんが入り、

 

 

どんどん住まいに色がついてきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少しだけ。。

 

 

もうひと踏ん張り、抜かりなく。

 

 

 

 

 

川崎のマンションリノベ

 

 

先日着工を迎え、ただいま絶賛木工事中。。

 

 

マンションならではの、配管や配線経路のシビアな部分もクリアして、一安心。

  

 

 

 

 

 

 

高さ関係をキッチリ決めていよいよ本格的に木工事といったところです。

 

 

これからが楽しみな物件です。

 

 

 

 

忙しさにかまけて本質を忘れないよう。。

 

来年も宜しくお願い致します。

 

今年もお世話になりました。 

 

 

 

良いお年を。

 

 

増島健人

これ、独り善がりか?

2020.11.27

冬に向けて一歩、また一歩と近づいていますね

冬は好きな季節。


でも、年々足元の冷えが

増しているような気がする。


今年は靴下二重かしら。(女子か)




鵠沼桜が岡の住まい



夏から続いていた木工事が終わり、

内装工事に入ってきています。


日本家屋然のクラシカルな装いだった

家を状態の良い二階と外部の一部を残して

全面リノベーション。


フラット35Sのリノベ

を用いるため、それらの技術的基準

を満たしながら改装を続けています。



既存



改装中

間仕切り壁を抜き、ワンルーム空間へ。


天井には羽目板を全体に施工。

下屋の部分と天井の部分の貼り方向を変えている。


下屋の部分は窓に向かっていく方向に

羽目板を貼ることで、より一層窓(外部)に

目線が行き、外が強調されるようになる。


対して、天井面はセオリー通りに長手方向に

板を向けている。


床材も同じ方向で貼っているので、養生

はがすと、より一層長手方向に伸びやかな

空間になると思っている。


柱もこの部分は通し柱(1F2Fを貫通する柱)

なので、すべて残し、各所に埋木を施しつつ、

敢えて既存の加工の跡や色味の違いを

残している。


すべての窓に障子をつけて、すべて壁の中に

引き込めるようにしているので、

暮らしのシーンに応じて南側の開き具合を

調整できる。


予算的な部分で一度ペンディングになった

ウッドデッキも計画中。




ここはきっと、いや間違いなく気持ちいい。





住まい手が好みの杉を主材としながら

キッチンも絶賛造作中。

古今で杉を主材にして造作するのは初めて。

杉は、木目がはっきりしているので、

柾目か板目か縦貼りか横貼りか。

杉は使い方誤ると野暮ったく、山小屋?

ログハウス?のように木質感が

強くなってしまうので

すっごい一人で悩みました。



結論、杉の扱いは難しい。。。



年末の引き渡しに向けて、注ぎます。






妙蓮寺の住まい

先週、代田のブログでもご紹介した物件。


施工事例  妙蓮寺の住まい として、

UPしました。



余談ですが、

弊社の施工事例では、

●●の家→新築注文住宅

●●の住まい→リノベーション

として使い分けてます。



特に理由はないのですが、

区別できればいいなと勝手に

独り善がりです。





「独り善がり」

この言葉、いつも自分を

振り返るときに、一つの

指針にしてます。


弊社は恣意的・技巧的なデザインを

望まない、要はそれぞれの要素の「用の美」を

整えるようなデザインに魅力を感じて

訪問して下さる方々が本当に多い。


僕らもそこを志向し、家の、住まいの

有り方として、意識をしているので、

そこを見出して来て下さるのが本当に

有難いし、住まい手と志向が合致するほど、

間違いなくいい家、いい住まいができると

確信している。


住まい手にとっても嬉しい。

作り手にとっても楽しいし、やりがい以外無い。


これほどいい関係はない。


でも、志向が合う者同士、

一歩間違えると盛り上がりすぎて

コースアウトしてるのに気づかずに

走りすぎるときがある。


妙蓮寺の住まいでは、メインの住まい手が

80代のお母さん。


メインの施主が娘さん。


志向が近いので、例外なく盛り上がっていく

のですが、住むのはお母さんで。。。



できるだけお母さんの寄り添うように

寸法一つ一つ使いやすいように、

引手も引きやすいように木製ではなく、

金物でしっかり掴めるように

手すりをetc….各所、娘さん達と

できる限りの気づける配慮したつもりだが、

一番はお母さんが気持ちよく、使いやすく

50年住んできたところと変わりなく、

着飾ることなく、「住む」をして下さるか。



あれっ、これって独り善がり?って。



綺麗に、気持ちの良い空間に

予定通り仕上がり、ほっとしている反面、

打ち合わせの途中も、完成してからも

不安が抜けていないです。



もちろん打ち合わせして進めているし、

そこに至る経緯をご家族みんな

立ち会ってるので、そんなことはない

と思ってるのですが。



この前、お母さんにお会いしました。



その時に、正直に言ってくださいました。



ここは私はこの方が使いやすかったな。

ここから軌道修正できますか?


これで良かったよここは。正解!


うん。良し悪し。


娘さん、息子さん、お母さんが揃う

タイミングも年末までないらしい。


まだここでは生活していないので、

真相はこれからです。



この場所で生活して初めて見えてくる景色、

使い勝手。初めての入浴。



初めてそこで寝て、朝起きた時に感じる空気感。
(いいホテルや旅館に泊まって朝起きた時、
自分に合ってる場所って肌感覚で解りませんか?)



ここに多幸感あることを心から願います。



住み熟す(こなす)ことで生まれる

慣れのような、自分のものになっていく感

も生まれるので、合わせ技でなんとか。



軌道修正するものもあるし、

みんなでご飯食べようって話してるので

これから会う機会はまだまだ。


経過を見守ります。




さあ、12月。

古今、みんなで納めるものきっちり納めるよ。



古今 元井































新しい景色

2020.11.21

妙蓮寺の現場 完成です。

先日、無事お引渡しできました。

 

築約50年のマンション フルリノべ

 

 

 

窓がある南面には真ん中に間仕切り壁と収納があり、

光が奥まで届かなく、せっかくの南面の窓がもったいない印象でした。

 

 

そこで、

住まい手さんのおおらかさに甘え、

細かく仕切り部屋を作るのではなく、

家具や建具でそれぞれの居場所を緩く作るような間取りに。

 

 

南面は壁と取っ払い、幅約6mを連続させて、大空間へと。

 

 

そこに設けた障子に映った干し柿や植栽が

何とも言えない景色を映し出してくれています。

 

以前は部屋から富士山が見えていたほど眺望が良かったようですが、

近年マンションが建ってしまい、視界が悪くなってしまったと。

 

 

障子を設けたことで生まれた新たな景色。

    

新しい暮らしの一部として楽しんで頂けるのではないかと思います。

  

    

   

   

計画が始まる時、伺った際の最初のご要望 であった  

  

「この柱は残したい」

    

お子様の成長が刻まれた柱の再利用。

  

   

部屋の真ん中にさり気なく…?

  

イヤ、目立っている…?

   

今までとこれからが木の経年変化と共に

馴染んでいきますように。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: IMG_00371_R.jpg

 

代田

見えないところ

2020.11.13






今年は紅葉の当たり年だそうで、
こんなコロナ禍の人類に対する
当て付けでしょうかね?


仕事も私事もバタバタバタバタしており、
季節を堪能する余裕が・・・





先日、古今で家づくりを検討されて
打ち合わせ中の方達を、
住んで2年弱の『綾瀬の家』の内覧
にお招きさせていただきました。


こんな、情勢の中住まい手さんには
ほんとに感謝です。



天井・壁材、フローリング、建具等々の素材感。

各部屋の間取りスケール感。

少し高さを抑えた天井と勾配天井のギャップ。



などなど。
図面や写真では見えないところも、
本物を見ていただくことで、体感出来たかと思います。



また、住まい手さんの
ウィットに富んだトークには、


本当にこの家が好きなんだな。。。


という思いがあふれ出ておりました。


(ショールームみたい・・・)

色々と家づくりの参考になる、
アドバイスや反省点を正直にお話いただき
ありがとうございました!





さて、ところ変わって本日は、


『玉川学園の住まい』にて、現場管理&作業。


丘陵に建つこちらの住まい、前面道路からは
一段下がり、1階が半地下の様な変わった造り。


そのせいなのかはわかりませんが、
全体的に床下がウェットな感じ。

前の住まい手さんも床下換気扇を設置するなど
して、対策をしていた様ですが、
今回床をめくったタイミングで、
防湿シートを施工しました。



築40年程なので、床下は土が丸出しです。




防湿シートと気密テープを使って地面からの
湿気をシャットアウト!



無断熱だった床下にもしっかりと断熱を施します。



出来上がりの見た目はもちろんのこと、
こんな出来上がってしまえば見えないところも、
快適な暮らしをするためには、
必要不可欠な要素。手は抜けません。



古今 鈴木


青葉区の住まい×2

2020.11.08

 

今年も残り2か月となりました。

 

 

相変わらずバタバタ、むしろ拍車がかかったように

 

 

やる事が増えていってうれしい悲鳴です。 

 

 

 

 

 

そんなバタバタ期を迎えている桂台の住まい。

 

 

 

 

大工さん3人による怒涛の木工事が終わり、

  

今月末のお引渡しに向け猛進中。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

西側と東側の壁一面を使った造作キッチンとカウンター。

 

 

 

おそらく古今史上最長?のキッチンは約4mを誇ります。

 

 

 

早く全貌が見たいものです。。

 

 

 

 

 

青葉区の団地リノベ

 

 

 

 好立地なのにも関わらず、緑豊かで風通しもすごく良い環境。

 

 

 

 

木工事も佳境に差し掛かりこちらもバタバタ。。

 

 

シビアな高さ関係をクリアして、限られた空間を最大限に。

 

 

  

 

 

 

コンパクトながらも上手くまとまり一安心。

 

  

 

なんでも大きく広く作りがちですが、

  

 

これだけあれば本来の生活には十分機能するんだなとちょっと感動。。

 

  

 

 

  

納まりや空間のイメージが形となって表れてきて、

  

 

検討してきた色んな事の答え合わせにもなってくる瞬間。

 

  

 

 何とか納められたことに一安心です。

 

  

 

  

引き続き気を引き締めて。

 

 

 

増島 健人

血の通った仕事

2020.10.30

コロナさん、勢力をやはり増して来ましたね。


コロナやこの暮らしにもだいぶWITHしてきてる中、

なかなか人込みみたいなものに遭遇しなくなって、

心地よくも感じるときがある。


不謹慎だけど、これくらい遠慮がちに生きている

ほうが自分に向いているなあと思ったりしています。


でもやっぱり、海外へは行きたいなあ。




ここも例外なく、平日だったのもあり、

空いていました。隙を見つけて出力ばっかりの

日々から脱却です。


内藤廣さん設計 御殿場 とらや工房

外壁と屋根がガルバリウム板金なんだけど、

固い金属感がなく、

自然に溶け込み、非常に達観した色味。


木との相性も抜群。


これならガルバの耐久性のメリットを

最大限生かしつつ、デメリットの工業感も薄まる。


さすがだなー。

この丁度良いチョイスが難しい。









吉田五十八さん設計 安倍さんのおじいさんの自邸も。


そういえば、ちょっと似てる。何に?

おこがましいたらありゃしない。

古今社屋外観。

窓の位置だけね。

ごめんなさい。



吉田五十八さん、50年前の仕事。

妙に障子がすっきりしてるなと。

原因は枠と障子の桟。




枠は、八掛っていう枠の納まり。



ガイドさんがいらっしゃって、まじまじと見てたら

建築の仕事やってるのバレて、建築やってる人は

見るポイントが違うのよーなんていいながら色々

教えてくれました。


吉田五十八さんは建築家(設計屋)でも

施工まで職人と一緒にやっていた特異な建築家。


古今も設計と施工を一人の人間が請負う形を

主としながらやっているので、勝手にシンパシー。


んで、外観も少し似てたのでよりシンパシー。


またまたおこがましい。



障子の桟も手前側に来る部分にテーパーが

取られていて、1分(3mm)の見付け。



岸信介さんの自邸であるが故の

日常の暮らしとして面、

岸さんを思っての面

迎賓館となるおもてなしの気品の面

吉田五十八さんの設計の主旨の面

など やはりいろいろと

混在しているけど、

一貫してすごく血の通った

建築に感じられました。



多分、そう思うのは

各所に手仕事感が残り、

人への配慮と想いがしっかりあって

かつ、

吉田五十八さんの建築は

作品性が薄いからだと思う。



奇をてらうわけでもなく、住むという

目的に気持ちよさや使い勝手、

今後数十年持たせなくてはいけない

メンテナンスへの配慮があると

建物形状は自ずとシンプルに

すごく素直になるもの。


その中で、醸し出す品やデザインの美しさ、

使い勝手などのバランスを保ちつつ、

耐久性のためのデザインを施すこと。


これらの両立ほど、難しいものはない

って言いきれる。



皆さんは50年後の為に仕事をしたことが

ありますか?



今、私たちが造る(造ってきた)家が、

50年後の未来の建築屋に見られて、

いい仕事してんなー、これ壊すのもったいないねって

一軒でも思われる家になればいいなと純粋に

思ってます。


血の通いが感じられる家を作ろう。




古今 元井





















大磯散歩

2020.10.24

ずいぶんと秋めいてきましたね。

   

   

小春日和の中、先日の休日は大磯へ。

大磯は大型店やチェーン店があまり無く、

町全体が落ち着いてのんびりしている感じがあります。

  

   

今回の目的は「吉田茂邸」

     

火事で全焼し、その後再建されたものです。

邸宅というから、こぢんまりしているかと思ったら

   

豪邸!

    

相模湾も富士山も見渡せる。

    

よく再建しようと思いましたね。

   

こんな所で生活していたら我々庶民の感覚とはズレているんだろうな、なんて思ったり…。

  

  

    

途中、『島崎藤村邸』に立ち寄り。

  

 

狭い路地を入った住宅地の中、

竹垣で囲われている敷地は周囲と違和感なく馴染んでいる、

平家25坪程の小さなお家です。

  

  

   

もちろん当時の事なんて知らないけれど

縁側での談話、書斎での執筆姿など、

当時の暮らしが思い浮かぶような空気感が残っていました。

   

本人曰く 

 

  

「萬事閑居簡素不自由なし」

  

   

と、この住まいを表現していたという。

   

  

建具や欄間のデザイン

小舞のように組まれた開口部(窓?)

当時は貴重だったであろうガラス入の建具

外壁は杉皮に竹の押縁

なかなか凝っているではないですか。

  

  

当時のサラリーマン給与30年分の価格だったそう。

   

なるほどね。

  

  

ずいぶん低いなと思ったら、当時の一般的家屋より更に低いという。

    

  

低い建物は落ち着いていていいですよね。

一緒に行ったツレにどっちが良かったか聞くと『吉田邸』との事。

良いと思う感覚は人それぞれですね。

   

 

   

   

   

 さて…

現在打合せ進行中のとある図面の1枚。

 

同じ部分の図面です。(壁面本棚)

  

上の図面は…

ふ~ん って感じですよね...。

    

下は使い方をイメージできるよう、家具や小物類を入れたもの。

   

階段の上り下りが楽しそうでなんだかワクワクしませんか。

     

図面は住まい手さんと打ち合わせを進めていく中で徐々に作り上げていくものです。

    

そして、それを大工さんはじめ職人さんが造るために伝えるものです。

   

一度叩き台をこちらで作図し、

それを元に使い方や高さ、見え方等を検討・相談し決めていきます。

   

注文住宅は細かい部分含め、

考え・決めることが多く、

打合せが進むにつれ「あれ?何だったかな...?」

ということがでてきます。

  

また、終盤住まい手さんにも疲弊が出てくる中、

少しでも楽しく、イメージしやすいよう、伝わるよう写真なども入れ込み、

イメージや情報の共有を図っています。

もちろん備忘録も兼ねて。

 

限られた時間の中でスムーズに進められるよう

図面の書き方にも工夫と一手間かけています。

代田

YANE

2020.10.17







今日はまたしても急に寒い。



日本の四季はもう完全に崩壊していると
言っても過言でないかもしれない。



春・夏・秋・冬


の順序ではなく



夏と冬の間に春・秋の様な日が数日といった
感じなのでは・・・








社内のミーティングでも、



設計士として

地震・台風・洪水・大雪・温暖化 等の

異常気象に対応できる住まいを

再考する必要があるね。


と。








古今の新築では、当たり前の様に深く張り出た軒先。


夏の高い太陽高度からは、日差しを遮り

冬の低い太陽高度からは、日が差し込む

雨天窓を開けていても、多少の風雨くらいでは

雨が入り込むこともない。


一石三鳥



こんなにも日本の気候に合っているものなのに

敷地条件・建築基準法 等の縛りによって

軒の出 ゼロ にせざるを得ない事もあり

設計する上で頭を悩ませる物でもあります。







玄関ポーチ屋根も同じく、雨風を遮れるように

出来る限り深くしたいもの。

傘を差す前にビショビショにならないように。





条件上、

軒の出が取れなく雨水が壁を伝って

しまうような、建物にはサッシ上に

ちょっとした小庇を。








なんだかんだと屋根やら庇やらと

ご紹介しましたが、

頭を悩ませる屋根形状の住まいを

設計しておりまして、

あーだ、こーだとグルグル回っていたので、

こんなネタのブログを書いてみたり。





さぁ、降ってこい かっこいい屋根!






古今 鈴木

はじまり

2020.10.10

 

 

そろそろモモヒキの出番が来そうなくらい冷えてきて、

 

 

寒暖差アレルギーも絶好調。

 

  

 

今年は四季がやけにはっきりしているような。。。

 

 

季節の変わり目、体調崩さないように。

 

  

 

 

 

  

 

 

 

とある打ち合わせ風景。

 

 

いや、たった今まで打ち合わせしていました。

 

  

 

 

サンプル、カタログを机いっぱいに広げて、

 

 

あーでもないこーでもない。 

 

  

 

 

提案する側もノリノリで、前のめりになることもしばしば。(笑)

 

  

 

約2時間みっちり話し合い、 

 

1物件の打ち合わせ期間は、半年ほどかけます。

 

  

 

 

  

イメージと図面だけで多額の金額を払って、

  

手に入るのは半年ほどかかります。

  

 

 

 

できたら終わり。

 

ではなく、それまでとその後も

ずっと続くお付き合い。

 

 

  

 

 

本音で本気で造りましょう。

 

  

 

 

そんな傍らで日々勉強中です。。 

 

 

 

 

増島 健人

景色は棲みつく

2020.10.02

最近、世の中は小康状態?平和になった?

でも、センシティブな人はまだまだという。



なんだか世の中、慣れというかなんというか。



陽と陰、光と影。



明るい方の電信柱から影がのぞいてる感じ。



まだまだな状態で冬を迎えます。



家の居心地の大事さをまた痛感する冬になりそう。

自分の好きな場所で、温かい冬を。







さて、和泉の家を施工事例にUPしました。



家にはその場所その場所で一番気持ちの良い

季節や時間帯がある。



残念ながら施工事例では、

撮影の日が曇りの時もピーカン晴れの時もあり、

撮影できた時間帯・季節によっても撮れる

写真が全く違い、その場所の一番気持ちいい景色を

切り取れているわけではなく、致し方がなく

その時間帯のその場所を撮影していることが多々ある。




和泉の家の窓辺

朝の窓辺 撮影の日の写真



昼過ぎの窓辺 携帯で撮った たまたまの昼過ぎ





和泉の家にとってこの場所は、リビング。



僕は昼過ぎに撮影した写真の時間帯

の景色と空気感が良いと思っている。


ここの家の住まい手も同じことを言っていたが

実際に夏には、この窓から入る南向きの風が

すごく居心地が良く、窓の位置だけじゃなく

勾配天井なども含めた場所の設計が

うまくいったなあと思っています。









対して、ダイニングとなるこの場所は、

天窓からの優しい光、障子のある窓から

隣地の緑を通り過ぎた朝日が気持ち良く、

朝がこの場所は一番居心地が良いと

思っている。




私たちは実際に家を作っておきながら

その家のその場所のその季節のその時間帯しかない

空気感や景色を知らない。



その景色があることを知ると

住まい手しか見れない領域と認識しながら

嫉妬に近い悔しい気持ちになっていた。




先日、yahooのインタビューで

代表作の「住吉の長屋」の住人で例えながら

建築家の安藤忠雄さんが語っていました。



真ん中に自然が入ってくる。いいですよ。

だけど、暑いし寒いし、雨も入る。不便ですよ。

でも、住みやすいか住みにくいかは、住み手次第。

『住吉』の施主はもう45年、そのまま住んでおられますよ。

中庭から天を仰いで、いい空やなと。

幸せや居心地を自分で見つけている。



その時間の風景を、心の中に残す。


そんな記憶の積み重ねの上に住みながら、自分の家を

自分なりの価値観でつくり上げていく。


そうしていくたびに、建築(家)は人の心の中に棲みつき、

その人のものとなっていくと。





安藤さんのこのインタビューを聞いて

その時間の風景を住まい手が知ったということは、

住まい手の中で、自分たちが作った家が

記憶や心の中に棲みつきつつあるという状態

なんだと思うと、なんだかその景色を作れたことが

急に誇らしく思えました。




今日、OBからメンテの依頼とともに

この場所はこの季節が一番気持ちがいいかもです

っていうメールが来ました。


きっとあの場所かなあと妄想しながら、

自分たちの役割の大きさを再認識させていただいてます。



元井






























外観を設計する

2020.09.26

久々に模型を作りました。

    

   

打ち合わせ中の住まいです。

 

  

  

平家に見えますが…

2階建です。

   

総2階ではなく、一部分に2階がのっている。

この間取りを活かし、

大きいが一つのシンプルな屋根(大屋根)にし、平家のような外観にさせています。

   

  

素敵だな。

    

と思う住まいって、外観がシンプルなものが多くないですか。

     

   

   

    

   

   

設計=間取りだと思っている方もいるかと思いますが、

立面形状もその住まいをつくる大きな要素のひとつです。

    

     

まず外観(屋根)から考える。

    

という設計の先生方も多いと思います。

    

わたし自身もそう教えられてきましたが、

今の私の場合は…

なんとなく外側をイメージ

なんとなく間取り

なんとなく屋根

間取り

屋根

構造

間取り

  

こんな手順です。

  

  

代田

キッチンのお話

2020.09.20









突然ですが、【造作キッチン】または【オーダーキッチン】と
聞いて、どう感じますか?



おそらく皆さま【金額が高い】といの一番に思われると思います。





今回はそんなキッチンのお話。

なにを隠そう私 鈴木 前職までは、
キッチンを造作で作った事がありませんでした。


いわゆる各メーカーによる【システムキッチン】を
提案していました。


やはり、高いというイメージが先行してしまい、
敬遠していたことと、
造る職人さんによって出来が左右してしまう。
ということもあり、設計・現場管理側からすると
少々厄介な面もあるからです。


決して、【システムキッチン】<【造作キッチン】
というわけではなく、





キッチンの隅々まで収納が出来るようにこだわったメーカー

ステンレスの加工の技術を使い、耐久性の高いキッチンメーカー

ピアノ塗装の技術で見事な扉を使用するメーカー

etc・・・



と、各メーカー特色を持って作られています。

しかし、各家庭のそれぞれの

間取り・身体の大きさ・家族構成・物の量

一番大事なのは 性格。



それらを、しっかりとヒアリングして

オーダーで造るキッチンは、唯一無二の

使い勝手になると思います。







古今ではほとんどのケース、キッチンを大工さんに

現場にて造作してもらい、

引出や扉は建具屋さんに作ってもらいます。



家具屋さんのように工場で組立て、

大きな箱を現場へ搬入し設置となると、

どうしても費用が嵩んでしまうから。


これを大工さんに現場で行ってもらうことにより、

かなりのコストダウンを図れます。



しかし、冒頭でも記述したように、

繊細な家具の施工をお願いできる

大工さんありきの物になります。





箱を組む際、ビスが見えないように

板をしゃくって差し込んだり。



この面倒な一手間を喜んでやってくれる
(喜んでるかはわかりませんが・・・)


職人さんはなかなかおりません。





高さは?作業台の幅は?

オーブン・食洗機は付けますか?

引出は?オープンにしますか?

天板はステンレスor木どうしましょうか?

面材は?取っ手の形状どうしますか?

etc・・・・・



決める事は沢山で、

頭が「シューーーー!」

ってなるかもしれませんが、

毎日立ち、眺める景色だからこそ、

一つこだわってみませんか?




とことんお付き合いいたしましょう。




古今 鈴木

あっという間に。。

2020.09.11

  

 

 

 

残暑は厳しいですが、短い夏が終わり 

 

 

時折吹く風にどこか秋のにおいが感じられるようになってきました。

 

  

 

 

というか、夏休み明けの怒涛の着工ラッシュに翻弄されてたら

  

夏が終わってました。。 

  

 

 

そして気づけば入社して1年が経ちました。

 

  

もう1年か。。って焦せっている。。。場合ではなかったです。笑

  

 

兎に角、現場集中。丁寧に確実に。

 

 

  

 

  

 

 

 

  

 

 

解体を終え、木工事真っただ中の青葉区の戸建リノベ。

 

 

順調で何より。大工さん3人でバッタバタ進んでおります。

  

 

 

 

 

  

 

 

 

南向きの大きな掃き出し。

  

 

 

 

隣地は駐車場で気持ちの良い風が抜けます。

  

 

その分台風の影響が恐ろしい。。シャッターの施工は引渡し前なので、

  

 

工事中に台風が来ない事を願うばかりです。

 

   

 

 

 

床の気密もしっかり。

  

以前と比べれば、これだけで相当違うはず。

 

 

 

目に見えない感覚の部分でしかわからないコトですが、

  

 

 

床暖と相まって良い仕事してくれそうです。

 

 

  

 

 

もういっちょ、青葉区のマンションリノベ。

  

   

 

 

 

こちらも解体が終わり、シビアな配管配線工事が終わったところ。 

 

 

 

  

 

 

 

ものすごいことになってますが、

 

  

 

マンションならではの躯体との取り合いの難しさを

 

 

クリアしていった結果です。

 

  

 

何とか納まりそうで、一安心。しびれました。笑

  

 

  

今日は3階への荷上げ17往復。。しびれました。

 

久しぶりに膝が笑っています。笑

 

 

 

 

 

 

増島 健人

家の中のB面

2020.09.04

7月に一つもなかった台風。

やはり力を溜めて来たか。

甚大な被害が出ないように願う。


和泉の家

お引渡し目前。

小窓と格子の控え目で「素」の外観。




カメラマン入れて、撮影をしていく。





家にとって、猫もそうだけど

植栽とダイニングテーブルと椅子がそこに入ると

一気に血の通った景色になる。


不思議だ。






こんな時期なので、大々的なOPENHOUSEは控えたが、

住まい手にも快く協力してくださったおかげで

弊社にお声がけしてくださっている方々に

見ていただき、すこぶる反応が良かった。



純粋に嬉しかった。




少しコンパクトで小さいお家だけど、

目が行き届き、人と寄り添うように暮らせる。




そんな家は、コストを抑えられ、背負うものも

身の丈に合うものになる。




合わせて、この家を作っているときに

感じたこと。



家にはレコードでいうB面が必要だということ。


日常の楽しいとき、うまくいってるとき

調子がいいときは、人ってもしかすると

静かに機能を発揮し、最適で最短の導線と

性能を発揮する家がそこにあればいいの

かもしれない。


極端にいえば、

雨風がしのげ、寝れれば良い?

のかもしれない。




これがA面。




でも、人間生きてると不測の自体に遭遇する。


そんな時に発動するB面。


言い換えれば、人を包み込み、人の

内側に入り込むような側面。



人に傷つくとき、裏切られたとき、

報われないとき、人に会いたくないとき。

上手くいかないとき。


現在進行中のコロナも。



心が傾いたり、不感症になっているとき

首を横に向けると窓越しに見える緑、

窓から吹き込む一陣の風、

窓から仕込む光、

優しい空気感が、

どれほど救いになるか。



受け入れてもらえる場所があること、

自分の「好き」が正直に表れている居場所

が人生をどれだけ豊かに、支えになるか。




今回は、このB面の建築力を再認識した。




人に対しても良く言うけど

ダメな時、難しい状況の時に

その人の本性、人間性がでると

いうけど、家も同じだ。





このB面の建築力を知っている設計士は

いつもPLANにこれをひっそりと潜ませようと

模索しているし、これと戦っている。


住まい手の好みや周辺環境、使う素材など

多くのものにB面は左右するので、すごく

整理整頓、取捨選択が難しい。

何度も何度も線を引き直し、

時間をかける。




施主の要望に純粋に従えば、

PLANなんて最短でできる

けど、何よりこれに悩むと、

エンドレスで悩む。


むしろこのB面がない家であれば

私たちの役割はそこにはないと言いたい。


もう一つの顔がある家は、人の手で練る。


古今が目指す家。



暮らしにも、人の人生にも、優しい家が

今の世の中、多分今後の世の中にも相応しい。




元井





実のなる木

2020.08.30

お庭の植栽を考えるとき

『実のなる木』はいかがですか。

    

レモン

ブルーベリー

ジューンベリー

オリーブ

ナンテン

びわ

うめ

みかん

  

  

  

外構でその家の印象、まちの風景が変わってきます。

    

限られた敷地内で植えられる木は数本でも、

それぞれの家がそうする事で、

まちの風景、景色が出来上がっていくと思います。

まちの統一感を持たせるために、

樹種を決めてしまえばいいのでは…?

いえいえ、バラバラがいいのです。

 

 

時期・樹種がバラバラだと、いつでもどこでも

花や実がなっていて、

それがある事で虫や鳥が生きていける。

    

   

極端に言えば、

同じ時期にいっせいに花・実がなるので、

その時以外は虫も鳥も住めなくなってしまう。

バラバラがいいのです。

 

 

 

 

   

個人的には食べられるものを植えたい。

    

散歩中の近所の人が

「今年も柿がなりましたね〜」

「良かったらどうぞ」

こんな会話、素敵じゃないですか。

代田

工事の無事を祈願しまして。

2020.08.22










お盆前までは、長雨で少しジメジメは
していたものの、
少し涼しかったせいなのか、
梅雨が明けた途端の灼熱地獄で、
体が追い付いて行かず、
毎日立ち眩みと頭痛の熱中症初期症状に
やられていました。



お盆明けくらいからようやく慣れてきて、
頭痛にはならなくなりましたが、

それにしても








ア゛ヅ イ・・・・・




太陽光線に刺されて、皮膚が焼けてしまうのを
感じ取れるくらい





ア゛ヅ イ・・・・・

そんな、俗に言う


『本日はお日柄も良過ぎる』 日に、


新規新築着工前の地鎮祭。


神主さんも大変です。



式典自体は普段と変わらないのですが、
やはりここはコロナ対策もあり、


お神酒による乾杯は中止。

鍬入れ・鋤入れの儀はビニール手袋を付けて
行いました。



神様もコロナにならないよう、
注意を払っているようです。


この鍬入れ・鋤入れの儀は

『エイッ  エイッ  エイッ!』
と、掛け声をかけて砂の山に、
鍬と鋤を入れ地の神様に、
工事の開始をお伝えする儀式なのですが、

事前に



『恥ずかしがるとかえって恥ずかしくなってしまうので、
大きな声でやった方がいいですよ』


と、アドバイスさせていただいたこともあり
吹っ切れた様子で、行われておりました。



大地主(おおとこぬし)様にも、
しっかりと届いたことでしょう。





お引渡しは2月を予定しているので、
その頃には

『さむい・・・・   寒過ぎる・・・・』



と、いうブログを書いていることでしょう。






無事に工事完了まで、進められるよう
気を付けて参ります。






古今 鈴木

昨日より

2020.08.18

夏休みも終え、昨日より通常通り営業しております。

 

  

今月は、

新築の着工、

戸建て リノベ

マンション  リノベの着工などとあり、慌ただしくなりそうです。

 

   

とてつもなく暑い日が続いておりますが、

体調には十分気を付けてこの夏を乗り切りましょう。

代田

 

ちょっと涼みに行ったとあるところ。  

 

寺家町の住まい&夏季休暇のお知らせ

2020.08.06

 

 

 

やっと梅雨明けは良いけど、

 

  

暑すぎる。。。

  

 

夏だから暑いに決まってますが、いかんせん暑すぎます。

  

 

この気温の中現場で作業している職人さん方には

  

頭が上がりませんね。

  

どうか熱中症にお気をつけて、コロナもね。

 

 

 

 

 

 

寺家町の住まいお引渡しです。

  

もう打ち合わせから住まい手さんのワックワクした表情が、

 

こっちにも伝染してきて工事中も楽しくできました。

  

 

 

 

  

 

 

大開口のサッシを配置した、シナの壁。

  

シナベニヤを全面に貼る思い切った提案は、想像以上の趣。。。

  

目の当たりにすると圧巻です。

  

 

 

大工さんには相当難儀な事を押し付けてしまいましたが、

  

ビシッと納めてくれて感激です。。。

 

  

 

 

 

 

 

   

押入を利用したワークスペース。

  

限られた空間で作るこの狭さが凄くちょうど良くて。。

 

  

 

シナとクロスの切り返しも良い感じ。

 

  

 

 

 

 

PC設置。

  

測ったわけではないのですが、(本当は事前に検討しなきゃダメです笑)

  

すべてのサイズ感がぴったりで、 

  

均整の取れた空間は気持ちが良いです。 

 

  

 

押入ってこうなっちゃうんだー。と喜びの声に

  

全く同じ気持ちで共感しちゃいました。笑

 

 

 

 

 

 

 

階段はクロスの張替えのみ。

 

ここでも遊び心を+して。

 

 

 

 

 

既存の階段とクロスの目の覚めるような色味が絶妙に馴染んでます。 

 

 

下から見上げると2階に吸い込まれるような、魅力的空間に仕上がりました。 

 

 

 

 

 

2階だけの小さな工事でしたが、

すごく刺激になる良い住まい造りになりました。

 

 

5期目の工事もあるとかないとか。。。

 

 

 

 

 

 

 

夏季休暇のお知らせ

 

 

8/8~8/16の期間 夏季休暇を頂きます。 

 

この間、古今の住まい手さんは遠慮なく担当者の携帯かメールへ。

 

まだお会いしていない方はお手数ですが、弊社サイトより

 

メールにてご連絡をお願いします。

 

順次ご返信させていただきます。

  info@kokon-sumai.co.jp

 

  

 

 

増島健人

共有サイクルの中に

2020.08.01

ようやく雨地獄からの解放。

そういえば台風の影響での雨はなかった。

7月の台風、0は史上初らしい。


なんだか台風が力を溜めてる気がしてならない。


お願いだから、優しくして。





和泉の家

お盆明けの内部引き渡しを狙い、

内部工事真っ最中。


窓からの光が塗り壁を照らし、陰影が素敵。


窓を天井と壁に接するように窓を配置すると、

天井と壁に光が照らされ、反射し、

フェルメールの絵のように

優しい窓際になる。



お金をかけず、空間の質を上げる

設計上の工夫の一つ。


窓の配置は大事。


光の入り方、

地域を勘案し風を捕まえるような窓形状、

外の景色を切り取る役目などなど。


たかが窓、されど窓。


なかなか値段が合わなくて木製サッシは使えないし、

防火地域では樹脂サッシ+網入り

ガラスになってしまうが

やれることはある。


できるだけのことはする。








天窓からの光も塗り壁のパターンによる陰影が美しい。



さあ、最後まで。






鵠沼桜が岡の家

コロナで打ち合わせがリモートになったりして

なかなか素材感などのお伝えができているのか

不安になったりしながらの3か月にわたる詳細

打ち合わせを終え、いよいよ解体着工。


お庭が広く、庇が深い屋根を持ち、

閑静な住宅地が広がる鵠沼桜が岡内にある

THE日本家屋。



お庭に面した南側の壁を撤去すると、まるで

京都や奈良の寺院のような解放感。


この部分、新しく窓を計画し、引き込める障子で

全面を覆う。


きっと素敵な空間になると確信してます。

わくわくです。



古今総出で現地調査させて頂き、

フラット35Sリノベが使える

のも確認し、新しい住まい手はこの家で中古+リノベ

を決断してくださいました。


以前の住まい手は、しっかり住まいをメンテナンス

されており、築年数の割には状態がほんとによく、

稀にみる状態のよさでした。


古今の人たちも一概に いいねこれ!って

言い合っていたのを思い出します。同時に

きっとうまくいくぞと思ったのを覚えてます。




しっかり引き継ぎながら更新していく。



前の住まい手がしっかり家にメンテを施して

大事に住んでいた家を、

感覚の良い新しい住み手が興味を持ち、

その家のポテンシャルを引き出すことを

我々に期待し、今あるものの価値を認め、

引き継ぎながら更新していくことが生業の

我々が手を入れていく。



この価値観共有サイクルは素敵だ。



がしかし、人は不思議と同じものを見ても

違うことが多々ある。





それが価値があると思う人がいれば

その価値を見出せず、価値を消す行動に

出る者もいる。

家の場合は、そのものには興味がなく、

その下の土地に興味がある人もいる。



僕らはよく、家を擬人化します。



住まい手に恵まれて良かったね。

価値のわからない人に買われてしまったね。

素敵なのに、恵まれなかったね。





実際には、背に腹は代えられず、

リノベを選択したくても、費用対効果が

合わない場合、その価値観共有サイクルに

恵まれない家々も多々あるし、逆に新築でも

価値がないと思われるものもある。


ケースによっては、価値を見つけたけど

融資が追い付かず、将来に価値の見出しを

を将来に残すような建て替えを選択する

ことが正解の場合もあるし、価値以上に

他の劣化が激しく、長くは持たない判断を

せざるを得ない場合もある。



中古+リノベが正解ではないし、建て替えが

不正解なわけでもない。



ここの見極めは一概には言えず、様々な要素が

絡み合い、非常にセンシティブでいつも見極めが

難しいけれど今回はその一つの価値を見出し、

それを大事にしようとする人達が集い、

サイクルに恵まれて今、

私たちが手を入れていく機会がそこにある。



工事が終わったときに、いい住まい手に

大事にしてもらえよ、長生きしろよ~って

ちょっと病気したら直してやるぞ~って

言えるように、またこの

価値共有サイクルのバトンを将来に

手渡せるよう、

このミッションに臨もうと思う。



元井







































泉区の現場とキッチンのタイル

2020.07.23

本来ならオリンピック開幕だったこの連休。

実は私、チケット4種目ゲットできていたのです。

ホント、来年どうなっていくのでしょう...

 

 

さて。

先週お引渡ししました泉区の現場。

 


先週のブログでビフォーアフターが載っていましたが、
私も約1年前に現調で伺った時の
あの暗さ、空気感、外観の印象などを思い返しつつ、

お引き渡し時の住まい手さんの喜んでいただいた姿をみてよかったなと。

 

 

予算と睨めっこをしながら、

既製のアルミ戸から木製ドアに変えた玄関戸。

既存の植栽のおかげで写真映えしています。

今回の工事では外構廻りは手を加えていないので、
これから住みながら整えていかれることと思います。

 

 

 

 

暗く閉鎖的だったキッチンをリビングと一つの空間に。

  

 

キッチン廻りの壁のタイルは 大判(サイズ600×300) なものを

目地を無くし「突き付け」で貼っています。


パッと見、

     

   タイル?...

 

 

リビングと連続する部分なので、主張せず馴染むような色合いを選んで。

   

このパターン、古今はよく提案させて頂いております。

   

目地が無いことでスッキリします。

   

 

  

鴨居の住まい

 

舞岡の家

 

 

 

目地を入れることでタイル自体の多少の歪みなどを調整しながら施工できますが、

この突き付け、職人さん泣かせのようです…。

  

   

代田

ビフォーアフター

2020.07.18



いやいやいや。


梅雨だとは言え、まぁ毎日毎日よく降りますこと。

塗り替えの外部工事を控えた現場も

足場を架けたはいいが、

左官屋さんも塗装屋さんもこの雨でずれずれ。



全く目途が立たない・・・



去年もずーーーっと雨でしたが、

今年もこんな感じなのでしょうか?







明日お引渡しを控えた【泉区の住まい】

昨日完成写真撮影を行いました。


いいアングルを探し、まったくもって可笑しな
格好のカメラマン。


古今の施工事例はちょっと陰影のついた
いわゆるかっこいい写真を載せているので、
あまりビフォーアフターはわかりずらい。




今回は普段載せないビフォーの写真をご紹介したいと思います。



こちらの【泉区の住まい】は、物件探しをされている時から
リフォームのご相談をいただき、
この物件ともう一軒の物件で悩まれていました。

既存の間取り。㎡数。立地。構造。現状の状態。
などなどを考慮し古今として、
今回の物件をお勧めさせていただきました。


ただ一点、LDKが暗い。

なんでこんなに暗いのかというくらい暗い。

何とかして、この暗い空間からキッチンを救出しなければ。
そんな使命感を持ちながら、現地調査をしながら
頭の中でプランを練っていた気がします。

そんな中打って変わってやけに明るいお手洗い。

この窓をうまく使えれば・・・

と考え、旧トイレ窓がこんなスペースになりました。




LDKの隅っこに、お子様たちが宿題など出来るよう
ちょっとしたワークスペース。

このワークスペース古今ではすっかりお馴染みの空間。


ワークスペースやサニタリーのランマから
LDKに出来る限りの光を取り込み、
内装の色も相まって、すっかり暗い家から脱出出来ました。


建具屋さんからは【欄間バカ】と呼ばれているそうですw





住まい手さんからは

『古今さんが手掛けると、どんな物件でも古今さんの家になるんですね」





明日無事にお引渡し出来そうで何より何より。





古今 鈴木

もう少しとこれから

2020.07.11

 

 

 

 

 

 

ながーーい雨。 

 

 

毎日読めない天気、もはやスコールとも言えるいきなりの荒天。 

 

 

各地で被害も出ている中、これからは台風シーズン。。。

 

 

天災への備えは充分にしとかなきゃですね。現場も自分も。

 

  

  

 

いよいよ、大詰め。日に日に変わっていく現場の様子に、

 

心が落ち着きません。 ワクワクだったり、ソワソワだったり。。。

  

 

 

 

 

 

 

玄関ドア入りました。 

 

既存の枠はそのまま、悩ましかった黒の存在感、

 

かえって色味をグッと引き締めてくれて良い感じ。

 

 

ある程度の予想はできますが、やはりモノが入ってみないと

 

実際の雰囲気ってわからないものです。

 

一安心。

  

 

 

 

 

 

 

陽の光、木質感、気持ちいい!に尽きる空間。

 

早く養生をバラしたい衝動をぐっと我慢。笑

 

 

 

 

  

ここは洗面とトイレを隔てる壁。

 

トイレからリビングへの奥行きを感じられ、 

 

薄暗かったリビングの採光問題にも効果覿面。

  

 

鈴木パイセン、ビシキマっす。笑

 

 

お引渡しまで後わずか。気を引き締めて。

  

 

 

 

 

  

もういっちょ。

 

  

なんと古今での工事4期目をさせて頂きます、寺家町の住まい。

 

 

これまでは1階部分のリノベをさせていただきましたが、

 

今回は2階を大胆に。。

  

 

 

住まい手さんも慣れたもので、打ち合わせ回数3回ほどで、

 

工事スタートさせていただきました。笑

 

  

 

 

 

 

 

 

小屋裏に眠っていた良い感じの野地板と太鼓梁。

 

この空間にロフト、寝室、ワークスペース、大開口のサッシを配置します。

  

 

 

1階はざっくりとした感じの仕上げなので、

 

 

寝室を伴う2階の、勝手なコンセプトは、空気がピンと澄み渡る感じ。笑

  

新旧の調和を取りつつ清潔感のあるさっぱりした空間に仕上がるといいな。

 

  

 

 

 

今から完成を想像して、ワクワクしています。

 

 

増島健人

交差点みたいなところ

2020.07.03

油断できない日々が続いてますね



早速余談ですが、私は、持病のお薬をもらいに

定期的に同じ持病を持つかかりつけ医の元へ

行っています。



いつもそこでは体を見てもらう以上に

お互いの業界動向の話をしたり、男同士の話を

したりと、いつも息抜きになっています。



開業医やクリニックも最近のことで

相当のダメージだそうで、

医者といえども、家賃の高い場所での経営、

スタッフの多いところや、往診しない病院は

粗利残らないレベルの所も多く、院長の懐には

一切入らないレベルになっているそうです。



実際には相当、もっと生々しい話をしていて

ここではなかなか書けないのですが、

私もコロナで感じていましたが、もっと

オンライン診療できないのかと常々思って

いましたが、オンライン診療は診療報酬が

半分だそうで、当然、経営がひっ迫している

病院はそれをしていけば、負のスパイラル。



病院だってボランティアではなく、一つの会社。

しないよね。



まじで中抜きしてる余裕があんなら

こういうトコロに税金使って

せめて一般診療と変わらない診療報酬で

医者が真っ当な対応に当たれるようにしろよって

怒りを覚えました。



どこの国にもきっと不平不満は

あるだろうけど、人間と一緒で

こういう時に本当の人格が現れる。



魑魅魍魎にしか見えないよ。






和泉の家

大工工事が佳境。

造作工事に取り掛かっています。


ダイニングのベンチ周辺。

東を向いた天窓から優しい陽光が

落ちてくるダイニング。


天窓付き生活スペースは、二階の特権。

全天候型で、電気開閉式。

雨を検知すると自動に閉まる。


階段スペースに隣接し、ここを

透過して、1F玄関に柔らかい光を

落とす。


併せて、ここを通過して

煙突効果で1Fから天窓に通風

を促す。



天窓は本当に家の性能を変えます。



うまく使いこなしている家は

往々にして調子いい。



いつも思ってます。



窓の向こうには、お隣さん緑の借景が

あり、この窓に障子をつけ、ベンチを製作し、

古今のオリジナル杉テーブルを設置。



きっとここも気持ちいい空間です。



古今の打ち合わせスペースも

天窓のおかげで照明いらず。



猫がその空間で気持ち良い

場所にいるように、私も吸い寄せらるように

コンビニ弁当をよくここで食べてます。



寝室に天窓



セオリーの階段上の天窓

右側には二階ワークスペース。

くり抜き開口と上部から自然光が届く。






天窓好きです。






最近は、直感で把握するのを忘れて

分析癖がエスカレートしてるように思う。



自分で調べて、自分で疑問を持ち、

それに対して知見を経て自分で納得する

作業は怠ってはならないけど、それをまるで

鵜呑みにしたら本質を見誤る。


そんな、なんかいいな、気持ちいいな空間、

家においてはほんと大事。


自然と居座りたくなる作り、もっと。




こんな世の中だからこそだろう、最近の

古今に来て下さる方々のお話を聞くと

一様にみなさん、自分たちの気持ちよいに

以前より正直になっている気がします。


カッコつけではなく、用の美を求め、

自分たちの暮らしに正直に寄り添う形

をより求められている気がします。


私自身も、みなさんに喜んでもらうことと、

自分たちが生き生きして嬉しいことと、

その交差点みたいな場所で仕事がしたいって

より強く思うようになっています。


世の中、こんな感じだけど、どこかで

素直になれた部分があるように思います。


折角の気づきに背中を押してもらい、

明日からも。



元井





















建具の取手

2020.06.28


私達の家づくりに欠かせないものの一つに建具があります。

 

メーカーの既製品もありますが、

基本的に建具屋さんにつくってもらいます。

 

この建具屋さん、とても貴重な方々です。

 

後継者もなかなかいないようで...

 

建築業界も人手不足ですが、特に危機感を覚えるなかのひとつが建具屋さんです。

 

 

建具は打ち合わせで素材やデザインだけでなく

取手も決めていきます。

 

引戸の手掛け

開戸のレバーハンドル

家具の引き出しの取手…など

 

 

 

  

 

基本的に室内の出入り部には引戸が多く

この引戸には『掘り込み取手』です。

 

 

溝に指を掛けて引きます。

   

浅いと使いづらいので出来るだけ深めに。

  

引手部をあえて色が違うものにしたり、

同じような色合いのものにしたり。

造り付け家具の下足入れやカウンター下の収納扉は 

上部に指を入れ開けるよう、取手を付けずスッキリさせたり。


小さなツマミもかわいいです。

   

   

キッチンなどの引き出しは食器類などを入れ重くなるので、しっかりつかめる取手をつける事が多いです。

木製だと、端材で造作したりも。

金属系だとステンレスや真鍮など。

角だったり...丸だったり...

 

   

下記は真鍮好きの住まい手さんがネットで見つけられ家具の開き戸に付けたもの。

 

 

 

さりげないこだわりがみえる部分です。

 

代田

醍醐味

2020.06.20




真夏日の暑さになったと思えば、
急に肌寒くなったり、
気候の変化に体がついて行きません。



現場でもマスクをしているせいなのか、
たいして動いてもいないのに、
熱中症っぽくなってしまい
日々頭痛に悩まされている鈴木です。



巷では、ユニクロのエアリズムマスクに
行列が出来ているみたいですが、
肌着・パンツと一年通して
エアリズムコアユーザーな私としては、
非常に興味をそそられる物であります。
(寒かろうがヒートテックに浮気しません)



コロナも怖いですが、熱中症も十分怖いので
体調には気を付けていきたいものです。







現場では気温の変化に追いつけない私に代わり
ピチピチの27歳 増島君に過酷な
作業を代わってもらいました。
(パワハラではありません)


当初、設計段階ではフラットな天井で計画して
いましたが、解体で天井を落としてみれば
綺麗な丸太梁。

住まい手さんと現場立ち合いの打ち合わせをし、
勾配天井に設計変更しました。


見えてくる梁を、サンダーで表面を削ります。


丸太は側面だけを綺麗に削って、
チョウナ掛けされた、丸みの部分は
そのまま残しました。




寄棟の勾配天井に交わる梁と束。

こんな丸太梁が出てきて見せられるのも
リノベーションの醍醐味。


仕上がりが非常に楽しみです。







一階では元々和室の床の間に立っていた床柱を
大工さんが自動カンナで
テカテカに塗られた塗装面事削っていました。


おそらく紫檀か鉄刀木(タガヤサン)と言われる
非常に重たい木で、二人がかりでも
持ち上げるのがやっとこさ。


一度他の柱で仮立てし外して、
表面削ってもう一度立て直し。


めちゃくちゃ手間ではありますが、
思い出の詰まった良い材料は
出来る限り再利用するのが、
新築では出来ないリノベーションの
醍醐味。



古今らしい新旧入り混じる
素敵な空間になりそうです。




古今 鈴木

サンキューネイチャー

2020.06.12

 

  

 

まだまだ油断は許されない状況ですが、

 

自粛要請も解けたので、そーっと海解禁してきました。

 

 

2時間少々でしたが、最高でした。

 

ほんのひと時の自分を解放できる瞬間、 

 

大袈裟ですが、生きててよかったと心から思いました。笑

 

 

けど、この気持ちが一番大事。

 

  

  

  

 

いよいよ木工事も残すところ2日くらいかな?

 

大詰めを迎えている泉区の大型リノベ。

 

 

鈴木さんのちょっとした思いやりとひらめきから生まれた手すり。

 

 

  

事務所のストックを使って。

   

既存の階段との雰囲気の取り合いも難儀なところ、作り込まずシンプルに。

  

 

 

笠木と柱の取り合いに大工さんの粋なシゴトが光ってます。

  

生活していくうちにすっと馴染んでくれるといいなあ。。。

  

  

  

 

 

光を導く、通風を促すのに採用するランマ。

 

元々の設計は壁でしたが、ここでもひらめいたようです。笑

  

 

天井のラワンに反射した光が、柔らかく入ってくるように。

 

クロスとまた違った質感の光が、1階の薄暗さの解消に効果大です。

 

  

 

  

 

まだ終わっていませんが、 

   

今回の件で、普通に生活できて、没頭できる何かがあって、、

  

これって特別なことなんだなと改めて。

  

 

 

 感謝して生きていかなきゃですね。ベタですけど。。。笑

 

 

 

増島 健人

lushly green

2020.06.04

日常が少しづつ戻ってきた。


うれしい反面、自粛なんてどこ吹く風で

人との距離感、モラルの変化は

あっても、色々試行錯誤したが

仕事の仕方は変わらなかった。


自粛期間中は道路が日曜日の朝みたいに

空いていて、車の混雑が戻ってしまうのが

少し悲しい。


いやいやそんなこと不謹慎、経済戻ってこい!






すみれが丘の家


外構工事が進んできましたが、ようやく。




住まい手との基本設計時から、敷地の道路側1mくらいは

道路側の社会にこの家がすっと馴染み、貢献するため

緑の中間領域として提供しようと話していました。


「住まいが街並みを創る」


こっからここまでがわたくしの家です

みたいな自己が強い家が多い中、

少しでも前を通る方々、近隣の方々が

優しい気持ちになれるよう、住まい手、建築、外構で

創っていきました。



敷地が上がっているため、無表情なブロックは使わないで

土留めを根府川の自然石を使って。



シンボルツリーとなるアオダモを植え込み。




アプローチには枕木と中古の大谷石を配置。



掘っていたら、排水管が出てきた。

職人さんもやっべーって手が止まる。


なんだなんだとみんなで右往左往したが、結局

元の建っていた家の配管だとわかり一安心。


アプローチもまっすぐしないで、あえてクネル。

この隙間に植栽を植え込み、緑のトンネルを創る。





ウッドデッキを能の舞台のようにし、

緑の奥行きを創ることで自然な雑木林をすみれが丘に。







隙間にもシダ系の植物(シダ植物大好き)を植えて。

ほぼ完成。






今日は外構屋さん、米松で格子を作成。

ここも切りっぱなしはあまり好きじゃないので

先端にテーパーをとってもらい、なじむ印象に。





計画時から見たかった景色。ようやく少しだけ垣間見れた。









外構が完成したら、カメラマンさんにお願いし、このアングルで
外を含めた完成写真を撮りたいと心に秘めてます。





すみれが丘の家の周辺地域は世代交代で建て替えが進んでいる。



この家を見て、少しでも同じように

囲わない家と社会の関係性、緑の

緩やかな境界がいいなと思ってもらい、

一つの家では難しい、街並みを

一緒に創っていける地域に

なればいいなと願っています。


おこがましいかな。







和泉の家


木工事をコツコツ進めて、木工事佳境の造作工事に

入ってきています。


和泉の家は準防火地域内。

ガラスにも網が入るし、透明ガラスを望むと

シャッターをつけるか、少しお高い耐熱強化ガラスを

使用しないといけない。


ここんち前は緑の借景がいただけるため、

そこのビューは耐熱強化ガラスを使用し、ベランダの

掃出しはシャッターで。



シャッターもどうもカッコよくはないため、

古今の代名詞(勝手に言ってる)にもなりつつある

三角の庇の中にシャッターボックスを隠した。



板金屋さんもコナレてきて、先端の納め、美しいです。

軒裏を塗装し、三角形の黒庇にしていきます。



和泉の家の外壁は、高級仕様のそとん壁、掻き落とし仕様。



それを塗っていくためには、このラス下といわれる杉材壁下地を

前面に貼っていく。壁何重に貼るのって思うくらい、手間だが

理論的にあった方が数値には出ずらいが耐震的にも、日本の家の

環境にも合っていると思う。




ここの住まい手さんも言っていたが、これが本当にきれい。


このまま仕上げにできないかといつも思う。


ドイツではこれに近い仕様で仕上げとしているのを

見たことがあるが、多湿の日本では難しいのかな-。









自粛期間、皆さんゆっくり考える時間が

あったのだろう、すごく古今にも家つくりの相談が

ドカンと一気に増えた。


正直不思議だった。


家つくり、特にリノベーションは大いに影響あるんだろうと

思っていたが、以外にも皆さん前向きでびっくりした。


むしろ、しっかり将来を見据えて、安心して気持ちよく籠れる

場所を求めてらっしゃるのかもしれない。


こんな世の状態でも自分たちが役に立てることがある

というのは本当に救われる。


求めれていることに、しっかりお応えできるよう

自分たちの体ともちゃんと向き合わなければと思う

今日この頃です。




それともう一つ、この世の中で気づかされた人が多いかも

しれません。



家と緑の関係緑のありがたみ




家は緑があってこそ。

散歩しても、家にいてもそこにある緑に

どれだけ癒されたか。


あらためて、緑の大切さを痛感した今日この頃です。


lushly green 緑豊かに


元井












建築の本

2020.05.30

もう5月も終わり、

夏がそこまで来ているのを感じています。

 

  

緊急事態宣言が解除されましたが、

まだまだ家にいる時間が多い中、

本棚の整理をしつつ、読み返したりしています。

 

その中に...

  

高校生の頃に買った一冊を発見。

 

当時、なんとなく見ていた中で

ふと目に止まった写真がありました。

 

 

横内敏人先生が設計された住宅でした。

(今も現役で木造住宅の設計を多く手掛けられています)

 

木造二階建て

 

薪ストーブがあるリビングに

 

大きな吹き抜けと、

 

中と外を繋ぐ広いデッキ。

 

外観はもちろん、

 

外の景色を室内に取り込んでおり、室内も美しい。

 

 

なんて素敵な建物なんだろうと。

建物の美しいだけでなく

リビングから続くデッキに人が集まっていて、

とても楽しそう。

 

 

こんな家に住みたい。

 

むしろ、この家が欲しい。

 

と。

 

 

建築なんて全然知らなかった当時、そんな事を感じました。

 

今見ても、憧れる。

そんな素敵な住まいです。

 

 

ただ、その頃は設計が誰かなんて分からず、数年後、何かで見ていいなと思った住宅の設計が同じ横内先生だと分かった時は、また出会えた!と。

そんな事をふと思い出したこの頃。

 

いいと思うものの価値観は若い頃から変化しているつもりでしたが、

全然変わっていなかったデス。

 

 

数年前、横内先生の京都の事務所とご自宅を見せてもらう機会があり、凄く嬉しかったなぁ。

 

 

吉村順三、前川國男、宮脇檀…

学生の頃読んでいた木造住宅の大先生方の本が色々出てきたので

この時期にまた読み返してみようと。

 

何十年と経っているのに古くない。

新しい学びがたくさん詰まっている気がします。

吉村順三特集の15年前の雑誌。

今はプレミアが付いているようで。

代田

年相応

2020.05.23




少し話題としては古いのですが、

好きだったんです。



岡江久美子さん・・・





学生の頃から

『好きな芸能人は?』


って聞かれると、決まって

岡江久美子と答えていました。




将来結婚する人はこんな年の取り方を
する人がいいな。。。


と。




岡江さんに失礼になってしまうかも
しまいませんが、


若造りなどしない、
年相応のキレイさをもっている
女優さんだったと思います。



心よりご冥福をお祈りいたします。






話は変わって、今月お引渡しの現場。


最後の追い込みがキュンキュンです。




こちらの新築は、青葉区桜台にある

ショセット建築設計室 伊藤さん

の設計による古今が施工の現場。





普段は設計施工一貫で、行っている
古今ですが、年に数件設計事務所さんの
施工のお仕事もさせていただいています。



使用している材料の組み合わせは
普段から古今で使用している物が
多いのですが、

やはりどこか、古今の建物とは違う
雰囲気に仕上がるので不思議。。。



自分の引き出しには無かった設計の案を
少しずつ盗み取り自分の糧に出来る
良い機会です・・・


伊藤さん設計の施工を古今で行えるのは、
設計に対する基本的なベクトルが
同じ方向を向いているからだと思います。


奇をてらった斬新な何かを住まいに
求めるのではなく
家族の住処として、長く愛される
住まいを造りたい。


(一人合点してますが、間違っていたら
住みません。伊藤さんw)



家も築年数相応の年の取り方をしてもらえたら
いいですね。




引っ越し後外構工事は続きますが、

土地購入時から色々とご苦労された
住まい手さんなので、
無事お引渡し出来そうで一安心です。







更に話は変わって、


ひょんな事から、
神奈川県木連の方とお知り合いになり、
県産材のヒノキやスギ材について、
熱く語り合ってしまいました。


その方の工場の従業員さんが廃材の木材を
使って手作りしている木製の器。

一目ぼれしてしまい、その場で購入させていただきました。
桑の木の器だそうです。


SNSで売り出せばすぐ売れそうですが、


『本業じゃないからね~』



何かのお祝いのプレゼントにいい感じ。

鈴木

やってます。

2020.05.16

 

  

全く記憶に残らなかったGW。

なーんにもしていないのになぜか2、3日休みボケが抜けませんでした。 

 

何もしなかった休みも、あっという間。 

 

好きなことして過ごした休みも、あっという間。

 

時間は平等だったことに気づけました。笑

 

 

緊急事態宣言も緩み、徐々に外出して、なかったことにしましょう。

とはなりませんけど、、  

 

 生活様式を変えてうまく付き合っていかなければならないんだろうな。。

むしろ怖くて今までのように飲みに行ったり遊びに行ったりできないデスネ。

 

  

とは言え、そろそろ限界。。。海につかりたい。。。

  

もうしばらくの辛抱と信じて自粛頑張ります。

 

  

 

連休明けから、鈴木さんの現場の管理をバトンタッチ。

 

  

 

  

ただいま床を張り終えたトコ。。。

  

住まい手と設計者の思いを造るのが管理の仕事。

 

 

難しいところもありますが、これまでのプロセスが良いものだったことの証明でもあります。

 

思い描いていた想像を超えるものを造るそんな心持ちで頑張ります。

 

 

 

増島健人